東京マーケット・サマリー 2024年9月30日午後 6:11
■レートは終値(前日比または前週末比)、安値─高値
<外為市場>
ドル/円
ユーロ/ドル
ユーロ/円
午後5時現在
142.36/142.37
1.1172/1.1173
159.05/159.06
NY午後5時
142.19/142.20
1.1163/1.1164
158.72/158.75
午後5時のドル/円は、前日ニューヨーク午後5時と比べて小幅ドル高/円安の142円前半で推移している。きょうは国内勢の半期末、海外勢の四半期末に当たり、持ち高調整に伴う売買で上下する展開となった。
<株式市場>
終値
前日比
寄り付き
安値/高値
日経平均
37919.55
-1,910.01
39117.83
37,797.91─39,126.36
TOPIX
2645.94
-95.00
2696.98
2,636.97─2,699.14
プライム市場指数
1361.56
-48.93
1388.11
1,357.01─1,388.95
スタンダード市場指数
1244.35
-13.83
1242.83
1,239.17─1,248.40
グロース市場指数
831.49
-27.58
843.61
831.37─848.18
グロース250指数
652.63
-23.12
663.51
652.44─667.17
東証出来高(万株)
260005
東証売買代金(億円)
61216.23
東京株式市場で日経平均は、前営業日比1910円01銭安の3万7919円55銭と大幅反落して取引を終えた。前週末の株式市場では、自民党総裁選で高市早苗経済安保相の勝利を織り込んだ株高・円安となり「高市トレード」が進んだが、石破茂新総裁の誕生を受けて巻き戻しの売りが出た。日経平均は一時2000円超安となる場面もあった。プライム市場の騰落数は、値上がり130銘柄(7%)に対し、値下がりが1505銘柄(91%)、変わらずが9銘柄だった。
<短期金融市場>
無担保コール翌日物金利(速報ベース)
0.225
ユーロ円金先(24年12月限)
───
3カ月物TB
───
無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースで0.225%になった。前営業日(0.226%)から横ばい圏。「月末となるものの特段影の響はなく、資金調達ニーズは引き続き強い」(国内金融機関)との声が聞かれた。
<円債市場>
国債先物・24年12月限
144.65
(-0.57)
安値─高値
144.49─144.69
10年長期金利(日本相互証券引け値)
0.850%
(+0.045)
安値─高値
0.855─0.850%
国債先物中心限月12月限は前営業日比57銭安の144円65銭と大幅反落して取引を終えた。10年最長期国債利回り(長期金利)の引け値は、前営業日比4.5bp上昇の0.850%。自民党総裁選で石破茂氏が選出されたことを受けたポジションの巻き戻しが継続し、国債先物は軟調に推移した。
日経平均は3日ぶり大幅反落、終値ベースでは過去5番目の大きさ=30日後場/国内市況ニュース/ウエルスアドバイザー 2024/09/30 15:26
30日後場は日経平均株価が、前週末比1910円01銭安の3万7919円55銭、TOPIX(東証株価指数)が同95.00ポイント安の2645.94ポイントと、そろって3日ぶりに大幅反落して取引を終えた。日経平均の下げ幅は、90年4月2日(1978円38銭安)に次ぐ、過去5番目の大きさ。
自民党の総裁に就任した石破茂氏は、10月1日召集の臨時国会で首相に選出される見込み。ただ、総裁選の期間中には、金融所得課税の強化に言及したほか、財政出動にも慎重な姿勢を示していたことから、金融・経済政策への警戒感が先行。手控えムードが広がるなか、日経平均は午後2時22分に、同2031円65銭安の3万7797円91銭まで下げ幅を拡大する場面もみられた。その後は、安値圏で推移した。東証プライム市場の出来高は26億5万株、売買代金は6兆1216億円。騰落銘柄数は値上がりが130銘柄に対し、値下がりは1505銘柄と9割を超え、変わらずは9銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち32業種が下落、1業種が上昇した。デンソー<6902>、トヨタ<7203>などの輸送用機器株や、三井不<8801>、菱地所<8802>などの不動産株が下落。大和証G<8601>、野村<8604>などの証券商品先物株や、東電力HD<9501>、関西電<9503>などの電気・ガス株も安い。アドバンテス<6857>、東エレク<8035>などの電気機器株や、テルモ<4543>、HOYA<7741>などの精密機器株も軟調。三井金<5706>、住友電工<5802>などの非鉄金属株や、バンナム<7832>、任天堂<7974>などのその他製品株、OLC<4661>、リクルートH<6098>などのサービス株も弱かった。一方、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などの銀行株が高い。
個別では、JTEC<3446>、北海電<9509>、三越伊勢丹<3099>、レーザーテク<6920>、Fスターズ<3687>などが下落。半面、楽天銀行<5838>、チェンジHD<3962>、モリタHD<6455>、日精線<5659>、MDV<3902>が上昇した。
日本・中国株式指数
名称 値 前日比 前日比(%) 1ヶ月利回り変化幅 年間利回り変化幅 更新日時 (JST)
TOPIX 500 INDEX (東証)
2,067.15 -77.06 -3.59% -2.56% +14.21% 15:00
TOPIX 100 INDEX (東証)
1,804.69 -73.58 -3.92% -3.30% +16.43% 15:00
日経平均株価
37,919.55 -1,910.01 -4.80% -1.88% +19.03% 15:15
日経500平均
3,275.92 -123.57 -3.63% -1.54% +13.22% 15:15
TOPIX (東証株価指数)
2,645.94 -95.00 -3.47% -2.46% +13.88% 15:00
日経300指数
568.16 -22.10 -3.74% -2.38% +15.46% 15:15
東証REIT指数
1,726.24 -33.55 -1.91% -1.81% -7.17% 15:00
TOPIX CORE 30 IDX (東証)
1,355.16 -56.21 -3.98% -3.86% +16.89% 15:00
東証グロース市場250指数
652.63 -23.12 -3.42% -2.45% -10.55% 15:00
TOPIX SMALL INDEX (東証)
2,999.07 -61.71 -2.02% -1.30% +10.36% 15:00
TOPIX MID 400 INDX (東証)
2,685.25 -76.71 -2.78% -0.67% +9.13% 15:00
TOPIX LARGE 70 IDX (東証)
2,695.21 -107.06 -3.82% -2.46% +15.68% 15:00
日経平均
現在値 37,919.55↑ (24/09/30 15:15)
前日比 -1,910.01 (-4.80%)
始値 39,117.83 (09:00) 前日終値 39,829.56 (24/09/27)
高値 39,126.36 (09:01) 年初来高値 42,426.77 (24/07/11)
安値 37,797.91 (14:22) 年初来安値 31,156.12 (24/08/05)
日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は急反落、東エレクとファーストリテの2銘柄で約380円押し下げ 16:11 配信
30日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり13銘柄、値下がり212銘柄、変わらず0銘柄となった。
先週末27日の米国市場のダウ平均は137.89ドル高(+0.33%)の42313.00ドル、ナスダックは70.70pt安(-0.39%)の18119.59pt、S&P500は7.20pt安(-0.13%)の5738.17ptで取引を終了した。8月PCE価格指数でインフレ鈍化基調の継続が証明され、予想以上の鈍化ペースを受けて大幅利下げ観測が支援して続伸した。ミシガン大消費者信頼感指数も予想を上回りダウは一段高。終盤にかけ、中東情勢の悪化懸念に失速も過去最高値を更新した。ナスダックは半導体のエヌビディアの下落が響き、下落に転じ、相場はまちまちで終了した。週末の米国市場がまちまちとなるなか、日経平均は大幅安で取引を開始した。先週末にかけて、自民党総裁選に絡んで高市氏の勝利を織り込んだポジションが積みあがっていたが、石破氏の逆転でこれらが一気に剥がれる格好となり、26日と27日の上昇分を吐き出す展開となった。石破氏は金融所得課税や法人税などへの課税強化に対して前向きな姿勢を示していたことから、マーケットの警戒感は強く、落ち着きどころを模索する展開となった。
大引けの日経平均は前営業日比1910.01円安(-4.80%)の37919.55円となった。東証プライム市場の売買高は26億5万株。売買代金は6兆1216億円。業種別では、輸送用機器、不動産業、証券・商品先物取引業、電気・ガス業、電気機器などが下落した一方、銀行業のみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は7%、対して値下がり銘柄は91%となっている。
値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファーストリテ<9983>となり、2銘柄で日経平均を約380円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは三越伊勢丹<3099>で10.64%安、同2位はレーザーテック<6920>で10.02%安だった。
一方、値上がり寄与トップはニトリHD<9843>、同2位はニチレイ<2871>となり、2銘柄で日経平均を約5円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはりそなHD<8308>で5.90%高、同2位はDeNA<2432>で5.57%高だった。
*15:00現在
日経平均株価 37919.55(-1910.01)
値上がり銘柄数 13(寄与度+10.44)
値下がり銘柄数 212(寄与度-1920.45)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9843> ニトリHD 21795 215 3.51
<2871> ニチレイ 4467 98 1.60
<8331> 千葉銀行 1153 30 0.96
<5831> しずおかFG 1245 29 0.93
<2432> ディー・エヌ・エー 1783 94 0.92
<8316> 三井住友FG 3045 91 0.89
<7186> コンコルディアFG 792 18 0.58
<8411> みずほFG 2936 118 0.39
<8354> ふくおかFG 3671 44 0.29
<8308> りそなHD 998 56 0.18
<8306> 三菱UFJ 1454 3 0.08
<3863> 日本製紙 980 21 0.07
<5019> 出光興産 1028 1 0.03
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<8035> 東エレク 25290 -2185 -214.29
<9983> ファーストリテ 47420 -1690 -165.74
<9984> ソフトバンクG 8427 -666 -130.63
<6857> アドバンテ 6741 -468 -122.40
<6762> TDK 1823 -147.5 -72.33
<4063> 信越化 5977 -366 -59.82
<6098> リクルートHD 8705 -603 -59.14
<6954> ファナック 4190 -251 -41.03
<4543> テルモ 2700 -154 -40.28
<4519> 中外製薬 6932 -407 -39.92
<6920> レーザーテック 23605 -2630 -34.39
<9433> KDDI 4594 -175 -34.33
<6988> 日東電工 2389 -209.5 -34.24
<7203> トヨタ自動車 2543 -209 -34.16
<6971> 京セラ 1660 -99.5 -26.02
<9766> コナミG 14545 -725 -23.70
<7267> ホンダ 1508 -114 -22.36
<6146> ディスコ 37490 -3210 -20.99
<2801> キッコーマン 1628 -122.5 -20.02
<7741> HOYA 19785 -1055 -17.24
日経平均寄与度
TOPIX
現在値 2,645.94↑ (24/09/30 15:00)
前日比 -95.00 (-3.47%)
始値 2,696.98 (09:00) 前日終値 2,740.94 (24/09/27)
高値 2,699.14 (09:01) 年初来高値 2,946.60 (24/07/11)
安値 2,636.97 (09:51) 年初来安値 2,206.73 (24/08/05)
東証業種別ランキング:輸送用機器が下落率トップ 15:37 配信
輸送用機器が下落率トップ。そのほか不動産業、証券業、電力・ガス業、電気機器、精密機器なども下落。一方、銀行業が上昇率トップ。そのほか上昇はなし。
業種名/現在値/前日比(%)
1. 銀行業 / 301.07 / 1.85
2. パルプ・紙 / 516.14 / -0.68
3. 石油・石炭製品 / 1,878.15 / -0.70
4. 空運業 / 228.17 / -0.77
5. 繊維業 / 723.03 / -0.78
6. 水産・農林業 / 594.47 / -1.15
7. 倉庫・運輸関連業 / 3,024.02 / -1.15
8. 鉱業 / 571.31 / -1.52
9. 鉄鋼 / 724.1 / -1.83
10. 陸運業 / 1,968.92 / -1.85
11. 金属製品 / 1,425.44 / -1.88
12. 保険業 / 2,413.74 / -2.04
13. 海運業 / 1,836.39 / -2.15
14. 小売業 / 1,868.32 / -2.27
15. 建設業 / 1,789.41 / -2.39
16. 食料品 / 2,279.04 / -2.51
17. ガラス・土石製品 / 1,407.57 / -2.78
18. 医薬品 / 3,726.97 / -2.94
19. その他金融業 / 1,042.38 / -3.02
20. 情報・通信業 / 5,782.54 / -3.14
21. 卸売業 / 3,736.48 / -3.20
22. ゴム製品 / 4,057.36 / -3.43
23. 化学工業 / 2,635.69 / -3.60
24. 機械 / 3,105.47 / -3.97
25. その他製品 / 5,213.38 / -4.24
26. サービス業 / 3,105.07 / -4.24
27. 非鉄金属 / 1,489.48 / -4.26
28. 精密機器 / 12,464.5 / -4.51
29. 電気機器 / 4,672.91 / -4.92
30. 電力・ガス業 / 526.91 / -5.00
31. 証券業 / 522.47 / -5.67
32. 不動産業 / 1,905.94 / -6.48
33. 輸送用機器 / 4,123.89 / -6.63
業種別(東証株価指数33業種)
JPX日経インデックス400
現在値 24,195.89↑ (24/09/30 15:00)
前日比 -881.92 (-3.52%)
始値 24,656.48 (09:00) 前日終値 25,077.81 (24/09/27)
高値 24,674.24 (09:01) 年初来高値 27,097.29 (24/07/11)
安値 24,100.74 (09:51) 年初来安値 20,186.59 (24/08/05)
東証プライム市場指数
現在値 1,361.56↑ (24/09/30 15:00)
前日比 -48.93 (-3.47%)
始値 1,388.11 (09:00) 前日終値 1,410.49 (24/09/27)
高値 1,388.95 (09:01) 年初来高値 1,516.57 (24/07/11)
安値 1,357.01 (09:51) 年初来安値 1,135.86 (24/08/05)
東証スタンダード市場指数
現在値 1,244.35↓ (24/09/30 15:00)
前日比 -13.83 (-1.10%)
始値 1,242.83 (09:00) 前日終値 1,258.18 (24/09/27)
高値 1,248.40 (09:17) 年初来高値 1,298.95 (24/07/17)
安値 1,239.17 (09:51) 年初来安値 1,049.75 (24/08/05)
東証グロース市場指数
現在値 831.49↓ (24/09/30 15:00)
前日比 -27.58 (-3.21%)
始値 843.61 (09:00) 前日終値 859.07 (24/09/27)
高値 848.18 (09:16) 年初来高値 986.46 (24/03/07)
安値 831.37 (09:57) 年初来安値 624.93 (24/08/05)
東証グロース市場指数は大幅反落、自民党総裁選の結果を受け思惑交錯/グロース市況 16:36 配信
東証グロース市場指数: (-27.58)
出来高1億5577万株:
売買代金1215億円:
東証グロース市場250指数:-23.12 ()
出来高1億2568万株:
売買代金1083億円:
本日のグロース市場では、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数はともに大幅反落。値上がり銘柄数は90、値下り銘柄数は479、変わらずは19。 27日の米国市場でダウ平均は137.89ドル高の42313.00ドル、ナスダックは70.70ポイント安の18119.59で取引を終了。8月PCE価格指数でインフレ鈍化基調の継続が証明され、寄り付き後上昇。予想以上の鈍化ペースを受けて大幅利下げ観測が支援に。ミシガン大消費者信頼感指数も予想を上回りダウは一段高。終盤にかけ、中東情勢の悪化懸念に失速も過去最高値を更新した。ナスダックは半導体のエヌビディア(NVDA)の下落が響き、下落に転じ相場は高安まちまちで終了。 東証グロース市場指数は下落して始まると、その後も下げ幅を拡大。売り一巡後は836pt水準を中心にもみ合う展開となった。なお、後場はややじり安気味の動きで、物色は一部の銘柄にとどまった。 個別では、18.55%安となったアストロスケール<186A>が下落率トップに。自民党総裁選に関連して高市氏の勝利を前提とした思惑買いが宇宙関連の銘柄などには事前に入っていたとみられており、結果を受けてQPS研究所<5595>などとともに反動的な動きに。FFRIセキュリティ<3692>などのサイバーセキュリティ関連も同様に思惑買いが剥がれた格好だ。売買代金上位銘柄では、GNI<2160>、カバー<5253>などが下落。その他値下がり率上位銘柄では、ライスカレー<195A>、カウリス<153A>、KaizenPF<4170>がランクイン。 一方、28.60%高となった雨風太陽<5616>が上昇率トップに。総裁選での石破氏勝利を受けて、雨風太陽の他、FLN<9241>、ホープ<6195>、バルニバービ<3418>などにも地方創生関連として物色が向かった。売買代金上位銘柄では、GENDA<9166>、リベラウェア<218A>などが上昇。その他値上がり率上位銘柄では、イシン<143A>、イタミアート<168A>、グランディーズ<3261>がランクイン。 なお、東証グロース市場Core指数の構成銘柄では、弁護士ドットコム<6027>、フリー<4478>、TKP<3479>などが下落。
グロース250
現在値 652.63↓ (24/09/30 15:00)
前日比 -23.12 (-3.42%)
始値 663.51 (09:00) 前日終値 675.75 (24/09/27)
高値 667.17 (09:16) 年初来高値 787.23 (24/03/07)
安値 652.44 (14:42) 年初来安値 482.29 (24/08/05)
東証REIT指数
現在値 1,726.24↑ (24/09/30 15:00)
前日比 -33.55 (-1.91%)
始値 1,742.46 (09:00) 前日終値 1,759.79 (24/09/27)
高値 1,748.26 (09:14) 年初来高値 1,845.33 (24/01/23)
安値 1,722.36 (14:22) 年初来安値 1,618.96 (24/08/05)
日経平均VI
現在値 28.23↓ (24/09/30 15:20)
前日比 +1.72 (+6.49%)
始値 29.42 (09:00) 前日終値 26.51 (24/09/27)
高値 32.31 (11:36) 年初来高値 85.38 (24/08/05)
安値 28.23 (09:19) 年初来安値 15.72 (24/07/02)
日経VI:上昇、株価大幅安で警戒感強まる 16:05 配信
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は30日、前日比+1.72(上昇率6.49%)の28.23と上昇した。なお、高値は32.31、安値は28.23。先週末に行われた自民党総裁選の結果を受けて日経平均先物が先週末の夜間取引で大きく下げた流れを引き継ぎ、今日の東京市場は売りが先行。日経225先物は大幅に下げて始まった。日経225先物は取引開始後の売り一巡後も戻りが鈍く、また、外為市場で円高・ドル安に振れたこともあり、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードが強まり、今日の日経VIは終日、先週末の水準を上回って推移した。
大証ラージ
現在値 変化 時間
大証ラージ(日中) 39,850.00 +1,190.00 09/27
大証ラージ(夜間) 37,440.00 -2,410.00 06:00
限月 現在値 変化 前日 始値 高値 安値 出来高 時間
大証ミニ 24年10月限 37,420 -2,415 37,422 37,700 38,375 37,265 26,173 06:00
大証ミニ 24年11月限 37,365 -2,530 37,367 37,600 38,365 37,315 1,101 05:54
大証ミニ 24年12月限 37,425 -2,420 37,427 38,000 38,400 37,285 427,910 06:00
大証ラージ 24年12月限 37,440 -2,410 37,442 37,900 38,400 37,290 34,596 06:00
大証ラージ 25年03月限 37,350 -2,450 37,352 38,490 38,490 37,350 236 06:00
大証ラージ 25年06月限 37,550 -1,110 37,551 37,400 37,550 37,400 2 17:07
日経平均先物
現在値 37,440.00↑ (24/09/28 06:00)
前日比 -2,410.00 (-6.05%)
高値 38,400.00 (18:43) 始値 37,900.00 (16:32)
安値 37,290.00 (03:31) 前日終値 39,850.00 (24/09/27)
30日の日本国債市場概況:債券先物は144円65銭で終了 16:42 配信
<円債市場>
長期国債先物2024年12月限
寄付144円64銭 高値144円69銭 安値144円49銭 引け144円65銭
売買高総計17239枚
2年 464回 0.381%
5年 172回 0.500%
10年 375回 0.850%
20年 189回 1.670%
債券先物12月限は、144円64銭で取引を開始。前週末の自民党総裁選の決選投票で石破氏が逆転勝利したことによる売り戻しが先行し、144円51銭まで下げた。財務省の2年債入札の結果は無難との見方だったが、目立った反応はみられず、売り一巡後は買いが徐々に優勢になり、144円69銭まで上げた。現物債の取引では、全年限が売られた。
<米国債概況>
2年債は3.56%、10年債は3.76%、30年債は4.11%近辺で推移。
債券利回りはほぼ横ばい。(気配値)
<その他外債市況・10年債>
ドイツ国債は2.12%、英国債は3.98%、オーストラリア10年債は3.97%、NZ10年債は4.23%。(気配値)
TOPIX先物
現在値 2,606.00↑ (24/09/28 06:00)
前日比 -140.00 (-5.10%)
高値 2,670.00 (18:43) 始値 2,640.00 (16:31)
安値 2,598.50 (03:31) 前日終値 2,746.00 (24/09/27)
JPX日経400先物
現在値 23,755.00↓ (24/09/28 06:00)
前日比 -1,385.00 (-5.51%)
高値 24,410.00 (18:43) 始値 23,970.00 (16:32)
安値 23,755.00 (03:31) 前日終値 25,140.00 (24/09/27)
グロース250先物
現在値 638.00↑ (24/09/28 06:00)
前日比 -25.00 (-3.77%)
高値 647.00 (21:43) 始値 635.00 (16:33)
安値 628.00 (16:36) 前日終値 663.00 (24/09/27)
NYダウ先物 円建
現在値 42,510.00↓ (24/09/28 06:00)
前日比 +6.00 (+0.01%)
高値 42,938.00 (00:26) 始値 42,489.00 (16:30)
安値 42,444.00 (17:04) 前日終値 42,504.00 (24/09/27)
CME日経平均先物 円建
現在値 37,425.00↑ (24/09/27 16:38 CST)
前日比 -1,855.00 (-4.72%)
高値 39,970.00 始値 39,375.00
安値 37,290.00 前日終値 39,280.00 (24/09/26)
日経先物 CME[ ¥=円建て(NIY) $=ドル建て(NKD) ]
限月 現在値 変化 前日 始値 高値 安値 出来高 時間
CME¥ 24年12月限 37,425 -1,855 39,280 58,643 05:59
CME$ 24年12月限 37,590 -1,820 39,410 15,323 05:59
CME¥ 25年03月限 37,600 -1,675 39,275 4 03:14
CME$ 25年03月限 38,275 -1,395 39,670 1 00:49
SGX日経平均先物
現在値 37,330.00↓ (24/09/28 05:09 SGT)
前日比 -1,240.00 (-3.21%)
高値 38,460.00 始値 38,315.00
安値 37,290.00 前日終値 38,570.00 (24/09/27)
日経先物 SGX
限月 現在値 変化 前日 始値 高値 安値 出来高
SGX 2024/12(日中) 38,570 0 38,630 0 0
SGX 2024/12(夜間) 37,330 -1,240 38,570 38,315 38,460 37,290 21,982
SGX 2025/03(日中) 38,550 0 38,590 0 0
SGX 2025/03(夜間) 37,645 -905 38,550 38,550 38,550 37,645 19
長期国債先物
現在値 144.680↑ (24/09/28 05:54)
前日比 -0.540 (-0.37%)
高値 144.720 (16:00) 始値 144.500 (15:33)
安値 144.480 (15:38) 前日終値 145.220 (24/09/27)
日本国債3年
年利回り 0.391 (24/09/28 02:05)
前日比 +0.056
日本国債5年
年利回り 0.499 (24/09/28 02:05)
前日比 +0.062
日本国債10年
年利回り 0.859 (24/09/28 02:05)
前日比 +0.053
日本・中国株式指数
名称 値 前日比 前日比(%) 1ヶ月利回り変化幅 年間利回り変化幅 更新日時 (JST)
中国 上海総合指数
3,336.50 +248.97 +8.06% +17.39% +7.27% 20:27
中国 上海A株指数
3,497.26 +260.97 +8.06% +17.40% +7.24% 20:27
中国 深センA株指数
2,016.02 +198.77 +10.94% +24.84% +0.88% 16:00
中国 深セン成分指数
10,529.76 +1,014.90 +10.67% +26.13% +4.16% 16:00
中国 上海B株指数
270.12 +15.35 +6.03% +15.06% +14.35% 20:27
中国 深センB株指数
1,241.23 +69.69 +5.95% +14.58% +11.42% 16:00
中国 上海50A株指数
2,755.40 +184.32 +7.17% +17.99% +9.90% 20:27
中国 上海180A株指数
8,753.45 +617.87 +7.59% +18.25% +9.53% 20:27
中国 上海新総合指数(G株)
2,819.44 +210.46 +8.07% +17.40% +7.26% 20:27
中国 創業板指数
2,175.09 +289.60 +15.36% +37.62% +8.54% 16:00
上海/シンセン CSI300指数
4,017.85 +314.17 +8.48% +20.97% +8.90% 20:27
中国 深セン総合指数
1,927.48 +189.91 +10.93% +24.82% +0.90% 16:00
香港 ハンセン指数 21,133.68 +501.38 +2.43% +17.48% +18.66% 17:08
ハンセン中国企業株指数(H株) 7,509.79 +209.89 +2.88% +18.62% +22.14% 17:08
ハンセン中国レッドチップ指数 4,042.52 +77.41 +1.95% +11.64% +14.08% 17:08
韓国総合株価指数 2,593.27 -56.51 -2.13% -3.03% +5.20% 18:05
S&P・BSEセンセックス 84,299.81 -1,272.04 -1.49% +2.35% +28.06% 21:13
インドCNX NIFTY指数 25,810.85 -368.10 -1.41% +2.28% +31.43% 21:13
加権指数 22,224.54 -598.25 -2.62% -0.20% +35.90% 15:30
S&P/ASX200指数 8,269.83 +57.59 +0.70% +2.20% +17.33% 15:57
NZX50種グロス指数 12,423.82 -33.59 -0.27% -0.19% +9.98% 14:39
FTSEブルサマレーシアKLCIインデックス 1,648.91 -11.18 -0.67% -1.78% +15.78% 18:05
ジャカルタ 総合指数 7,527.93 -168.99 -2.20% -1.86% +8.47% 18:00
シンガポール ST指数 3,585.29 +11.93 +0.33% +4.13% +11.43% 18:20
タイ SET指数 1,448.83 -1.32 -0.09% +6.60% -1.54% 19:03
ベトナム VN指数 1,287.94 -2.98 -0.23% +0.32% +11.59% 17:02
フィリピン 総合指数 7,272.65 -155.65 -2.10% +5.44% +15.05% 15:50
アジア株式市場サマリー 2024年9月30日午後 7:58
中国株式市場は約8%上昇し、1日としては16年ぶりの大幅な値上がりを記録した。国内A株の売買代金は過去最高。中国当局の一連の景気刺激策を受けた相場上昇に乗り遅れまいとする投資家が殺到した。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数(.CSI300), opens new tab終値は314.170ポイント(8.48%)高の4017.855。
同指数は2月の安値から30%近く上昇。市場の一部の定義では強気相場入りしているが、上昇分の大半は、先週以降の数営業日に記録した急激な値上がりによるものだ。
本土市場は国慶節のため10月1─7日に休場となる。多くのトレーダーが相場の上昇に乗り遅れるとの不安から買いを入れた。過去5営業日の上昇率は25%超と、過去最高。
上海総合指数(.SSEC), opens new tab終値は248.9688ポイント(8.06%)高の3336.4974。売買代金は1兆1700億元(1668億4000万ドル)。
中国当局が一連の景気刺激策の発表を開始した24日以降、5営業日の上昇率は21.4%と、1996年以来の大きさ。
CSI300指数と上海総合指数のこの日の上昇率は08年以来の高水準だった。
香港のハンセン指数(.HSI), opens new tab終値は501.38ポイント(2.43%)高の2万1133.68。年初来上昇率は約24%。
ハンセン中国企業株指数(H株指数)(.HSCE), opens new tab終値は209.89ポイント(2.88%)高の7509.79。
株式市場では特に、中国人民銀行(中央銀行)がスワッププログラムを通じて、証券会社・ファンド・保険会社による株式購入に資金を提供する政策などが好感されている。
人民銀行は29日には、既存住宅ローンの金利を10月31日までに引き下げるよう銀行各行に指示すると明らかにした。広州市は、住宅購入に対する制限を全面的に解除すると発表した。
これを受けて不動産株が高騰。本土上場の不動産株(.CSI000006), opens new tabは8.2%高、ハンセン本土不動産株(.HSMPI), opens new tabは6.4%高。
景気刺激策で消費が復活するとの期待で生活必需品株(.CSICS), opens new tabも8.8%高と、16年ぶりの上昇率を記録した。
月間上昇率はCSI300指数が21%で、14年12月以来の高水準。上海総合指数が17%で、15年4月以来の高水準。ハンセン指数は17%高で22年11月以来の高水準。
ソウル株式市場は続落して引けた。ウォン高により外需が減少し収益が圧迫される恐れがあるとの懸念から、主要輸出企業の株価が低迷し2%超下落した。
総合株価指数(KOSPI)は2.13%安で終了。月間ベースでは1%近く下落し、3カ月連続での下落となった。
NHインベストメント・セキュリティーズのアナリストは、「外国人投資家がセクター全般の株式を売ったほか、ウォンが最近の円高に追随し急上昇したため、輸出関連株は下落した」と指摘した。
主要銘柄のうち、半導体大手のサムスン電子は4.2%下落し、2023年3月下旬以来の安値を付けた。同業SKハイニックスも5%下落した。
現代自動車は4.1%、傘下の起亜は4.7%、それぞれ下落した。
通信のKTは0.3%安。米マイクロソフトと人工知能(AI)分野での協力に関する協定を結んだのを受け、上昇する場面もあった。
インターネット検索大手のネイバーは株式消却や自社株買い計画などを発表したものの、0.6%下落した。
外国人投資家は1兆ウォン(約7億6435万ドル)相当の売り越し。9月の売越額は7兆9000億ウォンと、21年5月以来の大きさだった。
シドニー株式市場は3営業日続伸して引けた。中国の新たな景気刺激策を受け、不動産市場の回復により原材料需要が増加するとの期待が高まる中、鉱業株に買いが入り、過去最高値に急伸した。
S&P/ASX200指数は0.7%高で終了。月間では約2.2%上昇した。
鉱業株指数は1.8%上昇し、6月3日以来の高値を付けた。同指数は5営業日続伸しており、月間では2023年12月以来の上昇率を記録した。BHPグループ、リオティント、フォーテスキューはそれぞれ1.3〜2.9%上昇した。
エネルギー株指数は原油価格の上昇を受けて2.6%高。ウッドサイド・エナジーは3.5%、サントスは2.6%それぞれ上昇した。
半面、産金株指数は1.9%安。金融株指数は0.4%上昇した。
投資家はオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の金利動向に関するさらなる手掛かりを得ようと明日1日発表の8月の豪小売売上高に注目している。
KCMトレードの主任市場アナリスト、ティム・ウォータラー氏は、「8月の小売売上高は0.4%増加すると予想しており、ひいき目に見ても平凡な数字だが、RBAが現在示唆しているよりも早く(金融政策の)方向性を変更するには十分ではない」と強調した。
終値
前日比
%
始値
高値
安値
コード
中国
上海総合指数
3336.4974
+ 248.9688
+ 8.06
3194.7224
3358.5883
3153.6970
(.SSEC)
前営業日終値
3087.5286
中国
CSI300指数
4017.855
+314.170
+8.48
3846.652
4038.697
3796.505
(.CSI300)
前営業日終値
3703.685
香港
ハンセン指数
21133.68
+501.38
+2.43
21175.41
21488.75
20789.93
(.HSI)
前営業日終値
20632.30
香港
ハンセン中国株指数
7509.79
+209.89
+2.88
7499.12
7646.20
7345.26
(.HSCE)
前営業日終値
7299.90
韓国
総合株価指数
2593.27
-56.51
-2.13
2665.24
2668.66
2593.27
(.KS11)
前営業日終値
2649.78
台湾
加権指数
22224.54
-598.25
-2.62
22643.91
22691.23
22224.54
(.TWII)
前営業日終値
22822.79
豪
S&P/ASX指数
8269.80
+57.60
+0.70
8212.20
8285.70
8212.20
(.AXJO)
前営業日終値
8212.20
シンガポール
ST指数
3585.29
+11.93
+0.33
3570.54
3594.20
3566.00
(.STI)
前営業日終値
3573.36
マレーシア
総合株価指数
1648.91
-11.18
-0.67
1661.89
1661.89
1647.28
(.KLSE)
前営業日終値
1660.09
インドネシア
総合株価指数
7527.929
-168.987
-2.20
7674.286
7679.242
7527.93
(.JKSE)
前営業日終値
7696.916
フィリピン
総合株価指数
7272.65
-155.65
-2.10
7417.48
7421.24
7272.65
(.PSI)
前営業日終値
7428.30
ベトナム
VN指数
1287.94
-2.98
-0.23
1290.92
1292.03
1283.92
(.VNI)
前営業日終値
1290.92
タイ
SET指数
1448.83
-1.32
-0.09
1445.18
1453.54
1444.11
(.SETI)
前営業日終値
1450.15
インド
SENSEX指数
84299.78
-1,272.07
-1.49
85208.76
85359.65
84257.14
(.BSESN)
前営業日終値
85571.85
インド
NSE指数
25810.85
-368.10
-1.41
26061.30
26134.70
25794.10
(.NSEI)
前営業日終値
26178.95
中国 上海総合指数 アジア株価 リアルタイムチャート
ニュージーランド ▼0.27% 12,423.82 -33.5909/30H:12,517.51L:12,409.75
[CFD] 日本 日経平均 日経比:+107▲0.28% 38,027.50 21:35H:38,244L:37,797
中国 上海B株 ▲6.02% 270.12 +15.3509/30H:272.29L:260.81
中国 上海A株 ▲8.06% 3,497.26 +260.9709/30H:3,520.38L:3,305.59
中国 深セン成分 ▲10.67% 10,529.76 +1,014.8909/30H:10,556.93L:9,829.43
中国 深センB株 ▲5.95% 1,241.23 +69.6909/30H:1,246.23L:1,185.44
中国 深センA株 ▲10.94% 2,016.02 +198.7709/30H:2,023.50L:1,870.80
[CFD] HangSeng サンデー 指数比:-12▼0.06% 21,121.50 21:35H:21,508L:20,776
香港 レッドチップ指数 ▲1.87% 4,039.41 +74.3017:00H:4,129.04L:3,994.67
30日の中国本土市場概況:上海総合8.1%高で9連騰、不動産株の急騰続く 16:46 配信
週明け30日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比248.97ポイント(8.06%)高の3336.50ポイントと9日続伸した。昨年5月以来、約1年5カ月ぶりの高値水準を回復している。
投資家のリスク選好が継続する流れ。中国当局は今年の経済成長目標(5.0%前後)達成を図り、景気支援策を集中して打ち出している。直近では、中国人民銀行(中央銀行)が29日、住宅ローン金利の変更を柔軟にすると公表した。広州市政府は29日、住宅購入の規制を全て撤廃すると発表。上海市や深セン市なども規制を緩和することを明らかにした。また、李強・首相は29日、国務院(内閣に相当)で演説し、新しい漸進的な経済政策を適時に検討するとしたうえで、すでに決定している政策の実施ペースを加速していくと述べている。指数は高く寄り付き、徐々に上げ幅を広げた。
一方、官民で朝方公表された景況感指数は、強弱感が分かれている。国家統計局などが集計した9月の製造業PMIは49.8となり、予想(49.4)を上回ったものの、中小企業の割合が多い民間集計の財新中国製造業PMIは49.3となり、予想に反して前月から低下した。相場に対する影響は限定されている。
なお、中国ではあす10月1日、国慶節の大型連休がスタート。中国本土市場は1~7日が休場となる。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の上げが目立つ。保利発展控股集団(600048/SH)、金地集団(600383/SH)、新城控股集団(601155/SH)、緑地HD(600606/SH)などが先週末に続きストップ(10.0%)高した。
ハイテク株も急伸。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)や半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)などがそろってストップ(10.0%)、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が9.9%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が9.5%高で引けた。
医薬株も物色される。北京同仁堂(600085/SH)やショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)、薬明康徳(603259/SH)、上海復星医薬集団(600196/SH)などがそろってストップ(10.0%)で取引を終えた。そのほか、消費関連株、金融株、資源株など全業種が買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が15.35ポイント(6.03%)高の270.12ポイント、深センB株指数が69.69ポイント(5.95%)高の1241.23ポイントで終了している。
亜州リサーチ(株)
30日の香港市場概況:ハンセン2.4%高で5日続伸、本土不動産は連日で急騰 18:00 配信
週明け30日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比501.38ポイント(2.43%)高の21133.68ポイントと5日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が209.89ポイント(2.88%)高の7509.79ポイントと12日続伸した。ハンセン指数は昨年2月以来、約1年8カ月ぶりの高値水準に達している。売買代金は5058億3840万香港ドルと大商いが続き、前営業日に付けた過去最大を更新した(27日は4457億4770万香港ドル)。
前週の好地合いを継ぐ流れ。中国当局は今年の経済成長目標(5.0%前後)達成を図り、景気支援策を相次ぎ打ち出している。直近では、中国人民銀行(中央銀行)が29日、住宅ローン金利の変更を柔軟にすると公表した。広州市政府は29日、住宅購入の規制を全て撤廃すると発表。上海市や深セン市なども規制を緩和した。また、李強・首相は29日、国務院(内閣に相当)で演説し、新しい漸進的な経済政策を適時に検討するとしたうえで、すでに決定している政策の実施ペースを加速していくと述べている。そのほか、米インフレ鈍化で米利下げ継続の見方が強まっていることもプラス材料だ。
一方、官民で朝方公表された景況感指数は、強弱感が分かれている。国家統計局などが集計した9月の製造業PMIは49.8となり、予想(49.4)を上回ったものの、中小企業の割合が多い民間集計の財新中国製造業PMIは49.3となり、予想に反して前月から低下した。相場に対する影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が29.9%高、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が15.0%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が12.3%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が急騰。融創中国HD(1918/HK)が55.0%高、広州富力地産(2777/HK)が34.5%高、合景泰富地産(1813/HK)が27.6%高、旭輝(884/HK)が18.7%高で引けた。
新興EV(電気自動車)関連も高い。蔚来集団(9866/HK)が16.8%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が14.3%、小鵬汽車(9868/HK)が12.1%、理想汽車(2015/HK)が8.4%ずつ上昇した。
中国の証券・保険セクターも物色される。国聯証券(1456/HK)が21.4%高、中信証券(6030/HK)が21.2%高、新華人寿保険(1336/HK)が12.5%高、中国人寿保険(2628/HK)が6.3%高で取引を終えた。
半面、中国の銀行セクターはさえない。中国農業銀行(1288/HK)が2.7%、中国銀行(3988/HK)が1.6%、中国工商銀行(1398/HK)が1.5%ずつ下落した。足元で実施した金融緩和策に絡み、銀行収益に対する影響が懸念されている。格付け会社フィッチ・レーティングスはこのほど、中国が発表した一連の景気対策により、銀行の利益が圧迫される可能性があると指摘した。ただ、中国人民銀行は金利引き上げによる銀行の純利ざやへの影響について、「総じて中立」との見解を示している。
一方、本土市場は9日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比8.06%高の3336.50ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。ハイテク株、医薬株、消費関連株、金融株、資源株なども上昇が目立っている。
中国ではあす10月1日、国慶節の大型連休がスタート。中国本土市場は1~7日が休場となる。香港市場は1日が休場だ。
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