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風の雑記帳

平凡でもかけがえのない毎日が過ぎていく。
風景や触れ合い、心の断片を切り貼りして綴ってみる。

チマ男とガサ子

2006年03月29日 | 本いろいろ

眠れないときは本を読むに限る。本は時には睡眠剤でもある(笑)
重松清氏の【見張り塔からずっと】は、3つの小品が入っていて、3組の家族、夫婦を
描いた作品だった。

解説で篠田節子氏も書いているが、重松氏は人間の精神の極めて深い部分を描き出して
いくことがホントに上手い作家だと思う。
盛り上がりそうな大事件が起きるわけでも、興味を引きそうな関係が発展するのでもなく、
重荷としての日常をあくまでも追い、淡々と描いている。
特別に作りあげられた物語というよりは、もっと身近な、日々の生活でも見え隠れする感情、
自分にも心当たりがある断片や、あるいはいつか自分も陥るかもしれない暗闇だったり。
つい覗いてみたくなる話が多い。

でも、焼肉を食べたら、あっさりした果物が食べたくなる。

それで、腹ごなしの意味で広げた本が【日曜日の夕刊】だった。
これは12組の家族のお話が詰まっているのだが、最初の「チマ男とガサ子」には笑った。
同じ作家が描いたのかと疑いたくなるほど軽快で面白い。

チマ男=神経質でマメな几帳面な男。チマチマした性格。
ガサ子=掃除片づけまるで駄目。ドジで不器用でガサツでいい加減。

チマ男、ガサ子がいるならチマ子、ガサ男がいるはず。
私はどっち、ややチマ子か?ガサ子か?いやいや、標準範囲内だべさ(笑)
チマ男とチマ子じゃ成り立たないわけだ。自分にないものを人は求めるものだし。

それにしても、この間ラジオで言っていた。
女子大生の寮の凄まじさを。その方は、耐えかねてアパートに引っ越したそうだ。
自立していない女は、生活面では男よりだらしがないそうだゾ!

微笑ましい、チマ男とガサ子の話、機会があったら是非読んでみてくだされ。

二次会は独り映画

2006年03月29日 | 映画、DVD、TV

28日夜は、送別会第二弾があった。
私の上司の送別会なので、私が主に段取り、進行、会計まで担当し、一応滞りなく
終わらせてホッとしたところ。
あぁ~、無事終わった終わった~の開放感で満たされる。

二次会へも誘われたが、映画を観て帰って来た。
先日は「ナルニア国物語」、今日は、「子ぎつねへレン」。

「ナルニア国物語・ライオンと魔女」の原作は、確か家にあったはず。
子どものために取り寄せた本で、自分では読んでいなかったなぁ。
映画は、「ロード・オブ・ザ・リング」を思わせる内容だが、全体的にあの迫力はない。
かなり期待して観にいったが、もう一回観に来ようかな、、という気にはならなかった。
洋服ダンスの奥に広がる未知の世界へ、兄弟たちは好奇心いっぱいに入り込む。
経験して初めて解ることがある。
世の中には良い人ばかりはいない。でも、正義を見失ってはならぬ、、と。
春休みだし、子ども達には人気なのかな。。。

「子ぎつねヘレン」は、これまた対象は子ども達なのかな、、という感じ。
むしろ、キツネの人間への害”エキノコックス”など、撮影では大丈夫だったのか
また、ストーリーの中で子ぎつねが発作を起こすシーンがあり、演技ではないはずなので
それはどんな風に撮られたのか、そちらの方が気になった。
でも、憧れの北海道の雄大な景色は目に焼き付く。
夏の青い空、浮かぶ白い雲、海、波打つ道路、広がる畑、ピアノの音楽とマッチして美しい。
「辛」という字、一を足すと「幸」になる。なるほどね・・・。


宴会のあと、映画、雨の中自転車で帰宅、どこか気持ちが高揚しているのかな。
夜中2時過ぎたのに、何だか、目が冴えて眠れませんなぁ。。。