風のなかで・・・山里・海辺・清流

四国山地南側の山里・海辺・清流等を歩き・写真を撮り、ローカルの生活を報告します。

山は初秋!!

2016年09月02日 17時13分23秒 | 日記
よさこい峠から瓶ケ森を歩く
この夏の暑さは、身体の芯に重く食い込みました。
午前中の2時間、鏡川上流域を50CCモーターでサンポするのがヤットデシタ!!

ここ数日、朝夕が少し涼しくなったので、初秋の「山空気」で元気再建を期して、よさこい峠から瓶ケ森歩きです。
8月31日・4時半自宅出発、7時前によさこい峠到着。長沢谷筋では数回車を止め、「昔空気」を求めて、ヨロヨロ歩きです。この谷筋は雨戸が閉まった家屋が目立ち、すれ違う山仕事用の軽四輪トラックは「オトシヨリシール」ばかりです。


この老木の前では、いつも長めの休憩です。今朝の「谷風」は、夏の暑さを洗い流してくれ、秋を思わせる冷気が「霊気」となり、山門で手を合わしている様な気分となりました。
この谷筋唯一の長沢小学校は全児童数10人です。1年生は1人です・・・










土小屋から瓶ケ森間の斜面や山裾を約3時間。初秋の「カオリ」が足を止めます。
温室や手入れされた畑で生まれた、ウツクシイ花々には全く興味がアリマセン。
厳しい雨や風の中で、自然のままの「顔」で微笑みかけてくれる花々は、老いぼれ、鈍くなった「こころ」をギュウ~と引き締めてくれます。
歩き疲れると木陰で車を止めオヒルネ、そしてコンビニ・エコノミーお昼弁当、イイ時間が流れます。


太陽が西に傾くと、やわらかい斜光が石鎚の山々を包みます。
悲しいこと・寂しいこと・重い思い出等が溶けて薄くなり、その後は「明日」への「思い」が流れます・・・実現性に乏しい夢世界ですが・・・


優しい光の中での夕食。山ではいつも同じ、オニギリとチビカップうどん。
今夜は晴天、気温は下がり、初冬のようです。
羽毛服で背もたれイスに深く腰を落とす。
時間は流れ、キラキラと輝く「星空」を仰いでいると、こころの奥で眠っていた、日常の生活では口に出すことが出来ない、多くの「モノ」が脳裏をかすめます・・・涙は流れませんが。(何時もの繰り返しです)


昨夜瓶ケ森駐車場では、車泊の方が5人いました。全員年金受給年齢の様に想えました?
星空・山空気・山風・・・ここは無料の最高級ホテル・私の定宿です!!

昼過ぎに瓶ケ森を後にし、旧寒風山トンネルに向かう。
四国山地南斜面は、初秋の「山風」のなかでした。
(以上の写真は全て8月31日・9月1日に撮ったものです)

  < お ま け ・ 山 里 >

椿山の里・数年前からこの山頂集落を歩いています。
私の青春・「昭和」が目の前に見えるからです。
戦後の大混乱の中、ローカルの親たちは「汗と土」塗れで、子供の成長を唯一の夢として生きました。




廃校になった椿山小学校の児童数は昭和20年は45人・閉校時の昭和47年は2人です。
高度経済成長・大量生産大量消費と共に、この集落は消えました。
これは「時」の流れです・・・

しかし、今日の政治の流れは異常です。極めて不平等です。

TPPは工業製品・農産物の自由競争です。
企業は国際競争を勝ち抜くために、低賃金労働者(=非正規雇用者)を多くしています。
若者の多くは、明日への夢や希望は消滅です。

農業分野は、海外の安い農産物が流入です。
中山間地域の弱小農業は消滅です。

日本社会はバランスを失い、市民の生活は安定性を欠き、大きな格差社会の到来です。

安倍さんは見ているが見えていない、ニューヨークの通りが・・・
道路の両側では天国と地獄が・・・
両手は2丁拳銃からドルに・・・
自由競争、一握りの富める者と多くの貧しい人々の街・・・

コメント (2)
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