9月23日(木)、晴れ。
風強し。
「大将棋駒」を作ることを前提に、「大将棋」について具体的に調べ始めています。ですが、その中で、びっくりしたことがあるのです。
資料は、400年前の水無瀬兼成さんが遺した「象戯図」。
「将棋図」のコピーは、いつも手元に置いてあって、何十年も時々見返したりしているのですが、これまで気づかなかったことに初めて気づいて驚いています。
これには、「小象戯(今の将棋)」をはじめ「中象戯(中将棋)」以下、5種類の将棋の初期配置図と駒の行き方などが記載されているもので、それぞれのなり駒(成馬)も分かり、例えば「中将棋」のところはこのように示されています。
ところで、「大将棋」は次のように初期配置図が記されているのですが、「成馬」の図は見当たらないのです。
おかしいな、と思いながらみてゆくと、
「大象戯成馬(大将棋成駒)、以上三枚」
「・酔象成太子 ・鳳凰成奔王 ・麒麟成師子(獅子)」とありました。
因みに、この後に続く「大々象戯(大々将棋)」や「魔訶大々象戯(魔訶大々将棋)」には、それぞれの成駒が図示されています。
さて、この「大将棋の成駒は、三枚だけ」という記述をそのまま解釈してよいモノかどうか、やや戸惑いがあります。
皆様は、どのように思われますでしょうか。ご意見をお願いします。