◆そこまで“脱税・ピンハネ”いいんかい…!! (再)
*脱税・ピンハネの総合商社(寄付・会館・出版・墓園・民音・学校・宣伝・Etc)の池田創価(=公明党)
*躁・鬱病の似非医者、ユスリ・タカリ・恫喝、役所と連携の生活保護利権は、池田創価(=公明党)
*脱税・ピンハネの貧困ビジネス(露・闇市・薬の転売・他)利権も…共産党より池田創価(=公明党)
*池田創価(=公明党)のアメとムチで総体革命、司法・行政・警察・マスコミ・芸能・評論家・Etc
*自民党国会議員の半数以上を支持する池田創価、国税等の脱税・ピンハネ黙認で、?十年…!!
*池田創価の脱税・ピンハネ黙認は、政府・国税庁の憲法違反<89条・不作為の公金支出>ダ…!!
*池田創価の脱税・ピンハネ課税+マイナンバー課税すれば…消費税なしで財政再建できる…!!
〇乱脈経理…創価学会VS国税庁の暗闘ドキュメント<矢野絢也・講談社…1,800¥>より
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◆池田氏はヒステリー状態
九月一一日、私は竹下元首相に経緯を説明した。竹下氏からも、国税庁側の態度が厳しいとの報告があつた。
私は石田氏と会い、竹下氏の話を伝えた。石田氏は「竹下さんがダメだと言つているのならダメかも」と弱音を吐いた。私は石田氏に「これから竹下さんに電話をして頼むから、あんたからも頼んでみてくれ」と言つて、竹下氏に電話をかけた。「無理を承知のうえで何とか協力してほしい」。竹下氏に拝むように頼み、私は石田氏に受話器を渡した。石田氏は後に竹下氏に「恩を仇で返す」ことになるのだが、このときは「肝に銘じてご恩はお返しします」と電話の向こうの竹下氏に頭を下げ必死の形相で協力を求めていた。
竹下氏と話し終わるやいなや石田氏は直ちに尾崎長官にも電話をした。石田氏は、私と違い、国税庁の求めに応じ学会側が「風呂敷包み案」を飲むと見て、尾崎氏に「学会は風呂敷を持つていく」と約束した。
だが事が容易でないことは尾崎氏にもわかつていた。尾崎氏は石田氏に冷たく言い放つた。
「とにかく東京国税局に学会が出向いて誠心誠意話してほしい。足を運んで努力することが大事だ。公党の委員長が税務調査のことで国税庁長官に頼み事をしたなんてエライことですよ。大問題です」
この日、池田名誉会長も出席して学会の会議が開かれ、秋谷、原田、八尋各氏らも出席した。池田氏は「俺のところにも税務調査が来るのか」と苛立った。池田氏は秋谷氏を叱責し「今後、学会の決裁は秋谷から森田に替える」と言い渡した。秋谷氏から会長の権限を剥奪するというのだ。池田氏お得意の気紛れであり、その後、権限剥奪はなかった。
翌日、秋谷氏に電話して尾崎氏とのやり取りを詳しく説明したが、秋谷氏は元気がなく、「三項目にふれないという条件を飲めば東京国税局に行く。誠心誠意説明しに行く。いきなり東京国税局に学会に来られても困る」と繰り返した。
やむなく私は再び国税庁を訪ね、尾崎長官、坂本課税部長に直談判した。「いきなりの調査は困る。池田氏にふれない、会員のプライバシー(会員がいくら財務をしたかの意)にふれないように願いたい」。尾崎氏らは苦りきっていた。
私には残された方法は一つしかないと思えた。池田氏個人にふれないなど、池田氏がらみの三項目の条件について学会が譲歩することはあり得ず、国税庁側に譲ってもらうしかない。私は国税庁に三項目の条件を飲んでもらい、それを担保に私が学会を責任を持って説得し東京国税局に資料を持っていかせるという方法だ。
私は尾崎長官と坂本部長に私の考えを話したが、二人の考えはやはり「三項目の条件は飲めない」だった。私は秋谷氏ら学会首脳陣にそれを告げた。
九月一六日、秋谷、八尋、山崎尚見、福島の各氏と私は鳩首協議を行った。学会側からは次のような提案があった。
「財産目録は持参することにして、財産明細はサンプルを持っていくことにしよう。ただし、見せてから持ち帰る。特金の損失補?問題は持ち帰り、学会内で話し合う。絵画などは、池田氏への寄贈が多いので、寄贈者のプライバシーを守ることを理由に寄贈リストの提出を拒むことにする。寄贈品には九〇、九一年に記帳されたものが多く、江戸川区の学会の倉庫にあったものを整理した」プライバシーの保護を盾に池田名誉会長周辺に税務調査が来るのを防ぐというのだ。
池田氏が私邸代わりに使っている白雲寮については、学会の社宅であり池田氏が泊まるのは問題ない、またその他の池田氏専用の豪華施設についても学会首脳用の設備なので池田氏は学会の仕事=会務で宿泊しているのだから個人使用ではないという論理で押し切ることが決まった。
根拠法としては宗教法人法八四条、刑法一三四条など、学会側に有利なあらゆる条文を駆使することになった。
この席で秋谷氏らが話したところによると、池田氏は、相変わらず秋谷、八尋の両氏を叱り続けていた。池田氏は、自分のことが原因で税務調査が進まないことを棚に上げて「国税庁にすべて見せてやれ」と大風呂敷を広げる一方、「秋谷が責任を取ってしっかりやれ」と秋谷氏の尻を叩き、うまくいかないと秋谷氏らを怒鳴りつけていた。
翌日、池田氏の本部幹部会での発言が衛星放送で全国の会館に同時中継された。池田氏は宗門批判の一方で「議員はだらしない」などと話し、出席していた国会議員たちを叱りつけた。
池田氏は「山崎(尚見副会長)が会長を狙っている」などと山崎氏を批判したかと思えば、秋谷夫妻にも当たり散らし、公明党の市川、神崎氏らにも「手柄を立てろ」と迫った。
本部幹部会後の会食のときも池田氏の怒りは収まらず、秋谷、山崎両氏は叱られ続けた。また会食に同席した公明党の矢追代議士は、池田氏に「矢追は(議員になって)何年だ」と問われ「二〇年です」と答えたところ「何の役にも立たんな」「退職金を持って来い」と池田氏に怒鳴られた。市川書記長も「委員長になれないぞ」と池田氏に叱られている。
この当時、池田氏は以前にも増して怒りっぽくなっていて、ほとんどヒステリー状態だった。
会食後、八尋氏から「明日、東京国税局に行き、打ち合わせをすることになった」との連絡があった。結果がどうなるかは読めなかったが、第一次修正申告から四ヵ月もかけてようやく東京国税局と学会側が第一次税務調査の進め方について話し合いの席につくところまでたどり着いたのである。
一九九一年九月一八日、八尋、福島両氏と学会本部職員の三人が東京国税局課税第二部に出向き、財産目録、減価償却資料などを見せた。東京国税局側はこれらの資料は提出されるものと思い込んでいた。ところが学会側がサッサと持ち帰ろうとしたので場が白けたという。気分を害した東京国税局側は「いずれ学会本部に行く。反面調査も必要があればやる」と通告したが、八尋氏らはブライバシー論を盾に第一庶務の経理や学会の特定役員の給与明細等の資料の提出を拒んだ。
会談後、私と秋谷、八尋、森田の三氏で打ち合わせが行われ、次のことが決まった。「次回の東京国税局との打ち合わせの際は他の資料を持参するが、財産目録の明細は出さない。東京国税局の統括主査は反面をやらないと言い、別の幹部はやると言つている。その矛盾を突く」。内輪の話にせよ、夜郎自大のたわごと、私には完全な言いがかりにしか聞こえなかった。私は呆れたが面倒なので、あえて反論はしなかった。
東京国税局との打ち合わせ場所も議題にのぼった。
「こちらから東京国税局に行くと途中の打ち合わせができず不利だが、学会本部に調査官が来るとマスコミに漏れる。これをどうするか」という話になった。このときは話はまとまらなかったが、最終的には四谷三丁目近辺のビルに学会が部屋を借りて資料を運び込み、そこで調査官が資料調べをすることになる。
むろん、こんなことは税務調査では異例中の異例のこと。通常の税務調査は企業や団体の本社、本部に調査官が乗り込んで帳簿を調べる。ところが学会が相手だと東京国税局は本部にも行けないし、資料は頼んで持ってきてもらうしかない。竹下元首相まで動員して妨害工作を重ねた張本人なので私に批判する資格はないにしても、このうえなく理不尽だった。こういうのをゴネ得と言うのだろう。
九月二〇日、八尋氏から電話があった。
「今日、東京国税局に五人で行った。学会の国内外への金や品物の寄贈と受贈の手続きについて聞かれた。学会の社宅についても資料を出せと言われた。明らかに池田名誉会長の白雲寮もターゲットにしている。次は二四、二五の両日に学会の収入について打ち合わせをすることになった」
九月二四日の午前一〇時半から午後四時まで、翌日も午後に学会と東京国税局の打ち合わせの予定という。「東京国税局に行き続けているとマスコミに見つかりそう。学会の別の施設で打ち合わせすることを考えるつもりだ」と八尋氏は心配そうに語ったが、この「別の施設」が先にふれた四谷の事務所だ。
九月二六日、『週刊文春』(九一年一〇月三日号)に、またもや税務調査の事実がすっぱ抜かれた。
同誌は、財産目録の作成と提出が税務調査の焦点になっているとき、さらに、前回の税務調査で学会が財産目録を出さなかったため、国税庁から「財産目録を作り、一般会員から要求があればいつでも見られるようにしておくのが、宗教法人ならば当たり前のことだ」という趣旨の厳重注意を受けた、と書いた。また「国税庁は改めて財産目録を提出させ、それをもとに本格的調査、つまり池田名誉会長の個人収入・財産との線引きにとりかかろうとしている」とも書き、現状を的確にレポートしていた。コメントしているのは「学会本部関係者」ということだが、内情にかなり詳しい学会内部の人間が情報提供しているとみられた。
私は秋谷、八尋の両氏、国税庁の坂本部長と連絡を取り、情報漏れに注意するよう申し合わせた。
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