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風の雑記帳

平凡でもかけがえのない毎日が過ぎていく。
風景や触れ合い、心の断片を切り貼りして綴ってみる。

野菜の都合

2014年09月09日 | 美味しい話



いんげんがこんなに採れたので、今夜は天ぷらだった。
草だらけの畑でのんびり育った野菜は、甘くて柔らかくて美味しいぞ~。

今、「時は金なり」とばかり、「生きもの時間」さえ操作されているのだそうだ。
促成栽培、単一栽培、化学肥料、農薬、抗生物質、ホルモン剤、遺伝子組み換え、クローン技術、、、。
そういう最新の科学技術を使って、生きものたちの時間や空間が切り縮められていると。

例えば、普通の4倍の速度で大きくなるレタス、
普通より、6~8倍も速く育つサケ、
何段も重ねられたぎゅうぎゅう詰のゲージに入れられ、昼と夜の時間は短縮され電気調節で卵を産ませられるニワトリ。

自分たちの口に入るものが、どんな育ち方をしたのか分からないものが増えている。

農民は、「生産者」ではなく「待つ人」だと言った方がおられる。
人間の都合ではなく、あくまでも畑の都合、野菜の都合。
農業とは、作物が生きる時間を大切にしながら、人間の時間と作物の時間とのズレをうまく折り合わせる仕事だと。


「食べものは生きものである。」
その生きもののまわりに流れるゆっくりとした時間を尊重し作られたもの、スローフードを見直そう。