ところで、観音寺競輪が、年間開催日数を、5年間の暫定処置としながらも、2008年度より、37日間とした。つまり、観音寺競輪では、月1節3日(記念だけ4日)しか開催が行われていない。
そうすることにより、累積赤字を解消でき、交付金納付も再開できる見通しだとしている。ということは、記念を除けば、「赤字開催」というわけか・・・
小倉もまた、他の九州の競輪場の協力を得て、メディアドームにかかる累積赤字分の穴を埋めるべく、大半の開催がS級戦。
かつては、競輪の売り上げの7割を誇ったと言われる、現在のF2、昔でいえば普通競輪だが、今ではどうなんだろう?全体の売り上げの3割弱ぐらいの売り上げしかないのでは。
競輪だけがいまだ、1992年以降、一度も上昇することなく、右肩下がりの売り上げカーブを描いている原因として、普通競輪の極度の弱体化を挙げる声は少なくない。
ま、F2といえば、今や他場の記念や特別と抱き合わせしないことには成り立たないとまで言われているほど。全レース併売が大好きな、岸和田や京王閣あたりだと、生のレースを見ないで、モニターばかり見ている客が多いとまで言われている。
ということは、F2がもたらす将来的キャッシュフローというものを精査すれば、もはや、「負け犬」(ボストン・コンサルティングが考えたマトリックス図による表現。「負け犬」とは、撤退やむなしということ)状態といえるのかも。
となれば、思い切って、F2全廃を近い将来考えたほうがいいかも。
ところで、2008年度に実施されることになった、F2開催削減(前年度よりも4節削減)にあたり、売り上げが落ち、その結果、収益が悪化するのではないか、と危惧していた施行者も少なくなかった。果たしてそのあたりはどうなんだろうか?
富山競輪については、2008年度の収支は黒字だったことが発表されている。ということは、F2削減効果があったということか。「金のなる木」である、G1、G2の売り上げが落ちていているにもかかわらず、逆に前年度よりも収支が改善されたということになれば、開催削減効果が「あった」とみるべきなのだろう。
となれば、さらに削減してみてもいいかもしれない?そして、F2は前述したとおり、全廃を今から視野に入れておくべきなのだろう。となると、観音寺については、2008年度の収支がどうなっているのかわからないが、もし37日間開催で大幅黒字となる見通しであるのならば、「観音寺政策」を他場も倣うべきなのかもしれない。
ということで、次に取り上げることになる、選手の大量首切り、という話になるわけか・・・