秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

アヒルと梅田雲浜。

2010年08月20日 09時58分04秒 | Weblog
これはT社長の家族の一員、ピーちゃんです。あと亀の「亀キチ」も同居しております。
犬はチビ、皆ネーミングがストレートで氏の性格を反映しておりますナ。

このアヒルはマガモを人為的に交配させて作られた家禽だということは知られてますが、
卵を産んでも抱卵しません。だから機械を使用したり鶏に抱卵させて孵化さすそうです。

幕末の勤皇の志士に多大な影響を与えた儒学者に「梅田雲浜」という人がいました。
若狭小浜や、京都市内にも雲浜先生の足跡を残す場所がいくつか残されています。

もとは小浜藩の儒学塾の講師でしたが藩主の怒りをかって藩籍を奪われ、その後は赤貧洗ウ
ガゴトシの暮らしを強いられたのですが、ある日、突然こんなコトを思いついたそうです。

「これからの勤皇の志士は経済的にもジリツすべきでアル!!」

で、氏はある農民がアヒルを飼育して儲けている、という話を耳にして自分も飼い始めたん
ですと。それなりに儲けはあったそうなんですが、ほったらかしにしていたもんで全部狐に
食べられちゃたそうです・・・・。

雲浜先生といえば勤皇の志士の先駆けとしての硬いイメージが浮かんでくるけど、すっから
かんになった鶏小屋を目にしてどんな顔をされていたのか想像すると、ちょっと微笑んで
しまいます、ワタクシ。