*レストアの終了した、GIANT-ATX760です。*
(GIANT-ATX760 レストア終了!)
パスハンターのオーナーのK氏の紹介で来られた、M氏のGIANTがレストア終了しました。友人から貰った物で、取り合えず動く様に、出来れば綺麗に、そしてタイヤはロードの少し太め、ハンドルはフラットの短め、グリップはトマゼリ(バイク乗りならご存知の)の様な物、と具体的な注文を頂き、レストア・スタートです。
持ち込まれた時は、グリップは劣化でちょっと固めのコールタール状で、ワイヤー類はサビだらけ、勿論シフターは両方とも固着、フレームのGIANTの文字も黄色く色ヤケ、ブレーキレバー・シートポスト・ハンドル等はつや消しの黒が日焼けと擦れでアルミの下地が出ている様な状態でした。
必要な部品を注文し、各部品を取り外し、フレームからフォークも外し、ヘッドパーツ・BB・前後ハブのベアリングのオーバーホールからです。外観の割りに各回転部分は状態も良く、オーバーホール後、気になっていたGIANTの文字の黄ばみをコンパウンドで磨いて見たのですが、文字が薄くなるほど磨いても黄ばみは消えません。
そこで、磨く事を諦め、文字の部分を塗装し直す事にしました。マスキングでフレームを隠し、文字部分を切り抜いて行くのですが、目が悪いせいか、なかなか綺麗に切り抜くことが出来ませんでしたが、何とか塗装も終了。
ホイールも綺麗に磨き、サビと油で汚れたリヤ・カセットを分解掃除、新しいタイヤ・チューブを入れると、見違えるように綺麗な、前後ホイールセットの出来上がりです。
クランクはキズ・くすみが有るので、ペーパーで表面を整えてコンパウンドでピカピカに仕上げます。勿論チェーンホイールもピカピカに。新品のチェーンを取り付け、いよいよ問題のシフターです。
DEOREの初期の物で内部のラチェットの爪が固着している物がほとんどです。ワイヤーを引いた時に、爪に引っかからないので、押しても押してもワイヤーが戻ってくるのです。結果ディレーラーが同じ位置から変わらないという事になるのです。
特にFのシフターが難物で、綺麗に動くようにするのに半日くらい掛かりました。ペダルもアルミ部分を磨き、鉄の部分を黒で再塗装、綺麗なクランクに取り付けると余計に引き立ちます。
ハンドルはアルミのストレートを両端5cmづつカットして、ブレーキレバーも黒つや消しで再塗装、グリップもトマゼリ風の黒を付け、ワイヤーリングを済ませ、新品のサドルを取り付け完成です。
オーナーのM氏も満足顔で引き取って行かれました。次もK氏の紹介で来られた方のスポルティーフのレストアです。この自転車もオーナーの思い入れの深い物で詳細は次回のブログで紹介したいと思います。