*今回は本の話です。*
*私が本を読み始めたのは中学3年生の時です、当時の塾仲間にミステリー好きの子がいて、彼に「エラリー・クイーン」の「Xの悲劇」を借りたのが最初でした。
面白くて、面白くて、夜眠るのも忘れて読みふけりました。それからは「クイーン」「アガサ・クリスティー」「ポオ」「D・マーフィー」「チェスタトン」「クロフツ」「ロバート・ラドラム」他、ミステリーから冒険小説まで外国作家の本を読み漁りました。
その後、日本の作家に移り、「赤川次郎」「内田康夫」の「浅見光彦シリーズ」などは新作が出るのが待ち遠しくて、出る度に本屋さんに通ったものでした。
鉄道ミステリーの「西村京太郎」そして間違えて買った「西村寿行」のちょっと「大人」の小説にもハマりました。「椎名誠」の自叙伝の様な小説から「怪しい探検隊」やら彼の「面白仲間」の本も沢山読みました。
そんなこんなで、溜まった文庫本が600冊ほど有って、歳が行ってから読み返そうと思っていたのですが、いざ歳を取ると文庫本の小さな字が読みづらく、欲しい人にあげたり、フリーマーケットで売ったりしたのですが、まだ400冊ほど手元に残って居ます。*
*そして最近は、図書館のハードカバー(字が大きくて読みやすい)の本を借りて、月に4~5冊読んでいるのですが、まず色々な作家のエッセイから始まり、時代物の「宇江佐真理」「朝井まかて」「あさのあつこ」も一時はまり、「大山淳子」の「あづかりやさん」にもはまり、「石持浅海」にもはまりました。
この何年かで、心に残った小説を何冊かお教えしたいと思います。
①遠藤周作・・・「ルーアンの丘」 あの「狸おやじ」(失礼)がこんなロマンチックな文章を書くのかと思った作品です。
②ドリアン助川・・・「あん」 樹木希林が主人公を演じて映画にもなった作品ですが、読後にうっすらと涙が浮かぶような心洗われる作品です。
③有栖川有栖・・・「幻坂」 天王寺七坂にまつわる、それぞれの坂の話ですが、非常に興味深く読み、読後に早速、「天王寺七坂」と「それにまつわるお寺」を歩いて回りました。
④久世光彦・・・「雛の家」 昭和初期の人形店の三姉妹の物語なのですが、三人三様の性格と生き様と戦争との関わり、世の中の変遷と読み応えのある、また、しっとりとした読後感がいつまでも尾を引く面白い作品でした。
以上四冊の本、機会が有れば、ぜひ読んで見て下さい。
今月の読書
不村家奇譚・・・彩藤アザミ
ツバキ文具店・・・小川糸
食堂かたつむり・・・小川糸
名言探偵・・・北國浩二