GIANT-ATX760 レストア終了!

2011-08-26 15:46:16 | 自転車

*レストアの終了した、GIANT-ATX760です。*

(GIANT-ATX760 レストア終了!)

 パスハンターのオーナーのK氏の紹介で来られた、M氏のGIANTがレストア終了しました。友人から貰った物で、取り合えず動く様に、出来れば綺麗に、そしてタイヤはロードの少し太め、ハンドルはフラットの短め、グリップはトマゼリ(バイク乗りならご存知の)の様な物、と具体的な注文を頂き、レストア・スタートです。

 持ち込まれた時は、グリップは劣化でちょっと固めのコールタール状で、ワイヤー類はサビだらけ、勿論シフターは両方とも固着、フレームのGIANTの文字も黄色く色ヤケ、ブレーキレバー・シートポスト・ハンドル等はつや消しの黒が日焼けと擦れでアルミの下地が出ている様な状態でした。

 必要な部品を注文し、各部品を取り外し、フレームからフォークも外し、ヘッドパーツ・BB・前後ハブのベアリングのオーバーホールからです。外観の割りに各回転部分は状態も良く、オーバーホール後、気になっていたGIANTの文字の黄ばみをコンパウンドで磨いて見たのですが、文字が薄くなるほど磨いても黄ばみは消えません。

 そこで、磨く事を諦め、文字の部分を塗装し直す事にしました。マスキングでフレームを隠し、文字部分を切り抜いて行くのですが、目が悪いせいか、なかなか綺麗に切り抜くことが出来ませんでしたが、何とか塗装も終了。

 ホイールも綺麗に磨き、サビと油で汚れたリヤ・カセットを分解掃除、新しいタイヤ・チューブを入れると、見違えるように綺麗な、前後ホイールセットの出来上がりです。

 クランクはキズ・くすみが有るので、ペーパーで表面を整えてコンパウンドでピカピカに仕上げます。勿論チェーンホイールもピカピカに。新品のチェーンを取り付け、いよいよ問題のシフターです。

 DEOREの初期の物で内部のラチェットの爪が固着している物がほとんどです。ワイヤーを引いた時に、爪に引っかからないので、押しても押してもワイヤーが戻ってくるのです。結果ディレーラーが同じ位置から変わらないという事になるのです。

 特にFのシフターが難物で、綺麗に動くようにするのに半日くらい掛かりました。ペダルもアルミ部分を磨き、鉄の部分を黒で再塗装、綺麗なクランクに取り付けると余計に引き立ちます。

 ハンドルはアルミのストレートを両端5cmづつカットして、ブレーキレバーも黒つや消しで再塗装、グリップもトマゼリ風の黒を付け、ワイヤーリングを済ませ、新品のサドルを取り付け完成です。

 オーナーのM氏も満足顔で引き取って行かれました。次もK氏の紹介で来られた方のスポルティーフのレストアです。この自転車もオーナーの思い入れの深い物で詳細は次回のブログで紹介したいと思います。

 




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

K氏のARAYA・MuddyFox!

2011-08-19 11:03:04 | 自転車

*BBのオーバーホールとリアホイールのフレ取りで預かっている、K氏のMuddyFoxです。*

(K氏のARAYA・MuddyFox!)

 クランキングの時にコクッ・コクッとショックが有るというので、クランクの締め付けが緩んでいるのかなと、締め付けナットを見ると、しっかり締まっています。他に緩んでいる所も無さそうなので、オーバーホールの経験を聞いてみると、購入以来していないとの事、多分固まったグリスがベアリングの回転を邪魔しているのでは無いかと思います。

 写真では判りにくいかもしれませんが、このMuddyFox紫に細かなラメの入った塗装で、20数年経った今でも、新車の様な輝きを保っています。もちろんリム・ハブもピカピカで、いかに大事に乗られて来たかが判る自転車です。

 K氏はかなりの趣味人で、先日も「妻用なんですよ!」と真っ赤なアルファロメオを手に入れ、新車以上に光らせて楽しんでいます。バイクもHONDAのイーハトーブ(125ccのトライアル車)をピカピカにして乗っており、つい最近は、古いフィルムカメラのレストアも始めた様です。

 家がご近所と言う事もあり、時々店に寄られては、趣味の話をして色々と情報交換をしています。

 今、預かっているMuddyFoxも持ち主の愛情が感じられるだけに、商売抜きで、あちらもこちらも手を入れてあげたくなります。

 取り敢えずは、今かかっているGIANTのMTBのレストアをしなければいけませんが、固着したシフターが動く様になるかが不安です。このMTBも持ち主がビックリする位綺麗に仕上げたいので、痛いギックリ腰を我慢しながら今日も作業をしています。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こっ、腰が・・・!(パスハンター完成写真!)

2011-08-12 09:55:03 | 自転車

*先週の写真の自転車が完成しました。すでにK氏の手元に行き早速パスハンに挑戦しているようです。*

(こっ、腰が・・・!)

 写真のパスハンターをK氏に引渡し、さて次の仕事とOLD・DAHONの折り畳み自転車をオーバーホールしだしたのです。

 前後のパンク修理、後輪の交換、リムのサビ落とし、と順調に作業は進んでいたのですが、肝心の折り畳みが永く放置されていたのか、フレームの中央の蝶番が固着しています。

 潤滑剤をスプレーして、蝶番に足を掛け、力を入れた時の姿勢が悪かったのか、腰に「ピキッ!」と言う嫌な感触が。あちゃーやってしまいました、ギックリ腰です。あわてて腰を伸ばしてみたのですが、時すでに遅し、曲がったまま伸びません。

 しかたないので、痛み止めのシップをはり、仕事も早々に切り上げて、歩くより自転車に乗る方が楽なので、家まで自転車で帰り、夕食後早々に寝たのですが、寝返りを打つ度に痛さの為目が覚めます。

 一晩中、痛さの為に熟睡が出来ませんでした、翌日も無理をして、自転車で仕事に来たのですが、両肩のこりがひどく、腕まで痺れる始末です。そうこうしていると、何か右目のまぶたが変な感じです。

 鏡を覗いてみてビックリです。腫上がっているのです。肩こりから来ているのだろうと、目薬をさし、左肩にシップを貼って、自分で揉んで見たのです、これが功を奏したのか、右目の腫れは仕事が終わる頃には引いてきました。

 家に帰り、シャワーを浴び、鏡の前に立って(男前の)顔を覗くと、今度は左目のまぶたが腫上がっています。よっぽど疲れが溜まっていたのか、両肩・腰にシップを貼り、マッサージチェアーでたっぷりと時間を掛け両肩をマッサージしました。

 考えてみれば、パスハンターを造るのが楽しくて、肩の凝る仕事ばかり、根を詰めすぎたようです。と言う事で、このお盆は、好きな自転車にも乗らずに、体の休養に勤めようと思います。

 



コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エール流・パスハンター!

2011-08-05 12:33:01 | 自転車

*お客様の注文で製作中のクラッシック風のパスハンターです。*

(エール流・パスハンター!)

 先週のブログの記事を読んだお客様が、「26incのクラッシック風のパスハンターが欲しい。」と言う事で、2階の倉庫から520mmのランドナーフレームを探し出し、まず塗装をエールグリーンに再塗装、ヘッドパーツはTANGEのデッドストック・ブレーキはMTBの良く利くカンチを探し・注文はフェンダーレスだったのですが、ポイントにショートフェンダーを付けて見ました。

 本当は、「フレームが見つかったら連絡下さい。」と言われていたのですが、フレームの磨きに掛かると、塗装・組み立てと一気にここまで組み上げてしまいました。クランクもMTBの物を綺麗に磨き、ShimanoのカートリッジのBBに組んでみたのですが、チェーンラインがちょっと気になります。

 今日は昼から、BBをShimanoの物からTANGEのカートリッジの物に組み替えて見ようと思います。前後ディレーラーもMTBの物を在庫の中から探し出して、組んでみようと思います。

 WレバーはDIA-COMPEの復刻版を使うつもりなのですが、問屋さんでは今在庫がない様なので、手持ちの物が有ればそれを使うかも知れません。Bレバーも手持ちの物で適当な物が無かったので、DIA-COMPEの204QCを使います。

 まだまだ、製作途中ですが、なんとなく完成時の様子が想像出来る段階まで来ています。本当はここからが大変なんです、各部が思うように動いてくれるか、乗ってみて、力を掛けてみて問題は無いか、店の前の坂道を登って降りて変速してみて、やっと完成です。

 でも、この形がちょっと見えてきた段階が一番楽しみです。「あの部品を使って、どうしようか、此処はこうしよう。」この試行錯誤が楽しいし苦しみなのです。自転車とは乗っても、組んでも、ちょっと「Mの世界」を味わうおかしな乗り物です。

 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする