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創価学会・公明党が日本を亡ぼす

  政教一体で憲法(20条・89条)違反だ!-打首獄門・所払い(=解散)せよ!

乱脈経理-22

2014-02-24 09:03:59 | Weblog
○〝乱脈経理…創価学会VS国税庁の暗闘ドキュメント、矢野絢也…講談社…2011/10刊〟より
◆宗門からの絶縁宣言
 この日の夜から学会は宗門対策で忙しかった。宗門が全国教師代表者会議の議論に基づき、
池田氏らを破門してくる可能性が高まったからだ。
 二六日の事情聴取二日目は、トラブルもなく淡々と進んだ。八尋氏ぱ坂本部長の強硬姿勢と
現場調査官の柔らかい対応との乖離を訝しがり「判断に苦しむ」と首を傾げた。八尋氏による
と現場はとても和気藹々としているとのことで、八尋氏は「福岡、香川の恩師記念館の調査と
財産調査の〝山二つ〟で終わりではないか」と楽観的な見通しを口にした。つまり坂本氏の強
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硬姿勢はポーズにすぎず本気ではないのではないかというのだ。だが私は八尋氏の見方は甘す
ぎると思った。東京国税局がそう簡単に引き下がるはずがなかった。
 一○月三○日、学会本部で緊急会議が開かれ、激しい宗門攻が行われたが、全員、表情に
不安があふれていた。会議の参加者の心配はご本尊問題に集中した。学会員は日蓮正宗の信徒
として、每日、信仰の対象であるご本尊を拝んできた。「ご本尊をどうするのか」。参加者は宗
門を批判しつつも不安を口にした。それだけご本尊は学会員にとってかけがえのない存在だっ
た。会議で福島弁護士が「破門には訴訟で対抗する。猊下も裁判に引っ張り出す」とやたらと
強気だったのが印象に残っている。この会議の模様は全国の主だった学会施設に緊急同時放送
された。
 先に取り上げた学会系の『地涌』(一○月三一日号)は「コラ日顕!」と猊下を呼び捨てに
し、日顕や高僧たちの信心はどうなっているのか。これはあまりにひどい。悪い奴らだ』と
口汚く罵った。
 一方、政界では政治改革関連法案の廃案を受け、海部首相が続投を断念し後継レースが激化
していた。後継に名乗りを上げた宮沢喜一•渡辺美智雄・三塚博の三候補を竹下派代表代行の
小沢氏が呼びつけて個別に面接したが、これが「何様のつもりか」と政界の反発を招いた。そ
んな中、宮沢喜一氏を推す宮沢派幹部の加藤紘一氏が宮沢・池田名誉会長会談を学会側に打診
してきたようだった。加藤氏は秋谷氏と親しいという噂があったが、学会首脳は会談に消極的
だったと聞いた。宮沢氏は一一月五日に首相に就任する。
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 同じ三〇日、山崎副会長から「池田名誉会長から矢野さんに贈り物がある」と連絡を受け
た。その際、山崎氏は「前門の虎、後門の狼、よろしく頼みます」と国税対策を懇願した。池
田氏からの頂き物は、おそらく私が池田氏に贈ったP献金のお返しのつもりだったのだろう。
 一一月二日、池田名誉会長の三男、尊弘氏と会ったという学会首脳から尊弘氏の言葉を聞か
された。「秋谷会長は矢野さんを守らないでしょうな。池田名誉会長は『公明党には矢野一人
しか政治家がいない』と言っていた」と尊弘氏は言っていたそうだ。私は「ほめたかと思う
と、四二年当選組は全員辞めろとけなす。いつもの気紛れだからいちいち気にしないようにし
よう」と胸の中でつぶやいた。
 宮沢政権が発足した一一月五日、私は石田委員長らと話した。石田氏は「宮沢総理はいつ衆
議院を解散するのか。政界再編もあるというが。宗門戦争について、宗門は公明党国会議員が
池田先生から離反すると言っているがそれはない。社会部の記者たちは我々に話さないが、国
税の調査は進んでいる。どこでなのか場所はわからんが池田名誉会長が公明党執行部を批判し
ている」と不安そうに話していた。石田氏には国税問題を含め、情報があまり入っていないよ
うだった。
 一一月六日、竹下元首相と電話で話した。竹ド氏は「この前のこと、それとなく話した。議
事録は出さないことで約束できた。後のことは、これから詰める」と言つた。竹下氏は、池田
氏個人への税務調査を行わない、などの三項目について坂本部長らに話してくれていたのだ。
 同日、学会本部の幹部職員から、相変わらず本部内で帳簿の改竄が続いているとの報告があ
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った。 .
「人の名前を変更したり物品名を変えたりしている。美術品や池田氏への贈答品などを運搬し
ている日本図書輸送の輸送日報の改竄が、まだできていない。今日、本部で学会の中央会議が
開かれた。あわただしい」
 あわただしいのも当然だった。翌日、読売新聞夕刊が『日蓮正宗が創価学会に絶縁宣言 信
徒団体の解散勧告』というスクープを放ったのだ。それによると宗門は七日、学会が信徒団体
としてふさわしくないなどの理由から、学会に対し解散勧告を行う方針を決め、七日中に文書
で通知するという。
 勧告の直接の理由として読売は、池田氏らの宗門批判の他、学会員の冠婚葬祭が日蓮正宗の
僧侶抜きで行われていることなど学会の宗門離れを指摘した。また読売は、一○月に宗門が日
蓮正宗の約六〇○人の僧侶全員の要望をまとめたところ、厳しい処分を求める声が圧倒的だっ
たことにふれ、「現在の学会の活動路線そのものが同宗の教義に折り合わないことを明確にす
るため、解散勧告を行うことに固まったとみられる」と報じた。
 宗門が学会に送った「解散勧告書」は、信仰上の問題にとどまらず、過去に学会が起こした
さまざまな不祥事もあわせて俎上に載せて指弾していた。
『創価学会では、かって言論出版妨害問題や選挙時の替え玉投票事件、また共産党宮本委員長
宅電話盗聴事件や「月刊ペン」事件等、反社会的な行動やスキャンダルなどで、社会から幾多
の厳しい指弾を浴びましたが、近年に至っても、なお会員による身代金六億円を要求した本宗
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住職誘拐事件、会員である公明党議員たちにょるリクルー卜事件や砂利運搬船汚職等の数々の
贈収賄事件、一億七千万円入り金庫投棄寧件、ルノワールの絵画取引にかかる疑惑、墓地造成
にかかる脱税事件や株売買にかかる損失補てん疑惑等、巨額の不正疑惑事件が頻発しておりま
す』
『これら創価学会が関与した諸事件は、そのたびごとに、本宗七百年の清浄な宗風に泥を塗
り、また本宗の社会的信用を大きく傷付け、正法の広布進展に著しい妨げとなつている』
 翌日、学会は秋谷会長が記者会見を開き宗門に反論した。
「私たちは、何度も話し合いを求めたが、それに応じょうとせず、一方的に宗教的権威でおし
つけてくる」
「日蓮正宗の発展に最大の貢献をしてきたのは、まぎれもなく創価学会である。それを、信者
からご供養を受け取るだけ受け取つて、あとは邪魔だから切ってくる。まさに常軌を逸してお
り、社会的常識では考えられない」
「創価学会は、独立した宗教団体であり、宗門から解敗を勧告されるいわれはまったくない」
 秋谷氏の主張のうち最後の「独立した宗教団体」というくだりについては少し説明したい。
学会の前身は創価教育学会といい、それを戸田二代会長が一九五一年に宗教法人として東京都
知事に申請して発足させたのが現在の創価学会だ。学会の別法人化に、宗門は強く反対した
が、宗門を財政的に支えているのは信徒団体の創価学会であり、宗門としてもスポンサーの頼
みを無下に退ける訳にいかなかった。
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 そこで宗門は①学会の信徒を日蓮正宗の各寺院に所属させる、②宗門の教義を守る、③三宝
(仏=日蓮上人、法=ご本尊、僧=僧侶)を守る、という三つを遵守することを条件に別法人化
を許した。これにより、宗門から教義やご本尊を借りている一信徒団体にすぎない学会が、宗
教団体としての法人格を持つに至った。
 だがこの経緯を見ても明らかなとおり、学会が宗教法人として認可されることが許されたの
は、宗門外護が大前提だった。つまり宗門に害が加えられたときは、別法人である学会が宗門
を守るという建て前になっていたのだ。だが学会は宗門外護どころか、逆に宗門攻撃の急先鋒
の団体に変質した。そこで宗門は宗教法人化を認めた三条件が崩れたことを理由に、学会に宗
教法人としての解散を勧告したのである。
 この日の手帖には学会側の反応について《宗門に対し超強気で押し通すつもり。これで良い
のか?》とメモしてあつた。
 一方、税務調査に関して、学会幹部から「大田区の池田文化会館や学会系のレストランなど
に調査官が来た」との報告があった。八尋氏からも一一月九日に税務調杳に関する連絡があっ
た。意外にも池田氏専用施設について東京国税局側は「公益事業会計で専用施設の建設や維持
費を負担していても問題ない」との見解を示したという。国税庁は軟化しているのだろうか。
だとすると、やはり竹下氏の工作が奏功しているのだろうか。竹下氏は私の大事な友人の一人
だったが、この当時、私が一点の曇りもなく竹下氏を信用したかというと必ずしもそうとは言
い切れなかった。
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 私は竹下氏に近い国税高官とこんなやり取りをしたことを覚えている。「竹下さんは税務調
査問題で矢野さんに最大限の気配りをしている」と話す高官に対し、私は「竹下さんはブレー
キを踏んでいるのか、それともアクセルを踏んでいるのか」と冗談めかして言い笑った。政治
家は言葉の裏の意味を探るのが性癖になっている。国税庁の出方が硬軟両面あって真意をつか
みがたく、本当に竹下氏が税務調査にブレーキをかけているのかどうか、竹下氏を信じながら
も、この段階では、まだ私には確信が持てなかったのである。

「ウルトラC」
 宗門問題では、学会の本部幹部会で池田氏が本山を激しく攻撃し、秋谷氏は猊下の退座(退
陣)を要求したが、池田氏は秋谷氏の記者会見について「生ぬるい」と秋谷氏にきつく注意し
たと聞いている。学会本部職員によると、このころ、池田氏は宗門への怒りがあまりに強すぎ
て、「国税のことは頭にない状態」だったといぅ。
 学会の税務調査がゆっくり進む中、同じ東京国税局で大きな動きがあった。査察部(マル
サ)がルノワール事件で強制調査を行ったのだ。ルノワール事件は、調査二部の特別国税調査
官の担当だったが、悪質な案件として査察部に回されていたのだ。
 一一月一四日の読売新聞夕刊は、東京国税局が法人税法と所得税法違反(脱税)の疑いで、
ルノワール絵画取引を仲介した「立花」の女性役員と画廊アート・フランスの社長の二人の会
社と自宅を家宅捜索、強制調査を行った、と報じた。読売は「同疑惑は、七月に警視庁も古物
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営業法違反容疑で家宅捜索し、捜査中だが、今後は国税当局も金の流れについて本格的な追及
を開始する」と伝えていた。
 また朝日新聞夕刊は、事件発覚以来、半年以上姿を隠していた「立花」の女性役員のインタ
ビュー記事を掲載。その中で女性役員は脱税した理由について、九○年秋に国税の調査が人っ
た際に「三菱商事の方から『国税にはこう説明してくれ』と頼まれた。内容は商取引の信義と
して言えない」と、国税調査に備えて三菱商事と事前に打ち合わせをしていたと証言した。
 さらに女性役員は三菱商事と創価学会を取引相手に選んだ理由を聞かれて「私は商事や学会
が取引に加わつていたなんて知らなかったのです。取引全体のことはわからない」と事件の中
心人物との見方を否定した。
 この日、八尋氏があわてて私に電話をかけてきた。
「ルノワールは学会と関係ない。誰かが嘘をついている。強制調査が入ったということはいま
までの調査で不明の金が出たのか。今日、国税が学会本部に来た。役員議事録を見た。本部へ
来ることについては私と秋谷会長が相談して受け入れることにした。東京国税局の態度が硬化
している。『週刊新潮』の報道のせいらしい。内容は不明だが、東京国税局に投書が来たそう
だ」
 私は「学会内部からリークされていたのでは、手の打ちようがない」と愚痴を言った。『週
刊新潮』一一月二一 日号)は学会のことを『所得税はもちろん、「一〇兆円」を超える資産の
固定資産税も払う必要がない団体』で『そんな特典の上にふんぞり返って、創価学会のすべて
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の収入と資産を自由にしているのが池田大作氏』と書き、第二次税務調査について『今年もた
いした成果は上がらない』との見通しを伝えた。これが東京国税局を刺激したらしい。
 一一月一六日、千葉文化友好祭という学会のお祭りが行われ、学会側は久々に報道陣を会場
に入れ、池田氏の宗門批判を聞かせた。聖教新聞紙上でも日顕猊下の「退座要求」の署名運動
を提唱するなど、学会はマスコミ向けの宣伝を強化していた。
 一一月二〇日、私は国税庁の坂本部長と電話で話し合った。
 坂本氏は「前回話したとおり、ようやく予備調査が終わり、これから本調査になる段階だ。
昨日、現場の調査官が学会側に〝東北文化会館に行くので墓苑にも行く。物品調査もやる。学
会本部への立ち入り調査もそろそろやる〟と通告した」と話した。
 坂本氏によると、この通告に対し学会側は「第一庶務や役員室への調査についてはプライバ
シーの侵害に当たる」として抵抗しているとのことだった。坂本氏が語気を強めて話した。
「やらざるを得ない。本部にも行く。最小最短ならすべてご協力いただけるという約束だった
が、学会側の言動は約束と違っている。我々は議事録を見るし、宗教活動に関するものはコピ
ーしないが、税に閲するものはコピーを求める。どちらに関するものかは、すべてを見ないと
判断がつかない」
 さらに坂本氏はルノワール事件に私が関わらないように忠告した。
「ルノワールは学会や個人が関係するかどうかを含め、学会本部の税務調査よりも問題がある
と見ている。矢野さんは手を出さないほうがよい」
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 かなりの暗部について検察などから情報を得ているようで、彼の話しぶりから推して、ルノ
ワール事件は相当根が深そうだった。ルノワール事件について秋谷、八尋両氏の説明を何回も
聞いたが、あまりに矛盾した話が多く、特に八尋氏は肝心のことになると黙りこくってしまっ
た。秋谷氏も及び腰で深入りしたくない様子だった。両氏とも真相を話していないと私は思っ
ていたから、むろん私も深入りする気はなかった。調べる過程で何が飛び出すかわかったもの
ではなかった。
「名誉会長は宗門の批判を秋谷に言わせて、秋谷をスケープゴートにしようとしている」
 学会本部職員からそんなことを聞かされた一一月二一日、私は当の秋谷氏と会つた。秋谷氏
から「ぜひ会いたい」と申し出があつたからだ。ところが学会本部応接室に出向くと、秋谷氏
は傍目にも疲労困憊の様子で、私が税務調査の説明をしても反応がなかった。
 秋谷氏の様子を見て、私はかねてより考えていたことを秋谷氏に進言することにした。PK
O協力法案に公明党が賛成に回り、それと引き換えに政府•自民党に税務調査に圧力をかけさ
せるという、例の「ウルトラC」である。税務調査とルノワール事件の膠着した事態を打開す
るためには、もはや公明党の市川氏が提案していたウルトラCを実行に移すしか道がないよう
に思えた。秋谷氏が党の提案を受け入れる腹積もりであることは以前、本人から内々に聞かさ
れていたが、改めて秋谷氏の本心を質したのだ。
「PKOは最後のチャンスだ。取引できないか。私の神通力も低下している」
私は強く進言したが、秋谷氏は沈黙したままで一言も発しなかった。私は黙りこくった秋谷
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氏を見つめ「秋谷氏はやる気がないのか、それとも名誉会長に叱資されて意気消沈しているの
か」と呆れ返り、それ以上、話すのを止めて引き上げた。
八尋氏から追って電話がかかってきた。
《八尋「今日も税務調査はとくに変わったことなし。段々と厳しくなる」
矢野「秋谷会長は反応ないが、疲れているのか」
八尋「そのようだ。いつも夕方からそうなるが、朝からは珍しい。手がないので困っていると
いうこと」》
 一一月二二日、八尋氏から、東京国税局が三日後の二五日に学会本部に調査に来ることが決
まったと連絡を受けた。秋谷氏の決断だという。
 秋谷氏のストレスは極限までまっていたのかもしれない。池田名誉会長が秋谷氏の宗門批
判が手ぬるいと言っていたことは先に書いたが、関西本部の藤原武副会長によると「池田名誉
会長は怒って、他の幹部らとともに、みんなで秋谷氏を包囲して、宗門批判をやらせた。名誉
会長は秋谷、八尋に不信感を持っている」という。真偽はわからないが、何となく空気は察せ
られた。つくづく「嫌な世界だな」と思つた。池田氏と氏に追随するだけで何もしない連中が
苦労している人間をいじめているという構図だ。
 その背景には池田氏の三男、尊弘氏の存在があったと噂されている。尊弘氏は藤原氏に秋谷
枇判をぶちまけたという。
「秋谷会長は矢野さんを守らないだろう。そして、創価学会を守つても名誉会長を守らない。
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父を社会的に葬り去るつもり。許せない。私は矢野さんをもう一度カムバックさせるつもり
 もし池田氏が三男と同じ思いだとしたら、秋谷氏は学会内部で激しい攻撃にさらされていた
ことになり同情したくなった。もっともそれまでの秋谷氏は「逃げの秋谷」と学会内で揶揄さ
れるほどトラブルからの逃げ足が速い人だったので、尊弘氏にはその印象が強かったのかもし
れない。むろん尊弘氏の言う「矢野の力ムバック」などナンセンスの極みなので、藤原氏には
「お気持ちだけありがたくいただいて、ご辞退いたします」と笑って話した。
 一一月二四日、西口副会長と話した。西口氏は「矢野さんだけが頼りだ」と頭を下げたが、
私が学会の対応のまずさに苦言を呈していることについては「あまり本当のことを言わないほ
うがいい。本当のことを言っても学会幹部の中には『八尋と矢野は大袈裟な話をして学会側を
脅しているだけだ』と中傷する者もいる。矢野さんの一生懸命はわかるが、学会には優しく言
ってくれ。秋谷は宗門問題で疲れている。辛いだろうが八尋を守ってやってくれ」と忠告して
くれた。私は「ご厚意はわかるが、状況は本当に厳しいのです」と話し理解を求めた。
────────────────◇────────────(引用ここまで、つづく)
今回のコメントは、落語家の(なりすましの)桂ざこば師匠さんです。
ざこば…「じょく悪の♪♪‥この世ゆく♪♪‥学会の♪♪‥、やぁーこんにちは‥創価=公明党へのコメントですね‥わての欲求不満知ってました?‥わてのカミさんより鋭いでんな‥」「あそこでの芸のネタは山ほどおまんねん!!‥池田さんの破門に下ネタ・脱税に博士号?‥脱会者の造反・学会員の事件(騒音おばさんに建築設計偽装・子供虐待などなど)‥」も‥宣伝いりませんねん‥マスコミへの‥ただのりでん(^_^)‥」「あんさん〝ニタッ!!〟と笑いませんでした?‥。スンマセン(^_^)‥この〝ひねくれ〟〝たかじん〟の番組からでんねん。」
「そやけど‥発表が具体化すると‥ストップ‥、そうですねん、まずは民音等からの圧力‥、新聞・出版社も同じらしいでんなぁー‥アメとムチ‥アメは今も、売れない弟子は民音さん‥様々です。特に(ヘタなので)笑えないのに〝最後まで聞いてくれる客〟は創価=公明党さんだけ‥信心・成仏のためらしいでんなぁ‥売れない弟子は、金くれて修行させてもらってますねん‥コメ・久本に漫才・中川もですよ‥。昔は、わても?‥何回かねぇ‥」「えっ、そうですよ‥創価学会員も‥寄附や選挙運動にこの〝民音の鑑賞券〟も〝功徳ある〟と思っているんですなぁ‥この世は〝錯誤の総合デパート〟」「ムチの方は公称〝800万世帯の学会員〟へのメッセージ‥朝日やNHKをスルーしても、聖教新聞にブロック座談会‥は、池田先生の言葉‥蝋人形に痴呆症でも‥」「それから〝闇夜の一人帰宅〟や〝後藤組と親戚〟など‥もあるらしいでんなぁ‥」
ここで、トイレ休憩です。又、次回も(なりすましの)ざこば師匠さんにお願いしてあります。

(誤字・脱字、文法無視、パクリ・援用・重複・勝手編集も‥笑って♪♪‥許して♪♪‥)
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乱脈経理-21

2014-02-21 05:58:53 | Weblog
○〝乱脈経理…創価学会VS国税庁の暗闘ドキュメント、矢野絢也…講談社…2011/10刊〟より
◆池田氏はヒステリー状態
 九月一一日、私は竹下元首相に経緯を説明した。竹下氏からも、国税庁側の態度が厳しいと
の報告があつた。
 私は石田氏と会い、竹下氏の話を伝えた。石田氏は「竹下さんがダメだと言つているのなら
ダメかも」と弱音を吐いた。私は石田氏に「これから竹下さんに電話をして頼むから、あんた
からも頼んでみてくれ」と言つて、竹下氏に電話をかけた。「無理を承知のうえで何とか協力
してほしい」。竹下氏に拝むように頼み、私は石田氏に受話器を渡した。石田氏は後に竹下氏
に「恩を仇で返す」ことになるのだが、このときは「肝に銘じてご恩はお返しします」と電話
の向こうの竹下氏に頭を下げ必死の形相で協力を求めていた。
 竹下氏と話し終わるやいなや石田氏は直ちに尾崎長官にも電話をした。石田氏は、私と違
い、国税庁の求めに応じ学会側が「風呂敷包み案」を飲むと見て、尾崎氏に「学会は風呂敷を
持つていく」と約束した。
 だが事が容易でないことは尾崎氏にもわかつていた。尾崎氏は石田氏に冷たく言い放つた。
「とにかく東京国税局に学会が出向いて誠心誠意話してほしい。足を運んで努力することが大
事だ。公党の委員長が税務調査のことで国税庁長官に頼み事をしたなんてエライことですよ。
大問題です」
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この日、池田名誉会長も出席して学会の会議が開かれ、秋谷、原田、八尋各氏らも出席し
た。池田氏は「俺のところにも税務調査が来るのか」と苛立った。池田氏は秋谷氏を叱責し
「今後、学会の決裁は秋谷から森田に替える」と言い渡した。秋谷氏から会長の権限を剝奪す
るというのだ。池田氏お得意の気紛れであり、その後、権限剥奪はなかった。
翌日、秋谷氏に電話して尾崎氏とのやり取りを詳しく説明したが、秋谷氏は元気がなく、
「三項目にふれないという条件を飲めば東京国税局に行く。誠心誠意説明しに行く。いきなり
東京国税局に学会に来られても困る」と繰り返した。
 やむなく私は再び国税庁を訪ね、尾崎長官、坂本課税部長に直談判した。「いきなりの調査
は困る。池田氏にふれない、会員のプライバシー(会員がいくら財務をしたかの意)にふれない
ように願いたい」。尾崎氏らは苦りきっていた。
 私には残された方法は一つしかないと思えた。池田氏個人にふれないなど、池田氏がらみの
三項目の条件について学会が譲歩することはあり得ず、国税庁側に譲ってもらうしかない。私
は国税庁に三項目の条件を飲んでもらい、それを担保に私が学会を責任を持って説得し東京国
税局に資料を持っていかせるという方法だ。
 私は尾崎長官と坂本部長に私の考えを話したが、二人の考えはやはり「三項目の条件は飲め
ない」だった。私は秋谷氏ら学会首脳陣にそれを告げた。
 九月一六日、秋谷、八尋、山崎尚見、福島の各氏と私は鳩首協議を行った。学会側からは次
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のような提案があった。
「財産目録は持参することにして、財産明細はサンプルを持っていくことにしよう。ただし、
見せてから持ち帰る。特金の損失補塡問題は持ち帰り、学会内で話し合う。絵画などは、池田
氏への寄贈が多いので、寄贈者のプライバシーを守ることを理由に寄贈リストの提出を拒むこ
とにする。寄贈品には九○、九一年に記帳されたものが多く、江戸川区の学会の倉庫にあった
ものを整理した」
プライバシーの保護を盾に池田名誉会長周辺に税務調査が来るのを防ぐというのだ。
 池田氏が私邸代わりに使っている白雲寮については、学会の社宅であり池田氏が泊まるのは
問題ない、またその他の池田氏専用の豪華施設についても学会首脳用の設備なので池田氏は学
会の仕事=会務で宿泊しているのだから個人使用ではないという論理で柙し切ることが決まっ
た。
 根拠法としては宗教法人法八四条、刑法一三四条など、学会側に有利なあらゆる条文を駆使
することになった。
 この席で秋谷氏らが話したところによると、池田氏は、相変わらず秋谷、八尋の両氏を叱り
続けていた。池田氏は、自分のことが原因で税務調査が進まないことを棚に上げて「国税庁に
すべて見せてやれ」と大風呂敷を広げる一方、「秋谷が責任を取ってしっかりやれ」と秋谷氏
の尻を叩き、うまくいかないと秋谷氏らを怒鳴りつけていた。
 翌日、池田氏の本部幹部会での発言が衛星放送で全国の会館に同時中継された。池田氏は宗
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門批判の一方で「議員はだらしない」などと話し、出席していた国会議員たちを叱りつけた。
池田氏は「山崎(尚見副会長)が会長を狙っている」などと山崎氏を批判したかと思えば、秋
谷夫妻にも当たり散らし、公明党の市川、神崎氏らにも「手柄を立てろ」と迫った。
 本部幹部会後の会食のときも池田氏の怒りは収まらず、秋谷、山崎両氏は叱られ続けた。ま
た会食に同席した公明党の矢追代議士は、池田氏に「矢追は(譏員になって)何年だ」と問わ
れ「二○年です」と答えたところ「何の役にも立たんな」「退職金を持って来い」と池田氏に
怒鳴られた。市川書記長も「委員長になれないぞ」と池田氏に叱られている。
 この当時、池田氏は以前にも増して怒りっぽくなっていて、ほとんどヒステリー状態だっ
た。
 会食後、八尋氏から「明日、東京国税局に行き、打ち合わせをすることになった」との連絡
があった。結果がどうなるかは読めなかったが、第一次修正申告から四ヵ月もかけてようやく
東京国税局と学会側が第一次税務調査の進め方について話し合いの席につくところまでたどり
着いたのである。
 一九九一年九月一八日、八尋、福島両氏と学会本部職員の三人が東京国税局課税第二部に出
向き、財産目録、減価償却資料などを見せた。東京国税局側はこれらの資料は提出されるもの
と思い込んでいた。ところが学会側がサッサと持ち帰ろうとしたので場が白けたという。気分
を害した東京国税局側は「いずれ学会本部に行く。反面調査も必要があればやる」と通告した
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が、八尋氏らはブライバシー論を盾に第一庶務の経理や学会の特定役員の給与明細等の資料の
提出を拒んだ。
 会談後、私と秋谷、八尋、森田の三氏で打ち合わせが行われ、次のことが決まった。「次回
の東京国税局との打ち合わせの際は他の資料を持参するが、財産目録の明細は出さない。東京
国税局の統括主査は反面をやらないと言い、別の幹部はやると言つている。その矛盾を突く」。
内輪の話にせよ、夜郎自大のたわごと、私には完全な言いがかりにしか聞こえなかった。私は
呆れたが面倒なので、あえて反論はしなかった。
 東京国税局との打ち合わせ場所も議題にのぼった。
「こちらから東京国税局に行くと途中の打ち合わせができず不利だが、学会本部に調査官が来
るとマスコミに漏れる。これをどうするか」という話になった。このときは話はまとまらなか
ったが、最終的には四谷三丁目近辺のビルに学会が部屋を借りて資料を運び込み、そこで調査
官が資料調べをすることになる。
 むろん、こんなことは税務調査では異例中の異例のこと。通常の税務調査は企業や団体の本
社、本部に調査官が乗り込んで帳簿を調べる。ところが学会が相手だと東京国税局は本部にも
行けないし、資料は頼んで持ってきてもらうしかない。竹下元首相まで動員して妨害工作を重
ねた張本人なので私に批判する資格はないにしても、このうえなく理不尽だった。こういうの
をゴネ得と言うのだろう。
 九月二〇日、八尋氏から電話があった。
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「今日、東京国税局に五人で行った。学会の国内外への金や品物の寄贈と受贈の手続きについ
て聞かれた。学会の社宅についても資料を出せと言われた。明らかに池田名誉会長の白雲寮も
ターゲットにしている。次は二四、二五の両日に学会の収入について打ち合わせをすることに
なった」
 九月二四日の午前一〇時半から午後四時まで、翌日も午後に学会と東京国税局の打ち合わせ
の予定という。「東京国税局に行き続けているとマスコミに見つかりそう。学会の別の施設で
打ち合わせすることを考えるつもりだ」と八尋氏は心配そうに語ったが、この「別の施設」が
先にふれた四谷の事務所だ。
 九月二六日、『週刊文春』(九一年一○月三日号)に、またもや税務調査の事実がすっぱ抜か
れた。
 同誌は、財産目録の作成と提出が税務調査の焦点になっているとき、さらに、前回の税務
調査で学会が財産目録を出さなかったため、国税庁から「財産目録を作り、一般会員から要求
があればいつでも見られるようにしておくのが、宗教法人ならば当たり前のことだ」という趣
旨の厳重注意を受けた、と書いた。また「国税庁は改めて財産目録を提出させ、それをもとに
本格的調査、つまり池田名誉会長の個人収入・財産との線引きにとりかかろうとしている」と
も書き、現状を的確にレポートしていた。コメントしているのは「学会本部関係者」というこ
とだが、内情にかなり詳しい学会内部の人間が情報提供しているとみられた。
 私は秋谷、八尋の両氏、国税庁の坂本部長と連絡を取り、情報漏れに注意するよう申し合わ
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せた。
◆学会内部からの投書
 翌日、秋谷、八尋両氏と税務調査用の第三の場所の確保などについて話し合った。秋谷氏が
言った。
「場所はあるが秘密が守られるかどうかだ。学会本部はまずい。困る。税務調査の最後に、形
式的に来るということならいいが。今週も東京国税局は調査をどう進めるか、組み立てをやっ
ているだろう。来週、どう出てくるか。とにかく矢野さんにお願いしたい」
 会合が終わると、矢追代議士から「坂本部長と会った。彼は厳しい口調だった」と電話があ
った。矢追氏によると「坂本は〝国税庁に学会内部からの投書が多く届いている。だだ漏れ
だ。内部を固めたほうがよい〟と言っていた」という。
 国税庁だけでなく、東京国税局の雰囲気はかなり厳しいようだった。これでは、こちらの都
合で第三の場所を用意すると言っても、現場の調査官から「前回と同じで談合になる」と反発
をもたれるのが関の山だ。
 私は秋谷氏に電話して「第三の場所にっいてはしばらく保留にしよう。東京国税局任せにし
て、しばらく様子見してからにしよう。最小最短は無理だ」と説明した。秋谷氏は「お世話に
なる。よろしく」と哀願調だった。
 九月二九日、学会幹部の一人から「また池田名誉会長に秋谷がこっぴどく叱られた。池田さ
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んは威張って怒っているだけで気楽なものだ。しかし名誉会長の本質は神経質。はっきり言う
と小心で猜疑心の固まりだ。内心では戦々恐々としていると思う」と電話があつた。「市川書
記長も一五日に物凄く名誉会長に叱られた」と言う。池田氏は完全にパニックに陥っていた。
 秋谷氏も市川氏も、たまったものではない。心から同情が湧いてきて「早く何とかしなけれ
ば」と気持ちが焦つた。
 一○月一日、神崎国対委員長ら公明党幹部との会合があった。
《神崎「軽井沢で池田名誉会長が〝浅井、(和雄)は五○○万(円)、市川は一〇○○万
(円)。実績のない人は持つて来い〟と言つた。矢野さんは功があるから寄付リストに名前見な
い」
 皆、啞然としたり、ブスッとしたり、
伏木「五○〇(万円を寄付)する。だが……」
浅井「(私は)二〇〇(万円)をする」》
 議員たちは後で「学会はお金がうなっているのに、俺たちから取り上げてどうするつもり
だ。サドだ。イジメだ」と憤慨していた。
 実際に各氏が寄付したかどうかはいちいち聞いていないが、これがいわゆるP献金の実態で
ある。私自畠、池田氏から「働きが悪い」との理由でペナルティーとして「金を持って来い」
と言われたことがそれまで何回もあつた。
 本来、宗教における罰金とは罪障消滅を目的としたもののはずだが、学会の場合は、罰金を
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科すことも金額も池田氏の気分次第で決まるのが実態だ。このときの寄付リストに私の名前は
載っていなかったものの、他の議員が寄付するのに私だけ寄付しないと、後で池田氏から「矢
野は思い上がっている」などと怒られるのがおちなので、私は後日、銀座の「和光」で名誉会
長用のセーターを一二万円で購入し、お礼名目の二○○万円と一緒に第一庶務に届けた。
 神崎氏らとの会合後、八尋氏から東京国税局との折衡について連絡があり、「東京国税局に
総勘定・元帳を持参した」とのこと。その際、池田氏への調査を防ぐため学会が学会員のプラ
イバシー論を持ち出したが「税の調査のために見ている。全然話にならない」と相手にされな
かったそうだ。「国税は強硬だ」と八尋氏は唸っていたが、国税としては当然の反応だろう。
 夜に八尋氏から再び電話があった。
「第三の場所は東京国税局が受けない。向こうの現場責任者は〝国税の現場調査官が学会の接
待を受けているという投書が国税に届いている。これは捏造だが、第三の場所でやると、疑わ
れる恐れがあるのでダメだ。行くなら本部近くのどこかだ〟と言っていた」
 一〇月六日、学会本部一階で秋谷、八尋両氏と話した。二人はこのところの国税の強気の対
応に心底困っている様子だった。「調査項目等、問題を絞ってほしい」。秋谷氏はそうこぼした
と思うと、唐突に「坂本退治をやるべきだ!」と語気を強めた。私はぎょっとした。秋谷氏は
「このまま調査が拡大するのは困る。最小最短のはずだ。出口を調整しないと止めどなく拡大
する」と怒ったように言い「あらゆる手段で頼む」と私に迫った。
 「最小最短の妨げをしているのは学会惻の隠匿工作のせいだ」と私が反論すると、秋谷氏は
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「違う、権力の横暴だ」と切り返したが目は泳いでいた。
 一〇月一六日、学会の関西総会が開催された。池田名誉会長は相変わらずヒステリー状態で
宗門に対し「アホンタレ」を連発していた。池田氏の怒りは理不尽なものだったが、とはいえ
放置しておく訳にはいかない。やむなく私は秋谷氏からの「調査の歯止め」要請を踏まえ、九
日後に学会側と国税庁幹部の会合をセッティングした。
しかしストレスが溜まっていたのは池田氏や学会側だけではなかった。学会•公明党のごり
押しで国税庁ヒ餍部から調査に待ったをかけられている国税局の現場調査官のフラストレ
ションも溜まりに溜まっていた。ある調査官はr上の意向がわからない。もう調査を止めた
い」と八尋氏に愚痴をこぼしていたそうだ。
 一方、懸案の第三の場所について、東京国税局の現場責任者が「学会本部近くなら」と言っ
ていたことから本部近くの四谷に部屋を借りる方向で交渉し、責任者の内諾を得られそうだと
八尋氏は話していた。
◆池田氏の公私混同と狂乱財務
 一○月一七日、日蓮正宗総本山・大石寺で緊急会合(日蓮正宗の全国教師代表者会議)が開か
れ、池田名誉会長、秋谷会長、森田理事長の宗門からの除名と登山禁止、学会へのご本尊下付
禁止などが議論された。この動きに学会系の葬儀社「報恩社」発行の『地涌』 (九一年一〇月一
八日号)は罵詈雑言を浴びせかけた。
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『いまなんの勝算あって日顕らは、創価学会に対して「独立宣言の勧告書を出せ」、「創価学会
首脳を『破門』にするぞ」などと言うのだろうか。(中略)「大謗法、みんなで犯せば怖くな
い」との心理から、首謀者である日顕が、責任回避の常套手段として、「衆議一決」を持ち出
しているのだ。
 最初から腰砕けのような作戦で、鉄桶の団結を誇る創価学会を崩せると思っているのだろう
か。
(中略)日顕ら日蓮正宗僧侶は、狂うだけ狂えばよい』
 当時の学会本部内部の空気がうかがえる激越な論調である。
 翌日、私は学会と国税庁の打ち合わせを前に、尾崎長官、坂本部長と話し合った。二人は心
底うんざりしている顔だったが、私は図々しくかまえた。私の背中に公明党のキャスティン
グ•ボートが見えたのだろうか、二人は「学会の税務調査について現場調査官に、礼儀正しく
やれ、極秘を守れ、と指示している」と、最後は下手に出た。
 だが当然のことながら二人は学会の対応に強い不満を持っていた。二人は「いまの調査はま
だ予備調査で本調査ではない。来週あたりから日本図書輸送などの学会系企業とその取引先に
も裏付け調査(反面調査)を行う」と説明し、八尋氏の対応について「彼なりに誠意を尽くし
ていて、八尋氏を潰したくないが、学会役員会の議事録をこちらに提出しないなど約束違反が
多い」となじった。さらに二人は、池田名誉会長の海外での支払いについて、学会側が「へた
な加工」、すなわち書類の偽造をしていると怒った。
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 池田氏は外遊時に学会の金を個人的に自由に使っていた。この金は経理上、学会から池田氏
への仮払いの扱いにして学会の経費にしていた。ところが学会の金=自分の金と混同している
ふしがある池田氏が仮払いの精算をするはずがない。こうなると学会から池田氏に渡つた仮払
いは学会から池田氏への贈与とみなされ、池田氏が追徴される恐れがでてきた。そこで学会側
は経費で落とせる仮払いから返金が必要な貸し付けに書き換えるなどの偽造をしていたとい
う。
 さらに尾崎長官らは学会の狂乱財務についても言及した。このころ、国税庁には「財務」の
実態についての投書が多数寄せられていた。投書には「学会幹部が会合で〝おばあちゃんが一
人で一億とか一億五○○○万円もの財務をしている。みんなもみならうべきだ〟と高額財務を
けしかけている」といった常軌を逸した学会の金集めの実態が赤裸々に書かれていたという。
尾崎氏らは「一億、一億五〇〇〇万円の寄付については反面調査を行う」と明言し、学会財務
の実態についても調査する方針だと話した。
 また二人は、池田氏専用の豪華施設の実態についても「福岡、香川など施設を見に行く。大
田区、仙台、碑文谷も行く」と通告。「協力してもらえば調査は早く済むが、それでもこれか
ら四ヵ月は調査にかかる。日本図書輸送はタイミングをみている。九月決算が済んでから調査
する」と語った。
「学会本部に調査に行くのはまずい」と私が口を挟むと、尾崎氏は「それは無理だ。本部も行
くし、美術品の点検もやる。一一月になると学会が矢野さんに泣きついてくるだろうが仕方が
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ない。何しろ学会の内部情報について投書が山ほど来ていて放置しておく訳にいかない」と妥
協の素振りも見せなかった。
 国税庁は自信満々だった。学会側が協力しなくても、投書で学会の内情はつかんでいるの
で、どんどん調査を進めることができるということだろう。
 私は学会本部に行き、会談の内容を直ちに秋谷氏らに伝えた。秋谷氏らは怪訝な顔で「碑文
谷? あそこには恩師記念館もないのになあ」と首をひねった。池田氏専用の豪華施設は国税
に対する力モフラージュのため、このころ、「恩師記念館」に名称変更されていた。碑文谷に
は目黒国際文化会館があったがこれは恩師記念館ではなかった。
 一方、池田氏の生まれた大田区には前年完成したばかりの「大田池田文化会館」があり、こ
の五階から八階が池出氏専用施設だと言われていた。東北(仙台市)には「東北文化会館」が
あり、池田氏専用宿泊施設とともに「貴賓会議室」というのがあって、その壁に数十点もの絵
画が並べられていると週刊誌に報じられたことがある。国税は、その調査を行おうとしてい
た。
 また、秋谷氏は「一億円の財務のことは学会内で話題になっているので、誰かが投書したの
だろう。財務の反面調査はプライバシーの侵害に当たる。反面調査を口実にして『なおさら財
務資料は国税庁に出せない』と突っばねよう」と言い、以前にも増して対決姿勢を強めた。私
は自分がやつていることを否定されたように思い、さすがにむっとして「秋谷さんが、私にい
ちゃもんつけるのはご自由だが、それをそのまま私から国税へ言うんですか」と嫌味を言っ
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た。秋谷氏は「そういう気でやってほしい」と言いながら困った顔をしていた。
 懸案になっていた「調査用の別の場所」については、八尋氏が「来週から四谷四丁目に学会
が部屋を借り、そこで税務調査をすることになった」と報告した。国税庁側が妥協したのだ。
 一〇月一四日、秋谷氏から「明日、八尋がルノワール事件で国税庁の事情聴取を受ける。矢
野さんも同席してもらえないか」と頼まれた。八尋氏からも懇願された。
 やむなく私は翌日、八尋氏と二人で東京国税局に出向いた。もちろん事情聴取に立ち会うこ
とは許されず、私は聴取が終わるまで国税局内で待たされた。聴取後、八尋氏は聴取の内容に
ついて「うまく行つた」と言っただけで、詳しいことは話さなかった。私もルノワール事件が
自分の手に余る危険な案件であることがわかっていたし、下手に関わると問題が混乱するだけ
だから、あえて詳しく聞かないようにした。
 聴取終了後、坂本部長と税務調査について協議した。
《坂本「注目点もえ、情報もえ、普通半年はかかる。大企業なら1年。学会側の誠心誠意
の協力次第。我々は牙を持つ紳士。大臣といえども、税理士でも、料調がらみの事件だと聞く
と、邪魔しようとしても無理だと手を引くものだ。
 いままでは予備調查。これからが本番。まだ入り口だ。そつちの要望である入り口での(調
查項目の)特定はできない。まだ整理中。始まれば動きが激しくなり、目立つ。
 だが調査は丁重にプライバシーを守り、かつ秘密を守れと言つている。情報によれば、一億
〜一億五○〇〇万円の財務の氏名が書かれた投書があり、裏を取る。もしそれが学会本部の帳
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簿に記載されていないと、裹金扱いとなり大問題になる。帳簿を改竄して奇麗にしているみた
いだが、刑法にふれるので止めなさい。池田名誉会長の白雲寮の家賃未収金もおかしい。福
岡、香川など池田専用施設の調査は序の口。
 池田氏個人を調べないなどの三項目は飲めない。別件だが、ある宗教団体についても教祖の
自宅まで調査をやった。
 竹下元首相ライン以外は与党政治家の働きかけはなくなつた。宗門対立もあるので、国税も
気を遣い調査が足踏みしている。八尋さんは学会経理を改革すると言っているので、八尋さん
を潰さないように留意している。
 池田名誉会長については、家賃だけでなく海外での支出の問題もある。海外の問題について
は、たとえば随行員についても仮払いではなく貸し付けにしているが、返済能力や担保を取っ
ていないなど貸し付けのやり方には問題ある。
 財産明細、財務明細も問題点ありなので提出してもらうことになる。
 議事録とのからみで役員会の議事録を提出しないのは、宗教法人法に違反していると見てい
るが文部省に教えるつもりはない。
 八尋事情聴取を踏まえて、ルノワール事件の調査について調査一部と課税二部ではお互いに
教えていない。現場の判断することで上からとやかく言うことではない。
 国税の調査については、法律による資料調査権が我々にはある。マスコミの目を避けるため
の四谷の第三の場所も長くは続かない。いずれ本部へ調査に行くことになる」》
────────────────改頁──────265
 坂本氏の話を踏まえ、翌日、学会本部に私と秋谷、八尋、山崎尚見の各氏が集まった。山崎
氏は、学会のドクター部のことを東京国税局の調査官が問題視していると話した。ドクター部
とは学会員の医師団のこと。ドクター部の医師たちは池田氏を定期的に診察している他、出張
のときも同行している。この費用について調査官は、本来は池田氏個人が負担すべきものだと
指摘していた。
 私は「これから国税庁が具体的なアクションを起こすと見るべきだ。特に福岡と香川で失敗
しないように」と東京国税局の視察に備え準備を整えておくよう促した。秋谷氏も「その対策
がとりあえず重要だ」と応じ、さらに「二週前は調査の場所を別にすることで一モメした。尾
崎さんが配慮してくれて、一応、第三の場所で落ち着いた」と場所選びの経緯などについて補
足説明した。
────────────────◇────────────(引用ここまで、つづく)
 今回のコメントは、前々回に続いて、筆坂秀世さん‥その4‥です。
筆坂‥「橋下さん〝創価学会と池田〟の言葉は一言もありませんでしたねぇ‥6時間中に‥、10回くらい公明=創価との約束違反の質問あったんですが‥公明とのトラブル?‥少しは?‥ありますが‥大戦争は避けるでしょう、共産党を見習って?‥〝沈黙は金〟〝負けるが勝ち〟〝さわらぬ創価にたたりなし〟」
 「ただ、橋下はまだ若いでんなァ‥孔子のいう〝50にして?〟まだ44ですか‥石原妄想老人との〝日本維新の会〟はやむ得ない?、軍師(堺屋太一さん)は?、よい運勢は5~7年で(田中角栄・中曽根・小泉など)下り坂となる‥これ、筆先評論です。橋下、10年位休業(充電)して‥再挑戦で、総理大臣になって欲しいですなぁ‥さわやかで私欲がない‥長所が欠点?‥それ、当然、日本の統治機構の変更・地方分権」
 「今回の橋下は、大阪の〝府市あわせ〟解消に命をかける?‥ではなくて、これは〝面白い〟人生の一時期ぐらいの気持ちかも‥弁護士の合理性とヤクザの血!!‥‥」
 「池田は生きているのか‥Xデーまで創価=公明もおぞましいですなぁ‥これもポイントですね‥蝋人形・影武者、画像合成?‥池田のシッポ見え隠れ?‥何処まで誰が知っているのか‥面白いですなァ‥長生きしないとね‥」「そう、詭弁・すり替えが〝歴史〟の創価=公明。〝宮本邸盗聴〟前から〝創共協定〟今の創価学会員より詳しいでっせ‥又、呼んで下さい。」
 <なりすましの>筆坂英世さんのコメントでした。〝確定申告〟の記帳で忙しいと帰られました。次回は誰にお願いしましょうかネ‥。<なりすまし>さんも、いろいろありまして‥〝確定申告〟する人いるんです。自営業者は〝確定申告〟今でしょ!!。国税庁の<なりすまし>でした。

(誤字・脱字、文法無視、パクリ・援用・重複・勝手編集も‥笑って♪♪‥許して♪♪‥)
コメント
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乱脈経理-20

2014-02-19 07:09:39 | Weblog
○〝乱脈経理…創価学会VS国税庁の暗闘ドキュメント、矢野絢也…講談社…2011/10刊〟より
◆自公合体
 私は会談の内容を秋谷氏らに伝え、石田氏にも事情を話した。「証券疑惑はもうすぐ山を越
える。次は学会だ。学会としてもどう収沿するか、出口を考えないといけない。国税庁もマス
コミから〝正義の味方じゃないのか〟と責められている」。私は尾崎氏の言葉を引きながら事
情を話し彼らの理解を求めた。
 その後、学会本部の六階会議宰で秋谷氏ら学会首脳と公明党の石田・市川両氏らが私を交え
て協議した。「石田、石川で尾崎長官に外度、会談したいと打診してみては」と学会側から意
見が出たが、「矢野さんでそんなに厳しいのでは私たちではダメだ」と石田、市川両氏は慎重
な姿勢だった。
 秋谷氏は「税務調査にも裁量があるだろうから交渉を続けるように」と二人を説得したが、
市川氏は「局部的なことでの裁量ならあるかもしれない。しかし入り口論だけで出口を学会が
押さえているのでは堂々巡りになるだけだ」と冷静な口調で反論した。
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 山崎尚見副会長はほとんど黙っていたが、「池田名誉会長の脱税事件になるようなことだけ
は防がねばならない」というせりふを何度か繰り返した。我々が意見を述べても、彼はまるで
それを言うのが目的で会議に出席していたかのように同じことを言い、話がいっさい嚙み合わ
なかった。本部経理担当で検事出身の福島副会長が見かねて「いまおおわらわで整理中だ。訳
がわからないことが多くて困っている。絵画が帳簿に載らないで積んである。山になってい
る」と取り繕ったが、山崎氏は同じせりふを繰り返すだけだった。
 このように代わりばえのしないやり取りが続く中、注目すべき発言を行ったのが市川氏だっ
た。
 市川氏は、自民党の小沢氏が戦争中に政府の弾圧で潰された大本教の例を引き「国税調査に
よって学会は潰れるから、早く自民党と公明党は合体すべきだ」と話していたことを明らかに
したのだ。
 秋谷氏らは市川氏の言わんとしている意味が理解できずポカンとしていたが、私には市川氏
の言葉の表裏がよくわかった。表向きは国税解決のためには自民党と協力するしかないとほの
めかし、裏では将来を兄据えた小沢氏との政界再編を目指すという戦略を市川氏は立てていた
のだ。
 政界再編は後日、市川氏の構想どおり実現する。国税との泥沼交渉に明けれれている私に比
ベ、市川氏は国税問題を逆に利用して政界再編を進めようとしていた。見事としか言いようが
なかった。私は会議の後で市川氏に「あなたが言っていた線は政界再編につながると思う。大
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事に繋いでおいたほうがいい」と話しかけた。市川氏は喜んで「学会を守る気持ちは私も同じ
です。再編の必要がわかるのは矢野先輩だけです」と私の手を握った。
 八月二九日、石田委員長と公明新聞の製作•販売委託費問題を話し合った。国税庁から「委
託費が少なすぎる」と指摘されている問題だ。だが石田委員長は「党本部の財政伏況は年間経
常収支だけで二四億円の赤字で、地方組織からの金で赤字を賄っているがパンク寸前だ」とし
て委託費引き上げに反対した。
 一方、ルノワール事件の捜査は八月三○日になってもアート•フランス社長の行方がわから
ず、警視庁は捜件の終結宣言が出せずにいた。「警視庁は社長の行方をつかんでいる」という
坂本氏らの情報は誤りだったようだ。
 八月三〇日、秋谷氏と党首脳の会議があった。秋谷氏は第二次税務調査について、こう発言
した。
「矢野さんのラィンは温存してケンカ別れしないょうに。とはいえこれ以上は無理だろう。風
呂敷袋に一切合切書類を人れてもってこいというが、ズルズルと引き込まれる。人り口で阻止
とか条件闘争とかを考えねばなるまい。最悪の場合は、池田名誉会長の脱税調査だけは阻止す
る。絵画と第一庶務、公私混同の三つだけは防ぐ。PKOは時問をかけて検討する」
 党側は、啞然としてか反論なし。市川氏は会議後「戦機というものがある。なぜPKO協力
法案賛成について学会は早急にOKを出さないのだ」と怒っていた。本当はすでに学会側もP
KO法案には賛成する意向を固めていたが、秋谷氏から口止めされている以上、私の口からは
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何も言えなかった。
 八月三一日、八尋氏から「朝から対応を協議したが東京国税局の出方がわからない。最悪に
備えて分析したが埒があかない」とお手上げ状態との報告があった。八尋氏は「国税庁トップ
の考えはほぼわかったが、実際に調べるのは東京国税局だ。まず公明党の石田・市川の二人が
東京国税局に働きかけて、どこまで調査をするつもりか探るのが先決」との意見を述べた。私
は「たとえ二人が手ぶらで行っても、次は学会に書類を持ってこいという話になる」と話し
た。八尋氏は困り果てていた。
 ついに、国税側が第二次調査の開始時期と言っていた一九九年九月がやってきた。
 九月一日、第二次調査に関して竹下氏が「用があったら遠慮なく電話を寄越せ」と言ってく
れたが、肝心の学会・公明党の方針が決まらない。
 たとえば公明党の石田氏など、私に電話をかけてきて「秋谷会長とは意見が違う」と言つて
いた。石田氏によると「学会が東京国税局に行くべきだ」と石田氏が秋谷氏に提案したところ
「公明党で何とかするように」と逆に叱られたという。温厚な石田氏がぼやいていた。
「学会が東京国税局に行くのじゃないのか、と秋谷氏に言ったら、まだ準備ができてないと言
う。どうしたらいいというのか。学会がやるべきだ」
 私は「あなたの意見に賛成だ」と石田氏に話した。党のトップが汚れ役として表に出ること
はあまり芳しいことではない。もし工作が表沙汰になつた場合、即、政治問題になってしまう
からだ。
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 石田氏の後で、八尋氏からも電話があった。だが、八尋氏は「石田•市川にやってもらう」
の一点張り。学会と党で責任を押し付け合っているだけだった。
◆国税の強硬姿勢
 九月二日、私は再び竹下氏に相談した。竹下氏は私と尾崎長官の会談の内容を知ると、「ル
ノワール事件は検察がやるとよいテーマだと思う。検察はもう捜査に入っているはずだが、尾
崎には強く働きかける」と請け合ってくれた。
 ただ私が「ルノワール事件で検察が本気でくるのは困る」などと、それとなく検察の押さえ
を期待していることをにおわせたところ、竹下氏は笑いながら「あそこは下手に手を出すとま
ずいよ」と軽くかわした。
 竹下氏と話し終わると、石田氏が「これから尾崎長官に電話する。注意点を聞きたい」と電
話してきた。秋谷氏にかなりきつく尻を叩かれたせいだろう。
 だが勢い込んでいたわりに、尾崎氏との対話の成果は上がらなかったらしく、再び電話をか
けてきた石田氏は「尾崎氏の話は矢野さんに言った内容と同じだった。押さえつけたら現場が
反発しリークすると言っていた。最小最短(調査範囲を最小に、調査期間を最短にの意味)でや
ったほうがよい。学会側が東京国税局に風呂敷包みを持つて、相談に行ってほしいとのことだ
った。まったく厳しい」と太い溜め息をついた。
 石田氏は私に二度目の電話をかけてくる前に、秋谷氏に尾崎氏との対話の首尾を報告してい
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たらしく、秋谷氏とのやり取りについても私に話した。
「秋谷会長に事情を話したところ『絵画が何万点か未整理だ』という。それに対し私が『たと
え未整理でもそれは見せられるものは見せ、わからないことは事情を説明すれば済む話ではな
いか』と言うと、秋谷氏は『未整理で出した場合、東京国税局がどう反応するかわからない』
と不安がり『東京国税局の条件がわからないので、相手の条件を詰めてほしい、そうでないと
OKを出せない』と言っていた。こっちのカードは最後まで出さないで、相手の力ードを全部
見てこいという意味だ。これはやはり学会のほうが無茶だ」とこぼしていた。
 石田氏の声は沈んでいた。石田氏が困惑するのももっともだった。
 私は石田氏に秋谷氏提案の三原則、つまり①池田氏個人、②第一庶務、③美術品の三つにふ
れないことを東京国税局に飲ませるょう提案した。もし東京国税局が三点を了解すれば調査に
合意するという、いわば「三原則入り口論」である。私は「池田氏個人と第一庶務の税務調査
はしないという原則は確保すべきだ。三つ目の美術品は東京国税局が承知しないだろうから半
分ぐらい譲るょうにもっていったらどうか」と話した。私は同じ内容を秋谷氏にも伝え、同意
を取った。
 九月五日、出張先のホテルオークラ神戸に秋谷氏がやって来た。秋谷氏は「山崎尚見が竹下
と会った。かなり事情を知っていた。第一庶務などということも言っていた。金丸元幹事長の
秘書からの話では、一一月に国税と宗門のダブルパンチが来ると言っていた。とにかく入り口
で頑張ってほしい。石田は弱気でダメ。市川とはゆっくり話し合う」と話し、「八尋と矢野さ
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んしかいない。一生最大の闘いだ。よろしく頼む。とにかく池田名誉会長に課税しないことを
絶対条件にしてほしい」と深々と頭を下げた。私は慌てて「そんなことしないでください」と
制止した。
 とはいえルノワール事件と税務調査の二つを私一人でやれと言われても、とても手におえる
ものではない。秋谷氏ら首脳部も、結局のところ私に全部仕事を押し付けて自分たちは逃げ回
っていた。「大概にしてほしい」と私は心の中で嘆息した。
 翌日、信濃町の学会本部で学会•党首脳会談が行われた。出席者は学会側が秋谷氏、森田理
事長、山崎尚見副会長の三人。八尋氏はルノワール事件の当事者なので外れた。党側からは石
田、市川、神崎の三氏と私だった。
《秋谷「あらゆる手段を尽くすべきだ」
石田「努力しているが、かなり厳しい」
秋谷「党が泥をかぶるのは当たり前だ。池田名誉会長はこう言われている。『第一次宗門紛争
のときは本山から迫われ、学会会長を辞任させられて学会から追いだされた。そして今度は税
務調査によつて私邸代わりに使っていた白雲寮から出ることになった。海外にも行けない。俺
だけが苦しんでいるj……。とにかく池田名誉会長に課税されないよぅにしてほしい」
 山崎「①池田名誉会長にさわらず、②第一庶務にさわらず、③絵画などは未整理で提出できな
い、という三原則で突っ張つてほしい」
秋谷「池田名誉会長も『強気で行かないと魔は退散しない』との言葉だった」》
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 党側は終始無言。最後に市川氏がボソッと「(すべての事情を)マスコミは知っている。自民
も知っている」と言って引き上げたが、学会側の要請で党側では私一人が残された。この席で
秋谷氏は学会首脳たちの前で、PKO法案に公明党が賛成することを初めて許可した。
《森田「矢野さんにすがるしかない。文句ばかり言うが助けてほしい」
秋谷「市川がむくれているが、私も腹を決めた。PKOその他、表舞台の法案推進について、
自民との話し合いを了承する。石田•市川にやらせる」
矢野「PKOに賛成すれば石田、市川が泥をかぶることになるが、時代も変わった。むしろそ
の方が党のためによいと思う。あなた方は国税との交渉役をこっちに振ったりあっちに振った
りして済むのでしようが、学会が拒否ばかりでは手の打ちようがない。まあPKOに賛成でき
れば、これで表舞台は一歩前進でしよう。国税への働きかけは石山・市川が動いて、もしバレ
ると大問題になるので、引き続き私がやるが、私だって別に一人でやりたいわけではない。そ
の点、誤解しないでほしい」》
 九月九日、私と国税庁幹部の打ち合わせが行われた。調査の人り口段階で学会が徹底抗戦し
ていることに尾崎長官ら国税側の苟立ちはピークに達していた。
 国税側は「九月半ばまでに方針を示してほしい。それがリミット」と通告し「池田名誉会長
に会って話してほしい。すべての資料を風呂敷に包んで持ってくるやり方でないと国税庁内は
もたない。他の条件をつけるのは時間稼ぎとみなす。その場合はこちらも決断する。着地点は
こちらでも考えると一歩も引かない構えだった。
────────────────改頁──────249
 若干補足すると、この段階では、第一次税務調査のときのようにいきなり学会本部に調査に
入るようなことはしないという暗黙の合意が国税庁と学会の間にできていた。調査官が学会本
部に行けば、たちどころに調査が始まったことが学会本部内で噂になり、外部に伝わるから
だ。
 国税側が学会本部に来られない以上、まず学会が貸借対照表や財産目録などの三点セットを
含め、会計資料を「風呂敷包み」に入れて東京国税局に持っていくしかない。「そのうえで話
し合ってはどうか」というのが竹下氏の提案だった。要は「最初からこまごましたことを調整
していては学会の抵抗で時間がかかって仕方がない。三点セット全部をドサッと持ってこい。
国税はそれですベて見たことにして、約束以外のことは問題にしないJという竹下流の腹芸だ
ったのだが、如何せん学会側にそれに応える度胸がなかった。
 尾崎長官は「すぐには調査に入らないが三項目を守ることは約束できない。誠心誠意やって
もらわないとこちらも納得できない。政治的配慮はできない。いずれにせよ学会側が東京国税
局に来てほしい」ときっぱりと話した後、語調を和らげて「池田名誉会長個人にさわらないで
ほしいことや絵画で未整理の分があるのも理解している。しかし学会側の対応の仕方が誠心誠
意でないと東京国税局は納得しない。現場の感触を賢く理解してほしい。三項目を守ることは
約束できない。財産目録、財産明細書は最初の日に持参してほしい。来週、早く来てもらいた
い」と促した。
 だが学会が三点セットの提出に応じるはずはない。池田氏が許すはずがないからだ。竹下氏
────────────────改頁──────250
提案の風呂敷包み持参案は実現しないだろうと私は思つていた。
────────────────◇────────────(引用ここまで、つづく)
 今回のコメントは、前々に続いて、筆坂秀世さん‥その3‥です。
 筆坂…「橋下の知事信任選挙?‥さぁ‥どうなりますかなァ?‥創価=公明とのケンカ?‥これが難しい‥創価=公明と戦えるのは橋下だけ‥私の評論です。石原も安倍も、当然過去の小泉に田中角栄もシッポ巻いた‥私は確信ある!!‥」
 「橋下には、〝ヤクザの血〟に〝地位・名誉は要らぬ!!〟の西郷の心がある。池田は、〝師匠を守れ!!〟〝金・金・金!!〟に〝名誉称号!!〟」
「〝大阪都構想に関する質問会 生中継〟(2/15・午後1時~.ニコニコ動画)を見ました?。橋下教授の白熱教室でしたね‥新聞・テレビの記者の質問に‥回答すること6時間以上‥松井幹事長などいましたけどね‥エビカツサンド〝もぐもぐ〟にドリンク(^_^)、昼めし食べる時間なかったんでしょうねぇ‥トイレなしでっせ?‥私なら3回?(^_^)」
「〝もういいんです、支持団体に〝言うこと〟ありません。公明党が約束を反故にしたのです。」「〝住民投票のこと聞いていない?〟すり替えです、〝賛成する運動〟などの約束ありません、当然です。〝提案までの進行〟の約束でした‥四案や複数案で‥住民判断の提案できますか?‥府・市の〝法定協議会〟が、これがベストと判断した〝5区案〟(一例示)を住民に提案したい‥その決定が、公明の審議拒否もありできない。マスコミの皆さん、中味で不明なこと質問して下さいよ‥重いのに、20以上のバインダー(資料・説明書)持って来ているですヨ(^_^)‥‥勿論、橋下さんの回答です。」
 <なりすましの>筆坂英世さんのコメントでした。次回もお願いしてあります。

(誤字・脱字、文法無視、パクリ・援用・重複・勝手編集も‥笑って♪♪‥許して♪♪‥)

コメント
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乱脈経理-19

2014-02-15 09:09:45 | Weblog
○〝乱脈経理…創価学会VS国税庁の暗闘ドキュメント、矢野絢也…講談社…2011/10刊〟より
◆警視庁と国税の対立
 国税当局は、ルノワール事件が学会に波及するのを食い止め、事件を矮小化するために、学
────────────────改頁──────227
会と都議会公明党が警視庁に何らかの裏工作をしているのではないかと疑っていた。私の皮肉
の意味を秋谷氏らは敏感に察知し、「国税が怒るか。まずいな」と一言つぶやいた。私は知ら
ん顔をしていた。
 八月九日、信濃町の学会本部六階会議室で、学会と公明党首脳がルノワール事件、損失補填
問題、第二次税務調査対策について会議を開いたが、何も決められなかった。
 八月一二日、公明党の石田委員長が「私もジッとしている訳にはいかない。責任を感じてい
る。どうすればいいか教えてほしい。秋谷会長から対策を考えろといわれている」と相談して
きた。私は「尾崎国税庁長官と会ってくるから、その後で打ち合わせをしよう」となだめ、尾
崎氏と連絡を取ろうとしたが、あいにくお盆休みだった。そこで坂本部長に電話して石田氏の
意向を伝えたところ、坂本氏は「盆休み前で忙しい。石田委員長は以前も会いたいと言ってき
たがキッパリ断った」とにベもなかった。
 それでも石田氏は八月一三日、坂本部長に電話し「来年には参院選挙もあるので困ってい
る」と食い下がったが、「選举はいつでもある。国税はそんなことに構っていられない。公党
の委員長が干渉したとなると大問題ですよ」と逆に坂本氏にたしなめられた。私は坂本氏に、
「石田さんの立場もあるから、そう邪険にしないでください」と頼んだ。坂本氏は石田氏との
やり取りを直ちに尾崎長官に報告したという。
 一方、学会本部幹部職員によると、第二次税務調査対策で学会はてんてこ舞いで、学会系の
弁護士と税理士らが連日、八王子の学会施設に詰めきりで税務対策を練っているという。
────────────────改頁──────228
 幹部によると、宗門との争いや続発する事件の影響で、学会からの退会者が続出し、学会員
の「財務」(寄付)は八九年の年間一四〇○億円から一二○〇億円に大きく減少、聖教新聞の
部数も減ったとのこと。その一方で全国一○○〇カ所の会館の維持費だけで年間五〇億円ほど
かかるなど、相変わらず無駄な支出が多いという。具体的な真偽は確かめようがないので、私
は冷淡に「あんたらが改革したらどうなんだ」といなしたが、この数字からも財務の減少にも
かかわらず学会の余剰金が每年増え続けていたことがうかがえる。学会は学会員から寄付を搾
り取る一方、非課税資金を余剰金として着々と溜め込んでいたのだ。こうした財務のあり方に
ついて、私のところにも学会員から苦労の声がたくさん寄せられていた。「いつたいいくら金
を集めれば気が済むのか。学会員は搾り取られ苦しんでいる。これでは池田さんはゼニゲバ
だ!」と吐き捨てる学会員もいた。
 八月一六日の党中央執行委員会の後、私は石田•市川・神崎氏と国税庁対策を話し合った。
 国会では、国連によるカンボジアでの平和維持活動に協力するため、自衛隊初の海外派遣を
認めるPKO (国連平和維持活動)協力法案が焦点になつていたが、〝同法案については〟学会の
婦人部が強く反対していた。
 会議では「学会を守るため党が泥をかぶるべきだ。PKO協力法案に賛成して政府・自民党
に貸しを作り国税庁の動きを抑えてもらつたらどうか」という意見が出たが、「効果は五分五
分。政権に(国税問題で困っているという)弱みを見せるだけで終わりかねない。それに学会の
承認なしにやると後ろから鉄砲を撃たれる」との消極論もあり、結論は出なかつた。
────────────────改頁──────229
 その日の午後二時から場所を学会本部六階会議室に移して、学会と党首脳の会議が行われ
た。まず石田委員長が国税庁の坂本部長とのやり取りを話し、状況が緊迫していることを説明
した後、市川氏が発言した。
 市川「ウルトラCをやると後々ツケが回る。『軍国主義の復活だ』と婦人部から大反発が出
る。しかしやむを得ない。学会が婦人部を抑えられるかどうかわからない。だが国税問題に対
処するためにはPKO協力法案に賛成し、官邸を味方にする必要がある。選挙制度改革につい
ても公明党に協力してほしい』と小沢前幹事長から頼まれており協力すべきではないか」
 市川氏は、国税との裏の交渉だけでは埒があかないと判断したのか、「国会という表舞台で
堂々とやろう。それが国税との取引にもなる」と発言。たとえ婦人部から批判があつても党が
泥をかぶると宣言したのだ。後で別の議員が「あれは市川と小沢の取引だ」と悪口を言つてい
たが、私は内心、市川氏の潔さにある種の感慨を覚えた。市川氏の言うとおり、裏表両面から
攻めたほうがよいことは明らかだった。
 秋谷氏らが押し黙つたので私は言った。
矢野「前回(八八年)の消費税国会では、公明党は消費税導入に反対したが学会は賛成だっ
た。竹下元首相に山崎(尚見)副会長が〝学会は消費税に賛成だ〟と連絡したことがあった。
ところがその後で学会は消費税反対と言い出した。表裏を使い分けることはしてほしくない。
賛成も反対も、学会と党は同じであってほしい。いまの執行部が可哀想だ」
 だが秋谷氏はそれには直接答えず、国税問題に話題を変えた。
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秋谷「五月の第一次税務調查の修正申告が終わったときから、国税庁の態度が厳しくなってい
たのか」
矢野「彼らの態度は徐々に変わっていった。ルノワールなどの^会側の対応がまずいので国税
庁を完全に怒らせてしまった」
 結局、国税対策のためにPKO法案に賛成するという「ウルトラC」についてはうやむやに
なり、いままでどおり私が国税幹部と調整するというのが話し合いの結論だった。要するに学
会側は誰も責任を取りたくなかったのだ。学会側は翌日にも国税庁と折衝してほしいと私に頼
んできた。市川氏らは「矢野さんに手土産なしで交渉させるのは気の毒だ」と言ってくれた。
 翌日、私は尾崎長官に連絡したが休暇中で面会できなかった。すると八尋氏から電話があり
「明日、秋谷氏が折り人って矢野さんと打ち合わせしたがっている」と都合を聞いてきた。前
日に会ったばかりなのに、何だろうと不思議に思っていると、学会本部職員が謎解きしてくれ
た。どうやら池田名誉会長が秋谷、八尋両氏を「国税庁対策で結果を出すまで俺の前に現れる
な」と叱りつけたらしく、それで秋谷氏はあわてたのだ。「結果を出すまで来るな」は、人を
動かす際の池田氏の常套句である。
◆P献金
 翌日、秋谷、八尋両氏と打ち合わせた。
秋谷「池田名誉会長を守れないとしたら自分は何のためにいるのか。存在意義がない。辞表を
────────────────改頁──────231
懐にやっている。(国税との交渉の)現場は矢野さんに頼むしかない」
矢野「お気持ちはわかるが、先日、市川君は国会の表舞台で、政府、自民党に貸しを作ること
で私のバックアッブをするということを言つていた。私をバックアッブしてくれるという党の
気持ちを私はありがたく思っている。しかし学会を守るためにPKOに賛成して泥をかぶると
いう党の申し出に対し、学会側は返事すらしない。学会は婦人部の反発を恐れているのだろう
が、学会と党が一緒に泥をかぶるべきじゃないですか。それに、この後(の国税問題を巡る官
邸などとの調整)は党の執行部や若手にやらせるべきだ。私だけでは浮き上がってしまう」
秋谷「それはわかるが、いままでの経緯もあり、ぜひ君にやってほしい」
 秋谷氏と私はしばらく押し問答を繰り返した。
矢野「市川君たちの考えを、学会がバックァッブしてやるのがよいと思うが」
秋谷「そのことは十分、内部で話す。矢野さんは先輩として党を大らかに見守つてほしい」
矢野「そのつもりだ」
秋谷「しかしいまのところ、市川の言うような条件を学会が飲んでウルトラCをやることにつ
いて、こちらからOKを出せない」
矢野「党は『泥をかぶつてでも」と言っている。学会は知らぬ顔をするのか。この件は党の執
行部と学会首脳部の話し合いでどうするか決めてくれ。私は(国税との交渉役という)職人に
徹するしかない」
 突き放すように言うと私は国税問題に話を移した。
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矢野「第二次税務調査についてだが、学会の会計書類の改竄は私文書偽造で刑法に引っかかる
ことを承知しておいてほしい。それから今後は私以外の人脈も使ってもらいたい。たとえば矢
追代議士は国税の坂本部長と懇意だ。矢追氏を使うべきだ。また国税庁と理論的に張り合うた
めに、信教の自由と徴税権の研究をやって学会も理論武装すべきだろう。人脈をもっと再検討
してほしい」
秋谷「とにかく矢野さんに頑張ってもらうしかない。石田委員長が尾崎国税庁長官と会う計画
はあきらめたので、会えなくてよい。こじれると矢野さんも国税庁と本音の話ができなくなる
と思う。場合によっては第二次税務調査で、本部会計の一部の調査をやらせることもその調査
のときに考慮する。オール•オア・ナッシングという訳ではない」
 要は、秋谷氏ら学会首脳はPKO問題などで婦人部などから猛烈なクレームが来ることを恐
れていたのだ。
 打ち合わせ後、私は石田委員長に、矢追氏を坂本担当につけること、他に人脈がないか調べ
ること、宗教と徴税権力について党としても勉強会をすることを求めたが、石田氏から逆に
「矢野さんが頼り。よろしく頼む」とボールを投げ返された。
 その後「石田さんから連絡を受けた」と言って矢追氏がやってきた。
矢追「市川が〝独自の立場でやってみる〟と言っていた。彼は役職が力だと思っている」
矢野「確かに、役職は力なのだ。うまく使えばのことだが……。市川君は表と裏の両面で、一
気に解夬しようと考えている。市川君は泥をかぶってもやる気なんだから、私の最大の協力者
────────────────改頁──────233
なんだよ。でも学会が慎重で……。とにかくみんなで頑張ってやるしかない」
矢追「みんな秋谷会長に言われているから動く素振りをしているが、会長は頼りにならない。
みんながバラバラ。下手を打つと学会•党がダメージを受ける」
 矢追氏はそう言って心配していたが、結局、また私にお鉢が问ってきた。私は半ば諦めて国
税庁対策に奔走する腹を決めた。
 その後、「国税庁側といつ接触するのか」と連日、石田委員長や秋谷氏らから問い合わせが
あった。だが先方が夏休み休暇中なので無理は言えない。
 学会の関西本部職員からも「九月から国税庁が来るというがどうなのか」と問い合わせがあ
った。この職員にょると「関西本部の管理局が徹夜で準備している」とのこと。つまり徹夜で
会計関連資料を改竄していたということらしい。
 改竄の関連で付け加えておくことがある。
 第二次調査の対象には公明党も含まれていたが、実は公明党については第一次調查が始まる
前の段階で資料の改竄が済んでいた。なぜ改竄が必要だったかというと、公明党議員や党本部
から池田名誉会長宛に多額の寄付や贈り物が届けられていて、その痕跡を消す必要があったか
らだ。
 まず議員の寄付についてだが、私も議員を辞めたときに感謝の意味でまとまった金額のお金
を池田名誉会長宛にお届けしたことがある。他の議員も同様にしてきた。また選挙で当選する
と私たち国会議員はお礼の意味で池田氏にお金をお届けした。その他、池田氏の外遊やお祝い
────────────────改頁──────234
ごとの都度、池田氏にお金や品物をお届けした。お届けするといつても、池田氏に直接渡すの
ではなく、第一庶務という秘書集団にお願いする。第一庶務のほうでも議員の当選時にそれと
なく催促してくる。池田先生のお蔭で議員にしていただいたのだから払うのは当然だという感
覚なのだろう。これがいわゆる「P献金」だ。「P」は「プレジデント=池田氏」の略であ
る。寄付したお金がその後、どこに流れたのか定かではない。仮に池田氏の個人収人になつて
いたとしたら池田氏は申告して税金を払っていたのだろうか。もし払っていなかつたら池田氏
が脱税に問われかねない。党としてはP献金関連の報告書や学会第一庶務からの連絡メモとい
つた池田氏がらみのもろもろの書類をすべて廃棄しなければならなかったのである。
 P献金については二○〇七年一○月一六日の参議院予算委員会で、民主党の石井一議員が政
府に質問している。
「政府にお伺いいたしますが、P献金というのがある。Pというのは、ブレジデント、池田名
誉会長のことを指す。外国から二○○個の称号をもらつたというので、国会議員一人当たり三
○万円ずつ徴収される。(中略)これはいつたい、公職速挙法違反なのか、政治資金(規正法)
違反なのか」
 P献金については公明党を離党した福本潤一元参院議員も、それが事実であることを著書
『創価学会公明党「ヵネと品位」(講談社)で暴露している。
 池田氏が、名誉博士、名誉教授など数え切れないほどの称号を授与され〝世界一の勲章マニ
ア〟とも称されていることは先に触れた。福本氏によると、こうして集めた名誉称号が二○○
────────────────改頁──────235
を超えたとき学会でお祝いの会が開かれ、福本氏ら公明党国会議員全員が学会から出席するよ
う指示された。だが手ぶらではいけない。そこで各自がそれ相応のご祝儀を持っていき、福本
氏も三○万円を包んで届けたという。議員が支援団体の最高責任者に寄付するのは公職選挙法
に抵触する恐れがある。
 お金だけではない。池田氏のところに集まる贈り物の量も半端ではない。池田氏は大の食通
で、私が書記長時代、竹人委員長が音頭を取って毎年、特上のマグロや牛肉などの池田氏の好
物を党から届けていた。チマチマ届け物をしても池田氏は喜ばないので大量に贈るのが基本。
軽井沢で避暑を楽しんでいた池田氏に冷凍車二台分のマグロなどを党から届けたこともある。
 池田氏は軽井沢の研修道場に集まる地方幹部らに「党がこんなもの贈ってきやがって。ほ
ら、みんなで食べろ」と気前よく振る舞う。すると学会員たちは「池田先生のご相伴にあずか
った」と大喜びし、池田氏にさらに心酔していくわけだ。
 こうした贈り物は表沙汰にできないものだった。
 八月も終わりごろになると、それまで婦人部などの反発を恐れていた学会首脳部に変化が現
れた。国税庁の足音がひたひたと迫る中、学会首脳部は平和主義をかなぐり捨て、PKO問題
で大きな方針転換を行おうとしていた。
 国税庁対策のためにPKO協カ法案に賛成し政府・自民党に貸しを作るという党の考えを容
認する方向に学会は舵を切ろうとしていたのだ。池田氏から「俺を守れ」と、よほど尻を叩か
────────────────改頁──────236
れたのではないか。
 八月二六日、秋谷氏が私に言った。
「PKOはよい。PKF(国連平和維持軍)も内心ではイエスだがタイミングが問題だ。政府
に対するたった一枚のカードだから」
 PK0協力法案にゴーサインを出しただけでなく、将来的にはより危険度が高いPKFへの
自衛隊参加も認めるというのだ。秋谷氏も国税庁の動きを封じ込めようと焦っていたのだろ
う。だが秋谷氏は「このことはまだ党には伝えないでほしい」と私に頼んだ。正式決定ではな
いからということだった。自民党との交渉に苦労している党首脳のことを思うと、彼らが気の
毒になったが、上部団体の会長の指示だから従うしかなかった。
◆竹下登元首相との会話
 この日、私は尾崎長官と会う約束を電話で取り付けた。その際、公明党の石田委員長が会い
たがっている旨を伝えたが、尾崎氏は「矢野さん一人で来てほしい」と素っ気なかった。石田
氏にその話をすると「私は行けないのか」と不満そうだった。私は「委員長は軽々に動かない
ほうがよい。私が君の代理みたいなものだ」となぐさめたが、「学会がそう思わないので困
る。何かやらないと学会から文句を言われる」と悩ましい顔をしていた。石田氏の気持ちもわ
かる気がした。
 もうー件、私は大事な電話をした。相手は竹下登元首相である。
────────────────改頁──────237
 当時は海部俊樹内閣だった。竹下派の小沢氏が海部首相のことを「御興は軽くてパーがい
い」と語ったとされるように、この政権は自民党最大派閥の竹下派丸抱えの政権だった。自民
党幹事長も竹下派の小渕恵三氏だった。当然のことながら竹下氏は首相の座を降りたとはい
え、政府•自民党に大きな影響力を行使できる立場にあった。
 私が竹下氏に、第一次調査の経過と第二次調査の事情を説明すると、竹下氏は既に承知して
いたようだった。いつもの柔らかい口調で「二七日に(学会の第二次税務調査の件で)尾崎とマ
ムシ(坂本部長)が話し合い、私のところに報告にくるようにしておいたから」と、既に手を
打ってあることを明かした。池田氏の指示で学会と自民党のパィプ役を務めていた学会の山崎
尚見副会長から事前にある程度事情を聞いていたのだ。
 私と竹下氏は損得勘定抜きの友人だった。このときもいっさいの見返りなしに動いてくれ
た。
 竹下氏と私が親しくなったきっかけは八五年二月七日の創政会発足だった。このとき竹下氏
は中曽根内閣の大蔵人臣。自民党最大派閥田中派の後継者と目され、ポスト中曽根の首相候補
の最右翼と見られていた。
 ところが派閥のオーナーの田中元首相はロッキード事件の被告の身で、権力を失うことを極
度に恐れていた。田中氏は、派閥の後継者を決めようとせず、竹下氏がボスト中曽根で名乗り
を挙げるのも認めなかった。田中派の代替わりが進むことで政界への影響力を失うのを恐れた
のだ。田中派内では「なぜ田中派から自前の総理•総裁候補を立てないのか」という不満がマ
────────────────改頁──────238
グマのように溜まっていった。私が仕掛けた二階堂擁立劇の淵源もここにあった。
 そこで竹下氏は盟友の金丸信幹事長や小沢一郎氏らとはかり、密かに創政会の旗揚げに動い
た。創政会は勉強会という名目だったが、一月二七日に創政会発足の動きが表面化すると、竹
下・金丸氏ら創政会グループと田中•二階堂進両氏ら非創政会グルーブの抗争が激化。二月七
日の創政会設立総会前に、両グループによる切り崩し工作が展開された。
 だが設立総会前に、竹下氏は大臣として難しい問題を抱え込んでいた。このころ、国会では
消費税の前身とも言える大型間接税導入問題が審議されていたが、竹下蔵相が大型間接税を巡
り中曽根首相と食い違う答弁をした。中曽根氏が「流通の各段階で投網を掛けるような総合的
な消費税は考えていない」と発言したのに対し、竹下氏は「欧州共同体型付加価値税のような
多段階課税方式は否定されていない」と、将来の包括的大型間接税導入に道を開く発言をした
のだ。私は「閣内不一致だ。閣内で調整するまで予算審議はできない」と予算委員会の総括質
問で追及、審議をストップさせた。
 翌日に創政会設立総会を控えた二月六日、竹下氏の要請で、私は竹下氏とその側近である橋
本龍太郎氏と会談した。竹下氏は「私事で言いがたいが、明日、創政会の正式の発足だ。おや
じ(田中角栄)が怒ってご存知のように死ぬ思いだ。派閥の発足は個人的なことだ。だが大蔵
大臣として予算委員会がストップしたまま、派閥の発足は辛い、できない。立ち往生だ。理解
してほしい」と、竹下氏にしては珍しく感情のこもった表情だった。
 私は蔵相答弁を変更するだけでなく、将来にわたって自民党内閣では大型間接税を導入しな
────────────────改頁──────239
いと約束するように迫り、妥協しなかった。竹下氏は〝将来にわたって〟とまでは約束しなか
ったものの、こちらの主張を大幅に取り入れて発言を大きく変更するので了承してほしいと
切々と訴えた。私は竹下氏の話を党に持ち帰り、党執行部で協議した。その結果、変更した内
容が将来、政府•自民党を拘束する答弁になるとの判断が固まり、公明党として竹下氏の申し
人れを受け入れることになった。私は審議ストップを解除して審議に戻った。創政会設立総会
は無事開かれ、後に竹下氏は中曾根氏の指名で首相に就任することになる。
 竹下政権下の八八年にも似たようなことがあった。税制改正法案を巡り野党が審議拒否した
とき、公明党はゴールドプラン(高齢化社会に備え厚生省が制定した「高齢者保健福祉推進十か
年戦略」の通称)を自民党が取り入れることを条件に審議拒否をしなかった。これらはほんの
一例だが、こうしたことが重なって竹下氏は私に非常に恩義を感じてくれていたようで、私た
ちは友人として親しく語り合うようになった。
一九九一年八月二八日は大きな転換点となる一日だった。
 竹下氏から電話で「昨日、尾崎(国税庁長官)と坂本(部長)に会った。キーは握った。風
呂敷に包んで宿題解決に行ったらどうか」と連絡があったのである。「キーを握った」とはポ
イントを把握し、ドアを開ける方策があるということ、また「風呂敷包み」とは、出すべき資
料は風呂敷に包むようにして国税庁に持っていき、包括的に話し合えという意味だった。つま
り学会側の条件を国税が飲むという前提で、学会側は国税の指示に全面的に従い、必要な資料
────────────────改頁──────240
をすベて提出せよという意味である。その後、紆余曲折を経て結果的に竹下氏の提案どおりに
事態は進む。竹下氏の言葉は「言語明瞭、意味不明」と言われたが、それはこうした抽象的な
言い回しが多かったからだろう。親しくなればけっして「竹下語」は難しくない。
 竹下氏の連絡を受けた私はすぐに尾崎長官を訪ね、坂本部長も同席して一時間二五分、話し
合った。
《尾崎「現場は正義感でやっているので上から柙さえると必ずリークする。学会の情報をたく
さん握っている。国税の現場に投書が多い。今まで投書はあまりこなかったが、今年になって
よく来る。国税が学会の調査をしていることが世間に知られているからだ。投書によると、学
会内で国税対策を立て書類を隠し、書類の改竄もやっているとのこと。これは刑法にふれる。
現場が反発し、隠蔽、改竄される前に早くやれ、ということになる。
 社会部、警察から嫌味がくる。癒着だと。とくに国税の現場の調査官らを社会部が突く。フ
ラストレーションが溜まり、爆発寸前。もし押さえると爆発し、かえつて学会にマィナス。
 ルノワール、警視庁の動き、八尋の事情聴取。本来は国税の仕事。それらを矢野の言う通り
やってきた。現場は怒っている。
 そこで学会から行動を起こしてほしい。心証をよくするため。風呂敷包みを持ち、途中経過
を説明し、宿題について相談に来たというようにやってほしい。非協力の感じではなく。
 六頃目を不問に付すことはできない。池田名誉会長のプラィバシー、第一庶務、美術品、財
産などすベてやる。でも矢野先生に言われると弱い」》
────────────────改頁──────241
 尾崎氏にょると、私以外にも公明党議員や「いろいろな政治家」が大蔵省の官房や主税局な
どに来て「学会の調査はどうなっている」と探りを人れてくるのだそうだ。公明党議員の働き
かけについて尾崎氏は「公明党と国税庁が結託していると周囲に宣伝しているょうなものだ」
と迷惑そうに話し、公明党の石田委員長からの会談申し人れについても「矢野さんと会って話
した以上のことは話せないのだから会う気はない」と取り付く島もなかった。
────────────────◇────────────(引用ここまで、つづく)
 今回のコメントは、前回に続いて、筆坂秀世さん‥その2‥です。
 筆坂…「とにかく、池田はすごい‥公明=創価に君臨すること、50年以上でっせ‥〝庶民の王者〟‥ハッハッ‥〝人の道〟?‥それを、橋下が信じた?‥ハッハッ‥吉本(喜劇)でズッコケ美人の娘役いましたなぁ‥(^_^)‥」
 「おぞましい化け物?!‥(^_^)‥当然ですがな‥スゴイ男の必要条件〝おぞましい〟‥十分条件ではないですよ‥(^_^)‥私は十分条件?‥ほっといてんか!!‥(^_^)‥かっての〝創共協定〟以前からずっと注目しています」
 「宗教はアヘンなり?‥当然です‥自衛隊への見解変えても‥宗教は、創価は勿論、神道・キリスト等なんでも‥大体、宗教での天国・地獄や功徳・罰、に奇跡・復活?天使あります?‥刷り込み・洗脳・マインドコントロールで、“そう思う”のは本人だけですやろ‥ん!!‥思いこんだら命がけ!!‥」
 「それですねん‥怖いのは‥天国へ行けるとか‥功徳とか宿命打開とか‥選挙違反は“法難賞”でしたね‥昔の共産党?‥昔は昔ですがな‥ソ連も変わったし‥」
「〝創共協定〟は、創価の裏切りです‥が、共産党の利益ともなりました。路線変更の“善知識”としましたね‥そう〝沈黙は金なり〟〝似たもの同士はケンカする〟〝敵の敵は味方〟‥わざとでも、公明を敵としない‥ですかなぁ!!‥(^_^)
 <なりすましの>筆坂英世さんのコメントでした。次回もお願いしてあります。

(誤字・脱字、文法無視、パクリ・援用・重複・勝手編集も‥笑って♪♪‥許して♪♪‥)
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乱脈経理-18

2014-02-13 07:50:26 | Weblog
○〝乱脈経理…創価学会VS国税庁の暗闘ドキュメント、矢野絢也…講談社…2011/10刊〟より
第五章 竹下登か小沢一か
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◆損失補塡問題
 一九九一年七月九日、私と八尋氏は坂本直税部長ら国税庁幹部と会談した。ルノワール事件
の当事者である八尋氏が同席することに国税側は難色を示したが、私は「極秘扱いにする。た
ってのお願いだ」と頭を下げて押し通した。八尋氏の同席に私がこだわったのは、これまでの
税務調査の経緯をすべて知っているのは、字会では八尋氏だけだったからだ。学会から別の幹
部が出てきたら話が散漫になって混乱するだけだ。
 坂本氏は「残された池田氏がらみの六項目と、美術品、学会名義の不動産や預貯金などの調
査を、前から約束していたとおり、九月から始める。ルノワール事件以来、学会の公私混同に
ついて世間の目がうるさい。今年四月までの調査で不問に付した分は、九月からの第二次調査
では厳しく見ていく」とキッパリ話した。
 坂本氏によると、国税庁で機構改革が行われ、翌日から直税部がなくなり課税部に改編さ
れ、坂本氏は翌日付で課税部長になるという。
「ルノワール事件で警視庁が動き出した。雲隠れしている二人も出てくるだろう。もし二人か
ら学会にバックペイされていたら、という見方もあり、もしそうなら、極めて重大な事件。東
京地検も動いている」
「国税庁が美術品(の税務調査を)やっていないのは具合が悪い。八尋さんにも国税庁として
改めて聞かねばならない。学会の池田〝秘書室〟の第一庶務も例外ではない。もし、池田名誉
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会長が海外に美術品を贈呈していたら、個人なら贈与になる。学会の財務も、その金が池田氏
のために私的に使われていたら問題。宗教活動の妨害をする気はまったくないが、学会マネー
の公私の区分についての調査は必要だ」
 坂本氏の話を八尋氏は神妙に聞いていた。
 七月一○日、新しく国税庁長官に就任した尾崎氏を訪ねた。
「坂本から聞いた。きついようだがそうでもない。しかし地検の動きがあり、国税が調査した
ほうが学会にとってもよい。矢野さんとは十分、打ち合わせをするから」
 尾崎氏は、毅然としながらも丁重な口調で言った。
 この当時、野村證券など大手証券四社による大口顧客への損失補塡が社会問題になってい
た。損失補塡先には裏社会集団も含まれていた。四社は、八七年一○月の世界同時株安(ブラ
ックマンデー)や九〇年初めからの株•債券価格の急落で多額の損失を被るなどした大口法人
投資家に対し、株やワラント債などを安く売り、高く買い戻すなどの手法で損失補填してい
た。この年の七月時点の判明分で、四社の損失補填額は総額一二八三億円に達していた。
 七月五日には、東京国税局が、九〇年三月決算期までの二年半に大口法人投資家に行った四
社の損失補填のうち約二○〇億円が申告漏れに当たると認定。過少申告加算税を含め、四社総
額で約九○億円を追徴する更正処分を下していた。また損失補埴の温床となった一任勘定取引
を禁止する大蔵省通達が八日付で出された。
 尾崎氏は、この問題にもふれて「NHKが、損失補填を大蔵省が事前に認めていたと報道し
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た。NHKに抗議する」と怒っていた。
 私が尾崎氏と会ったこの日、ルノワール事件でも大きな動きがあった。警視庁防犯部が行方
をくらましていた「立花」の女性役員に事情聴取し、自宅や店舖など一〇ヵ所を家宅捜索した
のである。容疑は古物営業法違反という聞きなれない罪名だった。
 警視庁防犯部は、朝日新聞が初めてルノワール事件を報じた三月末の段階で、関係者を古物
営業法に違反していないか調査する方針を固めていた。絵画取引を業務で行うには、古物営業
法による古物商の許可を、都道府県公安委員会から得なければならないが、ルノワール事件で
は、三菱商事が無許可で絵画取引するなど、同法違反の疑いが指摘されていた。
 女性役員の容疑は、古物商の許可を得ていないことではなく、古物営業法に義務付けられて
いる帳簿への記人を怠ったことだった。警視庁は女性役員が不明金の行方の鍵を握ると見て追
及したが、女性役員は「何もやましいことはしていない。手数料以外受け取っていない」と不
明金との関わりを否定した。
 七月一一日、私は八尋氏に前日の尾崎長官とのやり取りを伝えた。「尾崎国税庁長官が〝国
税庁が調査したほうが地検がやるよりよい〟と言っていた」と私が言うと、八尋氏は一瞬、絶
句した。
 その後、八尋氏が深刻な声で電話をかけてきた。
「アート•フランス社長と『立花』の女性役員が〝知らない〟と突っぱね、そのままになった
ら、国税庁と地検がこっちに向かってくる。本線(第二次税務調査)にも影響してくる。福島
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弁護士 (元検事・副会長)らは静観論だが、地検がどう動くか」
「六項目など、すべての調査をやるという坂本課税部長の話は秋谷氏に伝えた。〝う~ん〟と
唸っていた。(警視庁に強い)藤井(富雄公明党都議)から警視庁に話を聞いてもらったが、取
り調べに対し、女性役員は要領を得ない、不明確なことを言っているそうだ」
 ある公明党国会議員からもルノワール事件について電話があった。
「新聞記者にょると、地検が動き出すそうだ。警視庁の捜査はたいしたことにならない。だが
地検はそうはいかない。とはいうものの都知事選挙以降、警視庁は創価学会に遠慮がなくなっ
た」
 七月一二日、公明党の中央執行委員会が開かれた。証券会社による損失補填問題への対応が
議題の中心だった。この問題については大蔵省証券局が事前に事態を承知していたにもかかわ
らず、証券市場の育成を名目に野放図な経営を許していたとの指摘が国会やマスコミから出て
いて、角谷前国税庁長官を証人喚問することが決まっていた。また中小証券でも損失補填があ
ることが明らかになっていた。この問題で話し合った後、神崎国対委員長が私に話しかけてき
た。
「矢野さんを手伝え、と秋谷さんから言われました。何でも言ってください」
 私は、ふだんは何事にも慎重な神崎氏のこのセリフを聞いて感動した。しかし、国税庁との
交渉といつた面倒な仕事に関わらせるのも気の毒だと思って、「ありがとう」と言つて、握手
するだけで済ませた。
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 この後、坂本部長と電話で話した。坂本氏は深刻な声で「警視庁の動きは意外。『立花』の
供述内容についてはこちらで確認した。辻褄が合わないところがある。それから八尋に対し地
検も捜査に動いている」と状況を説明した。
 八尋氏からも連絡があったので、私は、損失補塡が中小証券に波及したことにふれて「聖教
新聞社と国際証券の(特定金銭信託の)取引でニギリ(一任勘定取引)や損失補塡はないのか」
と念を押して確認した。八尋氏は「もう一度調べる。ないと思うが……」と自信がなさそうだ
った。それまで「補塡はない」と断言していたのに、明らかに状況が変わつたことを意味して
いた。
 七月一七日、三菱商事と学会が陶磁器でも巨額の取引をしたことが明るみに出た。三菱商事
がルノワール絵画を購入した三日後、中国製陶磁器約二○○点を学会の委託を受けて造船会社
から二二億五〇〇〇万円で購人し、一年間、東京富士美術館に預けてから、買値より七億円高
い値段で学会に売却したというのだ。取引を担当したのはルノワール絵画と同じく三菱商事デ
ィベロッパー事業部。学会の委託を受けて東京富士美術節に預けた後、学会が高値で買い上げ
るのはルノワール絵画とまったく同じだ。
 陶磁器売買では裏金の疑惑は出てこなかったが、三菱商事はこちらの件でも古物営業法違反
の容疑をかけられた。この取引について八尋氏は言いにくそうに「巨額なのは事実で、迷惑を
かけているが正常な取引だ」と私に懸命に弁明していた
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◆「学会内は無茶苦茶だ」
 七月一八日、先にふれた池田氏の古くからの知人から電話が人った。日本図書輸送に警視庁
が取り調べにきたという。また彼は「荒川区の日本図書輸送の倉庫、八〇〇〇坪のうち五○〇
坪分が池田名誉会長私物の美術品でうまっており、合計一〇〇〇億円は下らないという話だ」
と言った。びっくりして八尋氏に確認したら「日本図書輸送に事情聴取の事実なし」との回答
だった。本当か嘘か判断できない情報が飛び交っていた。
 地検の動きを教えてくれた公明党の国会議員から、再び地検に関する連絡があった。
「新聞記者によると、地検がルノワール事件に重大関心を持っている。地検は警視庁が先に捜
査したことに不快感を持っている。捜査妨害だと言っている。四人の検事が担当で、いまは証
券疑惑(損失補壙問題など)で忙しいが、一段落ついたらやると言っている。学会の裏金と見
ている」
 再び先の池田氏の古くからの知人から電話が来た。「最近、池田名誉会長の顔つきが悪い。
ルノワール事件の次に陶磁器。数十億の金がそんなものに支払われる。もうみな嫌になってい
る。学会内はもう無茶苦茶だ」とこぼした後、彼は声をひそめて言った。
《「ルノワール事件が発覚したとき、私はY(学会本部職員)とK(三菱商事不動産幹部)と一
緒だった。そこにポケットべルが鳴り出した。見ると三菱商事からだった。すぐに電話すると
『すべて三菱商事がかぶる。安心してほしい。名誉会長にそう伝えてほしい』とのこと。三菱
商事がかぶると言っているのだから学会の仕掛け……裏工作としか言いようがない」》
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 真偽は不明だが、これは私の手帖に明記してある。この証言が事実とすると、池田氏はルノ
ワール事件と何らかの関係があったと考えざるを得ない。
 七月一九日、党中央執行委員会が開かれた。私は、石田、市川両氏から「この国会で証券会
社の損失補塡問題をどう追及するか。学会への損失補塡はないでしょうね。ないのなら徹底追
及したい」と相談されたので、収益会計で特金の損金を公益に振り替え、それを国税から指摘
されたことを説明し「八尋の話では〝補塡は受けていないが、重ねて調べる〟ということだっ
た。角谷前国税庁長官の証人喚問で後ろ向き姿勢を見せると、かえって誤解される」と説明と
助言をした。
 だが、それから一○日ほど経った七月三一日、またも寝耳に水の事実が報道され、私は大き
な衝撃を受けることになった。損失補塡問題に関連して、国際証券など準大手・中堅証券一三
社が日本証券業協会を通じて発表する予定になっていた損失補填先リストの中に、創価学会が
含まれていたのである。損失補填額は四億六五○〇万円もの巨額だった。
 私は、はらわたが煮えくりかえる思いで「初めから損失補塡の噂は出ていた。だから私は何
回も確認してきたのだ。私はあなたを信じて国税に『損失補塡はない』と言い続けてきた。い
ったい学会は何をやっているんだ。これじゃオレはピエロじゃないか」と八尋氏に詰め寄っ
た。「いわゆる損失補塡ではなく、損害賠償。国際証券もそう言っている」と八尋氏は平謝り
に謝つたが、私は「税務上、損金扱いを否認されている。その弁明は通らない」と一蹴した。
八尋氏は「弁明の余地はない」と重ねて謝った。
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◆次々発党する学会側の隅し事
 国際証券から学会への四億六五〇〇万円は税務当局の更正決定分に含まれていた。平たく
言えば、税務当局は、国際証券が損害賠償金として損金扱いすることを認めずに、交際費すな
わち「損失補塡」と認定して追徴課税をしたということだ。
 ルノワール事件に統いて、損失補填の事実まで八尋氏と学会首脳陣は私に隠していた。党幹
部たちは「やっぱり矢野さんも学会にだまされている」と同情したが、「それみたことか。こ
れでは阿呆の使い走りだ」と陰で嘲笑していた者もいた。私は不愉快の極みだった。だが陰口
に反論する訳にもいかず、自業自得だとじっと我慢をするしかなかった。「ここまできたら、
毒を食らわば皿までだ。最後までやり抜くしかない」と私は覚悟した。
 この日、国際証券など一三社が正式に損失補填先リストを公表したが、これにより大手証券
分もあよせた証券会社によろ損失補填額は一七二〇億円に達した。日本を代表する大企業、金
融機閨、宗教法人などが証券会社と癒着し、損失補填を受ける「もたれ合い構造」に対し、世
論は強く反発した。
 学会の補塡の受け皿になったのは八七年に開設した学会の特定金銭信託口座で、預託額は七
○億円。国際証券側の説明によると、八九年三月期に担当社員が事後に売買報告する連絡ミス
を数回行い、一七億円の損失を出したため、ワラント債を売買して損失を埋め合わせたとのこ
とで、国際証券の松谷嘉隆社長は「通常の商いの一部に連絡不十分なものがあった。トラブル
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処理として行ったもので損失補填とは異なる」と説明した。
 既述のとおり、この特金の損失は、もともとは収益事業の聖教新聞社の口座だったが、収益
事業会計で損失を出すと、税務当局に学会の財テクの内容が知られるため、学会は、損失を隠
すために非課税の公益事業会計に移す経理操作を行っていた。簡単に言えば、財テクの損失を
真面目な会員の寄付で穴柙めしたということである。
 ところが学会側はそうした事実にはまったくふれず、自分たちは被害者であり損失補填の事
実はないと強調。学会の原田捻事務総長(現会長)も「国際証券も非を認めているように、正
当な損害賠償を受けたのであり、いま、世問で言われているたぐいの、不公正な補塡の事実は
いっさいない」というコメントを発表した。
 また税務当局が学会への金の流れを損害賠償金と認めず「損失補塡」とみなし、国際証券に
追徴課税したことについて、学会側は「国際証券は賠償金を事故扱いしたくなくて経理上も曖
昧な扱いにしていたためではないか」とマスコミに説明したが、とうてい、世間を納得させら
れるものではなかった。
 八尋氏は「(損失補塡問題で)新聞が騒ぎ出したので、(学会首脳陣には)こちらから発表する
なら早くしたほうがいいと話しコメントを出させた。矢野さんには感謝している。秋谷氏も
〝重ねて矢野さんには申し訳ない〟とのことだった。ルノワールがらみのことで近く会いた
い。電話では話せないことなので」と、電話をかけてきた。
 相次ぐ学会の金がらみの不祥事に公明党議員からも不満が噴出していた。
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 市川書記長は「(学会とは)つかず離れず、でやる。損害賠償と言っているからその線で押
し通そう。公明党としては、損失補填問題について追及の姿勢は変わらないと強調している」
と国会対策の報告をし、私に「しかしルノワールに次いで損失補塡。学会も矢野さんも大変で
すな」と皮肉交じりで同情してくれた。私は苦笑いするしかなかったが、市川氏は側面で応援
してくれているという感触を私は得ていた。
 ある党幹部はこう嘆いていた。
「学会婦人部からは、もう金の話だけは勘弁してほしいといわれている。これでは今年の財務
もフアィトが湧かないが、上から財務をやれとハッパをかけられている。このままでは学会の
将来が心配だ。金ができるとダメだ……」
 八尋氏が「電話で話せないことがある」と言っていた内容は、八月二日の新聞を見てわかっ
た。八尋氏は絵画取引に立ち会ったとして、七月下旬に数回にわたって警視庁防犯部に参考人
として事情聴取をされていたのだ。警視庁は、八尋氏が三菱商事に実在しないフランス人名の
領収書を渡した経緯や、一五億円分の小切手のうち、換金者がわからない三億円分の小切手の
行方について八尋氏が事情を知っていると見て、事情を聞いたのだ。
 だが八尋氏は結局、警視庁の事情聴取の内容を私にまったく話そうとしなかった。自分のこ
とで説明しづらかったのか、秋谷氏から口止めでもされたのだろうか。私もあえて聞かなかっ
た。惻隠の情というものだ。
 八月三日、軽井沢の研修道場から八尋氏が電話をかけてきて、すぐに秋谷氏と替わった。
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「近く大状況について教えてほしい。損失補塡、ルノワール、いろいろ心配かけて申し訳な
い」と秋谷氏はひたすら低姿勢で話した。怪訝に思っていると、翌日、学会本部幹部職員が事
情を教えてくれた。
「学会の本部幹部会でルノワールと損失補塡問題で秋谷が謝罪させられた。ルノワール問題な
どについては、福島弁護士が事情を説明したうえで、〝金と女性問題には厳格であれという戸
田城聖二代会長の教えを破った。申し訳ありません〟と秋谷が謝罪させられた。それを横目に
池田名誉会長は『そういうわけだから勘弁してやってください』と他人事のように話してい
た。池田氏のやり方には慣れているはずだが、呆れるばかりだ。世間と接している現場の学会
員たちには事情がわからない。周囲から聞かれても答えることができないのでキツイと現場は
言っている。現場は幹部に反省を求めている。責任を取れという声も出ている」
 福島弁護士は損失補塡問題について「損害賠償であり補塡ではない」と説明したという。
 それにしても池田氏は気楽なものだ。学会内で問題が生じると、秋谷氏らにすベて柙し付
け、自らは名誉会長という責任のない立場からみの見物をしていればいいのだから。池旧氏
に仕えるには並の神経ではもたない。
 八尋氏からも「(ルノワールと損失補填問題は)秋谷氏から池田名誉会長に詳しい説明があっ
た。秋谷氏が必死で対策に取り組むことになった」と報告があった。
 だが公明党首脳は「学会の補塡問題だが、福島の説明では納得できない。必ず問題になる」
と不満顔だった。
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 八月六日、軽井沢プリンスホテルに宿沿中の西ロ総関西長から「一昨日、池田名誉会長と車
で一緒になったので、昨年から、矢野さんが国税庁と闘っていることを説明しておいた」と連
絡があった。西口氏が続けた。
 「矢野は目立たないところで頑張っています。秋谷も、八尋も矢野に任せ切りにしてない
で、矢野に直接相談すべきです。公明党の委員長、書記長も矢野の指示の下、一体になってや
るべきです。矢野は先生の弟子として最後までやり抜きます』と私が池田先生にお話しした
ら、先生は『矢野のことはよくわかっている。うれしいな』と喜んでおられた。秋谷と直接連
絡することについても名誉会長は『それはそうだ。会長も堂々とやらねば。閲西は健在だ。矢
野に頑張ってくれと話しておいてくれ』とおっしやっていた」
 おだてたりすかしたり。それで結局は人を馬車馬扱いして「私のために働け」と尻を叩くの
が池田氏のやり方だ。それを聞き、私は「ああ、そうですか」とだけ答えておいた。そもそも
私は池田氏にほめられたくて国税交渉をやっていた訳ではない。池田氏に格別世話になってき
たから「最後の恩返しだ」と自分に言い聞かせて続けてきたのだ。「池田氏にほめられずとも
やるべきことはやる、結論を出すまでねばる」と私は決めていた。実際、私は学会にとっては
パーフェクトともいえる結果を出して(それは、世間的に見れば「まったく不十分」ということと
同義だが)池田氏を守り、議員を引退することになる。
 さて、その池田氏のお墨付きが効いたのか、八月七日に私は、秋谷、八尋両氏とさっそく会
うことになった。
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《秋谷「軽井沢で池田先生から厳しく叱られた。〝逃げている。資任取らない。お前の悪い癖
だ〟と怒られた。これから矢野さんとしっかり相談して、やれといわれた。学会も事件につい
ての詳しい内部説明を話していないが、今後は対策メンバーを決めてやる。〝秋谷、八尋、矢
野三人だけの密室で話を進めてはイカン〟と怒られた。党にも矢野さんに協力するよう私から
話す」
 八尋氏も私に謝る。
矢野「損失補填だって国税に私は『ない』と断言してきた。ピエロになる。あらかじめ言って
もらえれば手の打ちようもある。警察の動きにも不審がある。こちらが国税を『穏便にお願い
します』と抑えていたのに。国税は怒つている。税務調査に引き続き、ルノワール、損失補填
と問題が続発し、尾崎(国税庁長官)らは『矢野さんの気持ちはわかっているが、どうしよう
もない』(と言っている)(国税庁は世論の)圧力に曝されている。地検からも圧力を受けている」
 最後に私は強い皮肉を込めて言つた。
矢野「警視庁防犯部が動いている限り、古物違反ぐらいなら、たいした事件にならない可能性
があると言われている。姑息なことをすると批判がある。姑息であつても、これで収まるので
はないか」》
────────────────◇────────────(引用ここまで、つづく)
今回のコメントは、筆坂秀世・元参議院議員(元共産党員、政治評論家)です。
筆坂…「テーマは私のセクハラ?‥違う、ヤッパリ‥(^_^)‥」「大阪の市長選に、共産党は独自候補をたてるか?‥これが分からんのですねぇ‥情報屋いるんですがねぇ‥まだ〝まんじゅう代〟要求のメールないので‥この連立方程式〝STAP細胞〟解くより難しい?‥」
「交通違反に生活保護とゴネ得の共産党は昔のことで、今はこれ、“公明=創価学会”利権なのですよ‥」今の共産党は〝あたりまえの共産党〟です、いえいえ、本当の生活保護は面倒みますよ‥共産シンパの要請ありません‥これ、ホント(^_^)」
「大阪の地政学・人口構成から、二重行政の解消の要請は必須。大阪の韓国人・問題、既得権益、池田の創価学会‥これらの問題なければ‥大阪・関西の地盤沈下はなかったかも‥“既得権益で”自民・民主もだらしないが、共産党もだらしない。〝創共協定〟からですな‥沈黙は‥」
「共産独自で〝市長候補〟‥自民・民主が相乗りしたとき、公明も‥のとき、公明=創価は‥それぞれのとき、橋下のそれぞれの対応は‥今後の共産等は‥候補者がAのとき、Bのとき等々‥東京や全国への影響?、来年の統一選への影響?‥」
「橋下への応援になる?‥公明への応援になる?‥なにより候補者たてることは共産党の〝都市構想反対=二重行政に賛成〟の宣言になる‥詭弁、すり替え‥今の共産党シンパには通用しない‥池田だけ見ている公明=創価学会員との違い?‥この?連立方程式、小保方さんに解いて下さい?‥ですなぁ!!‥」

(誤字・脱字、文法無視、パクリ・援用・重複・勝手編集も‥笑って♪♪‥許して♪♪‥)


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