8月28日(日)、くもり。
昨夜は気温も低下。
熱帯夜をまぬがれました。
ーーーー
「好調」に対して質問をいただきましたので、少し考えてみます。
先ず「好調」とは。
①、思ったように仕上がる。
②、思ったように手早く書ける。
その原因は何にか、考えてみます。
使う道具としては、「筆」と「漆」。
「筆」の種類は同じでも、一本一本、個性があります。
太さ、穂先の長さ、一本一本の毛の穂先の状態、それが纏まった穂先の揃い具合等々。
穂先に漆が含み安いかどうかも要素の一つです。
「漆」もいろいろです。
濃さ、粘度、乾いた時の色合い等々の中で書きやすさでは、粘度がもろに関係します。
そして、出来上がりの盛り上がりの度合いにも関係します。
さらっとした漆だと低く仕上がり、ネバイと高くなりやすい。
駒の表面の状態、平滑度は仕上がりに大きく関係します。
つまり、どれくらいしっかりと磨いているかどうかと言うこと。
もう一つ重要なのは、自分自身のことです。
つまり、筆を操って粘り気のある漆で文字を、思うように書ける。
これが最重要です。
日頃から筆を使って文字の勉強をしていても、調子が良い時と、良くない時があります。
調子のよい時と、良くない時とでは、何が違う。
力仕事の後は、手が震えたりして、良くは無いことはだれでも分かっています。
例えば、草むしりの後でも30分もすれば落ち着きます。
私の経験では、一番重要なのは精神状態なんですね。
実は漆を盛り上げているとき、目と手は駒に向いているのですが、頭は別の事を考えているのですね。
耳から入るラジオや周りの音。
この間考えていた事の続きとか、世間の事等々。
その中で、一番の禁物は「怒り」。
「怒り」は、心が震えるのですね。
そうすると、筆を持った手も震えるのですね。
昔、ロッキード事件がありました。
国会だったか裁判だったかで、出頭した商社役員。
手が震えて、自分の名前を書けない様子をテレビで見ました。
緊張のあまりでしょうが、「怒り」も同じ様になるのですね。
盛り上げ仕事には「怒る」のは大敵。
そんなことにならないように、何でもないことを考えるようにします。
長くなってしまいました。
今日はこれにて。
昨夜は気温も低下。
熱帯夜をまぬがれました。
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「好調」に対して質問をいただきましたので、少し考えてみます。
先ず「好調」とは。
①、思ったように仕上がる。
②、思ったように手早く書ける。
その原因は何にか、考えてみます。
使う道具としては、「筆」と「漆」。
「筆」の種類は同じでも、一本一本、個性があります。
太さ、穂先の長さ、一本一本の毛の穂先の状態、それが纏まった穂先の揃い具合等々。
穂先に漆が含み安いかどうかも要素の一つです。
「漆」もいろいろです。
濃さ、粘度、乾いた時の色合い等々の中で書きやすさでは、粘度がもろに関係します。
そして、出来上がりの盛り上がりの度合いにも関係します。
さらっとした漆だと低く仕上がり、ネバイと高くなりやすい。
駒の表面の状態、平滑度は仕上がりに大きく関係します。
つまり、どれくらいしっかりと磨いているかどうかと言うこと。
もう一つ重要なのは、自分自身のことです。
つまり、筆を操って粘り気のある漆で文字を、思うように書ける。
これが最重要です。
日頃から筆を使って文字の勉強をしていても、調子が良い時と、良くない時があります。
調子のよい時と、良くない時とでは、何が違う。
力仕事の後は、手が震えたりして、良くは無いことはだれでも分かっています。
例えば、草むしりの後でも30分もすれば落ち着きます。
私の経験では、一番重要なのは精神状態なんですね。
実は漆を盛り上げているとき、目と手は駒に向いているのですが、頭は別の事を考えているのですね。
耳から入るラジオや周りの音。
この間考えていた事の続きとか、世間の事等々。
その中で、一番の禁物は「怒り」。
「怒り」は、心が震えるのですね。
そうすると、筆を持った手も震えるのですね。
昔、ロッキード事件がありました。
国会だったか裁判だったかで、出頭した商社役員。
手が震えて、自分の名前を書けない様子をテレビで見ました。
緊張のあまりでしょうが、「怒り」も同じ様になるのですね。
盛り上げ仕事には「怒る」のは大敵。
そんなことにならないように、何でもないことを考えるようにします。
長くなってしまいました。
今日はこれにて。