いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

学校のことを考えていました

2009-09-22 19:33:25 | うえだんな
今日は、一日中学校のことを考えていました。
いかに、学校の授業の中で自然体験活動を、しかもできるだけ長く
やる方法はないものか…。

ぼくが大学生のころは(教育系の学科にいた)、
ちょうど小学校で生活科が始まって間もないころでした。
ええと、1992年入学なので、そのぐらいです。
学校の雰囲気が少し変わって、
ゆとり、とか体験、という言葉が出始めた時期だったと思います。
ぼくはそのころ、キャンプリーダーとかやっていて、
先輩たちや、そういう団体の経営をされている人たちが
「見てな、今に学校の中でおれたちが活躍する時が来るから」
と言っていたのを覚えています。
そして、事実そうなりつつあることに、驚きながら
諸先輩たちの並々ならぬ努力に深く敬意を表している今日この頃です。

たしかに、
ぼく自身が学校に勤めたころと比較しても、
ぜんぜん違う気がします。
学校でカヌーなんて、もってのほかです。
その時の教頭、絶対にダメっていうはずです。
ライフジャケットをつけたら安心安全とか、そういうレベルじゃなくって、
そんな場所に行くこと自体、おおごとであった気がします。
地域のボランティアの方を教室に入れようとした時ですら、
「その人が本業を休んでくるのはだめだ」とか言っていましたから。
あぁ、つまり仕事をリタイヤした人しかボランティアとして認めない、とか
そんなこと言っていました。

それが、今や学校の授業としてカヌーに乗っているではありませんか。
しかも、ぼくらのような「本業」が「本業」としてお手伝いして…。
大きな川や湖がある教育委員会に行けば、
ビシッとライフジャケットがそろっていたり、
学校そのものに人数分のライフジャケットがあったりして、
まったくすごいことだと思うわけです。

だから、かつて…といっても10数年前ですが、
すごい前進だなあ、と感じているところです。
が、実際はまだまだ大きな「形」や「仕組み」になりきっていないのが
現状、というところでしょうか。
そこを、もうひとこえ!というのが、
農山漁村交流PTとか、豊かな体験活動推進事業とか、
そのあたりの挑戦なのだと感じています。

先輩たちの築いてきたものを、
ぼくらはどのぐらい高めていけるのだろうか。
プレッシャーはすごいですが、
でも、やりがいを感じています。

明日は大沼で、補助指導者養成講習です。