青川の里 ~付知川 鮎釣り日誌~
青川(付知川つけちかわ)の里、岐阜県中津川市田瀬地区から鮎釣りや川のこと、地元情報などを。オフにはワカサギ、アマゴ情報も
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追悼 木全崇博君を偲んで
鮎関連情報
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2019年12月28日
(写真は2012年、悲願のダイワ鮎マスターズ全国決勝大会の出場を決めたときの村田満さんからのインタビューの様子)
9月10日の当ブログでも触れましたが、木全崇博君が9月7日シマノジャパンカップ全国大会の試合中(正確には第1試合直前)に亡くなられました。
享年57才でありました。
四十九日も過ぎ少し落ち着いてきましたので、ここに木全崇博君を偲びその功績を称えて追悼の記事を書き記したいと思います。
(先日多治見の自宅へお伺いして、奥様にも御許しをいただいてまいりました)
私と彼との出会いは二十数年前になりますが、郡上の森オトリ店さんでした。夕方自分の釣果を森さんに報告していたとき、後から来た彼が自分の釣果をタライにあけて見せてくれ、自分の倍くらい釣っていた驚きを今でも鮮明に覚えております。
その後は大会などで出会う程度でしたが、彼が恵鮎会に入会してからは年齢も一つ違いと近いこともあり付き合いも深まり、特に付知川の解禁時には十数年来一緒に竿を出し、郡上が解禁するまでの数週間は毎日のように我が家の近くの釣り場で釣りをして、うちの生け簀にオトリ鮎を生かして行くのが日課となっておりました。
そんな彼と一緒に釣りをさせて貰ううち、ヘボ釣り師だった自分の釣技も多少は上がって行ったのか、2011年にはシマノジャパンカップの全国大会まで出場することが出来ました(予選等では貴重な助言を貰ったのは言うまでもありません)。
全国大会出場が決まってからは仁淀川の下見等に二度も付き合ってくれて、高知の夜を飲み歩いたのは良い思い出です。
その後、私の釣技が伸び悩むなか彼の木全式背針を譲って貰い釣ったところ、明らかにオトリの操作性が上がり釣果も上昇してきて、ここ数年は私のメインアイテムとなっております。
木全式背針は天野式背針の改良型ではありますが、小澤名人等多くの釣り人に影響を与えたことを思うと、彼の残した木全式背針は現在の鮎釣り界に多大な貢献をしていることを実感します。また彼の残した幾多の輝かしい戦歴が、木全式背針の優秀さを物語っているとも言えるでしょう。
彼の戦歴をご紹介します。
2000年以降各メーカー主催の全国大会と各地方大会等の優勝のみを並べております。
これはあくまでも私が調べた中での戦歴ですので、多分落ちや間違いがあると思われますのでお気づきの点が有ればお知らせ下さい。
彼が背針を使い始めたのは鮎釣りを始めて二年目に天野式背針と出会ってからと言うことです。三年目には既に木全式へと改良し、その後は二十数年、現在に至るまで使い続け、そのスタイルを貫き通しました。
彼が雑誌の取材用に書いた原稿を見せて貰いましたのでその一部をご紹介します。
・背針を使う理由は?
1.オトリ鮎を弱らせないため
2.自分の操作で野アユのいるポイントに移動できること
3.野アユのいるポイントにオトリ鮎を止めて泳がせることができること
・背針の最大のメリットは?
野アユのいるポイントをダイレクトに攻めることが出来て、オトリ鮎の泳ぎを自由に変えることが出来る。オトリ鮎を元気に尾ビレを振らせながらゆっくり泳がすことで野アユの掛かる確率が上がると思う。
・背針でもっともこだわっている部分は?
私の場合、鼻環、前のコブ、後ろのコブ、背針のバランスで、鼻環が直角に立つことがキモです。背針は半スレで野アユが掛からなければ外れません。
・ここぞという場面でよく効くワンポイントテクは?
他人が釣った後でも背針仕掛けだと石のテッペンに付いている鮎を狙うことが出来る。オトリ鮎が下流から、石のテッペンを越えたときに野アユが掛かることが多くある。
最後に彼の愛用の品々をご紹介します。
愛用のベストと彼の亡くなった翌週に開催された全日本鮎釣チーム選手権で優勝した高橋選手から送られた優勝メダルです。
最後に使用していた愛竿、ダイワ銀影競技メガトルク急瀬抜90
年期の入ったタモ
ダイワ鮎マスターズには1993年から参戦されていました。
2019年9月7日試合直前の様子(前田正巳氏撮影)
木全崇博君安らかにお眠り下さい。
さようなら。
追記
今回は特別にコメントを受け付けますので、彼へのメッセージなどをお寄せいただければ幸いです。
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今日の付知川 2019/12/02
付知川情報
/
2019年12月02日
早いもので今年もあと一ヶ月を切りました。
以前なら11月後半には雪の便りもありましたが、最近は全然そんな気配もなく、今日も一日雨のお天気でした。
ここ田瀬地区では40ミリほどの雨量で、付知川は50センチほど増水しております。
山の紅葉もほぼ終わり、今は枯れ葉が舞い散る時期となっております。
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