京都府京田辺市、谷村医院の院長です。 日常診療を通じて感じたこと、四季折々の健康情報、趣味の活動を御報告いたします。
是貞の親王の家の歌合の歌
露ながら折りてかざさむ菊の花 老いせぬ秋のひさしかるべく
古今和歌集・巻第五 秋歌下 紀友則
不求写得合時宜 求めず 写し得て時宜に合するを
何管世間人不知 何ぞ管せん 世間 人の知らざるを
唯求筆筆帰平正 唯だ筆筆 平正に帰せんことを求めるのみ
画法君看亦我詩 画法 君看よ 亦た我が詩なるを
揖斐高訳注:東洋文庫「柏木如亭詩集2」, p227, 平凡社, 2017
秋といへば契り置きてや結ぶらん 浅茅が原の今朝の白露
新古今和歌集・巻第五 秋歌下 恵慶法師
百首歌の中に
跡もなき庭の浅茅にむすぼほれ 露の底なる松虫の声
新古今和歌集・巻第五 秋歌下 式子内親王
里はあれて人はふりにし宿なれや 庭もまがきも秋の野らなる
古今和歌集・巻第四 秋歌上 僧正遍照