--いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
(本文中の赤文字・下線・太線=兼ブログ主編)
藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証
言論出版の自由を守る会編 日新報道 2012=平成24年
人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
--目次は第3回目に登載--
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④ 創価学会に擦り寄る安倍首相 モルヒネなしでは生きられない /長谷川学
◆ 政教一致と受け取られても仕方がない
「自民党は創価学会というモルヒネを打った。一度打ったモルヒネの味は絶対に忘れられない。中毒になって、これがなくては生きていけなくなるからだ。今後の選挙でも創価学会というモルヒネを打つしかない」
これは平成一一年に、創価学会のある幹部が政界関係者との会合で漏らした言葉だ。
自自公、自公と連立政権が続く中で、自民党は学会というモルヒネなしに生きられない体になってしまった。
自民党幹部が自嘲気味に話した。
「いまや自民党最大の支持母体は特定郵便局長会でも日本医師会でもない。創価学会だ」
もはや学会は公明党の支持母体に留まらず、戦後の長きにわたり政権を担ってきた自民党にとっての最大の圧力団体となったようだ。
それを象徴する出来事があった。
安倍晋三首相が学会の池田大作名誉会長と極秘会談していたというのである。
会談を報じた毎日新聞によると、安倍氏は平成一八年九月二〇日に自民党総裁に選出された後、国会で首相に指名される前に、都内の学会施設に池田氏を訪ね、来夏の参院選や対中関係をめぐり意見交換したという。
《安倍首相は総裁選直後に秋谷栄之助会長に電話で就任あいさつをした際、池田氏との面会を要請したという。
席上、首相は父、安倍晋太郎元外相が生前、池田氏から厚誼を受けたことに謝意を表し、参院選での公明党や創価学会の協力を要請。池田氏は「しっかり応援したい」と述べ、協力を約束したという。また小泉純一郎前首相の靖国神社参拝で冷え切った日中関係の早期改善が重要との認識で一致。さらに池田氏は国連を中心とした平和外交の必要性にも言及した》
また日経新聞によると、安倍・池田会談の日付は、自民党総裁就任二日後の九月二日で、同月二八日には、安倍首相に続き小泉純一郎前首相も池田氏に退任あいさつのために訪ねた、という。
首相就任前とはいえ、一国の最高指導者になる人物が、自民党総裁就任直後、真っ先に一宗教団体の指導者にあいさつに行くというのは、政教分離の観点から非常に大きな問題を抱えていると言わざるを得ない。
しかも話し合った事柄が、安倍政権最大の外交・内政案件である日中関係と参院選挙となるとなおさらだ。政権発足前に安倍氏が池田氏に外交・内政について相談したということは、とりもなおさず日本の外交と内政が池田創価学会の意向抜きには動かない状況にあるとも受け取れるからだ。
報道は、安倍政権が池田創価学会の強い影響下にあることを印象付けるとともに、政教一致と受け取られても仕方のない政治状況が現出していることを示唆している。
官邸詰め記者によると、安倍氏が池田氏と極秘会談したとされる九月二二日に、一時、安倍氏が雲隠れしたことがあった。
「安倍官房長官(当時)の所在を示すランプが消え、行方不明になった。安倍政権の目玉作りのために民間閣僚候補に会いに行ったか、もしくは連立相手の公明党に頭を下げに行ったのでは、と噂された。集団的自衛権などで公明党と対立しかねないので、事前に説明しに行ったのではないかと見られていた」(官邸詰め記者)
官邸では「ランプは消えていたがちゃんと公邸にいた」と説明したが、その後、数日して「発信元は不明だが官邸内の一部で“首相と池田氏が極秘会談したらしい”という情報が流れた」(官邸筋)という。
だが八日の報道の後も、安倍氏、学会とも会談の事実を否定し続けている。一〇月一一日の参院予算委員会で首相は会談について「そういう事実はございません」と否定。首相の後見人の中川秀直・自民党幹事長も「会っていないんじゃないかな。本人もそう言っているしね。小泉さんは会ったみたいだけど」と記者団に話した。
だが全国紙の編集幹部はこう話す。
「表向き否定しておかないとマズイですからね。でも会談があったのは事実。表向き否定している学会側も、一部幹部が会談の事実を内々に認めています。複数の新聞が報じた内容が、もし事実でなく誤報だというなら訴訟沙汰になるはず。そういう動きがないことが何よりの証拠ですよ」
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