7月9日(火)、曇り。
雲の量が多くなりました。
雨が近づいているようです。
先日は、遠路、静岡県からのお客様。
愛用、お持ちの駒も拝見しました。
かなり前に制作した駒で特にキズなどはありませんが、赤みが増したもう一度、1枚づつ表裏を磨き上げることにしました。
長い間、駒箱に並べられていたようで、元の輝きが幾分蘇りました。
特に蓋を開けた平箱に入れっぱなしの状態は、駒のためには良くないのです。
中でも、駒のお尻と側面に色が濃いところの色むらが幾分出来ていたのは、平箱にずっと並べられていたことで、光が遮断されていた部分と、そうでない部分が長時間あったためで、これはしばしば駒を箱から出して、自然の光を受けて、指で撫でるなどを繰り返すことで、かなり軽減できると思います。
私はよく「駒を育てる」と言いますのも、時には盤に並べたりして自然に指で撫でてやる。
これが一番良いのですね。
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案外、そのことを知らない人が多いように思います。
出来立ての駒は、完成度で言えば100セントではありません。まあ、95パーセントぐらいだろうと、思うのです。
それを100パーセント、あるいはそれ以上に高めるのが「駒を育てる」で、それが分かっている人は、少ないように思うのです。
箱に終ったままにしていると、当初の完成度95パーセントを頂点にして、時間(年数)とともに下降線を辿るのみなのです。