秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

貧乏舌。

2010年11月25日 14時44分24秒 | グルメなのか?
ワタクシ、時折貧乏舌という表現をいたします。別に卑下していってるわけでも無いんですョ。

食は三代という言葉があります。解釈の仕方に若干の差異はあるけど、私なりには、ホント
の贅沢料理は三代以上続くようなお金もちじゃないとワカラナイであろう、と理解してます。

と、いうコトはどこをひっくり返してもワタクシの舌はグルメなどには及びもつかない。
でも、それを不幸だと思ったことは一度もありませんけどね。

世界各地から集められた高級食材で作られた食事を提供されても、体調が悪けりゃ美味く
ないですよね。それより空腹で目が廻りそうなとき、オニギリを口にできるほうが幸福感
は高いと思います。

昔の日本では鶴の肉は珍重されたそうです。ただしそれを口にできるのは将軍か大名に限ら
れていたとか。鶴は富士山より高い所を飛んでいるから、というのが貴重とされた理由です。

しかし、鶴を見て、「おっ、美味そう」なんて思ってしまう感性を持つくらいなら、別に
三代続くお金持ちでなくてもいいやね。(これはちょっと極論ですケド)

昨日購入したハンバーグ弁当が398円。(きりの良いとこで400円にすりゃいいのに、お安さ感をだす
ための涙ぐましい努力がみえます)これだって昔に比べりゃ格段の進歩を遂げてますよね。

なにしろハンバーグといったら、「マルシン」しか知らなかった世代ですから。ワタクシ。
(世代じゃなくて生活環境、といわれたら否定はできませんけど)

そういや、小学生のころ、母親がハンバーグ作りに挑戦したことがあったっけ。ところが
つなぎの分量を間違えたんでしょうね、どうみてもハンバーグの形態にはみえない・・。

「コレってハンバーグなん?」と聞いた私に「まぁ、ハンバーグみたいなモンやなぁ」と
オカンは笑ってごまかしてました。(次回からはちゃんとしたのを作ってくれてましたョ)

でも、形の崩れたハンバーグだったけど、それなりに美味く思えたよなぁ、あのころ。
だから、ダレはばかるコトなく自信をもっていえます、「ワタクシ、貧乏舌です」。