熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
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昨日の四方山話

2014-04-13 05:24:34 | 文章
4月13日(日)、曇り。

4月も半ば。
この辺りは、桜からタケノコへ。
今年のタケノコは、豊作とか。
そして、里山には処々に赤紫色の山ツツジ。
山ツツジは、遠くから眺めるのが良し。
パッと咲いて、2週間もすれば消え去りゆきます。
加茂にも、その季節がめぐってきました。
今日は湖北へ、名残りの桜。

映像は、玄関脇。
石造り将棋盤の上で寄り添うタヌキ。
手前には花ニラの清楚な花。

ーーーー
昼前でした。
「○○と申しますが、駒を作って欲しいのですが・・」。
「ハイ、有難うございます」。
出来れば、工房に来てもらうのが一番良いと思いながら、
「○○さんはどちらにお住いですか・・」と。

「住まいは東京ですが、今、京都にいます。出来ればお伺いして木地など見させて欲しいと」。
「ハイ。実際に見ていただくのが一番良いです。どうぞいらしてください。京都からは車で1時間少し・・」。
と言うことで、昨日の土曜日、午後から突然のご訪問でした。

例によって、コーヒーを飲みながら四方山話。
「奨励会の有段者にはかないませんが、2級くらいならば・・」。
「へー。それは大したものです」。
「近代将棋の駒に生きる。あれは楽しみでした・・」。

「ところで、どんな駒がお好きですか」。
「書体は山崎さんが五段の時、ファンから贈られた無双。近代将棋に載っていましたね。木地は虎斑で」。
「そうですか。無双は元々、水無瀬をイメージして作って、それに南口先生が箱書きして命名していただいたものです。
 10何組作ったのですが、二つとないと言う意味なので作るたびに自分の感性で少しずつアレンジして変化させたり。
 南帝無双はその延長です。ああこの、駒に生きる・♯81の写真の無双ですね」。
 
「細かいことはお任せします。それにしても沢山の虎斑。目移りがしますね」。
「そうですね。トラフでも縦の年輪が良く出ているモノと、そうでないモノがあり、その辺はお好みですね。ポイントは
 木地が全体的に揃っていること。値段はカクカクコレコレ。この辺りはどれも同じです。木地は正面からだけじゃなく、
 角度を変えて見ると景色が変わる・・」。
「アッ、ホント。そうですね」。

「出来上がった駒も見てください。漆の加減や、面取りの状態など。面取りは強かったり、そうでなかったり。
 その辺の希望をおっしゃってください。実際に指で触わると駒の違いが一番分かります」。
「面取りは手でやるんですか」。
「ハイそうです。1つづつ丹念に見ながら。それで指先にこんなタコです」。
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