暖色の紅葉と寒色の緑葉。李漁の《伊園十宜》宜秋「門外時時錦屏列なる、千林復た舊時の青さにあらず」に対し、蕪村の《宜秋図》は錦屏列に舊時青(旧時の緑)を残す。錦秋の候にあり常盤木の如き楓樹一本の心を謡うのは《六浦》である。千古不易と有為転変。「赤と緑」の色合いが秋ほど鮮やかに照り映える季節はない。
暖色の紅葉と寒色の緑葉。李漁の《伊園十宜》宜秋「門外時時錦屏列なる、千林復た舊時の青さにあらず」に対し、蕪村の《宜秋図》は錦屏列に舊時青(旧時の緑)を残す。錦秋の候にあり常盤木の如き楓樹一本の心を謡うのは《六浦》である。千古不易と有為転変。「赤と緑」の色合いが秋ほど鮮やかに照り映える季節はない。