お盆

実家は妹夫婦が継いでくれたので、義弟は大事なお婿さんである。
毎年墓掃除には父親が一人で行くのだが、今年は義弟を一緒に連れて行ったとのこと。

父親がいつものように掃除しようとしたとき、得体の知れないものが正面にへばりついているのに気がついた。
なんだろうと思ってよく見ると、土の塊で、どうも何かの虫の巣のようだ。
ご先祖様の顔に泥を塗るとは不届きなというわけで、父は義弟にそれをこすり落とすように頼んで自分は水を汲みに行ったとのこと。
そして、ほどなく戻ってくると、彼の姿が無い。
どこへ行ったのかと辺りを見回すと、しばらくしてはるか向こうから走って戻ってくる彼。

いったいどうしたのか尋ねたら、巣をこすり落としたら、どこからともなく黒い蜂がやってきて襲われたとのこと。
普段、サッカーをやっていて足には自信のある義弟は一目散に逃げて（蜂に勝った？）事なきを得たそうだ。

今調べてみたら、土の塊で巣を作るのはジガバチというやつで、威嚇こそすれ滅多なことでは刺したりはしないようだが…

明日はお墓参り。
実家の皆が、待ち伏せしている蜂に襲われませんように。