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元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

トランプ大統領とプーチン大統領は2025年5月19日に電話会談を行いましたが、プーチンは即時停戦に応じずトランプは仲介をやめる可能性を示唆

2025-05-23 16:05:11 | ウクライナ紛争



トランプ大統領“プーチン氏 終戦用意ない” 欧州側などに伝達 NHK 2025年5月22日 21時23分

ロシアのプーチン大統領と電話会談を行ったアメリカのトランプ大統領は、プーチン氏がウクライナでの戦争を終わらせる用意がないことが分かったとして、こうしたロシアの考えについてウクライナやヨーロッパ側に伝えたと、アメリカメディアが報じました。

アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領は5月19日に電話会談を行いましたが、プーチン氏は即時停戦に応じずトランプ氏は仲介をやめる可能性を示唆しました。

この電話会談に関連して、アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルは21日、関係者の話として、トランプ大統領は、プーチン大統領がウクライナでの戦争を終わらせる用意がないことが分かったとしてその後、ウクライナのゼレンスキー大統領やフランスのマクロン大統領などに電話会談で伝えたと報じました。

プーチン大統領がそう考える理由については「勝利していると思っているからだ」と伝えています。

一方、ロシアがウクライナと協力してまとめるとしている和平に関する覚書について、ロシア大統領府のペスコフ報道官は21日、作業を進めていると明らかにするとともに停戦の条件についてもリストを作成する用意があると強調しました。

ロシアは、停戦に向けた前向きな姿勢を示しつつ軍事侵攻を続ける構えとみられます。


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ウクライナとロシアが、バチカンで実務者レベルの協議を行う可能性が浮上しています。

2025-05-23 03:15:24 | ウクライナ紛争
レオ14世



ウクライナ ロシア 来週バチカンで実務者協議か 教皇仲介焦点 NHK 2025年5月22日 8時02分

先週、およそ3年ぶりとなる直接協議を行ったウクライナとロシアが、来週、バチカンで実務者レベルの協議を行う可能性が浮上しています。平和の実現を訴えるローマ教皇レオ14世が、仲介役として影響力を発揮できるかが焦点です。

ウクライナと、軍事侵攻を続けるロシアは今月16日、トルコでおよそ3年ぶりに高官級の直接協議を行い、停戦に向けた進展は見られなかったものの、大規模な捕虜の交換などに合意しました。

この協議のあと、ウクライナのゼレンスキー大統領などと電話会談したフィンランドのストゥブ大統領は21日、地元メディアの取材に、双方の実務者レベルの協議が来週、バチカンで行われる可能性が高いという見方を示しました。

その上で、アメリカは仲介役としての役割を放棄しておらず、停戦を目指す枠組みへのヨーロッパの関与も強まっているとして、ストゥブ大統領は現状について前向きな受け止めを示したということです。

バチカンで今月、ローマ教皇に就任したレオ14世は各地で続く紛争の平和的な解決を訴え、ウクライナとロシアの交渉の場としてバチカンを提供する意思を示したとされています。

教皇に選ばれた8日にはロシアのプーチン大統領が祝辞を出したほか、就任を祝う18日のミサのあとにはゼレンスキー大統領が面会していて、レオ14世が今後、双方の仲介役として影響力を発揮できるかが焦点です。

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プーチン:西部クルスク州訪問 → トランプとの電話会談後も攻勢緩めず

2025-05-23 03:10:49 | ウクライナ紛争
プーチン大統領 西部クルスク州訪問 電話会談後も攻勢緩めず NHK 2025年5月22日 6時44分

ロシアのプーチン大統領はウクライナ軍から完全に奪還したとするロシア西部クルスク州を訪問し、戦果をアピールしました。アメリカのトランプ大統領との電話会談の後もウクライナへの侵攻を続け、攻勢を緩める姿勢は示していません。

ロシア大統領府は21日、ウクライナ軍から完全に奪還したとする西部クルスク州をプーチン大統領が訪れたと発表しました。

原子力発電所を視察したり、地域の政府関係者らと会談したりしたとしていて、ウクライナ側がクルスク州で作戦は続けているとしているのに対し、一方的に戦果をアピールした形です。

プーチン大統領は今月19日に行ったアメリカのトランプ大統領との電話会談の後で、一定期間の停戦の可能性も含むウクライナとの和平に関する覚書をまとめる用意があると明らかにしていますが、ウクライナへの侵攻を続け、攻勢を緩める姿勢は示していません。

これに対し、EU=ヨーロッパ連合は20日、ロシアへの追加制裁に踏み切り、アメリカも制裁を強化することに期待を示しています。

ただ、アメリカのルビオ国務長官は20日の議会上院の外交委員会で「トランプ大統領は、いまロシアに制裁をちらつかせればロシアは交渉から離れると考えている」などと述べ、現時点ではトランプ大統領が追加制裁に慎重な姿勢だと説明していて、アメリカとヨーロッパの足並みはそろっていません。

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米ロ首脳が電話会談:プーチンは即時停戦に応じず

2025-05-20 12:42:09 | ウクライナ紛争



米ロ首脳が電話会談 プーチン大統領は即時停戦に応じず NHK 2025年5月20日 11時59分

ウクライナ情勢をめぐり、ロシアのプーチン大統領は、アメリカのトランプ大統領との電話会談で、即時停戦に応じませんでした。
これを受けてトランプ大統領は記者団に対し「何も進展がなければ、ただ身をひくだけだ。これは私の戦争ではない」と強調し、仲介をやめる可能性を示唆しました。

アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領は19日、ウクライナ情勢をめぐって2時間あまりにわたって電話で会談しました。

プーチン大統領は会談後、「ロシアが将来的な平和条約に関してウクライナと協力して覚書をまとめる用意がある」と表明した一方で、即時停戦に応じる考えは示しませんでした。

トランプ大統領は会談後、SNSに投稿し、「交渉の詳細はロシアとウクライナ以外、誰もわからない」と指摘するとともに、「ローマ教皇を代表とするバチカンが交渉の場を提供することに関心があると表明している」とコメントしました。

これについて、記者団から「仲介役から退くのか」と問われるとトランプ大統領は、ただちに仲介をやめる考えはないと断ったうえで「何も進展がなければ、ただ身をひくだけだ。これは私の戦争ではない」と述べて、仲介をやめる可能性を示唆しました。

トランプ大統領は、プーチン大統領との今回の電話会談で停戦に向けた事態の打開を目指していただけに、大きな進展がみられなかったことで、今後、アメリカの関与のしかたがどのように変化するのかに関心が集まっています。

プーチン大統領「平和条約 覚書をまとめる用意ある」
プーチン大統領は、トランプ大統領との電話会談のあと記者団に対し「全体として非常に有益だった」と強調しました。

会談では、ロシアとウクライナが16日にトルコで開催した直接協議へのアメリカの支援に謝意を伝えたとしています。

また、会談の中で、トランプ大統領から、停戦についての立場が表明されたのに対し、プーチン大統領は、ロシアは、ウクライナ危機の平和的解決に賛成していると言及したということです。

そして「ロシアが将来的な平和条約に関してウクライナと協力して覚書をまとめる用意がある。覚書には、たとえば解決の原則や平和の合意に向けた予定表、関連する合意に達すれば一定期間、停戦する可能性があることが盛り込まれるだろう」と述べ、覚書の作成などが優先で即時停戦に応じる考えがないことを示しました。

プーチン大統領は「ロシアの立場は明確だ。われわれにとって最も重要なのは、この危機の根本的な原因を取りのぞくことだ」と述べ、従来の主張を繰り返しました。

ゼレンスキー大統領 「ロシア側の提案待つ」
トランプ大統領は、プーチン大統領との電話会談の内容についてウクライナのゼレンスキー大統領や、EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長、フランスのマクロン大統領などに電話で伝えたとしています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、首都キーウで記者会見を開き、トランプ大統領とプーチン大統領の電話会談の前後にあわせて2回、トランプ大統領と電話で会談したことを明らかにしました。

最初の電話会談では、ウクライナにとって停戦が最も重要だと伝えたほか、ウクライナに関する決定をウクライナ抜きで下さないよう要請したとしています。

2回目の電話会談では「ロシア側の考えがウクライナにとって支持できない場合は、トランプ大統領と話し合う機会を持ちたいと頼んだ」と述べ、ロシアが非現実的な要求をした場合は、停戦を求めていない証拠だとして制裁の強化に向けてトランプ大統領と協議したい意向を伝えたということです。

そのうえで、ゼレンスキー大統領は「アメリカ、ウクライナ、ロシア、そしてイギリスやヨーロッパ各国と高いレベルで会合することを望んでいる」とも述べ、トルコ、バチカン、スイスのいずれかで関係国による会談を近く行いたいという意向を示しました。

注目
【解説】米ロ首脳 電話会談 どう見る
今回の電話会談について、モスクワ支局とワシントン支局の記者による解説です。(※動画はデータ放送ではご覧になれません)

◇モスクワ支局 渡辺信記者

プーチン大統領は、「平和条約」とか「覚書」という表現は使ったものの即時に停戦に応じる考えは示しませんでした。アメリカなどが求める30日間の停戦に応じるかが焦点でしたがプーチン大統領の発言からは従来の主張が際だった印象です。

一方でロシアの外交筋の間では「国防省の実務担当者などを加えた交渉団が結成されるだろう」として、トランプ大統領との電話会談を受けてウクライナと新たな交渉の準備が始まるという見方も出ています。

ただ、ロシアとしては戦況で優位に立っている以上いま停戦に応じる必要性は高くないとみられます。ロシア側の原則的な立場は「戦争と交渉は同時に行われる」というものです。

今後もウクライナ側への攻撃を続けながらロシアにとって有利な交渉環境を整えるため、アメリカなどとの駆け引きを続けるものとみられます。

◇ワシントン支局 戸川武記者

トランプ大統領は、SNSへの投稿で今回の会談について「すばらしい雰囲気だった」と振り返り、前向きな進展があったと印象づけようとした形でした。

会談の直後には、ウクライナのゼレンスキー大統領やフランスのマクロン大統領など6人の首脳らと電話で話したと明かし、仲介役としてのみずからの存在感も強調しました。

一方、投稿では「ロシアとウクライナ以外、交渉の詳細は誰もわからない」ともしていて、当事国どうしに交渉をゆだねるような、突き放した言い方もしています。さらに「バチカンが交渉の場を提供することに関心がある」ともしていて、アメリカメディアの中には「トランプ大統領は仲介役から身を引いている」と伝えているところもあります。

今後のロシアとウクライナによる協議の行方しだいでは、トランプ政権が仲介を打ち切る可能性も捨てきれず、どのように関与していくのかも焦点になりそうです。

林官房長官 “事態打開につながること期待”
林官房長官は閣議のあとの記者会見で「政府としては今回の電話会談を含めた関係国による外交努力が今後、事態の打開につながることを期待している。わが国としても引き続き早期の全面停戦と公正かつ永続的な平和の実現に向けたロシア側の前向きな行動を強く期待しつつ国際社会と緊密に連携して取り組んでいく」と述べました。



トランプ氏「露とウクライナ、戦争終結に向け交渉をただちに開始」…必要条件「直接交渉で決定」 読売新聞 2025/05/20 03:24


【ワシントン=淵上隆悠】米国のトランプ大統領は19日、ロシアのプーチン大統領との会談後、自身のSNSで「ロシアとウクライナは、停戦と、より重要となる戦争の終結に向け、交渉をただちに開始する」と述べた。必要な条件はロシアとウクライナにしかわからないと指摘し、「両当事者による直接交渉で決定する」と訴えた。

トランプ米大統領(14日、カタールの首都ドーハで)=AP
 トランプ氏は、2時間に及んだ会談を「とてもうまくいった」と振り返った。米露両国の貿易についても協議したとし、「ロシアはこの悲惨な『流血の惨劇』が終結した後、米国と大規模な貿易を望んでいる。私も同意見だ」と語った。ウクライナも米国との貿易を通じ、「国の再建において大きな恩恵を得られる」と強調した。

 プーチン氏との会談後、トランプ氏はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領のほか、仏独伊の首脳らと電話で会談し、協議の内容を伝えた。



プーチン氏「ウクライナ側と協力する用意ある」…トランプ氏と2時間以上の電話会談  読売新聞 2025/05/20 02:59

 タス通信などによると、ロシアのプーチン大統領は19日、米国のトランプ大統領との電話会談後、記者団に対し、ウクライナ情勢をめぐる将来の平和条約締結に関する覚書について「ウクライナ側と協力する用意がある」と語った。合意が成立すれば、一定期間の停戦に応じる用意があるとも述べた。

 停戦には、露側が求める条件を満たす必要があるとの立場を示し、米欧やウクライナが求める即時停戦は受け入れない考えを改めて示したものだ。プーチン氏の発言からは、従来の主張であるウクライナの非武装化や北大西洋条約機構(NATO)への非加盟など、「紛争の根本原因の除去」が停戦に先立って必要だとの姿勢は変わっていないとみられる。

 プーチン氏は、トランプ氏との電話会談が2時間以上に及んだと明らかにし、「率直で有意義だった」と振り返った。プーチン氏によれば、トランプ氏は電話会談で停戦に関する自身の立場を表明したという。条件は不明だが、即時停戦に応じるようプーチン氏を説得した可能性がある。

 さらにプーチン氏は、16日にトルコ・イスタンブールで3年ぶりに行われたロシアとウクライナの直接協議について、両国が「おおむね正しい道を進んでいる」と評価。「ロシアとウクライナは妥協点をみつけなければならない」とも語った。

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ラトビアのリンケービッチ大統領:「無条件の停戦に向けて、ロシアを真剣に交渉させる唯一の方法は、政治的、経済的な圧力を強めることだ」

2025-05-20 12:10:25 | ウクライナ紛争
ラトビア大統領 停戦めぐり“ロシア側には追加制裁が必要” NHK 2025年5月19日 19時56分

バルト三国の1つ、ラトビアのリンケービッチ大統領がNHKのインタビューに応じ、ウクライナの停戦をめぐって16日に行われたロシアとウクライナの直接協議に触れ、ロシア側の対応を引き出すには、追加の制裁が必要だという認識を示しました。

大阪・関西万博に合わせて来日した、ロシアの隣国、ラトビアのリンケービッチ大統領が19日都内でNHKのインタビューに応じました。

この中で、ウクライナの停戦をめぐって、16日、およそ3年ぶりに行われたロシアとウクライナの直接協議について、「ロシアには停戦するつもりも真剣に交渉を行う意思も全く感じられない」と述べ、ロシアを強く非難しました。

そのうえで、「無条件の停戦に向けて、ロシアを真剣に交渉させる唯一の方法は、政治的、経済的な圧力を強めることだ」と述べ、ロシア側の対応を引き出すには、追加の制裁が必要だという認識を示しました。

さらに、19日に予定されているアメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領の電話会談について、「トランプ氏がプーチン氏に対して、停戦に向けた交渉のテーブルに着き、無条件の停戦に合意するよう説得することを望むが、どのように進展するか状況を見る必要がある」と述べ、ロシア側の出方を注視すべきだと強調しました。

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ウクライナ国防省 最新型国産無人艇を初公開

2025-05-19 11:38:00 | ウクライナ紛争
ウクライナ国防省 最新型国産無人艇を初公開 開発成果アピール NHK 2025年5月19日 8時58分

ウクライナ国防省は、ミサイルを搭載できる最新型の国産の無人艇「マグラ」を初めて公開し、無人機開発の成果を広くアピールしました。

ウクライナ国防省の情報総局は今月14日、NHKなど一部メディアにウクライナが独自に開発した自爆型の無人艇「マグラ」の最新型を公開しました。

最新型は全長が7.2メートルで艦艇に突撃して自爆攻撃を行う従来の機能に加え、対空ミサイル2発を搭載できるということで、最大で7日間、動かし続けることができるということです。

ウクライナ国防省は去年末から実戦に投入し今月、黒海で戦闘機2機を撃ち落としたとしています。

この最新型も含め、無人艇による攻撃では、これまでにロシア軍の艦艇や戦闘機などあわせて15の標的を破壊したということです。

国防省情報総局のチェルニャク広報官は「ロシアは艦隊を隠し、ウクライナ沿岸や占領しているクリミア半島に接近することも怖がっている」と述べて無人艇による攻撃の成果を強調するとともに新たに潜水型の開発にも取り組んでいることを明らかにしました。

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ウクライナは、ロシア軍がひと晩で過去最も多い270機を超える無人機で攻撃を仕掛け、これまでに1人が死亡し、3人がけがをしたと発表し、市民を標的にした攻撃だとして強く非難

2025-05-19 01:23:01 | ウクライナ紛争
ウクライナ ロシア軍が270機超の無人機攻撃 1人死亡 3人けが NHK 2025年5月18日 18時40分

ウクライナは、ロシア軍がひと晩で過去最も多い270機を超える無人機で攻撃を仕掛け、これまでに1人が死亡し、3人がけがをしたと発表し、市民を標的にした攻撃だとして強く非難しています。

ウクライナ軍はロシア軍が17日夕方から18日にかけて273機の無人機による攻撃を仕掛けたと発表しました。

ウクライナの当局は、キーウ州で住宅が被害を受け、20代の女性1人が死亡し子どもを含む3人がけがをしたとしていて、ウクライナ政府の偽情報対策センターはSNSで「過去最も多いロシア軍の無人機による攻撃で、完全に市民を標的にしたものだ」と投稿し、強く非難しました。

ウクライナとロシアは16日に侵攻直後の2022年3月以来となる直接協議を行いましたが、この際にロシアの代表団はウクライナ側に対し「この場にいる誰かが、愛する人をさらに失うことになるだろう。ロシアは永遠に戦争を続ける用意がある」と述べたと伝えられています。

直接協議でウクライナ側は無条件の停戦を求めましたが、協議の翌日には北東部スムイ州でロシア軍の無人機による攻撃があり、市民9人が死亡していてロシア側は、停戦に応じる姿勢は見せていません。

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2025年5月19日 トランプがプーチンと電話会談予定

2025-05-18 12:36:45 | ウクライナ紛争
トランプ大統領 “プーチン大統領と19日に電話会談” SNS投稿 NHK 2025年5月18日 4時18分

アメリカのトランプ大統領はロシアのプーチン大統領と19日に電話会談を行う考えを明らかにしました。ウクライナのゼレンスキー大統領とも電話会談を行うとしていて、停戦に向けた突破口を開きたいねらいがあるとみられます。

トランプ大統領は17日、自身のSNSに「ロシアのプーチン大統領と月曜日の午前10時に電話で話す」と投稿し、日本時間19日の午後11時から電話会談を行う考えを明らかにしました。

プーチン大統領との電話会談のあとにはウクライナのゼレンスキー大統領やNATO=北大西洋条約機構の加盟国とも電話で協議するとしています。

ウクライナの情勢をめぐってトランプ大統領はさきに「プーチン大統領と私が会わない限り、何も起こらないと思う」と述べていました。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官もロシアメディアに対し「会談は準備中だ」と述べ、トランプ大統領との電話会談の準備が行われていることを認めました。

トランプ大統領にはプーチン大統領との電話会談で停戦に向けた突破口を開きたいねらいがあるとみられ「生産的な日となり、停戦が実現し、この非常に暴力的で、決して起こるべきではなかった戦争が終わることを願う」とSNSに投稿しました。

ただ、16日におよそ3年ぶりに行われたロシアとウクライナの高官級協議では、依然として双方の立場の隔たりが大きいことが浮き彫りになっていて、19日の電話会談で事態の打開につながるのか注目されます。

ロシア外相と米国務長官が電話会談 米主導で
これに先立って、ロシア外務省はラブロフ外相とアメリカのルビオ国務長官が17日、電話会談を行い、3年ぶりに行われたロシアとウクライナの高官級の直接協議の結果について意見を交わしたと発表しました。

電話会談はアメリカの主導で行われたとしていて、このなかでルビオ国務長官は直接協議を通じてロシアとウクライナが捕虜の交換や停戦に向けた必要な条件を提示し合うことで合意したことを歓迎し、そのうえでアメリカが両国の和解に向けてさらに支援を行う用意があると強調したとしています。

一方、ラブロフ外相はプーチン大統領の提案による直接協議をウクライナが受け入れたことにアメリカが貢献したとして、アメリカとの協力を続けていく考えを繰り返したということです。

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ロシア側が「永遠に戦争を続ける用意がある」と述べた:イスタンブールにおけるロシアとウクライナの高官級の直接協議で

2025-05-18 12:35:14 | ウクライナ紛争
ロシア側 直接協議で“永遠に戦争続ける用意ある” 米紙報道 NHK 2025年5月17日 19時53分

トルコで16日に行われたロシアとウクライナの高官級の直接協議に関連して、ロシア側が「永遠に戦争を続ける用意がある」と述べたと伝えられるなど、協議の中でロシア側は強硬な姿勢を崩さなかったものとみられます。

トルコのイスタンブールで16日、およそ3年ぶりに行われたロシアとウクライナの高官級の直接協議では、それぞれ1000人の捕虜を近く交換することや、協議を続けていくことで合意しました。

協議のあと、ウクライナ外務省のティーヒー報道官は記者団に対し、ロシア代表団の具体的な発言は明らかにしなかったものの「受け入れられないものがたくさんあった」と述べました。

これに関連して、アメリカの有力紙ワシントン・ポストは、ロシア代表団を率いたメジンスキー大統領補佐官が協議の中で「この場にいる誰かが、愛する人をさらに失うことになるだろう。ロシアは永遠に戦争を続ける用意がある」と述べたと伝えています。

またウクライナのメディアは、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東部と南部の4つの州の全域から軍を撤退させるよう要求したとしています。

協議の中でロシア側は強硬な姿勢を崩さなかったとみられ、次回の協議に向けては曲折も予想されます。

一方、協議から一夜明けた17日、ウクライナ北東部スムイ州ではロシア軍の無人機による攻撃があり、地元当局によりますとこれまでに9人が死亡し、4人がけがをしました。

ウクライナの警察は、バスが攻撃されたとし「ロシアが再び民間人を標的にした」と非難しました。

ロシア国防省は発表で、スムイ州にあるウクライナ軍の装備の集積場所を無人機で攻撃したとしています。

ロシア報道官 “代表団の合意で首脳会談可能”
ロシア大統領府のペスコフ報道官は17日、記者団に対し、プーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談の可能性について「両国の代表団が、一定の合意に達すれば可能だ」と述べました。

首脳会談の開催に必要だとする合意の内容については言及しませんでした。

ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領に対し、トルコのイスタンブールでの首脳会談に応じるよう求めましたが、プーチン大統領は受け入れず、高官らを派遣しました。

16日に行われた高官級の直接協議でも、ウクライナ側は首脳会談を提案し、協議後、ウクライナのウメロフ国防相は「次のステップには首脳レベルの会談が開催されなければならない」と強調しました。

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ロシア ウクライナ直接協議 捕虜交換で合意も停戦の発表なし

2025-05-17 09:00:29 | ウクライナ紛争
ロシア ウクライナ直接協議 捕虜交換で合意も停戦の発表なし NHK 2025年5月17日 2時31分

ロシアとウクライナの停戦をめぐる高官級の直接協議が、およそ3年ぶりにトルコで行われました。それぞれ1000人の捕虜を近く交換することで合意しましたが、停戦の実現をめぐっては、双方から具体的な発表はなく、今後も協議を続けるものとみられます。

日本時間の16日午後7時半すぎからトルコのイスタンブールで行われた直接協議には、ロシアのメジンスキー大統領補佐官が率いる代表団と、ウクライナのウメロフ国防相をトップとする代表団、それに仲介役のトルコのフィダン外相が出席しました。

停戦をめぐり、ロシアとウクライナによる対面での協議が行われたのは、ロシアが軍事侵攻を始めた直後の2022年3月以来、3年ぶりです。ロシアの複数の国営メディアは協議はおよそ2時間行われたと伝えました。

協議のあと、メジンスキー補佐官とウメロフ国防相はそれぞれ記者団の取材に応じました。

それによりますと、今回の協議ではそれぞれ1000人の捕虜を近く交換することで合意したほか、首脳会談の可能性についても議論したということです。

ただ、停戦の実現をめぐっては、双方から具体的な発表はなく、メジンスキー補佐官は「交渉を続けることが適切だと考えている」と述べていて、今後も交渉を続けるものとみられます。

ロシア大統領補佐官「結果に満足 接触続ける用意ある」
メジンスキー大統領補佐官は記者団に対し「全体として、協議の結果に満足しているし、接触を続ける用意がある」と述べました。

協議では今後数日のうちに、それぞれ1000人の捕虜を交換することで合意したほか、ウクライナ側が両国の首脳による会談を提案したと述べました。

また、将来の可能な停戦のあり方を、それぞれが今後提示することでも合意したと述べました。

そのうえでメジンスキー大統領補佐官は「それが提示されれば、交渉を続けることが適切だと考えている」と述べました。

ロシア報道官「大統領は情報をリアルタイムで受け取っている」
直接協議に関連し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は16日、記者団に「われわれの代表団とは常に連絡を取り合っている。大統領は全ての情報をリアルタイムで受け取っている」と述べ、ロシアの代表団とプーチン大統領が常に連絡を取り合っていると強調しました。

また、トランプ大統領とプーチン大統領との首脳会談については「そのような会談は間違いなく必要だ。ロシアとアメリカの2国間関係の観点からも必要であり、ウクライナ情勢を含む国際問題や地域情勢に関する最高レベルでの真剣な議論を行うという観点からも必要だ」と述べました。

そのうえで、「首脳会談の前には、長期にわたる準備が必ず行われる。ロシアとアメリカの首脳会談であれば、なおさらだ」と述べ、米ロ首脳会談の実施に向けては準備期間が必要だとの認識を示しました。

ウクライナ国防相 “捕虜の交換に合意 首脳会談も協議”
ウクライナの代表団のトップを務めるウメロフ国防相は、ウクライナのテレビ局の取材に応じ、協議の中では停戦と捕虜の交換について話し合ったと明らかにしました。その上で、双方が1000人ずつの捕虜の交換に合意したと述べました。

また、プーチン大統領とゼレンスキー大統領との会談についても協議したとしています。

次の会合の予定と内容については「また知らせる」と述べるにとどめました。

トルコ外相「双方は再度会談で原則的に合意」
トルコのフィダン外相は16日、SNSへの投稿で、精力的な外交努力の結果、トルコの仲介で協議が行われたとしたうえで、「停戦を可能にする条件を文書で共有することで合意した。双方は再度会談することで原則的に合意した」と明らかにしました。

そして、トルコとして引き続き、ロシアとウクライナの間での恒久的な平和の実現に向け、あらゆる努力を続ける考えを強調しました。ただ、今後の具体的な日程などについては言及していません。

ゼレンスキー大統領 “トランプ大統領と電話会談”
ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、SNSでイギリスのスターマー首相やフランスのマクロン大統領らとともに、アメリカのトランプ大統領と電話会談を行ったと明らかにしました。イスタンブールでの協議について話したとしています。

その上で「ウクライナは真の平和を実現するために可能な限り迅速に行動する用意があり、世界が強い姿勢を維持することが重要だ」と強調しました。

そして「われわれの立場はロシアが完全で無条件の停戦を拒否した場合、厳しい制裁を科さなければならないというものだ。ロシアが戦争を終わらせる準備ができるまで、ロシアへの圧力を維持する必要がある」と訴えました。

ゼレンスキー大統領 “停戦合意できなければ制裁強化を”
ゼレンスキー大統領は16日、イスタンブールで始まったロシアとの直接協議について「ロシアの代表団には何かを決定できる人間は誰もいない」と述べて、首脳会談に応じなかったロシアの対応をあらためて批判しました。

そして、ウクライナが最優先で求めているのは完全で無条件の停戦だと強調した上で「もしロシアの代表団がただのお飾りで、きょう何ら結果を出せないことが明らかになれば、世界は対応しなければならない」と述べ、停戦で合意できなければロシアのエネルギーや金融部門に対する制裁を強化するよう訴えました。

ロシア ウクライナ 立場の隔たり大きく 難航か
ウクライナは、まずは30日間の停戦を求めているのに対し、ロシアは「紛争の根本原因を除去する」として、ウクライナのNATO=北大西洋条約機構への加盟の断念を含む「中立化」などを主張しているほか、領土をめぐっても譲歩する姿勢は示しておらず、双方の立場の隔たりは大きく、協議は難航が予想されます。

ウクライナ “直接協議に向け 米英仏独と調整”
ウクライナのイエルマク大統領府長官は16日、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツの4か国の高官とイスタンブールで会合を開き、ロシアとの直接協議に向けて調整を行ったとSNSで明らかにしました。

この中で「ウクライナは平和と、長期的で無条件の停戦の用意がある。最高レベルでの会談と交渉の用意もある」としています。その上で「ウクライナ代表団は無条件の停戦を実現するために、きょうイスタンブールにいる」と投稿し、直接協議でロシアに対し停戦に応じるよう求める考えを示しました。

また「もうひとつの重要な問題は、ゼレンスキー大統領と何らかの理由でトルコに来なかったプーチン大統領との直接会談だ」として、プーチン大統領が首脳会談に応じなかったことについても協議したと示唆しました。

会合にはウクライナ側からはウメロフ国防相やシビハ外相も参加し、アメリカからはウクライナ特使を務めるケロッグ氏が参加したということです。

ウクライナ 直接協議前にアメリカ トルコと協議
ロシアとウクライナの直接協議を前に、ウクライナとアメリカ、トルコの3か国による協議が日本時間の16日夕方、イスタンブールで行われました。

会場の映像では、ウクライナのシビハ外相やウメロフ国防相、アメリカのルビオ国務長官やウクライナ担当のケロッグ特使、それにトルコのフィダン外相や情報機関のトップらが着席しています。

キーウ市民 “首脳会談でなければ 成果得られない”
ウクライナとロシアの直接協議について、キーウの市民からは、30日間の停戦を引き出してほしいと期待する声がある一方、首脳会談でなければ成果は得られないという意見も聞かれました。

このうち、ウクライナ南部の出身でこの侵攻で母親やおいを失い、ふるさとを追われたという49歳の女性は「協議は必要だと思う。私たちは本当にこの戦争を止めなければならないからだ。私はさらなる結果を期待している。30日間の停戦ではなく、戦争そのものの終結だ」と涙ながらに話していました。

一方、戦闘にも参加した退役軍人だという44歳の男性は「今回の交渉では何も達成できないと思う。プーチン大統領は停戦には興味がない。ロシアという国自体がなくなったとき、ようやくこの戦争が終わるだろう」と話していました。

トランプ大統領 “機会できしだいプーチン大統領と会談”
アメリカのトランプ大統領は訪問先のUAE=アラブ首長国連邦で、記者団からロシアのプーチン大統領との会談の時期について問われ、「機会を設定できしだいすぐにだ」と述べ、早期の会談の実現に意欲を示しました。

また、ウクライナとロシアの代表団による直接協議が行われるトルコのイスタンブールにみずからも向かう可能性に言及していましたが、記者団に「これから戻る。ワシントンに帰るのが楽しみだ」と述べ、アブダビからワシントンに向かうとしています。

NATO事務総長 “プーチン大統領は過ち犯した”
NATO ルッテ事務総長
NATO=北大西洋条約機構のルッテ事務総長は16日、記者団に対し、ウクライナとロシアの直接協議でプーチン大統領がトルコに行かなかったことについて「プーチン大統領は低いレベルの代表団を送るという過ちを犯した」と批判しました。

そして「ボールはロシア側にある。プーチン大統領は真剣に平和を求めなければならない。いま、すべてのプレッシャーはプーチン大統領にかかっている」と指摘しました。

また、EUのフォンデアライエン委員長は「私たちはロシアへの圧力を強めるため新たな制裁に取り組んでいる」と述べ、ロシア産の石油や天然ガスのほか制裁を回避してロシア産の石油を運ぶ船舶などに対する制裁強化を準備していると強調しました。

ゼレンスキー大統領 “ロシアは真剣に考えていない”
ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、トルコのエルドアン大統領と会談したあと記者会見し、プーチン大統領が首脳会談の呼びかけに応じず、メジンスキー大統領補佐官を団長とする代表団を送ったことについて「重要な交渉を真剣に考えていない」と批判しました。

その上で「トランプ大統領、そしてエルドアン大統領に敬意を払い、少なくとも緊張緩和と停戦に向けた最初の一歩を踏み出したいことを示すため代表団をイスタンブールに派遣することにした」と述べ、ロシアとの直接協議に応じると明らかにしました。

さらに「ロシアは戦争を終わらせたいと思っていない。しかし、会談中に少なくとも何かを示すことを期待しよう」と述べました。

ロシア代表団 従来の主張を重ねて強調
ロシア代表団の団長を務めるメジンスキー大統領補佐官は15日、ほかの代表団のメンバーとともにイスタンブールにあるロシア総領事館の敷地内で記者団の取材に応じました。

この中でメジンスキー補佐官は「われわれは今回の協議をウクライナ側によって3年前に中断されたイスタンブールでの和平協議の継続だと位置づけている」と述べました。

その上で「われわれ代表団は建設的な対話を望んでいるし、可能な解決策や接点を探している。ウクライナ側との直接協議の課題はこの紛争の根本原因を取り除き、いずれはウクライナとの間で長期的な和平を達成することだ」と述べ、従来のロシア側の主張を重ねて強調しました。

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ロシアがウクライナ4州全域からの撤退要求か → 直接協議は事実上決裂

2025-05-17 07:52:39 | ウクライナ紛争
ロシアがウクライナ4州全域からの撤退要求か…高官級協議、事実上決裂 読売新聞 2025/05/17 00:38

【イスタンブール=蒔田一彦】ロシアによるウクライナ侵略を巡る和平に向けた両国の高官級協議が16日、トルコ・イスタンブールで開かれた。ロシアは領土に関する要求などで妥協しない立場を明確にし、2022年3月以来となった対面での直接協議は事実上、決裂に終わった。ウクライナが求めていた30日間の無条件停戦についても合意に至らなかったとみられる。

露側はウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官が、ウクライナ側はルステム・ウメロフ国防相が代表団を率いた。米CNNによると、協議は2時間弱行われ、露側は侵略を続けるウクライナ東・南部4州について、現状で占領下にない地域も含めて全域からウクライナ軍に撤退するよう要求したという。

 ロイター通信によると、ウクライナ筋は露側の主張に関して「現実離れしており、これまでの要求をはるかに超えている」と述べた。

 メジンスキー氏は協議後、記者団に対し、「結果に満足している。交渉を継続する用意がある」とも語った。双方が1000人の捕虜交換で合意し、ウクライナ側がウォロディミル・ゼレンスキー大統領とプーチン露大統領との直接交渉を求めたことも明らかにした。

 ロイターによると、ウメロフ氏は協議後の記者会見で、「次のステップは首脳レベルの協議だ」と強調した。代表団の一人も「多くの問題は首脳レベルでしか解決できない」と指摘し、プーチン氏に早期に首脳会談に応じるよう訴えた。

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トランプ:プーチンと対面会談で局面打開目指す → トルコで当事国による直接協議を実現させたものの、成果が望めないとして早々に見切り、戦略を修正

2025-05-17 07:50:46 | ウクライナ紛争
トランプ大統領、プーチン氏と対面会談で局面打開目指す…ウクライナ和平交渉 読売新聞 2025/05/17 00:33

【アブダビ=池田慶太】ロシアによるウクライナ侵略を巡る和平交渉で、仲介役のトランプ米大統領は16日、プーチン露大統領との対面会談で局面打開を目指す考えを表明した。トルコで当事国による直接協議を実現させたものの、成果が望めないとして早々に見切り、戦略を修正した形だ。和平に向けた方針が揺らいでいる。

トランプ氏は、中東歴訪から帰国する大統領専用機内で記者団に「プーチン氏と私は会わなければならない。(和平に向けた課題を)解決できると思う。できないかもしれないが、少なくともどちらになるかは分かる」と述べた。

 トランプ氏は当初、中東の歴訪先からトルコに直行し、和平交渉に参加する案を前向きに検討した。3年ぶりの直接協議にあわせて米露とウクライナの3か国首脳会談を実現させ、一気に停戦に持ち込む算段だったとされる。

 13日のサウジアラビアでの演説では、「交渉はかなり良い結果を生む可能性がある」と発言。その後も「戦争を終わらせられるなら(トルコ行きを)考える」などと語っていた。

 だが、プーチン氏の不参加が伝わり、協議への期待感が薄まると、態度を一変させた。トルコを「素通り」することを決め、当事国同士の直接協議から米露トップによる事態打開に戦略の重点を移した。プーチン氏とのトップ会談が実現しなければ「何も起きないだろう」とまで言い切った。

 トランプ氏の和平仲介は、これまでも方針が二転三転している。

 部分停戦を段階的に拡大させる案は、ロシアが対露制裁緩和を要求して行き詰まった。現在の戦線に沿って停戦ラインを設け、ウクライナに領土割譲をのませる案も頓挫。「30日の無条件停戦」を双方につきつけ、受け入れなければ制裁を科すと脅したが、戦闘はやまなかった。

 トランプ氏はロシア寄りの立場で仲介を進めてきたが、ロシアが要求をつり上げて米国の提案がつぶされるケースが相次いでいる。トランプ氏は1対1の会談でプーチン氏の停戦に向けた真意を確認したい考えで、プーチン氏が協力姿勢を見せなければ制裁強化も選択肢として浮上している。

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ロシアとウクライナの停戦をめぐる高官級の直接協議が、トルコのイスタンブールで行われる見通しとなりました。

2025-05-16 12:24:58 | ウクライナ紛争
ロシアの代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官


ウクライナ代表団トップのウメロフ国防相



ロシア ウクライナ高官級の直接協議へ 隔たり大きく難航か NHK 2025年5月16日 11時35分

ロシアとウクライナの停戦をめぐる高官級の直接協議が、中東トルコのイスタンブールで行われる見通しとなりました。
両国の対面での協議が実現すれば、ロシアが軍事侵攻を始めた直後の2022年3月以来、初めてとなりますが、双方の立場の隔たりは大きく、協議は難航が予想されます。

協議が行われるとみられる建物
イスタンブールに到着したロシアの代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官は15日夜、動画の声明を出し「あすの朝、午前10時からわれわれはウクライナ側を待つ」と述べ、日本時間の16日午後4時からウクライナ側と直接協議を行う用意があると明らかにしました。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、ウメロフ国防相をトップとする代表団をイスタンブールに派遣したと明らかにしていて、ロシアとウクライナの高官級の直接協議が行われる見通しです。

直接協議は侵攻直後以来

停戦をめぐる両国の対面での協議が実現すれば、ロシアが軍事侵攻を始めた直後の2022年3月以来、初めてとなります。

ウクライナは、まずは30日間の停戦を求めているのに対し、ロシアは「紛争の根本原因を除去する」として、ウクライナのNATO=北大西洋条約機構への加盟の断念を含む「中立化」などを主張しているほか、領土をめぐっても譲歩する姿勢は示しておらず、双方の立場の隔たりは大きく、協議は難航が予想されます。

協議にはアメリカとトルコの担当者も同席

アメリカのルビオ国務長官は15日、記者団に対し、ロシアとウクライナの高官協議には、アメリカとトルコの担当者も同席すると述べました。

ただ、協議の見通しについては「何らかの突破口を開くことができる唯一の方法は、トランプ大統領とプーチン大統領が会談することだということが極めて明白になっている」と述べ、停戦に向けて大きな進展は期待できないという見方を示しました。

ゼレンスキー大統領 “ロシアは真剣に考えていない”
ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、トルコのエルドアン大統領と会談したあと記者会見し、プーチン大統領が首脳会談の呼びかけに応じず、メジンスキー大統領補佐官を団長とする代表団を送ったことについて「重要な交渉を真剣に考えていない」と批判しました。

その上で「トランプ大統領、そしてエルドアン大統領に敬意を払い、少なくとも緊張緩和と停戦に向けた最初の一歩を踏み出したいことを示すため代表団をイスタンブールに派遣することにした」と述べ、ロシアとの直接協議に応じると明らかにしました。

さらに「ロシアは戦争を終わらせたいと思っていない。しかし、会談中に少なくとも何かを示すことを期待しよう」と述べました。

ロシア代表団 従来の主張を重ねて強調
ロシア代表団の団長を務めるメジンスキー大統領補佐官は15日、ほかの代表団のメンバーとともにトルコのイスタンブールにあるロシア総領事館の敷地内で記者団の取材に応じました。

この中でメジンスキー補佐官は「われわれは今回の協議をウクライナ側によって3年前に中断されたイスタンブールでの和平協議の継続だと位置づけている」と述べました。

その上で「われわれ代表団は建設的な対話を望んでいるし、可能な解決策や接点を探している。ウクライナ側との直接協議の課題はこの紛争の根本原因を取り除き、いずれはウクライナとの間で長期的な和平を達成することだ」と述べ、従来のロシア側の主張を重ねて強調しました。

【記者解説】双方の思惑は 

動画(2分7秒)
Q 実現すれば、およそ3年ぶりの停戦協議となりますが、ロシアとウクライナ、それぞれの思惑をどう見ていますか?

A ウクライナとしては、まずは30日間の停戦を求めています。
これに対しロシアは「紛争の根本原因を除去する」として、すなわちウクライナのNATO加盟を断念させる「中立化」などのほか、ウクライナの占領地域でも領土を譲る姿勢は全く示していません。
このため双方の立場は大きな溝があると言わざるを得ないんですが、それでも一気にトルコでの直接協議へと実現した要因は、やはりこのタイミングで中東に入ったアメリカ、トランプ大統領の存在だと思います。
まずはロシアのプーチン大統領ですが、ここ最近、トランプ大統領から即時停戦に応じるよう圧力を受けていて、プーチン大統領としては「ウクライナとの直接協議」という球を投げざるを得なくなっていました。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は逆提案という形で、交渉の場にプーチン大統領が来るよう強く促していました。
結局、ロシア側が送り込んだ代表団は、プーチン大統領と比べると格下の存在だったわけですが、それでもゼレンスキー大統領がロシアとの協議を決断したのはトランプ大統領を味方につけておきたいという計算だと思います。

Q そのトランプ大統領のねらいはどこにあるのでしょうか?

A トランプ大統領としてはやはりみずからの手で、停戦合意に道筋をつけて外交的な成果を最大限アピールしたいはずです。
16日のトルコ入りも示唆し、揺さぶりを続けています。
さらに、ウクライナ情勢でカギを握るのは、あくまでみずからとプーチン大統領との首脳会談だと訴え、大国の首脳どうしによるディールで事態を動かそうとしています。
予定されていた中東歴訪をこの後、終えるトランプ大統領が、トルコでの協議に何らかの働きかけを行うのか引き続き焦点となりそうです。

林官房長官 “早期の全面停戦を期待”
林官房長官は閣議のあとの記者会見で「協議でのやりとりを含め、早期の全面停戦、ひいては公正かつ永続的な平和の実現に向けたロシア側の前向きな対応を強く期待する。引き続き、多大な関心を持って情勢を注視するとともに国際社会と緊密に連携して取り組んでいく」と述べました。

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ゼレンスキー「プーチンは重要な交渉を真剣に考えていない」と批判 ⇔ メジンスキー「中断された協議の継続と位置づけ」

2025-05-16 11:59:16 | ウクライナ紛争
ロシア代表団の団長を務めるメジンスキー大統領補佐官



ゼレンスキー大統領 ロシアとの協議へ トルコに代表団派遣 NHK 2025年5月16日 2時25分

ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、トルコのイスタンブールに代表団を派遣し、ロシア側との直接協議に応じると明らかにしました。停戦をめぐる両国の対面での協議が実現すると、ロシアが軍事侵攻を始めた翌月の2022年3月にイスタンブールで行われて以降はじめてです。

ゼレンスキー大統領「重要な交渉を真剣に考えていない」と批判
ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、トルコのエルドアン大統領と会談したあと、記者会見し、プーチン大統領が首脳会談の呼びかけに応じず、メジンスキー大統領補佐官を団長とする代表団を送ったことについて「重要な交渉を真剣に考えていない」と批判しました。

その上で「トランプ大統領、そしてエルドアン大統領に敬意を払い、少なくとも緊張緩和と停戦に向けた最初の一歩を踏み出したいことを示すため、代表団をイスタンブールに派遣することにした」と述べ、ロシアとの直接協議に応じると明らかにしました。

代表団は、ウメロフ国防相が率い、イスタンブールに向けてすでに出発したとしています。

ただ、協議の時間については「アメリカとトルコからの情報を待っている」と述べ、調整を続けているということで、ウクライナの代表団は16日まではイスタンブールに滞在するとしています。

ゼレンスキー大統領は協議について停戦が最優先だとした上で「ロシアは戦争を終わらせたいと思っていない。しかし、会談中に少なくとも何かを示すことを期待しよう」と述べました。

ゼレンスキー大統領はこれまでプーチン大統領との首脳会談を呼びかけていて、ロシア側が発表した代表団のメンバーについては「飾り物のように見える」と述べ決定権がないと指摘していました。

そして、エルドアン大統領と首脳会談を行ったあと、協議に応じるかどうか決めると明らかにし、その対応が注目されていました。

ロシア代表団団長「中断された協議の継続と位置づけ」
ロシア代表団の団長を務めるメジンスキー大統領補佐官は15日、ほかの代表団のメンバーとともに、トルコのイスタンブールにあるロシア総領事館の敷地内で、記者団の取材に応じました。

この中で、メジンスキー補佐官は、「われわれは、今回の協議を、ウクライナ側によって3年前に中断されたイスタンブールでの和平協議の継続だと位置づけている」と述べました。

その上で、「われわれ代表団は、建設的な対話を望んでいるし、可能な解決策や接点を探している。ウクライナ側との直接協議の課題は、この紛争の根本原因を取り除き、いずれはウクライナとの間で長期的な和平を達成することだ」と述べ、従来のロシア側の主張を重ねて強調しました。

これまでの経緯
ウクライナ情勢をめぐり、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナとの直接協議を15日にトルコのイスタンブールで行うことを提案したのに対し、ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領にトルコでの首脳会談を呼びかけています。

プーチン大統領は、直接協議にメジンスキー大統領補佐官を団長とする代表団を出席させることを決め、ロシア外務省の報道官は「代表団はすでにイスタンブールに到着している」と述べました。

また、ロシア大統領府のペスコフ報道官は15日、アメリカのCNNに対して、プーチン大統領がトルコでのロシアとウクライナの協議に出席するかどうか聞かれ「しない」と述べ、否定しました。

ゼレンスキー大統領「私はここに来た これが明確なメッセージ」
ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、トルコの首都アンカラの空港で記者からロシアのプーチン大統領に何かメッセージはあるかと聞かれたのに対して「私はここに来た。これがとても明確なメッセージだ」と答えました。

ゼレンスキー大統領は今月11日、「トルコでプーチンを待っている。戦争を終わらせるために話す用意がある」と述べていました。

ゼレンスキー大統領 エルドアン大統領と会談
ウクライナのゼレンスキー大統領は、現地時間の15日正午すぎ、日本時間の15日午後6時すぎ、トルコの首都、アンカラの空港に到着し、午後7時すぎからはトルコのエルドアン大統領と会談を行っています。

空港で、ゼレンスキー大統領は、報道陣に対し、「私たちの代表団は外務省、大統領府、軍、そして情報機関からなり、最高レベルのものだ。期待されている公正な平和につながる決定を下すためだ」と述べ、多くの政府高官とともにトルコを訪問したと強調しました。

その上で、「私はまだ、ロシアの代表団がどのレベルなのか正式には知らされていないが飾り物のようにみえる。彼ら自身で決断を下すことができるのか。ロシアの代表団のレベルを理解する必要がある。なぜなら私たちは誰がロシアの決断を下すか知っている」と述べ、エルドアン大統領との会談のあとに今後の対応を検討する考えを示しました。

また、ゼレンスキー大統領はエルドアン大統領との会談のあと記者団の取材に応じる意向も示しました。

トランプ大統領「私が会わない限り何も起こらない」
アメリカのトランプ大統領は15日、中東のカタールからUAE=アラブ首長国連邦に移動する大統領専用機の機内で記者団の取材に応じました。

このなかでロシアとウクライナの代表団による直接協議に関連して「プーチン大統領と私が会わない限り、何も起こらないと思う。しかし、私たちは事態を解決しなければならない。あまりにも多くの人が亡くなっているからだ」と述べ、事態の進展には、みずからとロシアのプーチン大統領との首脳会談が必要だとの考えを示しました。

トランプ大統領は午後4時すぎ、日本時間の午後9時すぎに3か国目の訪問先、UAEの首都アブダビに到着しました。

国際部デスク解説 ニュースウオッチ9

【動画 2分14秒】
トランプ大統領“何かを実現できることを願っている”
アメリカのトランプ大統領は15日、訪問先のカタールの首都ドーハで開かれた現地のビジネス関係者との会合でロシアとウクライナの代表団による直接協議について「ロシアとウクライナが何かを実現できることを願っている。戦闘は止めなければならない」と述べました。

またトランプ大統領は自身が直接、トルコを訪問する可能性に言及していたことについて「何かあれば、それが適切であれば、金曜日に行くかもしれない。ただ、いま協議にあたっている者がいる」として、現地にはルビオ国務長官らを派遣していると説明しながらも16日にトルコに行く可能性も排除しない姿勢を示しました。

トランプ大統領はこのあとカタールを出発して次の訪問国となるUAE=アラブ首長国連邦に向かう予定です。

ロシア メジンスキー大統領補佐官らを派遣
ロシア大統領府は14日、プーチン大統領がメジンスキー大統領補佐官を団長とする代表団を出席させることを決め、ガルージン外務次官と軍参謀本部のコスチュコフ情報総局長、それにフォミン国防次官らが出席すると発表しました。

メジンスキー氏は2022年にトルコのイスタンブールで行われたロシアとウクライナによる対面での停戦交渉で、ロシア側のトップを務めた人物です。

“プーチン大統領 代表団らと会議” ロシア大統領府
ロシア大統領府は、プーチン大統領が14日夜、ウクライナとの直接協議に備え、トルコのイスタンブールに派遣するメジンスキー大統領補佐官らの代表団やプーチン大統領の側近らとの会議を行ったと発表しました。

会議には、代表団のメンバーのほか、ラブロフ外相、大統領府で外交政策を担当するウシャコフ補佐官、ナルイシキン対外情報庁長官、ボルトニコフ連邦保安庁長官、ショイグ安全保障会議書記、ベロウソフ国防相、ゲラシモフ参謀総長、それに軍事侵攻に参加している部隊の司令官らが参加したということです。

ウクライナ外相 アメリカ国務長官と会談
一方、ウクライナのシビハ外相はアメリカのルビオ国務長官とトルコ南部のアンタルヤで会談したと15日、SNSで明らかにしました。

この中でゼレンスキー大統領の和平に向けた取り組みの展望を共有し、双方の立場を調整したほか、さらなるステップについて詳細に議論したとしています。

そして、和平に向けたアメリカのトランプ政権の関与に謝意を表明しています。

その上で「ロシアがウクライナの建設的なステップに応じることが極めて重要だ。これまでのところそうなっていない。プーチン政権は和平を拒否することは代償を伴うということを理解しなければならない」としています。

侵攻開始翌月 トルコ イスタンブールでの対面交渉は
2022年にロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めた当初、両国は停戦に向けた直接交渉を重ね、3月29日からイスタンブールで4回目の対面交渉が行われました。

欧米メディアによりますと、ウクライナ側の提案には欧米やロシア、中国などによる安全保障の枠組みで安全が確保できれば、NATO=北大西洋条約機構への加盟の断念を含む「中立化」を受け入れることなどが盛り込まれています。

また、ロシアが一方的に併合したクリミア半島の主権の問題については、今後、協議を続けるとして事実上、棚上げするとしています。

ただ、ロシア側は、ウクライナが合意から後退し、こう着状態に陥ったと非難し「交渉で最終合意に至り、目的が達成されるまで軍事作戦は継続する」とする立場を表明しました。

ウクライナ側も、首都キーウ近郊のブチャなどで多数の市民が殺害されているのが見つかったことなどを受けて態度を硬化させ、領土の奪還に向けて戦闘を継続し協議は中断します。

プーチン大統領はその後、イスタンブールで一定の合意に達していたものの、欧米の介入により署名できなかったとする主張を繰り返しています。

2024年6月、プーチン大統領は、イスタンブールでの協議で「ウクライナの永世中立と安全の保証に関する条約」の草案が作成されていたとした上で「重要な点はわれわれの基本的な要求に沿っていて、課題を解決するものだった」としています。

そして2024年12月には「2022年、われわれはイスタンブールで合意に達した。ウクライナ側は全体として同意していた」と述べロシア側にとって停戦をめぐる今後の交渉の出発点はイスタンブールで合意された内容だという立場を繰り返し表明しています。

仲介役トルコの立場は
黒海を挟んでロシアとウクライナの両国と向かい合うトルコは、ロシアのウクライナ侵攻が始まった翌月の2022年3月に両国の対面での停戦交渉の場となりました。

その後、ウクライナの首都近郊のブチャで多くの住民が殺害されているのが見つかるなどして、交渉は打ち切られる形となりましたが、トルコのエルドアン大統領は、その後も再三にわたって双方に交渉の場を提供すると呼びかけてきました。

エルドアン大統領は「戦争に勝者はなく平和に敗者はいない」としてロシアのプーチン大統領、それにウクライナのゼレンスキー大統領とも直接対話を続け、今週、両者とそれぞれ電話で会談するなど仲介役を担ってきました。

また、アメリカのトランプ大統領は5月初めに行われたエルドアン大統領との電話会談のあと「ばかげた戦争を終わらせるためエルドアン大統領と協力することを楽しみにしている」と強調していました。

トルコはNATO=北大西洋条約機構の加盟国である一方、地理的な近さもあり、ロシアとウクライナ双方と緊密な関係を続けていて、ロシアに対しても欧米各国が科してきた経済制裁には加わりませんでした。

2022年にはウクライナ侵攻によって世界的に穀物価格が高騰する中、国連とともにウクライナ産農産物の黒海を通じた輸出の合意でも仲介役として存在感を示してきました。

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トルコでの直接交渉 情報が錯そう

2025-05-16 11:37:04 | ウクライナ紛争
【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(5月15日の動き) NHK 2025年5月15日 20時10分

ウクライナ情勢をめぐり、ウクライナとの直接協議に出席するロシアの代表団が会場となるトルコに到着しましたが、ロシア大統領府はプーチン大統領は協議に出席しないと明らかにしました。

一方、トルコの大統領府は首都アンカラで15日、日本時間の夜7時すぎ、エルドアン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談が始まったと発表しました。

ゼレンスキー大統領は「エルドアン大統領との会談のあとに次のステップを考える」と述べ、エルドアン大統領との会談を踏まえてロシアとの協議への対応を決めると明らかにしました。

トルコでの直接交渉 情報が錯そう
直接協議に出席するロシアの代表団が会場となるトルコのイスタンブールに到着しましたが、ウクライナ側は協議について正式に発表しておらず、情報が錯そうしています。

協議の開始時間についてロシア国営のタス通信は当初、現地時間の午前と伝えましたが、別の国営メディアは午後と伝えるなど、ロシアメディアの間でも情報が錯そうしています。

ロシア報道官 プーチン大統領の出席を否定
ロシア大統領府のペスコフ報道官は15日、アメリカのCNNに対して、プーチン大統領がトルコでのロシアとウクライナの協議に出席するかどうか聞かれ「しない」と述べて否定しました。

ロシア代表団 トルコに到着
ロシア外務省の報道官は「代表団はすでにイスタンブールに到着している」と述べました。

またタス通信はロシアの代表団がすでにイスタンブールに到着していると日本時間の15日午後2時すぎに報じました。

ウクライナ外相もトルコに到着
ウクライナのシビハ外相は15日、トルコの首都アンカラに到着したとSNSで明らかにしました。

ゼレンスキー大統領とともに、交渉に臨むためだとしています。

一方で、ロシア側との直接協議については言及していません。

ウクライナ外相 “米国務長官とトルコで会談”
ウクライナのシビハ外相はアメリカのルビオ国務長官とトルコ南部のアンタルヤで会談したと15日、SNSで明らかにしました。

この中でゼレンスキー大統領の和平に向けた取り組みの展望を共有し、双方の立場を調整したほか、さらなるステップについて詳細に議論したとしています。

そして和平に向けたアメリカのトランプ政権の関与に謝意を表明しています。

その上で「ロシアがウクライナの建設的なステップに応じることが極めて重要だ。これまでのところそうなっていない。プーチン政権は和平を拒否することは代償を伴うということを理解しなければならない」としています。

ロシア大統領府 大統領補佐官らの出席を発表
ロシア大統領府は14日、プーチン大統領がメジンスキー大統領補佐官らを協議に出席させることを決めたと発表しました。

メジンスキー氏が団長をつとめ、ガルージン外務次官と軍参謀本部のコスチュコフ情報総局長、それにフォミン国防次官らが出席するとしています。

メジンスキー氏は2022年にトルコのイスタンブールで行われたロシアとウクライナによる対面での停戦交渉で、ロシア側のトップを務めた人物です。

“トランプ大統領 トルコ訪問の予定なし” 米報道
ロシアが提案したトルコでのウクライナとの直接協議をめぐり、アメリカのCNNテレビは14日、トランプ政権の2人の当局者の話として、トランプ大統領が今週、トルコを訪れる予定はないと伝えました。

トランプ大統領は今週、サウジアラビアやカタールなど中東各国を訪れていて、トルコを訪問する可能性にもみずから言及していました。

専門家 “停戦協議はロシアの攻勢前の時間稼ぎ”
ウクライナとロシアの直接協議の可能性についてウクライナの軍事評論家のベレゾベツ氏が14日、NHKのインタビューに応じ「ウクライナにとっては外相レベルであってもあらゆるレベルでロシアと会うことが非常に重要になっている。ウクライナは和平交渉を求めており、ロシアとは違って停戦の準備ができているということをトランプ大統領に納得してもらう必要があるからだ」と述べ、ウクライナ側がアメリカのトランプ大統領の支持を得るためにロシアとの会談の実現に向けて取り組むという見方を示しました。

一方で「ロシアのプロパガンダはゼレンスキー大統領を非合法で犯罪者と呼んできた。プーチン大統領にとっては非合法と呼んできたゼレンスキー大統領と会うことは屈辱的なことだ」と述べ、プーチン大統領がゼレンスキー大統領との首脳会談に応じる可能性は極めて低いとしています。

その上でロシアは前線で東部ドネツク州の要衝の掌握をねらっているとして「ロシアが攻勢を行う可能性は残っている。プーチン大統領は準備のために少なくとも1か月は時間が必要だ。だからこそ停戦協議を通じて時間を稼ぎたい。交渉を行う用意があると見せて1か月後には攻勢を始める可能性がある」と指摘しています。

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