秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

着付けのお稽古。

2007年09月27日 07時59分17秒 | 着物話
着付け、と言っても一般的な着物の着付けではありません。
反物を着物のような形にしていく作業です。

ピンワーク、とも呼ばれていますが、これは今みたいにピンチを使用しなくて
ピンで生地を留めていた時代の名残ではないか、と思います。
(確信は無いけど、爺が20代の頃習ったときは確かにピンを使ってましたね。)

                 これだけあればピンワークはOKです。↓
  
↑これがピンチ。洗濯ばさみで代用している店もありますが、プロはこれです。
催事会場では一時に何人もの着付けをしなくてはならないので、ADさんは自分
の物とひと目で分るよう色々工夫してます。(それでも紛失しているみたい。)

まずは衿を着けるわけ。ここを綺麗にしとかないとダミ~。当然、若い人(振袖)
、年配の方では衿の合わせ位置は変わってきます。
←前向き。

衿の抜き方にも年齢は関係アリ。→

まず、3~5cm折り曲げて、     

もう一度折り曲げて衿のできあがり。

  


上前を決めて、両袖をピンチで留めれば出来上がり。

ワタクシ自身としては、このような作業は基本的にADさんや、お店の方のお仕事で
作家がするコトでは無い、と思うんですけど・・・。

ただ、近頃では店催事にADさんに入ってもらう余裕が無くなってきてます。

お店によってはピンワークの出来る人が少ない場合もあるので、昔とった杵柄、
思い出しつつ練習しております。

厳しくなってきたなぁ・・・・。

今回はお店のスタッフは、皆着付けできるそうだし、ワタクシのウデの見せ所?
は無さそうです。

昼過ぎに京都を出発、3時から商品説明。今日の仕事はそれでおしまい。
PCは自宅で留守番ですから、また携帯からポチポチ投稿いたしまする。

※基本的に小紋も付け下げも同じやりかたでOKですが、順番等、人によって
多少の違いはあります。今回の写真は付け下げと小紋、両方使っています。
訪問着の場合は絵羽になってますから、もっと簡単。







今日はヘアカット。

2007年09月26日 22時05分21秒 | Weblog
今回も東山の六道珍皇寺近所のカットハウスでカット(散髪、でもいいんですけど。)
11時に予約してたけど、20分ほど前に到着したもんで、近所をフラリフラリ。

お隣の食堂。お餅は毎朝自店で搗(つ)いてはるそうです。
  
左党の爺だけど、大福や月見団子には、やや心惹かれるものがあります。

  
ここは以前は醤油を商うお店だったらしいけど、現在コース料理を頂けるお店に
なっているみたいです。

  
↑この銭湯、現在は営業してはりません。もったいないロケーションなんだけど。

クリーニング屋さん。→

  
東大路通りの「すだれ屋」さんと「提灯屋」さん。

そして東大路通りを渡ると清水道。
  
オーナーの佐野さん、元気かな?舞妓変身はぜひこのお店で!!↑

  

長年住み慣れた左京区だけど、ボチボチ引越しを考えてます。この辺りも良いかな
、などとも思ってるけど、さてどうしようか・・・?


とりあえずは、明日の広島行きの準備ダナ・・・。

昨夜は中秋の名月。(広沢の池の観月祭。)

2007年09月26日 09時09分24秒 | Weblog
え~かげんにしてョ、と言いたくなる残暑君も「暑さ寒さも彼岸まで」という諺を
思い出したのか、やっと朝夕涼しくなってきましたね。

昨夜はアトリエからの帰り道、広沢の池を通りがかると、ぼんやりした提灯の下、
なにやら人だかりが・・・。

そうだ、今宵は中秋なんだ。
   
この船着場から和船に乗って池からのお月見を楽しむワケです。情緒ありますね。↑

お茶の接待や尺八の演奏会も。→

周辺にほとんど灯りのない、真っ暗闇の池から眺める月見は数百年前とほとんど
変わりは無いんでしょうね。

こういうイベントに遭遇するたび、あ~、やっぱり京都は緩やかに時が経過
してるんだ、と思います。

帰宅後、今夜は久しぶりに外食。近所の「ほっこり」へ。
超ビッグな出汁巻き。→

←水菜と豚肉の豆乳仕立。

このお店、住宅街の中、目立たない佇まいですが、けっこう繁盛してます。
家族的な雰囲気と、手の込んだ創作料理が嬉しい隠れ家的なお店です。

明日からまた、西国巡礼、じゃなくて催事。今度は西条って街です。たしか
西条秀樹に関係あるのではなかったっけ?確信はまったくありませんけど。

今月は月の三分の一は「西国暮らし」してマス・・・・。

今日はいつもの「六道さん」近くの店でヘアカット。頭も涼しくしないとね。

仕事もしてましたョ。

2007年09月25日 08時26分54秒 | 着物話
何だかここ2日間のワタクシのブログ、旅紀行になってますね。(いつもの事?)

そこで、10時~18時までは催事会場に居たという証拠写真?をUP。
           
左は蝋纈型使用の小紋。この方は伯方島から車で3時間(連休で大混雑)もかけて
来場くださった有難いお客様です。秋から着付け教室を始められるそうです。
大事に着てくださいね。こんなカッコイイ着物(自画自賛)着た先生なら大繁盛!

   
右はある女優さん用に創らせていただいたタイプの訪問着です。このあたりの
デザインは洛遊庵と同タイプになります。(デザイナーが同じですからね。でも
使用している染料や、配色は違ってます。)

           ←新感覚です。
基本的に着物用ショールとして染めた作品ですが、洋装でもOK。でもこの方は
自身でアレンジしてこんな装いにされてました。(帯〆の使い方も洒落てますね。)

2日間だけの催事だったから、準備が終わったと思ったら撤収って感じでしたね。
近頃はいずこも催事の日数は短くなってきてます。

それだけ集客が難しくなってきている、という事です。この業界も今年の年末で
また変革がありそう。言い換えれは今年を乗り切れば、しばらくは生き延びる
コトができるかな?というのが現状・・・。

昨日はテンプレートを何とかオリジナルに変えようと挑戦。→討ち死に・・・。
まずCSSの意味から調べないといけない始末。

CCRなら知ってるんですけど・・・。(C、一つしか合ってへんやん!!)

呉の街。屋台村。

2007年09月24日 20時28分29秒 | グルメなのか?
屋台村、というと博多を思い出すけど、呉の屋台村はそれほど大きな規模では
ありませんでした。この写真は平日ですが、休み前の日はこの倍以上が出店。
  
                   この運河の先のほうになります。↑

初日の準備が終わって、問屋の人とADの女性と三人で屋台村へ出かけてみました。
彼女が「めっちゃ美味しいイタ飯の屋台があったんですよ~」と言うもんで、
ホテルから約10分たらず、まだ昼の暑さが残る川べりをテクテクと・・・。

すでに辺りは夕闇に包まれ、屋台の灯りがちらほら見えてきました。

「あれ~、おかしいな、確かこの辺りだったのに~?」辺りを見回せど、
それらしき「イタリアン」の屋台は見当たらず・・・・。

駐車場のオジサンに尋ねると、週末以外はほとんどの屋台は休んでるんですと。

(アノネ、ボクと行くとナゼか定休日とかに遭遇するんだよ~。)
これは口に出しては言えません・・・・。

仕方ないんで、近所の居酒屋で夕食を済ませました。

で、翌日の金曜日、再び彼女たちは屋台村へ。ワタシャ面倒だったもんでパス。

「定休日男」が同行したら、いきなりシェフが食中毒なんかで臨時休業、なんて
事になっても気の毒ですからね。

初体験の問屋の彼に翌日感想を聞いたら、「ホントに美味しかったですョ~、
値段も安かったし、最高でした~。」って言ってました。

いいんだもんね、夜は液体中心だし、メタボだし高カロリーは控えないと・・。
(行きたかったんかい!イヤ本当は二人ともお酒飲まないから、酒漬けオヤジに
つき合わすのも悪いと思ったんですよね・・・。)

昨日の夕方、京都は一時大雨が降りました。おかげで、今朝は少し過しやすい
感じです。今日は部屋籠もりの一日・・・・・。


呉の街。やまとミュージアム。

2007年09月23日 20時36分50秒 | 旅ゆけば
呉の街を以前訪れたのは、もう5~6年程前でしょうか。
その時も仕事でしたから、観光した記憶は無いですね。

唯一記憶に残ってるのが、喫茶店のトイレで用をたし、財布をそのまま個室に忘れ
て、慌ててとりに戻った事。(呉とまったく関わりありまへんがな・・。)

当然、その頃はこのミュージアムも無かったわけですね。
↓実際の潜水艦の中が見学できます。(後で知ったんですけどね。モニュメントだと思ってた。)
艦内の居住空間はかなり狭い。(らしい。)
この広場にポセイドンの銅像が建てられていましたが、「ネプチューン」と
「ポセイドン」が読み方が違う(ギリシャ語読み)だけで同じとは知らなかった。

一つ賢くなりました・・・・。

   

  

やはり、ゼロ戦とか大和に心ときめかすのは、昭和生まれの男子がほとんどでしょうね。

一番向こうが人間魚雷回天。→

この他、「船をつくる技術」展示室、「未来へ」展示室などの部屋もあります。

大和から引き上げられた遺品や、遺書も展示、ボランティアガイドの方々が
戦争の悲惨さや平和の大切さを訴える説明をされておられました。

さすがに女性連れは少なかったけど、一組の老夫婦が遺品の前で、じっと佇んで
おられた姿が印象的でした。

JR呉駅から徒歩5分。休館日火曜。一般入場料500円。9時開館です。

隣にあるマリンポートピア呉。
ここは競艇の船券売り場。大勢のオジサンたちがモニターのオッズを食い入るように見つめてましたね。
彼らのほとんどは戦死?、舟券は海の藻屑と消えいくのでありましょう。


呉の街。

2007年09月23日 13時29分59秒 | 旅ゆけば
20日午後一時半過ぎに呉駅に到着。とりあえず荷物をホテルに預けて、遅めの
昼食を兼ねた市中散策へ出かけました。
↓ホテルはこのレンガ色のビルの向こう側です。
   
この遊歩道を歩いて「レンガ通りへ」。暑かった~。倒れそうになったもんね。↑

「海軍さんの珈琲」、「海軍さんのカレー」、「海軍さんの麦酒」etc・・・。
   
                      現在の海軍さん、海上自衛隊。↑

ようやくレンガ通りに到着。→

この通り、車の道路と至る所で交差しているので、ボンヤリ歩くのは危険です。
整体(マッサージ)の店で「健康泥棒」、というのを見つけたけど、なんだか
なぁ。健康プレゼントされるならイインだけど、「泥棒」はちょっとヤダ・・・。

ここから再び駅方面へユーターン。脱水症状気味の体を引きずりつつ、
「やまとミュージアム」に向かう爺でありました。

後は後編で・・。もったいつけるホドの話ではないんですけど、ちょいとヤボ用
ができたもんで、また夜にお会いしましょう。

やっちまったナ・・・。

2007年09月23日 10時09分14秒 | 旅ゆけば
西国からの短い旅を終え、京にもどると、都の宵は秋風が・・・。
なんて事はまったく無く、まだまだムシムシの夜でした。

今年の夏は往生際が悪いゾ!

↓昨日、一人、ポツンと取り残された「安浦駅」・・・。


ここはドコ?。 

呉駅発車の時間が広島行きと安浦行きが、同じ5時35分、てのが間違いの始まりなんだな。

まだこの時点ではビールも我慢してたのに・・・。

車中で重松清の「いとしのヒナゴン」下巻の終盤近くを読んでたのも気づか無かった要因の一つ。

この話、むかぁし広島のある地方で起きた「ヒバゴン」をモチーフに書かれた
作品ですが、著者の出身県にも近いのか、広島弁のやり取りが面白く、つい読み
耽ってたんですよね。(広島に居たことだし。)

電車が折り返す時間まで、ボンヤリ煙草を吸いながら、「まぁ、いいかぁ。こんな
事でも無いと、一生この駅に降りる事も無かったろうし。」と自身を慰める。

京都駅に同じくらいに到着する予定だった飲み友達に、こんな事情で今夜は無理
だよ~、と、メール。

返事のタイトルが「やっちまったナ」

「おう、やっちまったぜぃ」、と返信。

このポジティブで間抜けな性格は、もう直しようがアリマセン・・・・。           

なんてこった!

2007年09月22日 20時34分10秒 | Weblog
予定より早めに終了して、呉駅で新幹線のチケットを変更。本当ならボチボチ京都に着いてる頃。 ところが呉駅から在来線に乗車して文庫本を読みふけってると、終着駅に到着。 おいおい、たった2日で広島駅がこんなに鄙びちまったんだ? おー馬鹿者! 反対方向の電車に乗車していたんですね。 ここはドコ? 車掌さんに聞いたら、「三原まで行って、新幹線に乗車するか、広島まで折り返して「ひかり」で帰るかですね。」と、いうお話。一回チケット変更してるから指定席はもう取れません。仕方無い、今日は「ひかり」の自由席で帰りましょ。