青川の里 ~付知川 鮎釣り日誌~
青川(付知川つけちかわ)の里、岐阜県中津川市田瀬地区から鮎釣りや川のこと、地元情報などを。オフにはワカサギ、アマゴ情報も
 



一昨日、阿木川において恵那の中学3年の生徒が流されて亡くなるという、痛ましい事故が発生しました。
少年のご両親の悲しみを思うとかける言葉も見つからず、ただただご無念であろうと心中お察し申し上げます。
この場を借りまして心よりご冥福をお祈り致します。

さて、今回の事故の詳しい状況は目撃者もなかったということではっきり分かりませんが、当日の川の水量と水位のデータが公開されているので少し調べてみました。
事故が起こったであろう時刻、15時から16時くらいには、水位が90センチ前後、流量が10m3/秒前後でありました。
この数字は昨年自分が釣行したこの日とほぼ同じ数字です。
この時は普段の阿木川と比べかなり流れがきつかったことを覚えています。
腰ほどの水位でも上流に遡行するのがけっこう苦しいくらいで、見た目よりかなり押しが強い流れであったと思います。
それでも鮎用のタビを履いているのでできるのであって、素足ではすぐに足元をすくわれてしまうのではないでしょうか。
あの押しの強い流れはダム放流河川特有のもので、ある意味恐ろしさを感じるところです。
普段の優しい流れの阿木川しか知らないとしたら、少し水が高いなあくらいにしか思わないかも知れません。
そこに大変な危険が潜んでいると言えるでしょう。

今回の事故を受けて学校や親は子供達に、川には絶対に近づくなと指導するのでしょうか?
私も子どもの親としてそう言ってしまうかも知れません。
でも本当にそれでよいのでしょうか?
親がいくら言っても、言うことを聞かないのが子どもです。
ましてや水辺はとても魅力的で楽しいところです。
いつかはきっと水辺に近づいて遊ぶに違いありません。
それならばやはり普段からもっと水辺に近づけて、その危険性や怖さを覚えさせることが親の責任のように思いました。
今回の少年の死を無駄にすることなく、二度とこのような不幸な事故が繰り返されないよう、私たちは真剣に考えなくてはなりません。
先般の防災講演会での片田教授の言葉が思い起こされます。

居安思危  安きに居りて危うきを思う

やはり普段から危険を考えておくことが大切ですね。
私自身はこれからはもっと子どもを連れて川に行こうと思った次第です。


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