*このバイクはイタリアの「DUCATI」と言うメーカーの1982年マイク・ヘイルウッド・レプリカ(MHR)です。カラーは私の好きなイタリアのMV(メカニカ・ヴェルゲーラ)風に塗り替えて有ります。排気量は860cc2気筒キック始動のみ。*
*左側が私のDUCATI・1990・900ss、右は自転車仲間のI氏が乗っていたDUCATI・750F1です。*
*そしてこれが私の大好きなMV・AGUSTAです。排気量は1100cc位まで有るのですが、プレミア価格が付いて1000万円以上します。写真の物は私が手に入れた125ccの新車デッドストックで売値が100万円でした。*
*上のオワン型ヘルメットは私が16歳頃(45年前)に購入、当時のレース公認のアライの物です。色はMVのライダー、ジャコモ・アゴスティーニのヘルメットを真似て塗って有ります、しかし赤と緑が左右逆なのに気付かず塗り上げてしまった思い出の品で、今でも店に飾って有ります。下は後にフルフェイスをアゴスティーニカラーに塗った物でこれも店に飾って有ります。*
(オートバイの話!)
私がオートバイに乗り始めたのが16歳、今から45年前です。当時はオートバイに対する規制が厳しく、ハンドルの交換もままならない時代でした。レーサーに憧れる少年達は、少しでもレーシングバイクに近付けるべく、ハンドルを低く短くしたいのですが、セパレートはもちろん、スワローも駄目でした。
そんな中、唯一セパハンで乗れるのが、イタリアのMV、DUCATIでした。街中でもめったに見かけることは無く、外車販売店の展示品を見るのが関の山でした。
勿論、バイクと言えども高額で、MV750cc×3台で小さな一戸建てが買える価格でした。当時夏木陽介と鶴田浩二が同時に購入したと聞いて羨ましかったのを覚えています。
そして30歳の頃にやっと購入したのが中古のDUCATI・MHRです。外車は27歳の時にハーレーFLHを購入して以来、BMW、トライアンフ、と複数のオートバイがガレージに入っている生活でしたが、何故かイタリアンマシンは故障が怖くて購入しなかったのです。
でも名古屋の師庄が先陣を切って、DUCATIを購入したのです。当時すでに名古屋に住んでいたのですが、DUCATIを見つけたのが大阪、そこで引取りを頼まれたのが私です。憧れのDUCATI、持ち主より先に私が乗る訳で、申し訳ないと思う反面うれしくて堪りません。
いかにも機械が動いていると言う感じのノイズ、歯切れの良い排気音、ハイギアードなサスの硬い乗り味、これこそイタリアでした。そこからは私の頭の中はイタリアンカラー一色、ちょうどその頃乗っていたBMW90/6のシフトのリターンスプリングが折れて修理に持って行くと、DUCATI・MHRが1台置いて有ります。
店主に「これ修理?」と聞くと「お客さんの預かり物で売り物!」持ち主を聞くと直接では有りませんが、友人の知り合い。早速状態を聞きその日の内に購入を決定、後日追い金を持っていく事にしてその日は退散。
頭の中はDUCATIの事でバラ色、1週間後引取りに行き、緊張しながらエンジンを掛け自宅を目指してスタート、しかし今までのバイクとは全然違うのです。サスはガチガチ、シートも幅の広い板に跨っている感じ、おまけに走り出すとレールの上に乗っている様に曲りません、ミッションもローで80km以上出そうです、3速まで入れるのがヤットです。
店をスタートして300m程走った所で、「返しに行こうかな?」と真剣に思いました。でも何とか自分のガレージまで乗って帰り、写真に撮ったのが一番上の写真です。その日から約一ヶ月、仕事前に堺から310号線を奈良県五條まで、峠道を走りに、ほぼ毎日練習しました。
でも癖のある物の方が面白いのはバイクも人間も同じ、DUCATIも2台乗りました、後に乗った900ssはMHRとは全然違う乗りやすい物で、自分の腕前が格段に上がった気がしました。
今週の1台
*GTのMTBです、MV・DUCATIに合わせて、REDの自転車を載せて見ました。*