花紅柳緑~院長のブログ

京都府京田辺市、谷村医院の院長です。 日常診療を通じて感じたこと、四季折々の健康情報、趣味の活動を御報告いたします。

彼方の酒樽

2014-12-17 | 日記・エッセイ
来年度の日本東洋医学会学術講演会の演題申込締切りが、12月18日に延期になった。昨年の今頃、演題申込をオンラインで行った時は、送信がエラーまたエラーの繰り返しで全く登録できない。これはもう無理か、時間切れかとモニターを前に小一時間真剣に悩んだ挙句、登録項目の入力が一個ぬけていただけなのにようやく気が付いたのだった。今回は耳管開放症についての第4報となる口演の演題申込みを行ったが、何の滞りもなくあっさりと登録することができた。この演題が採択されれば、来年の6月は岐阜行きである。

学会と申せば、もう十数年前、新潟で開催された日本耳鼻咽喉科学会総会の思い出がある。金曜夜の懇親会場は昼間の参加者をはるかに上回る盛況ぶり。その会場の一角にはずらずらと大きな酒樽が並び、さすがに米所の新潟、まことに圧巻だった。遠目にちらちらと眺めつつ、酒樽めがけて突進するのも気が引けて、なんやかやの後にようやく辿り着いた時には、既に越乃寒梅は完売、横にあったらしいコシヒカリのおにぎりも、ものの見事に一個も残ってはいなかった。その後、再び彼の地で開催されることがあったのだが、ホテルに到着した途端に家族が体調を崩したという緊急電話があり、急遽帰京せねばならなくなった。どうも新潟には御縁がない。