公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

春の天皇賞回顧

2006-04-30 21:25:55 | 大レース回顧集

7・ディープインパクト一色となった第133回天皇賞(春)。

単勝1.1倍。圧倒的な1番人気となったディープインパクトは前走よりも4kg減の438キロであったが、とりたてて細いというような印象はなく、ほぼ完璧な作り。

スタート。やはり出遅れた。

しかし菊花賞のときとは違ってその後の反応は実によく、1周目のホームスタンド前では完全に折り合いをつけていた。

先頭は17・ブルートルネード。5・トウカイトリック、8・ビッグゴールド、15・シルクフェイマスあたりも差なく続く。

2番人気の11・リンカーンは5~6番手の位置。3番人気の2・マッキーマックスは中団よりやや後ろ。さらにその後ろに4番人気の9・デルタブルースが続く。そしてディープインパクトは後ろから5頭目ぐらいの位置でホームスタンド前を通過。

2角で気合をつけたディープは、坂の手前あたりでゴーサインが出され、坂の上で一気にごぼう抜き。その動きにリンカーンなど後続グループが反応できず、あっという間に坂下途中で先頭に。

直線に入ってもしっかりとした脚取りで内ラチ一杯を走るディープを追う馬はリンカーンしかいなかったが、差は一向に縮まらない。

結局終わってみればディープインパクトは3分13秒4という、マヤノトップガンが持っていたJRAレコードをなんと1秒も上回るレコード勝ち。2着に3馬身半差でリンカーン。さらに5馬身差の3着争いを1・ストラタジェムが制して3着に入った。

古馬に入っていい意味でズブさが出てきたディープインパクト。

直前の追い切りでは遅れをとってしまい、一抹の不安も感じられたが、武豊騎手は、

「昨年の秋から調教では走らなくなっているし、 菊花賞よりも成長が伺えた。まずまずの動きだった。」

と全く動じなかった。

実際に今回のレースを見ても、3歳時のディープであれば多少馬を怖がるしぐさを見せたりして道中掛かりっ放しの状態が続いていたのに、それが全く感じられなかった。

また、道中の動きも全く余裕といった表情だったし、武豊がいつどこでゴーサインを出すかだけを感じ取っていた走りであった。

今回の天皇賞は本当に完璧な走り。確かにスタートでまたもや出遅れたのは頂けないが、それで慌てなくなっていることで馬の大きな成長が伺える。

ということは、ディープインパクトという馬は気性面については、通常の4歳馬よりも半年ほど「遅れている」ような印象。つまり、年齢こそ4歳だが、現段階ではまだ4歳馬に「なりきっていない」様相が伺える。

となれば、この馬が今後順調に仕上がっていけば、今秋には馬格に加え、気性も最高潮に達するものと思われる。

もしそう考えるならば、凱旋門賞での戦いは面白くなる。もちろん、凱旋門賞というレースはスタートからゴールまで「完璧」にレースを進めないと勝てない世界最高峰レベルのレースであるが、同時に、馬の成長が頂点に達した馬が大体勝っている。

今後はどのようなローテーションを組まれるのかは現時点ではわからないが、この天皇賞を勝ったことにより、陣営も究極の目標は凱旋門賞ということを確証付けたのではないか。

となれば、凱旋門賞を「確実に勝つ」ためには、できれば次走は宝塚記念ではなく、キングジョージのほうを目指してもらいたいもの。

キングジョージのような大レースに対してこのようなことを言うのは何だが、ディープインパクトにとって、キングジョージはあくまでも「チャレンジ」のレースでしかない。だから、「負けたとしても」、レース内容がよければそれで構わないのである。

逆に言えば、キングジョージがダメでも、凱旋門賞があるというような考え方もできてこよう。それが「大事」なのではないかと考える。

これまでエルコンドルパサー以外の日本調教馬が凱旋門賞で全くいいところなく敗れ去ってしまったわけは、凱旋門賞を勝つためにはどうすればいいのか、という考え方が欠けていたからだと考える。

しかも世界最高峰のレースにもかかわらず、「世界へチャレンジ」という話ばかり繰り返してきた。他の出走馬が勝つために出走してきているというのに、「チャレンジ」という意識では結果が伴うわけがない。

凱旋門賞に出るということは当然至極、

「勝つためのレース」

でしかないのである。

そう考えると、ディープインパクトにとって、凱旋門賞は「勝つためのレース」ではないのか。チャレンジのレースではない。そのあたりをしっかりと陣営が考えているならば、本当に「夢が実現する」ような気がしてならない。

リンカーンも走破タイムからいえばマヤノトップガンのJRAレコードを0.4秒上回っており、この馬の現時点での最高のパフォーマンスを見せてくれた。

ただ、ディープが捲っていったときに反応できなかったことが悔やまれるか。もし反応できていれば勝つのは無理にしてもそこそこいい勝負ができていたと思う。

今回は相手が強すぎて勝てなかったが、ハーツクライは不在だし、ディープもこのあと海外遠征となれば国内最強は今のところ、リンカーンであろう。待望のG1制覇も目前に待ち構えている気がする。

コメント (4)
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5万IP達成

2006-04-30 07:24:57 | 御礼

4月29日付で、延べ閲覧IP数が5万を突破いたしました。

最近ではブログ更新時には350を超える1日あたりのIPアドレス数があり、大変うれしく思います。

また、29日現在の総アクセス数は約12万となっております。

これまでご覧いただきました皆様には厚く御礼申し上げるとともに、これからも当ブログをよろしくお願い申し上げます。


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不成立レースが多すぎる

2006-04-30 02:09:56 | オートレース

29日行われた船橋・オールスターオートレース11レース準決勝で「またもや」不成立レースが発生。

3月29日に浜松優勝戦で、4月22日にこれまた浜松で不成立レースが発生したが、この原因は改修を放置していた走路にも原因があったといわれている。

浜松でオートレースグランプリが行われた際に現場へ行ってたんだが、確かにくっきりと「轍」ができてしまっていて選手とすれば走りにくいだろうな、と思っていた。しかしこの時期といえば、くだんの存廃問題の最中にあり、廃止をほぼこの時点で決意していた北脇保之・浜松市長は、

「走路改修の必要なし。」

と選手会から出されていた走路改修の必要性を突っぱねた。

結局、包括的民間委託による条件付き存続が決定した後、北脇市長は走路改修に踏み切ったが、その直前の開催にして当地の大エース・伊藤信夫選手はもとより、松尾啓史選手が大怪我。そして走路改修寸前の開催においても竹中修二選手の落車によりレース続行不可能となって不成立となった。ちなみに竹中選手は大事には至らなかった模様。

どうやら走路改修直前の浜松走路はかなり滑っていた模様。

そして昨日ということだな。

このレースにおいては、遠藤誠選手がまず落車し、それに仲口武志、池田政和選手が乗り上げてしまった。

そして落車した選手を走路外へと退避させることが困難という判断により、当レースは不成立となった。

したがって11レースから優勝戦へと駒を進める面々は不成立の原因を作った遠藤を除く7選手から2名を選ぶこととなったが、3日目までの競走得点の順により、仲口武志、浦田信輔が選出された。

しかしながら1ヶ月で3回もの不成立レースが発生するなんて私がこれまでオートレースを見てきた中では初めてだな。

しかも最近のオートレースは結構落車や反則をする選手が目立っている。

競輪の大量落車ほどのひどいケースとは言わなくとも、オートレースについても「まともに」全選手が完走しているレースが少なくなってきている。どうしてなんだろう?

G7(ギャンブルセブン)でTOMさんがこんなことを述べていた。

レースが記憶に残らないというより、競争形態そのものがつまらなくなったというのは痛切に感じますね。特にオート。一時期のベテラン勢の大量引退で「後ろを抜かせない渋いレース」のできる選手が激減したのが大きい。

もしそうだとすると、無理に突っ込んでいけるレース体型が自然とできてしまうが、本当に無理な場合だと大量落車レースにつながりかねないということなんだろうね。

さらに3月の浜松優勝戦の松尾、さらに昨日の遠藤と、途中でバランスを崩してそのまま落車、そして後続を乗り上げさせてしまうようなレースが少なくないようだ。


 

だが私は実際には「不成立」のレースについては1回も見たことがないのでなんともいえない部分もある。オフィシャルは不成立のレースについてはすぐさま「隠蔽」してしまい、オンデマンドを見ても、

「このレースは不成立です。」

というアナウンスしか出させないために、何が原因でどう解明していったらいいのかわからないんだよな。

幸い、2ちゃんねるでその詳細を知ることができるからいいようなものの、これだけ何度も不成立レースばっかり出てくると、

「どうしてなんだ?」

っていうように誰だって思わないか?

逆に、「はっきりと見せろよ」、といいたくなろう。

そりゃ確かに生々しいシーンだし、見せたくないという気持ちはわかるし、不成立なんだから、全額返すからそれでいいじゃないか、ということを考えているのかもしれない。

しかし、本当にオートレースを運営する人間がそんなことを考えているんだとしたら、大きな誤解だ。もしこれがJRAみたく、参加者が多くてしかも常時TVやラジオ中継されている競技だったらどうするんだい?

「不成立になりました。だからダイジェストはその部分だけ省きます。」

なんてことを言ったらどうなるのか?客から抗議が殺到することだろう。

客は不成立となったならば余計に、

「なぜそうなったのかをとにかく見せろ!」

とつついてくるだろうし。

ところがオートレースといえば、ごく限られた人間しかやらないし、情報源だって私みたく大阪に住んでいる人間ならばインターネットしかない。

そして、インターネットの情報を遮断しさえすれば、あとはCSのダイジェスト中継を遮断しさえすれば、「悪い情報」はシャットアウトできると考えているんだろう。

それだからオートレースはダメなんだって。危機感が全くないんだって。

せっかく全レースライブ・オンデマンド中継を実施している意味がないだろ。

 

ましてやオートレースといえば、販売経路が著しく小さく、本来ならばインターネットにより重きを置く姿勢を取らねばならないはず。

それがいまだ、

「臭いものには蓋」

の姿勢を取って、たとえばどうして優勝戦のメンバーの中に仲口や浦田が入っているのかさえオフィシャルは記していない。2ちゃんねるを見なければわからないなんて一体何を考えているのか?

これが競輪の大量落車だったら、レースリプレイがあるところはちゃんと放映してくれるから、どうしてああなったのか、ということを自分なりに分析できるし、こうだからダメだったということだっていえる。

しかし、不成立だから流しませんではわからないだろ。わからないものに対して買え!というのか?

不愉快という他ないな。今日優勝戦があるけどもう私は買わないよ。せっかく楽しみにしていたけど、オールスターオートレースなんてどうでもいいや。

コメント (5)
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なぜ予想屋が必要なのか?

2006-04-29 09:11:03 | 公営競技論

オグリキャップ記念シリーズと称された28日までの開催となった笠松競馬場には大勢の競馬ライター、関係者ばかりか、「なでしこ」や「大黒社」を取材するべく、いろいろなマスコミ関係者が訪れた。

その週だけでもTBS、朝日放送ら数社が取材に来るといった様相。

毎年「廃止」の話がうわさされる競馬場である一方、「田舎の競馬場」でありながらも名馬・名手を輩出し続けてきた名門競馬場であり、しかもあのオグリキャップの冠が入ったレースが開催されることに加え、唯一の女性予想屋がいる競馬場だからな。確かにマスコミにとってみれば、ネタだらけの競馬場といえるんだろうね。

昨日、浦和のレースを予想し終わった大黒社と名古屋まで名鉄で一緒に帰ることになり、その後も名鉄百貨店で食事したりしていろいろと話していたんだが、笠松という競馬場は、こと予想屋に関しては、大黒社の他、若いにいちゃんがやっているところもあるし、おまけになでしこがいたりして、珍しく「若返り」が進んでいる競馬場でもある。したがって大黒社も、自分らがいる限り、笠松の予想屋については「安泰」というように言ってたな。

さらにいえば、客の寄り付きに関して言えば、大黒社がおそらく一番多く、ついで若いにいちゃんのところだと思う。なでしこはまだまだ寄り付きが少ない。

これが他の場ならば、かなり年配の予想屋ばかり。

もっとも、私が予想屋を利用するのは笠松の2つと園田の「元祖」大黒社ぐらい。あと予想屋ではないが、一宮競輪の寺澤さんや吉田さんの話も結構面白い。しかも一宮は「タダ」だしね。

その他は「寄り付きがたい」んでめったに利用しない。

なぜ寄り付きがたいかというと、やり方が「昔のまんま」だから。

たとえば大黒社が大井のとある有名予想屋の話をよくするんだが、わずか残り3レースぐらいしかないというのに、「通し予想」で1000円きっちり「取る」という話を持ち出してきて、

「あれでよく売れるなぁ。」

といつも言っていた。もちろん、私だってたった3レースのために1000円出そうとは思わないね。

ところがその大井の予想屋というのは、「独自の指数」なるものを通し予想に組み込んでいるんでそれだけでも価値があるからという理由から「下げない」んだという。

一方、「両」大黒社やなでしこはレース数が少なくなるときっちり値段を下げているよ。

園田の大黒社の通し予想でも、

「はい、このレースからは300円です(通常は600円)。」

といって利用していたことが結構あった。

指数といえば、昔は「高本式」とかいうようなものがあったし、今でも競馬予想会社が、

「独自の取材をもとに独自の指数」

とかいってン万円取るところもあるけど、結局、指数なんてものは、やろうと思えば誰だって「できる」んだって。

私が発行している「公営競技はどこへ行く 年間王者決定戦」(まぐまぐメルマ)なるものも一種の「指数」みたいなもの。競馬だったらJRAの全重賞と地方競馬の統一グレードレースを対象にポイント化させているけど、こちらは「タダ」で情報提供している。ま、宣伝ではないけど。

結局予想屋をなぜ利用するのか?私は大黒社にこういったんだが。

「ま、予想なんて外れることのほうが多いのは当たり前だし、最終的には買う客が決めて買うわけだが、なぜ利用するかというと、私ら「素人」ではわからないねらい目をきっちり押さえているから。

「両」大黒社を買うのはそのため。なでしこもそこそこできている。それに予想紙をうまく組み合わせていって、最後は自分で決断すれば案外損する度合いは低いから。」

それは案外、他の客も同じ事を考えているんではないだろうか。必ずしも指数とかどうとかで客は判断しているんではないと思う。

これが競輪だったら、私は「ダービー」の予想をほとんど頼りにしてしまうが、こちらは本線だけでなく、しっかりと「裏線」まで押さえた予想をしているから。こうした予想のやり方は「研究」も同じ。だから近畿(福井は除く)の競輪場では大方7割方の客は研究かダービーを持っているんだと思う。これが関東の「赤競」とか「おなじみ」コンドルの場合だと、本線「しか」予想がないため不安で仕方ないんだよな。

また、大黒社は、

「当たりもしてないのに

「大当たり!」

とかいう同業の連中がいまだいる。」

といつも言っているけど、常連の客ならば、それは誰だかわかるというもの。

ま、予想屋もちゃんと客の動向、考え方を把握できているところはちゃんと客が来るものなんだって。私はまずできないね。そうした「見方」ってのはできないから。

ま、熊本のあのお方が、

「私が印をつけた選手が不可解にも吹っ飛ぶのは許せません!」

といつも決まって吼えているように感じているけど、客は案外そう思っていない。ギャンブルだから、そういうケースは往々にして起こりうるもの。本線ばっかり来たんでは、ギャンブルとして成り立たないだろ。

コメント (7)
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大量落車WEEKLY Vol.12

2006-04-29 01:33:01 | 競輪

♪今日もどこかで大量落車、今日もどこかで、大量落車!♪

今週は増刊号まで飛び出すほど「盛りだくさん」だった競輪大量落車。通常よりも遅れましたが、お送りしたいと思います。


4月21日

小田原3レース。

1名失格、4名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.KKa1?KCD=36&KBI=20060421&RNO=03

動画はこちら。

http://www.odawara-live.com/cgi-bin/live/left.cgi?view=today&movie=512k/060421_3r.wmv

4月22日

一宮2レース

2名失格、2名落車。動画なし。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.KKa1?KCD=41&KBI=20060422&RNO=02


4月23日

高知記念5レース。

7名落車(内1名失格)。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.KKa1?KCD=74&KBI=20060423&RNO=05

動画はこちら。

mms://wm6.digi-c.com/kishiwada/h060423_05.wmv

高知記念9レース。

1名失格、3名落車、1名車体故障。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.KKa1?KCD=74&KBI=20060423&RNO=09

動画はこちら。

mms://wm6.digi-c.com/kishiwada/h060423_09.wmv

小田原4レース

1名失格、7名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=36&KBI=20060423&RNO=04

動画はこちら。

http://www.odawara-live.com/cgi-bin/live/left.cgi?view=today&movie=512k/060423_4r.wmv


4月28日

函館11レース。

5名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.KKa1?KCD=11&KBI=20060428&RNO=11

動画はこちら。

mms://wm007.hyper-nets.com/hakodatedigest/06042811.wmv


今週は本当によく大量に落っこちた。


「ファンの皆様!どうか大量に落車する場合があることをお許しください。車券は紙くずになってしまうケースが大半ですが・・・」

「こけても最後まで全力でゴールすればうまくいけば2着もあるかもしれない。競輪はこけてからの勝負ですよ!」

と選手が考えているという他ない体たらくぶり。

それどころか、

「競輪の大量落車は見てて面白い」

という声まであがるほど。

でも、こんなもんで面白がっていたんではどうしようもない。

ま、今のところ全く抑止力が働いてないね。とすれば来週以降もお送りできるネタは「一杯」でてきそう!

♪毎日どこかで大量落車、毎日どこかで、大量落車!♪


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ご意見番はこう訴える

2006-04-27 00:09:19 | 公営競技論

競輪界の「ご意見番」であるT社長(コンドル爺、コンドルおやじ)こと?武田一康氏が24日、58歳の誕生日を迎えた。

そこで、誕生日を迎え、T社長が常々感じていた自らの思いをここでぶつけてきた感じがする。結構考えさせられる内容なので全文紹介したい。

TOOL4より

全国47場は赤字だけは出すまいと、別に競輪課で頑張らなくても生活は出来る公務員の方が寝る間も惜しんで1年365日フル稼働しているのに、競輪事業で飯を喰っている団体、日自振・全輪協・自転車競技会・競輪選手会には危機感を訴えているのに口先ばかり、やってる事は旧態依然で、プラスどころかマイナスばかり。今年は世界選が5月に開催(ボルドー)され、不評の国際競輪はお休みかと思っていたら来月やるとの事。出稼ぎの外国選手に特別なルールっで走らせてまでメリットがあるのか。たった1ヶ月競輪学校で訓練した処でファンや競輪の歴史そして何たるかを理解させるのは至難の業。又もやファンを悩ます運行で1人当たり一千万円を持ち帰る事に。「競輪は選手本位でファンの事は問題外」を強く印象付けてファン離れの一因になるしかないのに。全員が1~3着までに入る事を前提に競技、その中には脚力だけでなく頭脳にテクニックをミックスさせ、9人で争うからこそ大衆に受け、中央競馬を抜きギャンブルの王様に輝いた事も。しかし現在では後発の競艇にも抜かれ、存続が真剣に論議されてる状態なのに上部団体は極楽トンボ。選手を甘やかすから近畿の場や松山では顔見せ(自由走行)の後にテロップで「実際と異なる事があります」と流れても何の指導も。ファンは選手コメントと顔見せで車券を購入してるのに、こんな無責任な事を平気でやってる事はナメているとしか。これだけ開けた世の中にどうしてもファンに選手の真意、そして調子を伝えたいの一心で朝早くから競輪場に足を運び取材をやろうとしても何を疑っているのか1レースが終了するまではダメのお達し。実際的にレース直後とかは選手も興奮していてそれ処では無いが実情。以前のコメントとか顔見せがなかった頃に作られた規則を盾に、刑法に触れたかの様な威圧的な態度。選手の中に私の事を嫌いな奴が居て、ご注進におよぶ輩も。誰が賞金を出しているのか、全部ファンの懐から出てるんですよ。私は熊本で発売する場には余程の事が無い限りは取材に行く方針ですが、それがダメならもう行っても無駄になります。熊本競輪は場外売上高は常に全国ベスト5に入ってるのは新聞「コンドル」があるからと自負しています。売上にも貢献してるし、大口勝負のファンには不可欠な資料だからですが、日自振にしても全輪にしても扱いが軽いのには怒りしか。私は今日で58歳、実働するのは60歳までの2年で、年金が支給される予定の65歳まで後7年、それまで熊本競輪が、いや競輪が頑張って呉れたらと思ってますが現在の状況はそれさえも。すでに平日ではありますが1日の入場者が千人を割ってる場は10場を越し、売上が5000万を割る場は半分近く、選手賞金は捻出されず、それでも頑張ってるのに選手は我がままばかりとは。各施行者のぼやきは日自振に収める交付金、バンバン売れていた頃ならいざ知らず、赤字からでも持って行く制度。もしこれを収めずに済むなら黒字とか。ならば費用を引いた黒字のパーセントを持って行くが筋ではが大半の意見。それにしてもせちがらい世の中になりました。私達の年齢かそれ以上の人達は競輪が最高に輝いてた時代を楽しんで来た過去があるからです。このまゝ終了しても「楽しかった」で人生を終えるのは幸せ者かも。


掲示板では茶化して書いてしまったが、ここでは少々上記のT社長の話についてまじめに考えてみたい。

私は2月に行われた全競労の熱海の集会において、

「西宮・甲子園競輪が廃止されたときに一番問題となったのは場内従事者の異常とも思える賃金の高さにも原因があったと思ったのだが、以後ここにおられる皆さんをはじめ、今や場内従事者は賃金カットやリストラなどを受け、もうこれ以上合理化は無理だというところまで来ていると思う。なのにどうしていまだ公営競技に光明が差してこないのか?それはレースを運営する側である選手や「お上」の意識がいまだ昔のままでしかないのではないか。」

というように最初に述べたように思うのだが。

そして、施行者についても、かつては連携の悪さが指摘された公営競技だが、今や相互場外発売は「当たり前」。この間の笠松では、自場のレースは9つにとどめ、残り2レースは水沢の場外発売となっていた。さらに驚くことに、今月2日には、間に金沢の5レースを発売していた。この金沢のレース、ただの「平場」なのにである。

今月はじめ、私は四谷の自治労へ行ってきたのだが、そこでの話でも特に選手の意識の甘さ、赤字開催を施行せねばならない意味のなさというのが主題となった。

そして施行者も今や、何とか今ある公営競技を存続させようと必死である。昔ならば、

「赤字が出たら即廃止でいい。別に私たちの仕事が減るわけではないから。」

というような「いかにも」役人意識しかなかったようにしか思えなかったが、その「役人」とて、小泉構造改革のもと、大幅なる公務員職員削減方針をつきつけられ、ひいては、公務員も成果主義をベースとした賃金体系を導入せざるを得なくなっている以上、とにかく、「成果」「結果」を求められるような時代となっているため、仮に公営競技事業がなくなれば、そこに従事している人間のクビが吹っ飛びかねない。

したがっておそらく、西宮・甲子園競輪の廃止決定時点においては、

「やめたくなったらやめればいい」

という考え方がどの施行者にもあったはずだが、今やとてもそんな考え方になっているようには思えない。そしてどの場をみても、皆職員が必死に公営競技を盛り立てていこうという気概が感じられる。逆にいえば、今の公営競技は、とにかく、本場が面白くなっているし、私も現在は在宅投票はほとんどせず、本場でしか打たなくなっている。

しかしそれでもなぜか気が晴れない。なぜか?それはレース内容が「面白くない」からである。

T社長の記述を見てもわかるとおり、とにかく一部の選手を除けば、舐めた、そして競輪の行く末を考えていないかのような選手があまりにも多すぎる。よって施行者が笛吹けど、客は「来ない」のである。

とりわけ公営競技のヒラのレースについては明らかに選手が舐めたような走りとしか思えないシーンに出くわす。私とて競馬・競輪については20数年見てきたわけだから、レースの中身を見て、

「こいつは明らかに舐めた走りしかしていない。」

というのが「わかる」のである。それは他のキャリアン十年といった人たちも同じ。つまり、目が肥えた客を相手にしているというのに、やる側の意識は明らかに、

「どうせこのレースですっとぼけても、客はそんなに買ってないだろうから気にすることはない。」

というようにしか見えてこないケースがあまりにも多いのである。

ではこうした意識の選手をどうすればいいのか?ということにつながっていくわけだが、これはもう、

「斬る」

しかないんではないか。

客が例えその選手から100円でも買っているんであれば、自分の持っている力を最大限発揮するべきであろう。にもかかわらずそれが「できない」というんであればプロではなかろう。いや、その道の「アマチュア」でさえ、そんな舐めたプレーなどしまい。

逆に客の目はますますごまかせなくなってきている。どの業界を見ても、常に上質のものを求めている。

WBCで優勝したからといって、プロ野球人気が爆発的な盛り上がりとはなりえないように、公営競技だって、今やトップクラスのレースしか売れなくなっている。その他は全て「赤字開催」。

なのにその「赤字開催」をいまだなくせない、なくしたら困る、という姿勢の上部団体の考え方というのを一体どのように捉えればいいのか?

客側は別に、

「なくしてもかまわない」

といっているものを、ごり押ししている上部団体の考え方が「わからない」。

結局、「ショバ代」というのか、それほしさ、つまり「搾取」できるところはしなければならないという論理しか「考えられない」のである。

しかし今の時代、そんな論理が通用するのだろうか?

もはや、上からただ見下すだけの、「なんとかの論理」では通用しない。しかしそのあたりの意識が選手から上の関係者はわかっていない。しかし、「肝心」のそこがわかっていなければ、何をどうがんばったところで、公営競技の人気浮上など「ありえない」のではあるまいか。


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群馬県ミニ統一地方選挙

2006-04-26 06:12:58 | 政治経済問題

23日、日本列島は衆議院千葉七区の補欠選挙に注目が行っていた(当選した「太田和美」さんって、競艇の「怪物くん」と全く同一同名なんだね。しかし競艇の選手のほうは「男」だ。)が、実は群馬県でも各地で激しい首長・市町議会選挙が行われた。

Yahoo地方公営ギャンブル経営より

◇若さ、実績で石原氏--みどり市長選

 みどり市長選は前県議の石原条氏(41)が、社会福祉法人常務理事の藤沢敏孝氏(59)、旧笠懸町長の田村確也氏(68)を破り、初当選した。投票率は69・77%だった。当日有権者数は4万1694人(男2万282人、女2万1412人)。
 石原氏は41歳の若さを前面に出し、県議4期の実績を訴えた。争点の合併問題では「みどり市単独の政策を基調に桐生市とも協調を図っていく」と両にらみの姿勢を貫いた。
 田村氏は有権者の過半数を占める地元旧笠懸町の票を固めきれず、1期4年で桐生市との合併実現を訴えた藤沢氏は及ばなかった。【塚本英夫】

◇みどり市長選
 =選管最終発表
当 15422 石原条  41 無新
  11106 田村確也 68 無新
   2334 藤沢敏孝 59 無新
(無効226)

いうまでもなく、「みどり市」の誕生というのは、競艇の存廃問題がこじれたことにも起因している。

地元の人でないとわからないが、みどり市というのは、桐生市の間に挟まれた位置関係となっており、地元民の「大半」は、

「桐生市とどうして合併できないのか?」

という疑問の声が当然のごとく上がっている。

http://map.yahoo.co.jp/address/10/index.html

したがって本来ならば、田村旧笠懸町々長が有利なはずなのに、桐生市との融和を訴えた石原氏に敗れた。

ま、この結果により競艇がどうなるとかいう問題はなさそうだが、いまだ、

「大沢桐生市長VS笹川一族・「元」阿左美水園」

の対立構図は「変わっていない」ということなんだろうね。

石原新市長がこうした対立構図をどう「融和」の方向へともっていけるのか、さらに、将来的には桐生市との併合ができるのか?今後の石原新市長の手腕に期待したいところ。


◇新議員続々決まる--伊勢崎市議選

 在任特例の任期満了に伴う伊勢崎市議選(定数34)の開票作業は24日未明まで続き、新議員が続々と決まった。市議選には現職41人、新人11人が立候補。党派別では無所属45人、公明4人、共産3人。旧市町村別では旧伊勢崎市28人、境町9人、赤堀町9人、佐波郡東村6人がそれぞれ立候補している。当日有権者数は当日有権者数は15万3980人(男7万6092人、女7万7888人)。投票率は63・75%。
 伊勢崎オートレース場の存廃や議員定数・報酬の見直しが争点。全市1区の選挙戦で旧町村部から何人の当選者が出るか注目された。【杉本修作】


赤字続きの伊勢崎オートレースをどうするか、という論点も焦点になったそうだな。ちなみに2008年度を目処に黒字転換する見込みがなければ伊勢崎オートを「廃止する」という声も聞かれるが。

また、旧境町の高崎競馬トレセンはまだ残っているし、しかも「新高崎競馬場」の夢も残されている。一部には競馬場復活派の市議会議員を巻き込んだという話も聞かれたが。ま、オートレースを廃止したとなったら、競馬場復活の目も出てくるんだろうね。

しかしながらオートレースは船橋・浜松は後がない状況だし、おまけに伊勢崎も。

自転車振興会と小型自動車振興会は合併するが、もし合併したとなればオートレース事業を限りなく縮小させ、やがてオートレースを消滅させるかもしれない。

ま、業界の中でも、

「もうオートレースはダメぽ。」

という声も当然のごとく聞かれるし、果たして伊勢崎市議会でどんな話につながっていくのかが今後注目される。


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誰を取材しているのか?

2006-04-25 14:51:36 | 現場レポート

24日、笠松競馬場へ。

入場する前に浦氏が私の掲示板に、

「今日もなでしこの取材があるそうです。師匠にもあるんだとか。」

ということを書いていた。そして私もその取材とやらを受けるとは思わなかったな。

この取材というのはTBSの関東ローカルの深夜番組らしく、確か日曜深夜に放送される、「ドキュメントナウ」とかいう番組だそうだ。

3レースだったか、大黒社が突然、

「この人を紹介してあげて!ホームページもやっている人です。」

と言って勝手に紹介されてしまい、カメラが私のほうに向けられてしまった。そして、

「馬券はどんなものを買ったんですか?」

と暗に見せろ、というので仕方ないから見せたよ。

このレース、結局本命で来て取ったけど大損だ。

「取りましたねぇ。」

と言われたけど大損だ。うれしいことあるかい。

その後私は何回かなでしこのところへも行ったんだが、そこでも私のほうになぜかカメラを向ける。

逆に私が持っていたデジカメでそのカメラマンに向けて写真を撮ってやったよ。するとそのカメラマンは私のほうに向けなくなった。

ま、人を撮ることは好んでやれても、自分がやられると「照れくさい」し、反対にむかつくもんだろ。マスコミの連中はそのことを常に頭に入れておいたほうがいいぞ。

しかし7レース。またそのカメラマンが、

「どんな馬券買ったんですか?」

というんで、また見せることに。

その7レース。結局馬券のほうは取ったけど、またちょっと損したな。

「取りましたか!よかったですね!」

とそのカメラマンは言ってたけど、取っても損やぞ。うれしいことあるかい。

結局その日は2レースだけ買ったけど、いずれも取って損だったので、2000円ぐらいのマイナス。でもそれくらいで収まるというのは「三位一体」のおかげなのか?

たまたま途中で大黒社が、

大月(隆寛)さん<民族学者>来てるよ!」

と言い出したんで、私もカメラマンに、

「大月さん来てるらしいからそっちへカメラ向けたら?」

と言ったんだけど、番組に関係ないから「無視」。

私も最初は、

「ああ、そうか」

という感じでしか見てなかったが、佐橋さん(オグリキャップの元馬主)が自身で経営する、「アバンティー」のぬいぐるみを今開催期間中、「格安」奉仕するとかで、私は「マルゼンスキー」のぬいぐるみを買ったんだけど、それを覚えていたおばちゃん(というか、ぬいぐるみを買ったのはその日は私ぐらいなもの?)が、

「大月さん来られてますから是非。」

とかいうんで入った。

ま、大月先生も他の人と話していたんでただ聞いているだけだったが、時折、

「福山でアラブ大賞典やるんですか?」とか、

「高崎競馬場は今どうなっているんですか?」とか聞いてみた。

すると、高崎競馬場は馬場をコンクリートで固められてしまってもう競馬場としては再生不可能なんだとか。宇都宮競馬場や足利競馬場は半分荒地状態ながらも原型を今のところとどめているんだって。

最後にたまたま私は名刺を持っていたんで大月先生と交換。

ま、競馬をするというよりは、他のことでいろいろあった日だったな。

ちなみに大黒社やなでしこについては、

「この大黒社やなでしこがあるおかげで私は笠松ではあまり負けたことがない。」

とカメラに向かって言っておいたから2人とも何かお礼せい?

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寺澤部屋へ

2006-04-25 14:16:00 | 現場レポート

18日尼崎、19日園田へ行ったレポートがまだ未消化であるが、それらは後日まとめる。

23日、一宮競輪場へ。

いつも一宮の1レース始まりというのは11:25あたりで、8時ちょっと過ぎに鶴橋から出る近鉄のアーバンライナーに乗れば楽々間に合うんだけど、この日は高知記念と併売ということで1レース始まりが早かったみたい。

それでも、1レースを見ることはできた。やるのは2レースからだ。

その2レース、一度その名前を覚えたら絶対に忘れる人はいないであろう、「左京源皇」が登場。

またそのレースには、競輪選手というよりは、かつては地元FM番組(じゃなかった。岐阜放送ラジオだった)のDJとして鳴らした石黒正紀が登場。しかも左京-石黒と並ぶからこれはスジだし面白いと思って買ってみたんだが・・・

それを買ってから寺澤さんの「初心者教室」へと入る。もっとも、初心者教室っていうのは名前だけで、来ているのは常連でキャリアン十年とかいう人ばっかりだ。

すると、寺澤さんが解説していくうちに、だんだんと暗澹たる思いがしてきたね。

「石黒はダメだ。もう走る気をなくしているんじゃないか。」

「左京も番手を狙われたら終わり。」

しかし。

「ま、逃げる選手がいてその番手だからやっぱり左京だろうね。」

そしてレースは教室備え付けのモニターで見るんだけど、左京は番手を完全に狙われてジャンでは後方の位置。ダメだこりゃ。

逆に石黒はいい感じで踏めていたにもかかわらず最後が伸びない。

「せっかくいい感じで来ていたのにダメですねぇ。石黒。」

と私が寺澤さんに聞くと、

「そうだね。もうダメかもしれない・・・」

「落ちるには早すぎる選手なんだが。」

すると、周りから、

「石黒なんてもう買えないよ!」

の声。確かS1にまでのぼりつめたことがある石黒だけど、引退の日は近いのかもしれない・・・

しかしながら、ここ数日寝不足の状態が続いていたばかりか、この日は5時起き。だんだん3レース、4レースと経っていくうちに眠たくなってきたんだが、この日の5レース。

中部競輪は1・三好陽一を本命としていたが、寺澤さんの見解は新人の9・稲川翔に乗る3・礒野永悟を中心とした近畿ライン優勢なんだとか。

しかも寺澤さんの見解だと稲川が逃げて三好が捲りに回るだろうということだったので、これは混戦必至と考え、中部競輪が印をつけていた6選手の2車単ボックス買い。

このレースはドリームの焼きそばを食べながら外で見ていたが、三好がなんと逃げていた。これを2センター付近から稲川が捲る展開。

最後はきわどい勝負となったが稲川が交わして1着。しかし2着争いは三好と山本の写真判定となった。

写真判定の結果、三好がタイヤ差山本を抑えて2着。4150円か。

取ったし、ちょっと儲けた。もっとも、全30通り100円しか買ってないけど。

それでも2レースの1000円負けを完全に取り戻し、ここでちょっとプラスになった。

でも。

もし2着が山本だったら「万シュー」だったのに・・・

今年はここまでまだ万シューは取ってないからなぁ。残念だな。ま、いいか。

そのあと再び部屋に戻ったんだが、一宮の5レースが終わったあとに高知記念の5レースが始まった。しかしこのレースは前にも紹介したとおり7名大量落車レース。

この瞬間、寺澤さんは、

「さあ、3着争いは早いよ!私が現役のときも経験があるから!」

と私ら客に講釈していたが、私は、

「アホか!何考えとんねん!」

「こんなことやっててレースが成り立つと思ってんのか!」

と大声を張り上げてしまった。本当はこの部屋で大声を張り上げるのはご法度なんだけどね。

でも、他の客も次第に、

「落ちた7人はみ~なクズだ!」

の声を出すようになった。しかも高知のそのレースのVTRが出てくると、次のレースの予想そっちのけでそのシーンをじっと見守る有様。

やはり、落車はダメなんだって。落車・失格をやる選手は「恥」だ。


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競艇名人戦回顧

2006-04-24 07:19:53 | 大レース回顧集

お見事!

還暦を過ぎ、サラリーマンの世界でさえとうに引退を余儀なくされている年齢である62歳の4・万谷章が見事な4カド捲りを決めて優勝を果たした。

映像

http://www.amagasaki.gr.jp/asp/amagasaki/tv/tv_main_rep.asp?judge=Closeflag&ReplayPATH=rebroadcast/amagasaki2/new/200604231312G1第7回競艇名人戦.asx

第7回競艇名人戦優勝戦は、連覇を狙い人気の中心となった1・水野要、2・石川正美、3・金井秀夫がスロー。万谷、5・小林昌敏、6・松野京吾がダッシュで3対3の枠なり。

スタートタイミングは小林、万谷、松野の順でダッシュが速く、4カドの万谷が絞っていって1マーク先マイ。万谷につけて回った小林が続き、人気の水野は松野にも当初は遅れを取って4番手。

万谷はその後も危なげない走りで周回を重ね、2番手の小林も安泰。水野は漸く2周2マークで石川を退け3番手に上がるのが精一杯。

過去98回の優勝を果たしながらも、G1以上格の優勝がなかった万谷が還暦を過ぎてうれしいG1初優勝。そして岡本義則が持っていたG1優勝最年長記録(57歳5ヶ月)を大幅に更新した。

かつては「マムシの万谷」と言われ、北原友次をはじめとして、石原洋、林通ら(後にも黒明良光、大森健二らが優勝)、SG優勝者を多数輩出して、「最強軍団」とも称された岡山軍団の一角を担ったこともあった万谷。

しかし、なぜかこれまでSG・G1といった大会には縁がなく、今回で99回目の優勝を誇る猛者にもかかわらず、「無冠の帝王」の名をほしいままにしていた。

だが今シリーズは2日目・3日目と5コースから捲って勝利するなどとても62歳とは思えない動き。そして優勝戦もまたまた捲りで決めて見事デビュー42年10ヶ月で初のG1優勝を果たした。

確かにこの名人戦というのは48歳以上の選手しか出場できない「シニア戦」という条件はつくのだが、それにしても出場選手中、加藤峻二に次ぐ高齢選手。出場できただけでも立派なものなのに、堂々と優勝してしまうとはおそらく戦前に予想していた人はほとんどいなかったはず。

そして、今回の優勝で100回目の優勝に「王手」をかけた。

ともすれば加藤峻二「御大」の走りに胸打たれる競艇界ではあるが、万谷もまた、現役を続ける限りファンの期待と感動を今後とも背負っていくものと思われる。

小林はトップスタートを切り、万谷につけて回ったが、2番手が精一杯だった。

連覇を狙った水野はやはり、万谷の走りに脱帽といった感じか。最後は追い上げて3着には入ったが、完敗の印象が強い一戦ではなかったか。

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春の大量落車祭?

2006-04-24 02:10:15 | 競輪

大量落車Weeklyの「増刊号」といってもいい出来事が23日にあった。

まず高知記念2日目5レース。

7名落車。内1名失格。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.KKa1?KCD=74&KBI=20060423&RNO=05

動画はこちら。

mms://wm6.digi-c.com/kishiwada/h060423_05.wmv

このレースは一宮の「寺澤部屋」で見ていたんだが、インで粘った2・岩本和也が7・加藤剛の番手をめぐって1・飯尾主税と競りとなったことが大量落車の複線となった。

最終バックで激しい競りとなるも、飯尾が外から岩本を決め込んで加藤の番手を死守。脚がなくなりながらもなおも抵抗した岩本だが、2センター手前で力尽きて後退しかけたときに、3・北村哲が岩本がなおも抵抗しかけたと思ったんだろうか?なんと岩本に頭突きを食らわせ、岩本を落車させたばかりか自らも落車。しかも後続までも「全て」落車させてしまい、結局まともに「完走」したのはたったの2名だけ。

力尽きた岩本がなかなか下がらないことについて寺澤さんが、

「早く岩本は決着がついたんだから下がらないとダメだ。」

と言われており、私もそう思っておそらくこの大量落車の原因は岩本にあったのではないか?と思ったんだが、岩本が、「残念ながら後退中」の途中にもかかわらず、北村が「なぜか」頭突きを食らわせたことが大量落車の原因となったということについては、岸和田BBのダイジェストを見て初めてわかった。

あそこは頭突きなど食らわせる必要は一切ない。もちろん、北村の失格判定は「妥当」。下手をすると、「悪質失格」ものの許しがたいプレーだ。


そして小田原でも7名大量落車が・・・


小田原4レース。

1名失格、7名落車。

http://www.dataplaza.keirininfo.or.jp/contents/kdphri.Kka1?KCD=36&KBI=20060423&RNO=04

動画はこちら。

http://www.odawara-live.com/cgi-bin/live/left.cgi?view=today&movie=512k/060423_4r.wmv


このレースは2センター手前付近までは「穏やかな」展開だったのに、3・織茂和彦が1・石橋伸和を「牽制」しに行ったことから「悲劇の始まり」が・・・

織茂が牽制プレーを行って一瞬内が開いたときに2・佐野多喜男と9・能代谷譲に外帯線内に「入られてしまった」わけだが、佐野にもたれかかった能代谷がバランスを崩して最初に落車し、それにつられて佐野も転倒。さらに後続が乗り上げ、合計7名の大量落車を誘発した。結果的に2着になる4・富山健一は「避けきれずに」なんとフェンスにぶつかって落車滑入。大丈夫か?

結局、このレースは織茂が「失格13条の2」

『選手は、内圏線と外帯線の間を走行する選手と並走する場合は、外帯線の内側に入り、又は他の選手を外帯線の内側に入らせてはならない。』

に抵触するとして失格を取られた。ま、織茂が内を開けさえしなければ佐野も能代谷も織茂の内側には入り込めなかったはずだ、というわけだな。


しかしながら、当ブログで毎週大量落車のシーンを紹介しているが、「諸悪の根源」は毎回ほとんど同じである。

現在のルールについては、イエローライン(UCI表記ではブルーバンド)の設置など一部UCIルールの適用を行いつつも、従来競輪で行われている、「競り」「牽制行為」もある程度は認めている。

ルールの形としては私は「いい」とは思うんだが(大半のファン、選手にはいまだ不評)、現行ルールを念頭においていない選手があまりにも多すぎ、また、レースの状況をつかめていない選手もこれまたあまりにも多すぎる。

よく、

「落車したやつが悪い」

という見方がされる場合がある。確かに、急激にバランスを崩して大量落車を誘発しているケースも中にはある。

しかし、大半のものは、レース状況が把握できていないことや、ルールの理解力不足が原因となって大量落車を招いているという他ない。

落車事故が原因で引退を余儀なくされた選手も少なくない。そうなってからではもう「取り返しがつかない」だろ。

当然、客とて後味が悪いプレーに他ならず、加えて落車が原因となってせっかくあたったかもしれない車券が途中で「紙くず」となったら、下手をしたらとんでもない事態を引き起こす遠因にもつながりかねない。

現行のルールではこれ以上大量落車を防ぎようがないというのならば、何度か言っているが、「UCIルール」を導入せざるを得ない。もうそこまで来ている状況であることは間違いないようだ。

ただそうなると競り、牽制行為は完全に「ご法度」となるから、「追い込み専門選手」はいらなくなる。勝つためには自分の力でもぎ取らねばならない。となると、競輪は完全に「変わる」。

しかしそういった「危機」を特に「追い込み専門選手」が感じていないようにしか思えない。

もう何度も同じことを言っているけど、落車・失格は選手として「恥」。その恥すべき意識がないなら、競輪選手をやっていく意味もないのではないか。


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ドン、またまた偉大なる記録

2006-04-22 19:20:37 | スポーツ

Yahooスポーツより

<男子ゴルフ:つるやオープン>◇2日目◇21日◇兵庫・山の原GC山の原C(6778ヤード、パー71)◇賞金総額1億円(優勝2000万円)

 ドンが「世界新」だ! 68歳の杉原輝雄(フリー)が5年ぶりにレギュラーツアーで予選通過した。小技がさえて4バーディー、2ボギーの69と、ツアー史上初のエージシュートまでもあと1打。通算4オーバーの53位で、01年静岡オープン以来58試合ぶりに予選を突破した。自身が持つ国内最年長通過記録を更新し、サム・スニードの67歳2カ月の米ツアー記録も上回るギネス級の快挙となった。室田淳(50)が通算6アンダーで首位に立った。

 かつてマムシと呼ばれた勝負師の魂が、よみがえった。杉原が迎えた最終9番は489ヤードの最長ミドル。残り212ヤードから3番ウッドで2オンし、全神経を6メートルのパットに注いだ。

 ねじ込めば日本ツアー史上初となる年齢と同じ打数のエージシュート。カップとボールの間を2周してラインを読む。カメラマンを見つけ「邪魔やで! 緊張してんねんから」と笑い飛ばした後、運命の1打がカップ左を通り抜けた。それでも顔をしわくちゃにして、60センチのパーパットを沈めた。堂々の69。5年ぶり、58試合ぶりにレギュラーツアーで予選を突破した。

 杉原「予選通過? そんなことより、エージシュートにあと1ストロークか。惜しかったなあ。でも、よう頑張った」。

 「女子に負けてられへん。盛り上がってくれれば、ええと思ったんや」。スタート前から快挙を目指していた。15番で5メートル、16番では15メートルを放り込み連続バーディー。後半の2番ではグリーン手前からチップイン。5番では隣のホールまでショットを曲げながら、最後は5メートルのパーパットを決めた。プロ生活50年で培った技を出し尽くした。

 今季初戦となる今大会開幕前、1週間ほど風邪で寝込んだ。ラウンド数も10回ほどと例年の半分。5年前に「克服」したはずの前立腺がんの数値(PAP)も倍近く上がっていた。月1度の血液検査、ホルモン注射は欠かせない。だが、勝負根性は健在だった。

 杉原「トップの座から遠のいてるけど、カムバックしたい未練がある。あきらめ切れない、割り切れない心が、僕のゴルフと人生を支えてくれてる」。

 加圧式トレーニングで必死に体力を維持、がんに効くと言われるアガリスクなど2種類の健康飲料を1日に5度以上も飲む。6人の孫がいる「おじいちゃん」の意地がある。

 口も達者だ。会見でいきなり「通訳呼んでや」。気力の源は? と聞かれ「お金がないからね」。残り2日は? と聞かれ「もう彼女を帰らせてしまったからなあ」。2日間の平均飛距離218ヤードは出場選手で最下位。だが、162センチの小さな体には、心と技がまだまだ詰まっている。【木村有三】

亡くなった私の親父が大好きなプロゴルファーで、ゴルフ界の「ドン」と呼ばれる杉原輝雄選手がなんと68歳の身ながらもツアーでの予選を通過した。

これは世界最年長記録なんだとか。

とにかく、私の親父は杉原選手が全盛のころは毎週日曜日になると競馬中継のあとはゴルフ中継を見て、そのたびごとに、

「杉原!杉原!」

と「うるさかった」。

ま、彼がシニアの年齢に達したとき私が、

「杉原の爺様、まだやっとるんか?」

というと、

「アホか!杉原は永久現役やぞ!」

「まだあのクソ尾崎(将司)なんかに負けるかい!」

と執拗以上の「ファン」ぶり。

でも杉原選手といえば、今は公式戦ではなくなった関西オープン9回、関西プロ8回の優勝などツアー53勝を誇り、当初は「関西のドン」と言われたが、やがて関東の中村寅吉らが第一線が退くと、

「ゴルフ界のドン」

と称され、今もなお第一線に君臨するスーパープレイヤーだ。

しかし、身長は162センチという小柄さ。とてもプロの選手とは思えないほどの体つきだ。したがって距離は女子プロよりも「飛ばない」選手としても有名。

だが、ショットは実に正確。絶対に「曲がらない」ことで定評があり、杉原のような正確なショットは今のプロ選手で真似できる選手はいないといわれるほど。

さらに接戦に滅茶苦茶強い選手でも有名だった。

 

いつだったか、ジャンボ尾崎をヒタヒタと追い詰め、最後の18ホールでのこと。

追い詰められたジャンボは顔を引きつらせ、

「またあのオッサン、追い詰めてきたのか?」

とイヤイヤの表情。つまりプレーする前から「負けていた」ということ。

結局そのホールで杉原が逆転で優勝を果たしたが、こんなケースは1回だけではなかった。

よく頑張るね。やはり親父が言ってたけど、

「永久現役選手」なんだね。

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さらば千六

2006-04-22 01:36:15 | 現場レポート

15日、阪神競馬場へ。

あいにくの雨模様となったが、翌日の16日をもって阪神競馬の開催は12月2日まで「お休み」。そして阪神競馬場はその日に大きく生まれ変わる。

直線は京都よりもはるかに長い474M(外回り)で、周長も2000M強(外回り)に。これまた京都よりも大きくなり、京都よりも見劣りするといわれた阪神は京都をしのぐ大競馬場へと生まれ変わる。

しかし一方、外回りができることにより、阪神「名物の」1角奥懐にある1600Mのポケット地点が「なくなる」ことに。

つまり16日の開催をもってあの「魔の桜花賞ポイント」といわれたコースは「なくなる」。

それを「記念」してか、1600M重賞としては現コース「最後となる」マイラーズカップがメイン。

しかし私はメインレースに目もくれず。勝負は10レースの難波ステークスただ一本と決めていた。

その前に、3レースにまたまたシゲル「株」シリーズ登場。複勝とワイドを100円買ったんだが。

毎日杯当日の1レースではシゲルユウボウカブが勝って単・複ともにせしめたが、今回出走のシゲルナリユキガイ(成り行き買い)とシゲルドッポダカ(独歩高)は「ダメ」だった・・・

ま、今回はダメだと思った。

そのあとは10レースまで「休み」。というか、この日は10レースしか買ってないのも同然だったが。

10レースは1600万円下の難波ステークス

実は私、この1600万円下クラスのレースって過去にあまり負けたことがない。ま、買う機会も少ないけど。

おそらくここ3~4回ほどは必ず儲けているね。そして今回、というわけだが。

ブックと日刊では印が薄かった7・ピカレスクコートだったが、前日ブックと一緒に買った「日刊ゲンダイ」はそのピカレスクに結構な印を打っていた。また、14・トーセンハピネスもゲンダイは印を結構打っていたので、ブック、日刊は半ば無視してゲンダイを重視して、4・7・8・9・10・11・13・14の8頭、馬連ボックス買い。

レースはゲンダイが割りと推していたピカレスクコートが直線半ばで先頭に立ち、勝利寸前かと思われたが、中を突い4・タガノナポレオンが、外から強襲の8・タイガーカフェを首差押さえて勝利。取るには取ったな。ピカレスクは惜しい競馬で3着だった。

取ったけど、4-8はブックも日刊も割りと推していた組み合わせ。これはそんなにつかないと思ったが、3060円もつけた。これを3枚買っていたから3500円ぐらいはプラスになった。前日のびわこの負けを半分ぐらいは取り返した。

メインのマイラーズカップ。過去の優勝馬は錚々たる顔ぶれ。過去に行った日経新春杯や毎日杯よりも豪華かも。しかし2000年に4月に開催が戻ってからはどうもイマイチ級の馬しか勝っていない様相が。

レースはダイワメジャーが4角外の3番手につけ、直線で鮮やかに抜け出し快勝。2着にはダンスインザムードが入って関東馬のワンツー。

そういえば今年は桜花賞も関東馬の優勝だったし、阪神現コース最後の千六重賞は関東馬の天下が続いた。

しかしこの阪神の千六は競馬キャリアを積んだファンが、

「このコースは先に1コーナーを回ったもん勝ちや!果たしてそれがどの馬かや!」

という推理を張り巡らせたもんだが、もうそうした光景はなくなるってことだな。

ある意味残念。


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びわこのビッシー

2006-04-22 00:47:42 | 現場レポート

14日、びわこ競輪場へ。

久しぶりのびわこ競輪だが、この日は、S級競輪選手名鑑が先着900名プレゼントとということであった。しかし。

レースがすべて終了しても相当に「余っていた」。ま、内容を見たら結構面白かったんだけど、あるオッサンが、

「そんなもん家もって帰ったら嫁はんに何言われるかわからんやろ!」

と言っていたし、また競輪ファンからすれば、

「そんなもんなくても選手のことはよーく知っとるわい!」

ということなのか?

ところで、「ビッシー」というキャラが待ってくれていたので写真を撮ることに。ビッシーはしっかりポーズを決めてくれた。

このビッシーだけど、なんと「踊り」も披露してくれるんだね。

締め切り3分前のBGMに合わせて見事な「舞い」?

ところで指定席に入ったんだが、指定席はソフトドリンク飲み放題。また、指定席内の食堂「銀輪」の鉄火丼だが、シャリ(ご飯)が実にうまい。食べ物ならばこの銀輪はお勧め。

また、びわこの指定席はラウンジがあるし、結構くつろげる。競輪場の指定席としては屈指の内容。宮杯以外は1日1000円で入れるから是非。しかも800席もあるよ。

しかし車券のほうは、といえば・・・

スカ連発で一銭も帰ってこず。

まず4レース。A3の最下級選手ながらも「なぜか」有名な渡辺大助が登場した4レースを購入。大助も「買ったよ」。ところが・・・

渡辺が「なぜ」有名かというと、彼は決まって西宮・甲子園に出てくると、

「この弱~いの!」

「アホか!!」

とボロカスに野次られる選手だったから。

レースのほうは7・伊藤を2・鈴木が捲くったけど、8・西山が直線一気につきぬけて4万シュー。大助は5着。

「この弱~いの!」

この西山だけど、実は私が3月に向日町に行ったときにも出ていたんだな。それを覚えていれば・・・

あとは11レース決勝か。

これは難しいレースだったけど、1・2・3・4・6・9の2車単ボックス買い。最後まで9・斉藤か5・梅山のどちらかにしようか迷ったが、斉藤の「実績」を買うことに。しかし・・・

1・石渡と3・岡村がやりあったところを、岡村マークだった6・伊勢崎が番手から抜け出して優勝。ところが。

石渡マークの梅山が伸びてきやがった。

「いらんことすな!」

でも、2着は梅山。ああ~。

これでびわこは3回続けて一回も当たらずという、今や「鬼門の地」となってしまったよう。同じびわこでも今度は競艇にしようか。競輪は今後、向日町・奈良、それに一宮に限定せんとアカンかも。

となると翌日の阪神競馬は「負けられん」。そして・・・


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「新」競輪学校は如何に?

2006-04-22 00:00:02 | 競輪

93期より「2期制」が復活するばかりでなく、年齢制限の事実上の撤廃や入試における学科試験の廃止、という競輪学校93期生の入学試験募集要項が発表された。

http://www.keirin.go.jp/nkg/news_index/news_index20060420_2.html

さらに入学後は93期からは特に優秀な生徒は早期の卒業をさせる一方、プロの名に値しないような生徒は「ふるい落とす」ということも検討されている。

ところがファンの間からは、

「早期卒業には疑問」

の声が上がっている。

私もそうだと思うね。

まず、競輪学校の授業って一体どうなっているのか、ということが肝心だが、これに関しては、ぺりかん社から発行されている、中野浩一著、

「競輪選手になるには」

が参考となるのでそれから紐解きたい。

私が一番気にしているのは実技以外の科目、つまり、「学科」科目である。

学科科目というのは案外軽視されがちだが、むしろ今の時代、相当に重要である。とりわけ高度な情報化時代を迎え、

「どうやれば勝てるのか?」

という概念はフィジカルトレーニングだけでは捉えきれない部分も出てくると思うからである。

ということは、1年ちょっとという短い時間であるが、「学科」教育こそ徹底的に叩き込む必要がある。なぜなら、競輪選手になったらそういったことはもうほとんど「やれない」からだ。

前期では競輪関係法規や運動生理学、自転車の基礎的な構造といったごく「基本的」で、ともすれば競輪ファンの方のほうが「詳しい」かもしれないといった内容ばかりである。

後期になると上記の内容を応用してかなり高度な内容となるみたいだが、それにしても少々不満だね。

とりわけ、競輪は今、売り上げが14年連続でダウン、入場者にいたっては2005年度はついに1000万人割れを引き起こし、1975年度の4600万人と比較してなんと、

「80%減」

という体たらくぶりである。

と考えると、どうして競輪の人気がここまで落ちてしまったのか?ひいてはどうして今、施行者が競輪事業に対して「苦しみ」を味わっているのか?ということを競輪学校の生徒に説き伏せる必要がある。

競輪学校の関根校長は卒業記念レース開始前に、

「競輪の入場・売り上げが毎年落ちていることが一番の気がかりである。」

と述べられておられたが、まずは学科教育の根幹として、施行者だけではない、ファンもまた一番気にしている競輪人気の浮上策をどうしたらいいのか、これは単純に「座学」ではなくて、ゼミナール形式によって教官と生徒で議論させていくべき問題である。あるいは、特別講師などを呼んでその問題点をどうすべきかを生徒たちに説き伏せることでもよかろう。

その中で、色々な問題点が出てくるはずだ。

「先輩」たちが毎日のようにどこかでやらかしている「大量落車」の件も然り、世界選手権で歯が立たないことも然り、はたまた、レース内容そのものが学校で学んだことを果たして「先輩たち」がそのとおり実践しているのかどうか、ということなどである。

つまり、今の先輩たちは完全に「反面教師」なのである。

ということは、これから競輪学校で学ぶ生徒については、

「俺が競輪を変えてやる!」

という気概を持たねばダメだってことなのだ。

逆に言えば、今の競輪を変えるような逸材でないと選手としてもおそらく大成しないだろうから、フィジカルトレーニングにおいても、

「ああではない、こうではない」

と生徒に考えさせるべきであろう。

前期は教官が基礎的な部分を教えるにしても、後期にはどんどん生徒に考えさせる機会の授業を行うべきではないか。

今の競輪学校の1日のスケジュールはこうなっている。

http://www.keirin.go.jp/nkg/news_index/news_index20060420_2.html

朝の訓練の時間が9:05始まりとなっているが、競艇学校では8:00始まりとなっている。

http://www.kyotei.or.jp/yamato/schedule.html

この1時間あまりの差ってのはかなり大きいと思うけど。

また、「終わる時間」は一緒だ。

この1時間の差の部分こそ、学科教育に充ててもらいたいもの。

3月まで放送されていた「ミラクルC」で、91期のとある生徒が、

「競輪学校で楽しむにはどうしたらいいんでしょうか?」

と中野浩一さんに尋ねてきたので、

「何を考えているのか?競輪学校はそんなところじゃない!逆に楽しむ時間などなく、どうやれば競輪選手になってから強くなれるのか、と考える時間が「足りない」と思うほどにならなければダメだ!」

と一喝していたが、ほんと、楽しむ時間どころか、わずか1年あまりで叩き込まねばならない教育内容はたくさんあるぞ。早期卒業なんでできるわけがなかろう。

その一環はなんといっても生徒が自分でどうやって強くなれるのかということを考える「教育」。

それができないと競輪選手になってから苦労するだけだ。


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