公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

大荒れ!師走競馬

2005-12-05 21:21:01 | 現場レポート

実に5年ぶりとなる阪神競馬場往訪。

公営競技初の訪問地でもあり、また昔はよく行ったんだけどね。転勤したりしてなかなか行けなくなってしまった。それに阪神はもともと相性が悪かった。

京都はよく「儲けて」帰れたんだが、阪神はほとんど儲けて帰ったためしがなかったな。ま、昔の阪神って直線に坂がない「行った行った」のコースだということもあったんだが。

さて3日、Aシート指定席に入ったんだが何と丁度「ゴール前」に座ることができた。

そしてこの日は「大荒れ」続出。

競馬ブックを見てメインのWSJSはいつも大荒れなので気乗りがしなかったんだが、この日は「珍しく」障害があった。

馬券を買う年齢になる以前、私は予想だけ(本当にそう)していた時代に障害は必ず当てていた。人呼んで、

「障害の鬼」

なんてことは、誰にも言われなかったけど。

でも、障害をよく当てたのは確か。しかし馬券が買えるようになってからは障害ってすっかり興味がなくなった。

実はその前の3レース、指定席にいた客人の大爆笑を誘う馬が出走していた。

ナーンチャッテ

だって。馬主はあの「オダギラー」。もちろん「買い」!複勝でね。

場内アナが「最後方はナーンチャッテです。」と言うと、ここでも爆笑の渦。しかしオダギラー、よくもよくも「珍名」を探し当ててしかも馬名にするもんだな。

ナーンチャッテは道中口を割ってどうしようもない状態であったが、3角ぐらいになると落ち着いてきて1頭交わした。結果的にはブービーでゴールイン。ま、ブービーなんかで入ったところで「スカ」だ、バカヤロー!

さて4レースは障害。京都と違って阪神は「たすきのコース」となっていることから見ている分においては面白い。しかも印が割れていて混戦模様。

6頭ボックスだったけど、2950円の配当を取り、ちょい勝ちした。もちろん、ナーンチャッテの複勝分ぐらいは楽々回収?しかし問題はレースが終わってから。

何やら指定席の客人が騒々しいので見てみたら、落馬した2頭のうちのい1頭であるコネチカットダークの処理にてこずっていた。コネチカットダークは暴れだした上に、静止サインを無視してウイナーズサークルへ一直線。そしてラチを突き破り、そのまま横転した。

横転したところで漸く取り押さえられたが、ラチは見るも無残にへし折られた(写真)。でも、「馬力」っていう言葉があるが、馬のパワーってのはすごいもんだね。どうして競走でそうしたパワーを見せれないのか?

あとのレースだけどあまり自信がないんで買うのはやめた。

その後はターフィーコーナーへ行ったり、はたまた内馬場へと行ったりしたんだが、WSJSのオープニングセレモニーというのが昼休みに行なわれていててっきり14騎手が勢ぞろいするのかと思いきや、ラジオNIKKEIのアナと4人のねぇちゃんが駄弁っているだけ。

園田競馬場で行なわれた地方競馬代表レースのときは全12騎手を勢ぞろいさせたんだけどね。そうしないとなんでこんなセレモニーをやったのかも分からん・・・

WSJS第一戦は武豊の逃げをキネーンがG前交わして勝利。続く第二戦はビードマンが勝利した。2戦を終わったところでキネーンがトップだったが、総合では岩田康誠が優勝。岩田は来年JRA騎手転身が予想されるが、兵庫所属で「最後の花道」を飾ったことになるな。

でも指定席は京都よりもはるかに阪神のほうがいいね。昔はラウンジなんかもよく入ったんだけどこれからもちょくちょく阪神に行ってみるとするか。

しかし本当に阪神は相性が悪い。障害で打ち止めしたのも実は相性の問題があったから。ま、

「ドブにカネを捨てる覚悟」

があるんならばお勧めの競馬場だ?


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阪神ジュべナイルフィリーズ回顧

2005-12-05 07:36:13 | 大レース回顧集

この日は朝から雨模様だったことに加え、一時はやんでいた雨がレース直前に強く降りだし、その最中行なわれた一戦

1番人気は14・アルーリングボイス。重賞2勝を含む4連勝中となれば妥当なところ。しかし圧倒的な人気とはならず。

むしろ前評判が高かったのは2番人気の16・フサイチパンドラであり、新馬戦を勝っただけだったが、その内容が素晴らしく、抽選を潜り抜けてくればひょっとしたら、という馬であった。続くは歌手・前川清氏の持ち馬である1・コイウタ。しかしながら今年も混戦必至の情勢であった。

スタートはほぼ揃ったが、9・アサヒライジングがハナを切る。コイウタが4番手グループに。中団の集団に12・テイエムプリキュア5・シークレットコード4・エイシンアモーレあたりがつけ、パンドラは後ろから4~5頭目あたり。さらにその後ろにアルーリングがつけていた。

アサヒが快調に飛ばして道中馬順もあまり変わらないまま直線へ。

アサヒの逃げはさらに快調さを増し、坂の手前で逆に後続を引き離す勢い。一方、1番人気のアルーリングは直線半ばでもまだ最後方あたりという厳しい競馬となり、このままアサヒ以下前残りの競馬かに思われたが、坂を利してプリキュア以下中団に位置していた馬たちが一気に突っ込んできて残り100を過ぎてプリキュアが先頭。そのまま1着でゴールし、2着にシークレットが入る。そしてパンドラも直線一気に伸びてきたが3着どまり。コイウタは6着、1番人気のアルーリングは全くいいところなく14着と惨敗した。

坂上から一気に突き抜けたテイエムプリキュアはこれで3戦全勝。

アルーリングボイス、フサイチパンドラ、コイウタといった実績・話題馬にばかり集中していた中ではっきりいって「見落とされていた」馬だったが、ゴール前力強く伸びきった脚はお見事であった。

デビューの小倉の新馬戦はスタートから快調に飛ばすやそのまま押し切り。続く、かえで賞では3番手キープから抜け出した。

このレースも馬場が渋化していたことから上がりがそれほど速くならない競馬になったことも幸いした感じだが、もともと先行力があってなおかつお終いも粘りこめるという点からすると大物感は漂わなくても、実戦では必ず結果を残すというようなタイプである。つまり今回のメンバーの中では一番「大人」だったということもいえる。

今回も中団キープから坂を利して一気に交わすという競馬は同世代の牝馬にしては実に「うまい」競馬。距離が伸びて良さそうな馬にも感じるし、今後も期待していい馬だろう。

熊澤重文騎手は「あっとビックリ!ダイユウサク!」の91年有馬記念以来14年ぶりのG1制覇。最近は障害での活躍が目立ったが、今年はドンクールでG2も制しており、平地でも久々に活躍を見せていた。その「集大成」が今回の優勝だったようにも思える。

シークレットコードは前走から18キロ「絞って」臨んだ効果が現れた。道中はプリキュアとほぼ並んで進み、直線にかけたが、決め手の差でプリキュアに敗れた感じ。ただこの馬もまだキャリア1戦の身であったことを考えるとレースキャリアの違いということもあったのかもしれない。

馬場が悪化していた中、やはり「大物感」を漂わせたフサイチパンドラ。2着のシークレットを追いつめるも届かずの3着だったが、恐らく桜花賞戦線においてはこの馬が現段階では一歩リードという印象も与えたのではないか。

一方、コイウタは直線に入って伸び切れず、また1番人気のアルーリングボイスはこういった馬場では全く本領を発揮できないタイプであるようだ。

来年のクラシックを占う上において、今回の上位陣に加え、新星誕生ということになれば大混戦が予想されそうな牝馬戦線。この結果がそのまま桜花賞へと繋がるとは考えにくいといえる。


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