この辺りの家々にはどこでも梅とお茶の木があります。昔からのことだそうです。
水戸藩主の徳川斉昭の命によるとか。
確かにお茶と梅干が常備されていれば、飢きんの時でも、地震などの災害の時でも何とかしのげます。
先日、ご近所からバケツ一杯も梅をいただきました。
その日は一日梅仕事でした。
完熟の実、青い実、大きい実、小さい実、傷のあるもの、割れたもの等々を選別し、梅干用、梅ジュース用、梅ジャム用に分けました。
それから、洗ったり、ヘタを取ったり、痛んだところを切り取ったり、、、、。
梅干し用はしばらく水に浸してあく抜きをして、よく拭いて、厚手の大きなストックバッグに入れました。
そこに塩と少量の焼酎を加え混ぜ、空気を抜いてジップし冷蔵庫に収めました。上に重しの代わりに糠みそバッグが乗っています。
梅ジュース用は梅酒のビンに氷砂糖と実を重ね入れ、少量の焼酎をかけました。
梅ジャム用は冷凍しました。それを翌朝、2,3度茹でこぼした後、種をとり、砂糖を加え煮ました。
どこの家でもこの梅仕事をしているのでしょう。
うちは梅の木もお茶の木もありませんが、山椒の木があります。 実が年々沢山採れるようになりました。
山椒の木もあると重宝します。 筍料理には若葉(木の芽)を使うと見た目も味もぐっと引き立ちます。
梅をいただいた前の日、主人に手伝ってもらって山椒の実を収穫しました。
今年はちょっと遅かったかも、種がやや熟しすぎの感あり。
急いで茹でこぼし、小分けにして冷凍しました。
明日にでもチリメンじゃこを買って来て、佃煮を作りたいと思っています。
私には山椒の木があると嬉しいことがもう一つあります。
アゲハ蝶がこの葉に卵を産み付けに来ます。 アゲハがいくら食べても、木が枯れることは決してありません。
去年は何匹かのアゲハの幼虫を飼育箱に移し、毎日葉を与え、羽化までの成長過程を楽しみました。
今年はどうしようかな~。