優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

いろんな萌えがある、そしていろんな症候群がある

2012-05-22 17:56:54 | 日記
ある人が今はまっているのが、世界名作劇場。
若草物語、小公女セーラ、赤毛のアン、足長おじさん、などなど。

アニメーションとしては見たこと無いけれど、私だってかつては少女時代があったわけで小学生の頃、その類の本はほとんど読んでいる。

ところで、ある人というのは25歳男性。
ひょんなことからメールのやり取りをするようになった彼は、私のことを自分にとって一番のカウンセラーだと言う。

世界名作劇場のお話は、確かに子供だけではなく大人が読んだってすばらしい話である。
その主人公に思いを寄せるのは読者であれば当然のことだ。
彼も、純粋にそれらのお話に感動し、純粋な気持ちでアンやセーラやポリアンナを愛しているのだ。

ところが、さすがにその思いを語り合える人が身近に居ないようで、彼は私にメールしてくる。
彼が愛する二次元少女が、今のアニメの萌えキャラだったら、いくらでもとことん語り合える仲間もいるだろうが、彼の愛はそれらの愛とはまた別物なのだ。

ところが、私ときたら一ヶ月前に見た映画の内容ですら忘れてしまうほどいい加減な人間なので、ジョディもアンもセーラもごちゃ混ぜで、彼に語られても実のところ良く分からない。そこで、返事を書くのに失礼のないように一応調べることになる。

ここからが本題なのだが、「愛少女ポリアンナ」

どんな話だっけ、とあらすじを見てみたらこれが結構面白いではないか。
さすが名作といわれるだけあって、波乱万丈、笑いが涙が、そして感動が、繰り広げられる。

それでいろいろ見ていたら、ポリアンナ症候群という言葉があることに気付いた。
なんだろう。

それは心理学用語で、現実逃避の一種で、楽天主義の負の側面ということらしいが、ウィキペディアに書かれているのを読んで驚いた。それによると、

「直面した問題の中に含まれる(微細な)良い部分だけを見て自己満足し、問題の解決にいたらないこと」

「常に現状より悪い状況を想定して、そうなっていないことに満足し、上を見ようとしないこと」

ああっ!これって、まさに私のことではないですか!

はぁぁ…心理学ではちゃんと心的疾患としてそんな言葉があるんだ…。

若いときは誰でもそうだろうけど生きることが辛くて苦しくて、でも半世紀以上生きて、楽に生きられる方法を見つけたと思って、これはなかなか私も要するに体得したというやつか、などと悦に入っていたのだが、楽天主義の負の側面ね…確かにその通りだ。
あまりに的確な表現なので、むしろ清々しいくらいだ。

ポリアンナの「よかった探し」は、不幸なことの中にも喜びを見つけ、幸せを感じられるようにすることだと思うが、心理学でポリアンナ・シンドロームといえばそういうことをいうのか。

この年になって大抵のことには驚かなくなったけれど、自分がポリアンナ・シンドロームであること、そのことに気付かせてもらったことはかなり驚きだった。

これは、彼からのポリアンナに対する熱い思いが綴られたメールがなければ、そのことも知らずに一生を終えていたかもしれないということでもあり、彼は私にとってもカウンセラーなのかもしれないな。

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