優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

本屋さん

2012-11-11 21:40:24 | 日記
駅前の老舗の本屋さんが閉店することになったというニュースを聞いて、久しぶりに本屋さんへ行ってきた。

そういえば久しく本屋さんに行ったことが無かった。
若い頃は自分のお目当ての本は、本棚を一瞥しただけですぐその題名を見つけることが出来たのだが、年を取ってからというもの、どのコーナーのどのあたりにあるのか何度見ても探せないのである。なので、ネット上で探すのが手っ取り早いし、わざわざ出かけなくてもいいので、最近はもっぱらネットで買っていたのだ。

その老舗の本屋さんもそういった事情からか、惜しまれながらも店を閉じることになったようだ。
そこは遠い昔、デートの待ち合わせにも使わせてもらった本屋さんなので、無くなるのは私にとっても寂しい限りである。
というわけで、今さらながらではあるが、せめて最後にそこで買おうと思って出かけてみた。

とはいうものの、買ったのは五冊すべて漫画(コミック)である(^^;)
若い頃は本好きだったので暇があれば活字を読んでいたのだが、年を取ってからというもの、なんだかあの細かい文字を追う作業が出来なくなってしまったのだ。老眼になったという事実はさておいて、読むという気力がないのだ。

さて、広い店の中に入って、迷う事無く漫画のコーナーへ向かう。
少年向け、少女向け、大人向けのコーナーからやっとのことで、各一冊ずつ捜し求める。これがなかなか大変な作業である。店員さんに聞けば早いのだけど、この年で「○○(漫画の名前)ください」と言うのはさすがにちょっと恥ずかしいので、何度も行ったり来たりしながらやっとのことで、各コーナーからコミックの新刊を見つけることができた。
少年向け少女向けコーナーにあるそれは、三十年以上前から続いてる漫画なので、私は連載始まった頃からのファンというわけだ。大人向けのそれは、息子たちも読んでいるので、同じ巻が二冊家にあったりする。

それから他の二冊は、世界の名作を漫画で読もうというシリーズである。自分で言うのもこっぱずかしい(^^;)が、文学少女だったので世界の名作と言われる小説はほとんど読んだと思う。…だが、しかし、寄る年波で内容をほとんどわす…れた…。

たとえば、
「大地」(パール・バック作)、中国の痩せた土地を耕す女性の苦難の話だったと思うけど?どんな苦難だったのかさっぱり思い出せん(泣)
「罪と罰(」ドストエフスキー作)大学生の男の子が、優秀な人間である自分は金貸しの老婆を殺したって悪いことではないと思っている話?それだけかい!(笑)、といように、内容がほとんど思い出せないのである。今さらあんな長編を読み返すなんてとんでもない、というより出来ませんて。なので、その漫画シリーズで読み返しているというわけだ。

子供の頃、大人は漫画なんて見ないのかと思ってたけど、好きなものは年をとってもそんなに変わらないものなんだって思う。(それとも私だけなのかな。)

その、町の本屋さんは近々無くなって、そこには居酒屋チェーン店が入るとのことだ。

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