秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

間人ガニ(たいざかに)どすえ。

2010年11月09日 10時06分22秒 | グルメなのか?
相方の母方の実家が丹後にあります。今は無人となっているのですが、私も夏にはときどき
利用させてもらっています。

家財道具もほとんどそのまま残されているので、少し整理をしなくてはイカン、ということ
で相方は母君と2日間丹後中浜へ。(宿泊は近くの温泉旅館に泊まったそうです)

で、そのお土産がこの「間人ガニ」(松葉)。ブランド品ですョ。右上のタグがその証拠。↓



これだけ身がぎっしり詰まっているカニを食べたのは久しぶり、今度はいつ口にできるダロ?

この間人ガ二がブランドガニといわれる理由の一つがその鮮度。魚場まで3時間ほどの近さ
のため、その日に水揚げされたカニが漁港でセリにかけられ市場にでまわるそうです。

今は船上冷凍の技術も発達して、それなりに美味いカニが食べられるようになったけど、
やはり水っぽさは残ります。鍋などはそれで充分なんですけどネ。

これも間人の「ばい貝」。予想以上に美味でした。相方も、もっと買えばよかったと残念
がったほど。内臓も苦味がほとんど無くて、サザエより好きかも?

ところで、「間人」と書いて「たいざ」と読むのはかなり無理がありますよね。これは聖徳太子
の母「間人(はしうど)皇后」が太子を連れてこの地に一時身を潜めておられたそうです。

蘇我氏と物部氏の政争が一段落して都に戻られる折、皇后は世話になった礼に自身の名を村民
に贈ろうとしたけど、人々は恐れ多いので退座という名に換えて頂戴したとか。

間人の浜には幼い太子と皇后の像が建てられているそうですが、年表的には太子は成人前の
年齢であったともいわれます。でも幼い太子像のほうが絵になりますよネ。

「間人ガニ」は美味そうだけど「人間ガ二」はちっとヤダなぁ・・・・・。