創価学会・公明党が日本を亡ぼす

  政教一体で憲法(20条・89条)違反だ!-打首獄門・所払い(=解散)せよ!

創価を斬る 41年目の検証-27

2020-09-30 07:34:15 | Weblog

 --いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
    (本文中の赤文字・下線・太線=兼ブログ主編)


藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証 
      言論出版の自由を守る会編 日新報道 2012=平成24年
    人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
 創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
         --目次は第3回目に登載--
    ------(P.94)---(以下、本文)-------

④ 創価学会に擦り寄る安倍首相 モルヒネなしでは生きられない /長谷川学
◆ 政教一致と受け取られても仕方がない
 「自民党は創価学会というモルヒネを打った。一度打ったモルヒネの味は絶対に忘れられない。中毒になって、これがなくては生きていけなくなるからだ。今後の選挙でも創価学会というモルヒネを打つしかない」
 これは平成一一年に、創価学会のある幹部が政界関係者との会合で漏らした言葉だ。

 自自公、自公と連立政権が続く中で、自民党は学会というモルヒネなしに生きられない体になってしまった。
 自民党幹部が自嘲気味に話した。
 「いまや自民党最大の支持母体は特定郵便局長会でも日本医師会でもない。創価学会だ」
 もはや学会は公明党の支持母体に留まらず、戦後の長きにわたり政権を担ってきた自民党にとっての最大の圧力団体となったようだ。
 それを象徴する出来事があった。

 安倍晋三首相が学会の池田大作名誉会長と極秘会談していたというのである。
 会談を報じた毎日新聞によると、安倍氏は平成一八年九月二〇日に自民党総裁に選出された後、国会で首相に指名される前に、都内の学会施設に池田氏を訪ね、来夏の参院選や対中関係をめぐり意見交換したという。
 《安倍首相は総裁選直後に秋谷栄之助会長に電話で就任あいさつをした際、池田氏との面会を要請したという。
 席上、首相は父、安倍晋太郎元外相が生前、池田氏から厚誼を受けたことに謝意を表し、参院選での公明党や創価学会の協力を要請。池田氏は「しっかり応援したい」と述べ、協力を約束したという。また小泉純一郎前首相の靖国神社参拝で冷え切った日中関係の早期改善が重要との認識で一致。さらに池田氏は国連を中心とした平和外交の必要性にも言及した》

 また日経新聞によると、安倍・池田会談の日付は、自民党総裁就任二日後の九月二日で、同月二八日には、安倍首相に続き小泉純一郎前首相も池田氏に退任あいさつのために訪ねた、という。
 首相就任前とはいえ、一国の最高指導者になる人物が、自民党総裁就任直後、真っ先に一宗教団体の指導者にあいさつに行くというのは、政教分離の観点から非常に大きな問題を抱えていると言わざるを得ない。
 しかも話し合った事柄が、安倍政権最大の外交・内政案件である日中関係と参院選挙となるとなおさらだ。政権発足前に安倍氏が池田氏に外交・内政について相談したということは、とりもなおさず日本の外交と内政が池田創価学会の意向抜きには動かない状況にあるとも受け取れるからだ。

 報道は、安倍政権が池田創価学会の強い影響下にあることを印象付けるとともに、政教一致と受け取られても仕方のない政治状況が現出していることを示唆している。
 官邸詰め記者によると、安倍氏が池田氏と極秘会談したとされる九月二二日に、一時、安倍氏が雲隠れしたことがあった。
 「安倍官房長官(当時)の所在を示すランプが消え、行方不明になった。安倍政権の目玉作りのために民間閣僚候補に会いに行ったか、もしくは連立相手の公明党に頭を下げに行ったのでは、と噂された。集団的自衛権などで公明党と対立しかねないので、事前に説明しに行ったのではないかと見られていた」(官邸詰め記者)
 官邸では「ランプは消えていたがちゃんと公邸にいた」と説明したが、その後、数日して「発信元は不明だが官邸内の一部で“首相と池田氏が極秘会談したらしい”という情報が流れた」(官邸筋)という。

 だが八日の報道の後も、安倍氏、学会とも会談の事実を否定し続けている。一〇月一一日の参院予算委員会で首相は会談について「そういう事実はございません」と否定。首相の後見人の中川秀直・自民党幹事長も「会っていないんじゃないかな。本人もそう言っているしね。小泉さんは会ったみたいだけど」と記者団に話した。
 だが全国紙の編集幹部はこう話す。
 「表向き否定しておかないとマズイですからね。でも会談があったのは事実。表向き否定している学会側も、一部幹部が会談の事実を内々に認めています。複数の新聞が報じた内容が、もし事実でなく誤報だというなら訴訟沙汰になるはず。そういう動きがないことが何よりの証拠ですよ」
     ----------(つづく)---------99

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創価を斬る 41年目の検証-26

2020-09-29 08:16:57 | Weblog

 --いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
    (本文中の赤文字・下線・太線=兼ブログ主編)


藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証 
      言論出版の自由を守る会編 日新報道 2012=平成24年
    人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
 創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
         --目次は第3回目に登載--
    ------(P.94)---(以下、本文)-------

◆ 元自民党議員もやり玉
 こうした民主党の各候補に加えて、この座談会では郵政民営化法案に反対し、落選した小林興起氏(東京一〇区)や自見庄三郎氏(福岡10区)についても、次のように誹謗している。

 「竹内…ほかにも今回の選挙では、学会弾正の政治家が軒並み落選、没落したな!
 佐藤…もうとっくにつぶれたが、反学会の謀略団体『四月会』とグルになっていた連中だ。
 谷川…たとえば小林興起前代議士(東京10区)。さんざんマスコミで話題になったが、選挙区で惨敗。比例でも届かず、議員の職を失った。
 竹内…おまけに秘書が二人も詐偽投票の容疑で逮捕された。その後、二人も逮捕された。
 佐藤…平成11年に“公明党の入閣は憲法違反だ”などと大ウソをついて騒いだ男だ。新潟県選出のあの白川勝彦とー緒にテレビにまで出て学会を攻撃してきた。(中略)
 佐藤…そのほか郵政大臣を務めた自見主三郎(福岡10区)といった大物も次々と落選。かっては学会を弾圧するための『憲法20条を考える会』の役員だった政治家だ。
 秋谷(会長)…なにも今回の選挙だけではない。『宗教弾圧の政治家』の最後は悲惨だ」

 この他、創価学会が不倶戴天の敵と位置づけている白川勝彦元自民党代議士をはじめ、創価学会・公明党による言論出版妨害事件を国会で質した塚本三郎元民社党委員長や春日一幸元民社党委員長、さらには村上正邦元自民党参院幹事長や久世公尭元自民党参院議員、田沢智治元参院議員などにも言及。
 「最後は無残に落選  辞職  逮捕  失脚  転落」などと罵っている。

◆ 露呈するご都合主義体質
 「四月会」や「憲法20条を考える会」を槍玉にあげて批判する学会首脳だが、両会には小泉首相や森前首相、河野洋平衆院議長や扇千景参院議長、山崎拓元自民党副総裁、加藤紘一元幹事長、安倍晋三幹事長代理、島忖宜伸前農水相など、自民党有力議員の大半が参加していた
 しかし創価学会は、小泉首相や森前首相をはじめとするこれらの議員を攻撃することはない。攻撃しないどころか、かって公明党の浜四津敏子代表代行が創価学会婦人部の会合で、池田国会喚問を進める急先鋒だとして「絶対落としてください」と絶叫した島村前農水相などを、いまでは平然と推薦する始末。

 もっともこうした議員も、落選したり、司直の手にかかったりすれば、今回の小林氏や自見氏同様、一転して誹謗中傷されることは明白。利用価値があったり、膝下に屈している間は、アメを提示するが、利用価値がなくなったり裏切れば、竹入義勝元公明党委員長や矢野絢也元公明党委員長同様、「不知恩」の輩と位置づけられ、徹底的に排撃されるのである。
 こうした創価学会の体質を自民党議員はよく認識すべきだが、目下のところ両者は学会票を媒介に融合の度合いを深めている。
 郵政民営化法案に反対した亀井静香代議士が、「ヒトラー」とよんだ小泉首相率いる自民党と、フランス国営放送フランス2が、「二一世紀のセクト」と評した創価学会が融合した日本の政界。いよいよ創価翼賛体制の下、恐怖政治が始まっていく。
 ちなみに「最後は悲惨だ」と言われた自見氏は、平成一九年参院選に国民新党から立候補して当選。平成ニニ年からは金融担当大臣を務めている。また小林氏も、平成二一年衆院選に民主党から立候補し当選。国政に復帰している。
     ----------(つづく)---------96

 

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創価を斬る 41年目の検証-25

2020-09-28 06:31:33 | Weblog

 --いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
    (本文中の赤文字・下線・太線=兼ブログ主編)


藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証 
      言論出版の自由を守る会編 日新報道 2012=平成24年
    人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
 創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
         --目次は第3回目に登載--
    ------(P.90)---(以下、本文)-------

③ 独裁と排除による全体主義政治が到来か  /乙骨正生
◆ 自民の七五%がヒモツキ議員に
 自・公両党で衆議院の議席の三分の二を越える三ニ七議席の獲得となった第四四回衆院総選挙(平成17年)。高投票率の結果、公明党は、自民党が絶対安定多数の二九六議席を獲得したのとは対照的に、解散時議席を三議席減らす三一議席にとどまった。
 しかし自民党の党三役や小選挙区候補が、小選挙区での公明党の推薦=創価学会支援のバーターとして「比例は公明党」と連呼するなど、自・公融合ともいえる選挙戦を展開した結果、衆参両院で過去最高の八九八万票を獲得。同様に小選挙区でも神奈川六区の上田勇候補が四万七七一票得票を増やしたのをはじめ九人の候補がいずれも大幅に得票を伸ばした。
 また同衆院選で公明党は自民党の小選挙区候補二九〇人中二三九人を推薦このうち一九〇人が小選挙区で当選、比例区でも三四人が復活当選したため公明党推薦の自民党候補の当選者数は二二四人となった。この数字は自民党の全当選者の七五パーセントにものぼる。

 平成一五年衆院選での公明党推薦の自民党候補の当選者数は一六〇人だったことから、今回はヒモツキ議員を六四人も増やしたことになる。
 小選挙区では得票が一票でも多い候補が当選する。そのため得票と議席の間に格差が広がりやすいことが指摘されているが、今回、自民党の小選挙区での得票は三二五ー万八三八九票で、これは民主党の二四八〇万四七八六票の一・三倍の数字。しかし小選挙区で自民党は二一九議席と民主党の五二議席に対して四倍以上の議席を獲得した

 公明党は比例区で八九八万票を獲得したが、その中にはバーターでの自民党支持者の票も入っている。マスコミの出口調査の結果、比例区で公明党に投票した自民党支持者は約三〇%程度とみられているので、公明党比例区票の三〇%を自民党支持者の票として引くと、公明党の基礎票は六二八万票となる。
 この数字を自民党の小選挙区票から引くと得票数は二六二三万となり、民主党の得票数と大差なくなる。要するに今回の衆院選でも小泉旋風による無党派層の圧倒的支持の上に公明党票が乗ったことが、自民党の圧倒的勝利につながっていることが分かる。

 翼賛体制下で始まる反対議員潰し
 こうした事実を背景に、創価学会は議席減にもかかわらず、「大勝利」を宣言。投開票から一夜あけた九月一二日付「聖教新聞」には、池田大作名誉会長の次のようなメッセージが掲載された。
 「我らは勝った! 広宣流布の栄光の太陽は昇った!!  偉大なる同志に心から感謝!」
 「創立75周年を荘厳する 大勝利おめでとう!!  戦った福徳は不滅。日本の柱として次の50年へ堂々と!」
  創価学会が日本を動かすとされる「日本の柱」体制である自・公連立体制が維持されたばかりか、自・公両党で過半数どころか衆議院の三分の二の議席を占めたこと。しかも公明党の三一議席と、学会票をもらって当選した議員ニニ四人を合わせれば、衆議院の過半数二四一を上回る二五五議席に達したことも、池田氏を昂奮させているのだろう。

 かって池田氏は、衆議院で多数の議席を占めて自らが国主となる旨の発言をしたが、自・公融合選挙の結果、政界での創価学会翼賛体制はさらに強まったと言えるだろう。
 そうした政治状況を背景に、創価学会は自らと対立する政治家への攻撃を強化している。今回の衆院選で小泉首相は郵政民営化に反対した議員のパージを図ったが、創価学会もまた創価学会翼賛体制が強まったことを背景に、創価学会に批判的な政治家の政界からの駆逐を図る心づもりなのだ。
 九月一九日付「聖教新聞」に掲載された秋谷会長や青木理事長、谷川総東京長、竹内青年部長、佐藤男子部長による「週刊座談会①人権侵害の政治家の末路」には、そうした創価学会の意図が露骨に現れていた。というのも同記事で創価学会首脳らは、公明党と小選挙区で対決した民主党候補や、かって創価学会を批判した元自民党の落選議員らに激しい悪罵を投げつけているからだ。その一部を紹介しょう。

 「佐藤(男子部長)…それにしても、先日の衆議院総選挙。結果については、いろんな見方があるだろうが、青年として一点、言っておきたい。それは『宗教弾圧の政治家が没落した選挙だった」ということだ。
 谷川(総東京長)…その通りだ。まず民主党の一部議員。一昨年3月に公明党・創価学会を狙った『特命プロジェクトチーム』とやらを立ち上げた。
 竹内(青年部長)…その中から9人が今回の選挙に出馬したが、そのうち実に7人が落選した。
 谷川…しかも不思議なことに、公明党議員と選挙区で争った政治家は全員、落選した(笑い)。
 佐藤…日顕一味のデマ雑誌に投稿していた男! 昨年3月に国会でデマ質問をやって議事録から削除された男!! いろんなのがいたが、みんな揃って落っこちた(笑い)。
 青木(理事長)…比例区での復活当選は、なかったのか?
 谷川…それが7人全員、比例でも落選した(大笑い)」

 ここで「昨年3月に国会でデマ質問をやって議事録から削除された男」とは、民主党の樽井良和氏(大阪16区)のことを指している。樽井氏は衆院総務委員会で、ヤフーBBから四五〇万人分もの顧客の個人情報が流出した事件で逮捕された人物が、創価学会の組織的犯行と認定されている共産党宮本委員長宅盗聴事件の実行犯だった元創価学会副男子部長や、現役の創価学会の圏幹部だったことから、創価学会への情報漏洩の危険性を指摘した質問をしたのだが、この質問を創価学会は「デマ質問」などと誹謗し、樽井氏の落選をあざ笑っている。
 「日顕一味のデマ雑誌に投稿していた男」とは、筆者が発行する宗教と社会の関係を考える隔週刊誌「フォーラム21」のインタビューに応じた池田元久氏(神奈川6区)のことを指しているのだろう。
     ----------(つづく)---------94

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創価を斬る 41年目の検証-24

2020-09-27 08:01:01 | Weblog

--いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
    (本文中の赤文字・下線・太文字=兼ブログ主編)


藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証 
      言論出版の自由を守る会編 日新報道 2012=平成24年
    人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
 創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
         --目次は第3回目に登載--
    ------(P.87)---(以下、本文)-------

独裁政治を支える自・公の癒着
 しかし自民党圧勝の本当の決め手は、創価学会・公明党との徹底的な癒着にあったとみるのが正当である。単純にみて、創価学会の票は一選挙区当たり、平均二万から三万あるが、自・公協力の名の下に、公明党が候補者を立てた九選挙区を除いて殆どのところで学会票が自民党候補に流れた結果の議席数である。

 公明党はその見返りに、比例区で公明党と書くよう自民候補者に強要し、今回の選挙では、何と自民党の武部幹事長等三役が揃って、小選挙区では自分に、比例区では公明党に入れてくださいと連呼したのだから呆れる。首相の盟友山崎元副総裁も補欠選挙以来、「異体同心」と学会に頭を下げ、比例は公明と連呼した。そこには政権政党の矜持はない。
 自・公の選挙協力のシンボルとされた東京一二区では、将来の公明の党首候補の太田昭宏を勝たせるため、自民党の造反派八代英太の立候補を辞めさせようと、手練手管を使い立候補断念を自民党に働き掛ける選挙妨害までしている。自民党は八代に比例での公認を仄めかしたり、縁者を公認する等の餌をちらっかせる節操の無さだ。

 小泉は造反派には非情を貫き通したのに、公明に小選挙区を讓るところでは自民党の比例候補の定年を度外視し、公明党が自民党の造反派を支援しても黙認するなど公明との選挙協力に血道をあげ、公明の言いなりになった。それでも公明は三議席減らし敗北した。
 公明党・創価学会は選挙を「法戦」と呼び、池田名誉会長、秋谷会長が、比例区の得票数が「広宣流布」の証とする指導を行なっている。これは政教一致そのものであり、創価学会が政治団体である証左である。創価学会・公明党の「民衆のための政治」という場合の民衆が学会の支持者という意味であり、小泉首相の「官から民へ」という時の民が大企業の民であることと、ご都合主義という点で発想が類似している。

 創価学会は内部の引き締めのため公明党の発足以来、多大の貢献をした竹入、矢野の二人の元委員長を裏切り者に仕立てて誹謗中傷の限りを尽くしている。今回の自民党の造反者の切り捨てと悪罵の投げ付けは言論の自由のない池田学会と瓜二つに見えてくる。

◆ 貧富の差を拡大する米型政策
 郵政民営化もアメリカの通商代表部の日本政府に対する指令文書、米国政府の年次改革要望書に明記されている政策であることを知つている人は意外と少ないし報道も少ない。
 小泉政権の実績が問われなければならない総選挙で、四年間に二四〇兆円の財政赤字を拡大させたこの政権に対する評価はどうなったのか。改革政権と「改革」を連呼しながら一〇〇〇兆円の超赤字国家にした責任はどうなるのか。GDP国内総生産、五一六兆円の二倍も赤字を作ったのは、毎年三〇兆円以上の国債を発行しないとした公約をあっさりと破り、「大したことはない」と言い切った小泉首相にあるのは明らかだ。

 構造改革をすすめても歳出が減らないカラクリは、独立行政法人にして見せかけ上は公務員を減らしても実質は変わらずと言うより、人件費を余計にかけたりしているのだ。
 さらに選挙中はサラリーマン増税には一切触れず、選挙が終わるとすぐ増税について語りだす閣僚など、自民党はその場しのぎの調子のよさだ。日本の税制は課税最低限が三二五万円と、先進国では貧乏人に最も厳しい国なのに、金持ちには優遇制度を取っている。
 資産課税や儲けすぎの企業への法人税の増税をすべきなのに、こちらには目を瞑っているのだから、経団連や大企業ヤホリエモンが小泉政権を支持するのは当然だ。

権力の暴走・大衆の暴走
 選挙結果は小泉自民党の大勝で、刺客を含めて最大派閥の森派に匹敵する八三人の小泉チルドレンが誕生した。自・公で過半数獲得の目標を大きく上回り、衆院では憲法改正を発議できる三分の二を越えた。自民党のなかに小泉を批判する人は皆無になったという。
 公明党の神崎代表は、小泉首相が平成一八年九月の総裁の任期切れ後も任期を延長して次の参院選挙の指揮を執るべきだと他党の人事に介入している。これでは「自公」連立政権ではなく「自公」党と言うほかはない。今や自民党の支配者は学会・公明党である。

 今度の選挙の結果、自民党への創価学会の影響が一層高まることは目に見えている。しかし国民の大多数は、学会と自民党の癒着ぶりの実態を殆ど知らない。それはマスメディアが学会の広告や新聞の委託印刷による学会マネーに頭が上がらなくなり、学会・公明党が嫌がる真実の報道を避けているからである。メディアの不報の罪は重い
 有権者も勝者の自民党も仰天する選挙結果がでたのも無理からぬところだ。(文中・一部敬称略)
     ----------(つづく)---------90

 

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創価を斬る 41年目の検証-23

2020-09-26 08:26:28 | Weblog

--いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
   (本文中の赤文字・下線・太字=兼ブログ主編)


藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証 
      言論出版の自由を守る会編 日新報道 2012=平成24年
    人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
 創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
         --目次は第3回目に登載--
    ------(P.85)---(以下、本文)-------

② 憲法改正へ独裁政治の道か 小泉を支える「自公」体制の深化 /川崎泰資
◆ ヒトラーに類似の独裁政権誕生
 「ヒトラーは敵の服従ではなく、絶滅を企図した稀な権力者であり、しかも敗北を自覚した後もドイツの徹底的な壊滅と、最後には自らの死体の完全な抹消という破滅への意志をもち続けた狂気の世界の住人だった」
 これはヨアヒム・フェスト著の『ヒトラー最後の12日間」の一節である。破滅が明らかになった後、ヒトラーは「自分を総統に選んだのは国民ではないか」と嘯いた。
 このヒトラーを小泉に、ドイツを自民党に置き換えてみるとよい。平成一七年の衆院解散(=郵政解散)直後、改革を進めるため「殺されてもいい」と語る小泉首相は顔面蒼白、目を引き吊らせ頑固一徹さを示していた。造反派の亀井や綿貫等は小泉の性格や決意を読み損ない、準備も覚悟もなく権力に挑んだ。結果は惨澹たるものになった。

 平成一七年九月一一日、総選挙の開票速報が始まると、各テレビ局は一斉に自民党の歴史的な圧勝を報じはじめた。一力月前、参議院で郵政民営化法案が否決され、小泉首相が衆議院の解散・総選挙に踏み切ったとき、この結果を予想した人はいなかった。
 衆議院で可決された法案が参議院で否決されたからといって国会を解散するのは筋違いだ、参議院の存在を無視する議会制民主主義の暴挙だという声が圧倒的であった。
 だが小泉首相は批判を一切黙殺し、間髮を入れず郵政民営化の是非で国民の信を問うとして、造反議員を公認せず対立候補を立てることを軸に矢継ぎ早にドラマチックな手を連打した。女性の刺客を起用する「くの一忍法」はテレビで話題をさらった。
 ワンフレーズ政治の延長に劇場型のテレビ選挙戦を演出し、自ら主役として主導権を握った。
 長年、自民党政治に貢献してきた派閥の領袖にも人気の女性議員にも容赦なく、見栄えのよい強力な落下傘候補を送った。連日繰り出される新たな刺客の最後を飾ったのは、プロ野球参入や放送局の買収で名を売ったライブドアの社長、堀江責文。通称ホリエモンを造反派の中心、亀井静香にぶっつけたところでクライマックスに達した。

 結果は自民党が二九六議席で全議席の六一・七%をしめ、連立を組む公明党の三一議席と合わせると三二七議席にも達し、衆院の議席の三分の二を七議席も上回る雪崩現象となった。だが小選挙区での得票数では自民は民主の一・三倍に過ぎない。それが議席数では四倍をこす極端な開きがついたのは小選挙区制度に特有な現象で、イギリスやカナダではもっと極端な例も起こっている。日本は小選挙区と比例代表の並立制度であるためこの程度で終わったが、三割の得票で八割の議席を占める小選挙区制度の恐さを実証した

◆ ハーメルンの笛吹き男
 テレビのニュースは、さながらワイドショーと化し、連日、刺客マドンナやホリエモンを追い、公示後は小泉首相のマドンナ候補への応援演説を取り上げた。新聞もこれに煽られるように、郵政民営化に賛成か反対かが焦点と書き立て、小泉首相が目論んだ単一の争点に加担し自ら争点を明示する議題設定機能を放棄した。この応援団になったのが奥田経団連会長らの経済界の主流であり、それを単純に受け入れた大メディアの報道であった。

 公示後、日経新聞が一面トップで「民営化で国の収入31兆円」と、民営化すれば世の中がばら色になるような提灯記事を書いている。他の新聞も郵政を民営化すれば行き詰まっている外交戦略もうまく行くようなマニュフエストの、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の説明を容認する。小泉首相や刺客の「郵政民営化が改革の本丸」との絶叫に加担し、時々社説で争点は外交、福祉と他にもあるとアリバイ作りだ。

 ドイツの中世の伝説に、一二八四年、ハーメルンの町で奇妙な音色の笛を吹く男につられて、鼠が町からいなくなったという話がある。小泉の「郵政民営化」の呪文は、刺客のマドンナが増幅し笛吹き男の音色と同様に国民の間に浸透し民営化反対派を駆逐していった。
 選挙戦ではこれに、独裁国にみられるマスゲームさながらに、創価学会婦人部の応援団が、各地の小泉首相の遊説に駆り出されて気勢を上げ演説会場を盛り上げた。
 演説を聞きにいけば、普通の人気でなく異常な宗教的な雰囲気に誰でも気が付くのに、テレビの映像はこれを黙殺し小泉人気と囃し立てた。こうした選挙報道の繰り返しの挙げ句、世論調査として自民優勢の報道を続けたのは、世論調査ではなく世論操作に他ならない
     ----------(つづく)---------87

 

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