公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

出来レースか!バカヤロー!!

2005-12-26 14:16:52 | オートレース

まだまだ大揉め!浜松オートレース存廃問題!

静岡新聞より

市長に経緯説明要求 浜松オート民間委託で市行革審

 浜松市行財政改革推進審議会(会長・鈴木修スズキ会長)は25日の第10回審議会で、オートレース事業の方針決定の経緯と理由説明を求める意見書を北脇保之市長に提出することを決めた。市政全般の改革を促す緊急提言書と併せて26日、提出する。

 浜松オートについては市長の諮問機関である行革審、事業検討委員会(委員長・中村捷二浜松商工会議所副会頭)とも事業廃止を提言したが、北脇市長は5年間の包括的民間委託と存続の可能性を残す方針を決めた。行政トップの方針発表後、再度説明を求める動きに、北脇市長の説明と行革審、オート関連条例案を審議する市議会2月定例会の動きに注目が集まりそうだ。

 浜松オートの意見書提出は、第10回審議会に出席した全7人(井ノ口泰三委員は欠席)のうち、一橋大教授の辻琢也委員が「市の説明は一定の説明責任は果たしている」として反対。残り6人は提出に賛成した。

 提出の理由には、方針決定の説明責任の必要性や、市の事業運営の責任の所在の明確化、経済産業省や(オート事業を統括する特殊法人の)日本小型自動車振興会からいつ、どのような存続要望があったかの説明不足―などを挙げた。

 一方、緊急提言では国や県の財政のひっ迫や人口減少による財源不足を理由に「浜松市は国や県が進める行財政改革を上回るスピードと柔軟性をもって取り組む必要がある」と先例にとらわれない改革の実施を訴える。

 具体的にはトップ率先の改革姿勢や、平成19年4月の政令指定都市移行時の組織階層の簡素化、監査委員体制の一新による一般、特別、企業会計監査の充実強化などを促す。国民宿舎の行政直営の早期廃止や外郭団体の責任体制の明確化、土地分譲事業の早期清算なども提言する。

 26日は午前中、北脇市長の定例会見があり、同日夕、行革審委員が会見する予定。

「決定過程が不透明」 相次ぐ批判意見

 浜松市行財政改革推進審議会は25日の審議で、浜松オートレース場の存廃について北脇保之市長が示した「民間委託による5年間存続」の方針を議論し、「決定過程が不透明」と批判する意見が相次いだ。委員の多くは「廃止が適当」としたオート事業検討委や行革審と「まったく逆の結果」に不信感を募らせ、市長に理由の説明を求める異例の展開となった。

 「(検討委や行革審の意見を)重く受け止め、軽く流された」「審議会は、市に都合の良い答えを出すための機関じゃない」―。議論は45分間に及び、厳しい意見が飛び交った。「存廃を先送りした最悪の結論」との声まで上がり、会場内は緊張に包まれた。

 鈴木修行革審会長は、廃止時の従業員やオート業界への影響を懸念し、「廃止は手段を尽くした後でなければ」とした市長の決定理由について、「影響は議論する前から分かっていたこと。(結論ありきの)出来レースだ。これまで市が手段を尽くさなかったのは誰の責任か」と指摘した。

 「経済産業省や日本小型自動車振興会から存続要望がある」との市長説明については、中山正邦委員や伊藤修二委員らが「(政治的圧力の)疑惑を生む」と“密室性”を疑問視。秋山雅弘委員は「(市長の)欠席裁判は良くないが」と前置きしつつ、「廃止せずに良い経済的な理由は何か。耐震補強を行わないリスクは誰が負うのか」と方針のあいまいさを突いた。

 辻琢也委員は「答申内容をすべて実現するのは市としても難しい」と距離を置いたが、多数決で意見書提出が決まった。鈴木会長は市長が方針を発表した20日の時点では「市長の決めたことなのでコメントしようがない」と話したが、「(市長決定の)理由が理由になってない」と、徹底追及の姿勢を鮮明にした。


確かに「浜松市行財政改革推進審議会」は2007年3月での廃止をまとめていたな。

その上浜松市行財政改革推進審議会はオートレース以外の市政運営にも首を突っ込んできそうだ。

確かに北脇市長が「継続存続の可能性を含めた5年間民間委託継続」という話をしたこと自体、

「なんでこんな話が出たのか?」

と思うものであったが、下手をすると「撤回」を求められる可能性も。

しかし鈴木修会長が、

「出来レース」

なんていっているのは面白い、というか、オートレースに対する皮肉を徹底して突いている表現だね。

しかも2011年の耐震補強工事は行なわないという姿勢というではないか。

これは絶対にやらねばならないことだろ。

となると、経済産業省や日本小型自動車振興会との「密約」があったとしか思えないね。

そのあたりを行財政改革推進審議会は突っ込んでくるんだろうか?

しかしながら、行財政改革推進審議会ってのも、いうなれば浜松市の諮問機関、ということは「御用機関」だったんだろ。それがチャンバラ状態となるとはね。

浜松市自体の行く末が案じられる。

ま、行財政改革推進審議会がいう筋道はちゃんと明かさないとダメだろう。

「せっかく存続が決まったのにチャチャ入れるクソじじいどもめ!」

ということとは別問題だろ。

それと、やっぱり代替地の選定はやっておいたほうがいい。5年って言ったってトーターに依存する、つまり「丸投げ」しか考えてないんだろ。となればトーターが経営的にダメになったらどうすんの?笹川一族の会社だから大丈夫なんていう保障はないからね。

そんなときのためにも浜松が万が一になったときのことを考えて、何度もいうようだけど「大阪」が最も望ましい。

ま、仮にそうなったら大阪の連中は「長いものに巻かれろ」主義だからまるで共産党みたいに、

「何でも反対!」

って言ってくるだろうけど。しかしそれこそ大阪が今どんな立場に置かれているのかが分かっていないから、つまり危機感が全くないからそういうだけの話。こんなところはこっちからお願いするんではなくて、「脅し」をかけてやればいいこと。何せ、「長いものに巻かれるのが大好き」な大阪人なんだから?

財政再建団体に転落しないと分からないのかもしれない。おっと、浜松市も政令指定都市化の一方で財政は火の車なんだって。

オートレースだけでなく、ザザもアクトもフラワー・フルーツパークもみーんなやめてしまえよ!それこそ、襟裳岬の春みたいな状態に浜松も「なるの」!

でもそうなったらスズキやヤマハやホンダやホトニクスあたりが面倒を見てくれんのかね?今や、「労働者の街」なんて言ったところで客人は来やしまい。

むしろ、労働者の街ってところはなが~い構造不況に陥っているけど・・・

その辺もよーく考えておかないとね。


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スーパースター王座決定戦回顧

2005-12-26 07:25:40 | 大レース回顧集

オートレースの頂上決戦、記念すべき第20回スーパースター王座決定戦が良走路の川口オートレース場で行なわれた。

試走は3・池田政和が驚愕の3.25と1番時計。しかし4・高橋貢も3.26で続いて早くも両雄のマッチレースの様相。そしてレースもその通りの結果となった。

1・浜野淳が好枠を引いたあまり1回目のスタートでフライング。ちなみに浜野は来年の同大会出場権を失った。再発走となり、7・山田真弘が外から思い切って出るも、池田が山田の動きを抑えて1周1センターで先頭に立つ。すると高橋がすかさず反応。以下、6・荒尾聡が続くも序盤は大きく離される。その後も離れ気味で、山田、浜野、2・若井友和5・伊藤信夫8・岡部聡の順。

逃げる池田、追う高橋。まさに昨年の船橋日本選手権優勝戦の再現と思わせるような息の詰まるようなマッチレース。追う高橋は池田の動きをじっくりと見て、差すタイミングだけを図っていた。また、荒尾も周回を重ねるごとにヒタヒタと追いつめていく。

残りあと3周、ついに高橋が池田を捕えた。

普通ならこれで高橋の勝利は決まったかに思えるところだが、何と残りあと2周で池田が再度抜き返し、しかも荒尾も追いついてきたことから今度は3車の争いに変わる。

最終周回バックで、高橋は池田を捲って出た。しかし池田は高橋の追撃を抑えきり、4度目の同大会優勝。そして2年ぶり2回目の賞金王も確定した。2着高橋、3着荒尾。しかしながら、このレースは今年の公営競技ベストレースをも確定させる素晴らしい一戦であった。

今年の池田は3月の浜松全日本選抜で優勝。しかし最近はG1でも勝ちきれないレースが目立ち、今回も下馬評では主役とは言いがたい存在であった。

今回のシリーズでは1走目の試走が3.28で3着。スタートから首尾よく飛び出した伊藤信夫の8連勝を許した。しかし2走目、再び伊藤と対戦。このときの試走は3.26をたたき出し、激戦の末試走2番タイムの伊藤を今度は撃破。これですっかり波に乗ったようだ。

そして決定戦では3.25と完璧な仕上げ。これを取り逃したらひょっとしたらタイトルはもちろん、高橋にも二度と勝てないという気持ちをもって挑んだ結果が逆転の差しを生んだ。

池田という選手は調子がいいときは抜群によく、他選手は手がつけられないほどまでになってしまうが、それが長続きしないという欠点も指摘されていた。しかし今年は特にそうした波がなく、また苦手の雨走路においても、11月の日本選手権において、雨の鬼である岡部聡には屈したものの、序盤から積極的なレースを演じて2着をキープした。

しかもどうしても昨年来越えられなかった高橋の壁を打ち砕き、いよいよ本当の意味において、オートレース界の頂点に来年以降も君臨していくのではないかと思われる。

高橋は昨年の日本選手権では同じような展開に持ち込んで最後の最後で差した。今回は池田の動きがそのとき以上に良いと感じたことから残りあと3周で勝負に出て一時は差したが、引き離すだけの機力がなかった。

そのために池田に再度逆転を許した。しかし自身も今回は最高の仕上げができたんだろうと思う。そのあとも池田を外から捲りに行ったが、惜しくも2着。今年はSG優勝も果たせなかった。

今年の高橋は序盤からセッティングに苦しみ、着順はうまくまとめられてもなかなか頂点にまで達しないというもどかしい1年であった。今回もそうなったわけだが、いまだ池田が高橋に勝つためには120%の実力を発揮せねばならないということを考えると、やはりまだまだ存在感は大きい。

来年もまた、池田と高橋がオートレース界を牽引していくことだろう。

3着の荒尾は今年1番の成長株。今年は地元の開設記念を制覇し、SGではこの間の日本選手権に続いての「銅メダル」。G1ではすっかり優勝候補の一角だし、SG制覇も完全に手に届くところまできた。来年はのっけのSGが地元であり、ひょっとしたら地元での戴冠もありうるかもしれない。池田&高橋の2強を最後まで諦めずに追っかけた今回の走りも評価したいところ。

伊藤はスタートで2強に出られてしまったのが全て。最後追い上げはしたが、4着どまりとなった。

今年のオートレース界はいろんな意味で大変な年だった。

政府の参与会議から「消滅」話を突きつけられ、選手の事実上のリストラを含めた開催削減策が柱となった「構造改革」を4月から踏み切らざるを得なくなった。しかも9月あたりから浜松オートレースの廃止騒動が世間をにぎわせ、廃止決定、いや民間委託で存続だ、という一進一退の状況がつい先ごろまで続いた。

しかしながらトップクラスの選手たちには「危機感」というものがヒシヒシと感じられた。恐らく一番のベストレースは今回の王座決定戦だろうが、7月のキューポラ杯やナイター開催に急遽なったダイヤモンドレースの各優勝戦も見るだけでも十分堪能できた素晴らしい一戦であり、はっきりいって今、トップクラスの激突という点においてはオートレースが一番醍醐味があるのではないかと考えられる。

やはり、ファンとの交流イベントも大事だが、オートレースの一番の魅力というのはいかにレースにおいて客を満足させていくかにかかっている。

それが来年以降も当然求められているわけであり、またそれができれば苦しかった今年1年の蓄積は必ず生きてくる。その心をオートレースに携わる関係者は忘れないでもらいたいものだね。


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