公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

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2005-12-22 00:02:06 | オートレース

とりあえずは一安心の浜松オートレース

しかしなぜ北脇保之市長が「5年」もの猶予期間を与えたかの意味を考えないとな。

ま、浜松市自身、仮にオートレース「だけ」を廃止するようなことがあったら、オートレース以上に累積赤字がひどいはままつフラワーパークやフルーツパーク、さらにはザザシティは一体どうなんだ!と突っ込まれかねないし、おまけに乱開発事業において赤字の垂れ流しが生じていることから税金を追加投入せねばならない羽目になっていることも市議会で突っ込まれる可能性大。

でも、オートレースもこのままの状態ではまず民間の調査機関が言うように、「赤字転落」は目に見えて明白だ。

確かに今年度は開催削減、それに伴う選手の首切りや場外発売の拡大が功を奏して3年ぶりの黒字転換は確実だが、同じ調子で来年度もまた、というわけにいかないことも明白。やはり、いかに「新規」のリピーター客を増やすかにかかっている。

三遠4場といえば、やはり蒲郡・浜名湖の競艇が断然強く、派手な広告も盛んに行なわれている。また豊橋競輪も廃止確実の情勢から撤回されて以後、徹底したリストラ策に加え、客を呼びやすい場内環境を整えるようになってから黒字転換している。

ところが浜松オートレースはそんな他の動きには我関せずといった状況。

例えば、豊橋駅や浜松駅といったビッグターミナルに行けば、前日7時~8時頃になれば出走表がズラッと並ぶ。特に積極的なのは競艇勢。しかし、浜松オートといえば、浜松駅でさえ「ない」!これは「即」復活させるべきだろう。

さらに全競労がこんなことを述べていることを以前書いたが、改めてよーく考えておかないとな。

これまで日本トータは岸和田競輪場において業務運営のトータルシステムを実施した経験はあるが、競走場経営に携わっていたわけではない。包括的民間委託によっても、ファンの拡大=売上げの向上を含めた企画については依然として施行者の経営姿勢・経営能力が問われるわけで、船橋市・千葉県の経営姿勢が変わらない限り、赤字体質からの脱却は不可能である。

つまり、日本トーターに丸投げしていたんでは「どうしようもない」ということ。

オートレースファンだけしか知らないような選手とファンの交流だけやっていたんではどうにもならない。オートレースファンを満足させつつ、もっと競艇や競輪の客を呼び込まないと。

それと日本トーターは職員の首切りをやるんだろ。そのあたりの労使交渉が果たしてうまくいくのか、そしてトーターから「派遣」された職員がどうファンの心を掴んでいくのかといったあたりも心配材料。

そして一番問題なのは「選手」。

Nobuo Ito Fighting Diary !」にこんなコメントがあった。

信夫君の気持ち考えはよく伝わってくるのですが、他の選手たち(特に若手、浜松在住以外)は実際のところどう思っておられるのでしょう?

あなたたち本気で考えているの?と思わず聞いてしまいたくなるような仕事(レース)への取り組み方、インタビューでの受け答え、TVにうつって全国に流れているのですよ!存廃でもめている浜松の選手たちはどこの選手よりもがんばって走ってるっておもわせるようなお仕事してますか?

ふてくされてTVにうつってブショッタイですよ!質問がトンチンカンで答えにくいのは解りますが、男の子がふてくされていてはかっこ悪いですよ!

二日酔いで走る選手、遊びすぎで寝不足体調不良で走る選手、ファンを馬鹿にしていませんか?この問題の根本原因はやはり、あなたがた選手達にあると私は思っております。

私どもの娯楽施設をなくされてしまうのは本当に本当に残念でなりません。


これは他の競技の関係者にも同様にいえること。客の前でプレーをする以上、常に万全の体勢でレースに挑まねばならないのは「当たり前」の話。

しかし今の公営競技選手って本当にそんなことを常に頭においてプレーしている者って一体果たしてどれだけいるのか?

ルールをろくに把握してないくせにただ噛み付くだけの選手。ファンのためと口先で言っているだけの選手。はっきりいってそんな選手はどの客からも信頼されない。

浜松オートについては、最近でこそ伊藤信夫を筆頭に、木村武之などSG戦線で活躍できるような選手が出てきているが、長らく鈴木辰己だけしか全国級の選手がいなかった。よって、外来勢に地元タイトルをさらわれっぱなしという状況が長らく続いたことで、ファンを「諦めの境地」に追いやったことは言うまでもなかろう。

もっと危機感というものを選手が一番持っていないとどうにもならんだろ!

客をはじめ、今や従事する職員もそうした危機感を持って臨んでいるところが多くなってきた。しかしプレーする側からはそうしたものが全く伝わってこない。伝わっているのは一部のトッププレーヤーだけ。

客から一番カネを貰う立場のプレーヤーがそうした意識を持たない限り、浜松に限らず、他でも同じような経営危機が生まれかねない。

とにかく「法令順守」に則った全力プレーをどのレース、そしてどの選手も求められている。

まず、あの選手の走りが見たいからオートレースに行きたいということにならないと。そうすれば必然的にオートレースを知らない人もやってくるし、また少しでも賭けてみようという気が起こるはず。

というわけで、5年という期間はあっという間に来るぞ。

浜松オートレース5年間存続のニュースについては動画も見れます

コメント (2)
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