一番奥のテントサイトに大きなオニクルミの木があります。
普通ケーキやクッキーに入っている胡桃はカリフォルニア等の胡桃で
殻が薄く割りやすいのですが、うちのは縄文の人々も食べていた
和クルミです。
東北地方の特産品、〝くるみゆべし″のクルミです。
殻がメッチャクッチャ硬く、だからオニクルミというのかと私は思っています。
ケーキの胡桃とは味も少し違います。
オニクルミの方がしっかりとした濃厚な味です。
地元の方は生胡桃をすりつぶして胡桃味噌にしてお餅につけて食べたり、
野菜と和えたりなさいますが、私が生胡桃を割ってすりつぶしたら
殻の欠片が混じり、大変なことになります。
割り方にコツがあるのでしょうが、コツのひとつはその作業を
のんびりと楽しんですることなんでしょう。
大家族で囲炉裏をかこんで秋の夜長を楽しむ昔話の絵を思い描きながら、
現代縄文人の私は自分流クルミ割りの方法でせっせと剥き胡桃を作って、
タイマーをセットしたホームベーカリーでクルミパンを焼きます。
朝パンの焼ける匂いを目覚ましにするこの幸せ!!
うちに、鬼であろうとなかろうと胡桃の木があってうれしいです。
何年か前からこの胡桃を那珂市の直売所に置かせてもらっています。
(直売所サンファームなるみ http://www.narumien.jp/sunfarm.html)
ローストしてあるので割りやすいと好評です。
あちこちの直売所に出ている胡桃は種類が違うのか小さく丸い実ですが、
うちのは大きく先が尖ってやや縦長です。
今年も置かせてもらっていますが、これまでとは違えて、
生胡桃、炒り胡桃、割胡桃の3種とクルミ割り板を出店しました。
割りやすくローストした胡桃でもナイフの刃を当てて金づちで叩くのは
要注意。胡桃が転がり手を打つこともあります。
板の窪みに乗せると安定して楽かつ安全です。
板は彫刻刀で窪みをつけ、電気ペンでリスと胡桃の枝の絵を描きました。
バードカービングの道具が役に立ちました。
キャンプ場の受付にも並べています。
試食用炒り胡桃も置いてありますので、クルミ割り板に乗せて割って食べてみてください。
尚、胡桃の殻は油気があるのか非常によく燃えますので、焚火の薪の下に入れると
よい着火剤になります。