中山七里作音楽ミステリー、岬洋介シリーズに嵌っている。
年末に借りた『さよならドビュッシー』は、ピアニストを目指す高校生が火事で全身やけどを負い、それでも負けずに岬洋介の指導を得てピアニストを目指す話。
そのあと続く『いつまでもショパン』は、治安の悪いポーランドでの、岬洋介が挑むショパンコンクールの話。
そして『どこかでベートーヴェン』は、ショパンコンクールでの岬の評価の報道を聴いた高校時代の友人が、高校時代の岬洋介を回想する話。
そして、それに続くのが『もういちどベートーヴェン』。
これは、市内の図書館に問い合わせたら、「このミステリーがすごい!」の冊子に載っているというので借りて来たのだが、途中までしかない。
途中までは読んでしまったから、どうしても全部読みたい、
今すぐ読みたい!!!となり、通販を待つ時間も惜しく、本屋に行ったら何と、置いてあった!。
本は図書館から借りるものと決めていたけれど、今回ばかりは自腹で買い求めた。
『もういちどベートーヴェン』は、『どこかでベートーヴェン』の高校時代で音楽を諦め、父親の職業でもある検事を目指すことになった。
そこから続く話で、司法試験に見事トップで合格し司法修習生時代の話。そして選ぶ職業は、、、、。
それに続くのが『おやすみラフマニノフ』。これはもう図書館から借りており、まだ読んではいないが、ここで岬洋介は、音大の講師役で出てくるようだ。
中山七里氏の音楽ミステリー、必ず殺人事件になって謎解きが始まるのだが、御子柴シリーズのようにドロドロせず清々しい。
スピンオフ作品という事で、その時系列に読んでみるのも良し、ジグゾーパズルのようにバラバラで読んで、出来上がってみて「あっそういう事ね!」って納得しても良し。
とにかく、音楽、クラッシックの曲の表現を文字にするって難しいと思うのだけれど、中山氏の表現が素晴らしくて、今度は音楽まで聴きたくなってくる。