A Good Git-Together / Jon Hendricks
先日紹介したペッパーアダムスとジミーネッパーのアルバムに、Minor Catastropheという曲が収められていた。バラードはエリントンの曲が2曲、後は2人のオリジナルが中心であったが、この曲の作者はJon Hendricks。あの、ランバートヘンドリック&ロス(LHR)の一員のJon Hendricksだ。
アダムスのアルバムに何故この曲が選ばれたのかは分からないが、他の曲とも違和感なく収められている。
ヘンドリックスは、歌だけでなく作詞や作曲でも有名で、ヘンドリックスの書き残した詩は数多い。ベニーゴルソンの名曲アイリメンバークリフォードに歌詞をつけたのも彼だが、多くの歌手に歌われている。歌(それもスキャットやコーラスも)だけでなく作詞や作曲の才能にも長けているスーパーマンだ。
ヘンドリックスのレコードデビューは、コーラスグループLHRの一員として世に出た。1955年のFour Brothersがデビュー作だと思う。他にも、ジョージラッセルのNew York N. Y.ではナレーションを努めるなど、単なる一歌手として以上の活躍をデビュー当時からしていた。
そのヘンドリックスが、1959年に一足遅れてリーダーアルバムを出した。いつものコーラスではなく、自身のボーカル(スキャット)を中心に、バックには、曲によってモンゴメリーブラザース、そしてアダレーの兄弟が付き合うという豪華編成だ。
1959年というと、キャノンボールアダレーはマイルトあのKind of Blueを吹き込んだ直後。自分のグループで活動を始めた頃。ウェスモンゴメリーも本格的に表舞台に登場してきた時期。この時期のアルバムには、後の大物達が雨後の筍のように次々と顔を出した時期だが、この組み合わせも今振り返ればすごい組み合わせだ。
そのアルバムの中にも、このMinor Catastropheが収められているが、歌詞はなくスキャットでヘンドリックス自身も登場する。さらに、スキャットの相方としてアルトのポニーポインデクスターも加わるが、この2人は後にヨーロッパでも活躍するがどちらもスキャット上手。いいコンビでこの曲での2人の掛け合いはアダムスとネッパーのアンサンブルやソロと比較しても聴き応えがある。ヘンドリックスの場合はコーラスではなくソロでやっても、単なるボーカルではなく、ボーカリーズのバックとのコラボが素晴らしい。
すでに90歳を超えているが、今年元気に来日したようだ。聴き逃したが是非生でもう一度聴いておきたい一人だ。
1. Everything Started in the House of the Lord Jon Hendricks 1:03
2. Music in the Air Jon Hendricks 3:58
3. Feed Me Jon Hendricks 3:50
4. I'll Die Happy Jon Hendricks 2:22
5. Pretty Strange R.P. Weston 2:53
6. The Shouter Jon Hendricks 5:03
7. Minor Catastrophe Jon Hendricks 5:21
8. Social Call Jon Hendricks 2:22
9. Out of the Past Benny Golson 4:55
10. A Good Git-Together Jon Hendricks 3:41
11. I'm Gonna Shout (Everything Started in the House of the Lord) Jon Hendricks 2:26
Jon Hendricks (Vol)
Pony Poindexter (as,vol)
Cannonball Adderley (as)
Nat Adderley (cor)
Gildo Mahones (p)
Buddy Montgomery (vib)
Monk Montgomery (eb)
Wes Montgomery (g)
Bill Perkins (Tambourine)
Ike Isaacs (b)
Walter Tolgen (ds)
Walter Bolden (ds)
Richard Bock Producer
先日紹介したペッパーアダムスとジミーネッパーのアルバムに、Minor Catastropheという曲が収められていた。バラードはエリントンの曲が2曲、後は2人のオリジナルが中心であったが、この曲の作者はJon Hendricks。あの、ランバートヘンドリック&ロス(LHR)の一員のJon Hendricksだ。
アダムスのアルバムに何故この曲が選ばれたのかは分からないが、他の曲とも違和感なく収められている。
ヘンドリックスは、歌だけでなく作詞や作曲でも有名で、ヘンドリックスの書き残した詩は数多い。ベニーゴルソンの名曲アイリメンバークリフォードに歌詞をつけたのも彼だが、多くの歌手に歌われている。歌(それもスキャットやコーラスも)だけでなく作詞や作曲の才能にも長けているスーパーマンだ。
ヘンドリックスのレコードデビューは、コーラスグループLHRの一員として世に出た。1955年のFour Brothersがデビュー作だと思う。他にも、ジョージラッセルのNew York N. Y.ではナレーションを努めるなど、単なる一歌手として以上の活躍をデビュー当時からしていた。
そのヘンドリックスが、1959年に一足遅れてリーダーアルバムを出した。いつものコーラスではなく、自身のボーカル(スキャット)を中心に、バックには、曲によってモンゴメリーブラザース、そしてアダレーの兄弟が付き合うという豪華編成だ。
1959年というと、キャノンボールアダレーはマイルトあのKind of Blueを吹き込んだ直後。自分のグループで活動を始めた頃。ウェスモンゴメリーも本格的に表舞台に登場してきた時期。この時期のアルバムには、後の大物達が雨後の筍のように次々と顔を出した時期だが、この組み合わせも今振り返ればすごい組み合わせだ。
そのアルバムの中にも、このMinor Catastropheが収められているが、歌詞はなくスキャットでヘンドリックス自身も登場する。さらに、スキャットの相方としてアルトのポニーポインデクスターも加わるが、この2人は後にヨーロッパでも活躍するがどちらもスキャット上手。いいコンビでこの曲での2人の掛け合いはアダムスとネッパーのアンサンブルやソロと比較しても聴き応えがある。ヘンドリックスの場合はコーラスではなくソロでやっても、単なるボーカルではなく、ボーカリーズのバックとのコラボが素晴らしい。
すでに90歳を超えているが、今年元気に来日したようだ。聴き逃したが是非生でもう一度聴いておきたい一人だ。
1. Everything Started in the House of the Lord Jon Hendricks 1:03
2. Music in the Air Jon Hendricks 3:58
3. Feed Me Jon Hendricks 3:50
4. I'll Die Happy Jon Hendricks 2:22
5. Pretty Strange R.P. Weston 2:53
6. The Shouter Jon Hendricks 5:03
7. Minor Catastrophe Jon Hendricks 5:21
8. Social Call Jon Hendricks 2:22
9. Out of the Past Benny Golson 4:55
10. A Good Git-Together Jon Hendricks 3:41
11. I'm Gonna Shout (Everything Started in the House of the Lord) Jon Hendricks 2:26
Jon Hendricks (Vol)
Pony Poindexter (as,vol)
Cannonball Adderley (as)
Nat Adderley (cor)
Gildo Mahones (p)
Buddy Montgomery (vib)
Monk Montgomery (eb)
Wes Montgomery (g)
Bill Perkins (Tambourine)
Ike Isaacs (b)
Walter Tolgen (ds)
Walter Bolden (ds)
Richard Bock Producer
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