秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

「学校を掘る」を観る。

2009年11月10日 09時05分04秒 | 京都非観光迷所案内
昨日は室町の問屋さんに用事があったもんで、帰り道に以前から行こうと思ってた
京都市学校歴史博物館へ行ってきました。


現在~まなびやの下の京都~「学校を掘る」を公開中です。とにかく京都市内は
どこを掘っても史跡が出てくるけど、個人所有の土地をめったやたらに掘るわけにはいきませんよね。

そこで公共施設の学校なら大規模な発掘ができる、という事でずいぶんアチコチ
発掘調査されています。

縄文時代~昭和まで、市内の小学校から高校までの発掘状況のパネル、遺物が見学
できるんですが、展示場は撮影禁止ですから、興味のある人は自身で足を運んでください。
(そんな物好きは少ないと思うけど・・。12月14日まで、です。)

撮影可能な校内のショット。私が卒業した小学校もこんな感じだったなぁ。懐かしいゾ。





教室の戸がガラッと開いて、小学時代の同級生がひょっこり顔を出してもおかしく
ない雰囲気。こんな階段の手すり、いつも滑って降りてたよなぁ・・・・。





常設館には昭和22年からの給食もサンプル展示されていて、小学生時代にタイムスリップ
したいひとにはお勧めかも?(入館料は大人200円)



↓京都市学校歴史博物館
http://www.gakurehaku-unet.ocn.ne.jp/

不老長寿の果実

2009年11月09日 09時06分49秒 | グルメなのか?
昨夜はtakeちゃんありがとね。別に目線を入れなくてもよかったけど、一応プライバシー
の保護っちゅうことで。(色がピンクだし犯罪者風には見えないダロ?)

彼が持参してくれたのが自宅の庭に生っている「むべ」、という不思議な果実。

恥ずかしながら、この年になるまで知らなかったゾ、こんなの。
一見「あけび」に似ているけど、この実ははじけることが無く、甘味も少なめ。

ネットで少し調べてみたら、不老長寿の実として由緒正しき果実だとか。
天智天皇が蒲生野へ狩猟に出かけた折に元気な爺様と遭遇。元気の秘訣を尋ねたら、

「この実を食べております」と差出しだされた天皇が、一口召し上がって
「むべなるかな」(もっともだ)と、おっしゃたとか。

以来明治までずっと献上を続けてこられたそうです。(近年復活の様子です。)

そんなありがたい果実を鶏ちゃんに献上してくれたのね。おおきに。

ところで隣の「やっさん」(実は本名は知らんのです、横山やすしさんに似てる
からウチでは勝手にそう呼んでます)にtakeちゃんずいぶん気にいられたようですナ。

来週の日曜も楽しみに待ってるそうやで~。

真面目な中華料理「喜久勝」

2009年11月08日 08時28分28秒 | グルメなのか?
このお店は相方が以前から目をつけていた、というか気になっていたらしいです。


ランチタイムは2時半まで、と、時計をみたら1時15分。まだ間に合うぞ、って事で急ぎ出発。

この日のランチサービスは三種類。「若鶏の唐揚げ」「スタミナ焼き」「チャンポン」

二人でセットは多すぎる気がしたので、とりあえず「チャンポンのセット」と「海老焼き飯」を注文。




味はどちらも濃い目でしたね。ワタクシの勝手な所感ですが、中華に限らず、
市内から南に下がるほど味付けは濃くなって行くような気がします。

これは工場などが多い地区ですから、薄目の味では頼りなく思われるのかも知れ
ませんね。

しかしチャンポン(炭水化物)でこれだけのご飯を食べるには若さが必要ですナ。
で、どうして食べたかといいますと、チャンポンの「あん」をご飯にかけて、即席
「中華丼」を完成。やはり私たちの場合、セットは一つで正解でした。

お米や野菜などの素材にもこだわり、丁寧に調理された「真面目」な中華料理は
味は濃い目だけど、しつこさの無い、「美味し味」でした。

↓喜久勝の場所はココ。
http://r.tabelog.com/kyoto/A2606/A260604/26007830/dtlmap/











噛みつく狛犬?ぶらっと天神川。

2009年11月07日 09時50分58秒 | 京都非観光迷所案内
昨日は小春日和の陽気に誘われて、右京図書館まで自転車でヨタヨタ散策。

子供時分に比べて奇麗な流れになったもんだ。あの頃天神川のイメージは「ドブ川」。
まさか鴨が泳ぐ川に変身するなんて、とても想像できませんでしたね。


この桜並木は見事です。名所旧跡じゃないから観光客の訪れはほとんどないけど、
季節には地元の人たちの目を楽しませてくれてます。


この豆腐屋さんも気にはなってたけど、車が駐車しづらいもんで、なかなか入店
が叶わなかったけど、昨日は自転車だったから、ちょっと探索。↓


ん~、一丁525円の豆腐かぁ・・。食べてみたい気もするけど、やっぱり豆腐は
庶民のご馳走だしなぁ。これはあきらめて「お揚げさん」を購入。↓


久在屋→http://www.kyuzaya.jp/

三条天神川にある「猿田彦神社」。庚申信仰については面白い話があるんですけど
それはまたいつか。(多分忘れてしまうと思うケド・・・。)


さわったら噛みつく?この狛犬以外の石碑、石灯籠にも同じ札が掛けてありました。
かなり老朽化しているようですが、もしかしたら同時期に破壊活動があったのかも
知れませんね。


この日は八条~三条までの徘徊でした。この間のアパートなど、よくTVや映画の
シーンに使用されています。
(京都迷宮案内、蒲田行進曲etc。)

車だと一瞬で通り過ぎてしまうけど、徒歩や自転車だといろんな発見ができますね。
(挙動不審者と間違われる恐れもあるけど・・・・。)

↓猿田彦神社
http://www.geocities.jp/yasakakousinndou/myweb_013






懐かしの「麒麟亭」

2009年11月06日 09時19分07秒 | グルメなのか?

このお店は高校時代にクラブの仲間と来たことがあります。(ずいぶん昔の話ですナ)

メインは「すきやき」と「しゃぶしゃぶ」ですが、お昼は手軽な値段でランチを
提供されています。(「一人用牛鍋」、「日替わりランチ」)

「すきやき」がメインのお店ですから、「牛鍋」をオーダーしているお客さんが多い
ようですが、それは次の楽しみにとっておいて、昨日はランチ二種を注文。

↑「ビーフカツとポテトコロッケ」豚カツはたまに食べるけど、ビーフは久々です。


↑「煮込みハンバーグ」。どちらも700円。煮込みのソースはやや酸味が勝ってるかな?

カウンターで頂いたんですけど、やや客席の間が狭く感じたのは、店内が設計され
たのが、かなり昔だったからでしょうか。なんせ昔の日本人は小柄でしたから。

それだけ歴史のあるお店ってことです。ご飯を一度「おひつ」に移しておられます。
料理人をはじめ、従業員の皆さんの対応がとても気持ち良かったですね。

店内ではフラッシュは使用しないことにしているのに、ナゼかオンになっていました、
すいません・・・・・・。

↓麒麟亭
http://www.kirin-tei.com/aboutus/index.html




鳴滝の「ちりめんさんしょ」

2009年11月05日 10時17分28秒 | グルメなのか?
もうさすがに鳴滝の話は良いでしょう。イエ、そうはいかしまへん。(急に京都弁)

芭蕉の碑の写真を撮影して車に戻ったら、相方が財布を握って、道路反対側に
渡ろうとしてました。

「どしたん?」と聞いたら「そこに(ちりめんさんしょ)の店があるから覘いて
みよかな、と思って」(覘くんじゃなくて買う気満々にみえますけど・・。)

ま、二人とも「ちりめんさんしょ喰い」だし、反対する理由などありまへん。


こんな所に「ちりめんさんしょ」の店があったんだ。
そんなに小さな店構えじゃないけど、場所柄つい見落としてました。

さすがにこれだけ種類があると迷ってしまう・・・。その時、店員のおばさんが
「葉とうがらしのちりめんは季節限定だから今しかないですよ」、とアドバイスしてくれました。


何割引き、とか「季節限定」とかに弱い二人は即決!




やはり「ちりめんさんしょ」にはヌクヌクの白飯です。一口食べた感想は

「こんど生まれてくるときも、日本人で生まれたい.........。」

↓鳴滝のちりめんさんしょ「三宝庵」
http://www.sanpouan.jp/






尾形乾山と法蔵寺。

2009年11月04日 08時11分30秒 | 京都非観光迷所案内
今回の「鳴滝放浪」(毎回タイトルが変わってますョ~)も4回目。いろいろ巡って
いるみたいですけど、ほとんど半径100メートル位で行動してます。

近所には「大根焚」で有名な「了徳寺」もありますけど、私が興味を抱くのは
今出川河原町の「了徳寺跡」のほうですから、今回はパスします。

車一台がやっと通ることができる道を逆戻りして、一筋目を右折、目的の「法蔵寺」へ。

↑「不許葷酒入門」(ネギやニラ、酒の入門を許さず)。ん~さっき食べた「桃花春」
のラーメンにニンニクが入っていた気がするけど・・・・・。

このお寺も禅宗のお寺で、観光寺ではないため、見学には許可が必要です。

↓上の戒檀石や、この石が禅寺である証明。

龍安寺の石手鉢「吾唯知足」と同じ文字が刻まれています。



この石碑を見るのが今回の目的の一つ。尾形光琳の影に隠れて地味な存在ですけど
弟の「乾山」も陶芸界では著名な存在です。

その「乾山」が最初に窯をひらいたのが、この地だそうです。

寺裏の墓地から見た市内の風景。「乾山」が暮らしていたころはもっと見通しが
よかったんでしょうね。都のブルジョワジーたちと華やかな世界に遊んだ光琳と違って、
こんな人里離れた地に窯をひらいた「乾山」の人柄がなんとなく忍ばれる風景です。



墓地の仲介業者となにやらトラブルがあったようで、開発も途中でストップして
いるようです。掘り返された山肌が痛々しいですナ。

先に見える鳥居の所まで行きたかったけど、立ち入り禁止になってました。

この鳴滝近辺、時間が許せばもう一度ゆっくり散策したいものです。

↓法蔵寺ホームページ
http://www11.ocn.ne.jp/~hozo-ji/

紅葉の穴場かも?「西寿寺」

2009年11月03日 09時28分45秒 | 京都非観光迷所案内
「鳴滝ぶらり旅」第三弾。(コラコラ、シリーズタイトルが変わっとるがな。)

こらから始まる紅葉シーズンですが、この鳴滝の先は全国的に名の知れた紅葉の
名勝地「高雄」があります。

観光客はこの辺りには見向きもせず、周山街道を北へ向かいますが、有名ドコロは
他の観光案内にお任せしておきます。

なにしろ「迷所案内」ですから、ダレでも知ってる場所なんて。って偉そうな
事言ってますけど、ホントは偶然見つけました、このお寺。

実は「尾形乾山窯跡」のある法蔵寺を目指していて道を間違っただけなんですけどね。



ガレージに車を停めて目的の寺じゃないことに気がついたんですけど、その時相方が、

「アレ、このお寺、私来たことある気がする・・・・。高校卒業のとき・・。」

観光寺でもないのに、なんでまた?話を聞くと彼女の高校卒業生は卒業時に必ず
この寺にある創立者の墓にお参りする慣わしがあるそうです。

さすがは仏教系高校。私なんか卒業式の日は一人でビリヤード屋で玉突いてました。

紅葉にはまだ早いけど、シーズンが来たらなかなか見所があると思えますョ。
時代劇の撮影にもよく使用されているようですね。(必殺シリーズetc)




石段を上がりきると本堂が見えてきます。なんか優しげな建物です。箒で落ち葉
をかき集めておられた女性に挨拶をして、ついでに目当ての法蔵寺の場所を教えて
いただきました。途中で右折したけど左折だったんダ。


観光寺ではないので、ちゃんと見学したい人は事前に葉書で申し込めば水琴窟も
見せていただけるようです。

↓「西寿寺」参考資料
http://www5e.biglobe.ne.jp/~hidesan/saijyu-ji.htm

http://www.d4.dion.ne.jp/~saijuji/









あばれチャーシュー「桃花春」

2009年11月02日 11時52分40秒 | グルメなのか?
「鳴滝の食と文化をめぐる」シリーズ第二回。(そんなタイソウなモンやないけど)



このお店の鉢からはみ出る「チャーシュー麺」と以前から対面したかったんですよね。

ただ、ウチからだとちょいと距離があるもんで、今回の鳴滝訪問のついでに入店。


コレコレ、これでんがな。チャーシューが鉢の上でブリッジかましてます。
思わず鉢に向かって呟きましたネ・・・。

「暴れん坊のチャーシュー君たちやね~。」

↓こちらはラーメン&焼き飯のセット。

このラーメンは並。だけどチャーシューの量に注目!他店なら充分チャーシュー麺
で通用しますョ。

ワタクシも本当は並の分量でよかったんですけど、ブログネタ用にチャーシュー麺
にしてみたんですわ。

何度も行ってる店なら、ラーメンは単品で注文するんですけど、初回の店の場合
は他の一品を注文するか、セットをお願いして試食。(焼き飯は半分コ)

別に店主さんは「チャーシューフェチ」なわけではないと思いますが、ちょっと
不便な場所にあるため話題性を求めてこの量にされたのか、単にサービス精神が旺盛なのか。

しかし、ただ話題性だけでは長い商売は続きませんよね。味もよくなけりゃ。
で、味のほう?

美味かった!麺にもこだわりがあるようで北海道産小麦粉100%を使用、と書いて
ましたが、最近食べた麺の中でもトップクラスでした。(と、言っても貧乏舌の私
の意見ですけど。)

辛味噌もテーブル上にあったけど、前回キツイのを食べた後だし、ほんの少しだけ
の使用で我慢しときました。(結局使とるがな)

↓桃花春
http://www.tokashun.com/



芭蕉と鳴滝

2009年11月01日 09時02分16秒 | 京都非観光迷所案内
相方の叔母さんが鳴滝にお住まいで、先日から用足しのお手伝いに何度か足を運んでます。

この近辺って今までは通過地点で、ほとんど散策することって無かったんですけどね。
今回は約束の時間より早めに家を出て、以前から気になっていた場所へ行ってみました。

まず、鳴滝の語源となった滝。イニシエの頃は西大路までその滝の音が聞こえた、
と云われたそうですが、私の頭の中の地図をどうひっくり返してもそんな落差の
ある場所は浮かんできません。

恐らく何度かの大水で川相も変わり、川自体も縮小したのでしょうね。

この滝が地名の由来となった滝なのかは分かりませんが、なにしろ大昔の話ですからねぇ。

昔、滝の音が異常に聞こえて、知恵のある人が「これは洪水の前触れかも知れない」
といって村民を退避させたところ、大水害が起こったけど難を逃れたので「鳴滝」
の名がつけられたと云う伝説も残っています。

いずれにせよ、当時の滝の面影は今は失われています。この滝の音では上の国道
までも聞こえませんからね。

規模は小さいけど、こんな車が頻繁に行きかう道路を少し下がっただけで、別天地
があったとは・・・・・。

この日は日中は少し汗ばむほどの気温でしたが、滝の傍は涼風が吹き渡り、夏でも
ずいぶん過ごしやすいのでは、と思えました。

おそらくそんな事から三井秋風もこの地に山荘を構えたのでしょうか。
その秋風の山荘を松尾芭蕉が訪ねた折に書き残したのが

「梅白き のふや鶴を 盗まれし」

これは島原の遊女太夫左門を失った秋風に芭蕉が送ったのではないか、という説も
あるようです。

↑これは石碑の裏側。

無知無学の私には真偽のほどは分かりかねますが、川原の近くまで降りて、街道の
ほうを見上げながら、もしかしたらあの辺りに茅葺の庵が建っていて、そこに芭蕉と
秋風が立って滝を眺めていたんだろうか、と思いをめぐらせてみました。

迷所案内を見てこの碑を訪ねる人はいないと思うけど、場所は福大路交差点を
周山方面へ。少し走ると酒屋さんがあって、その脇の石段を降りたトコです。