25,26日と郡上長良川では、ダイワ鮎マスターズ2012全国決勝大会が開催されました。
二日間の厳しい試合を戦い抜き、渇水の長良川を制したのは、予選で小澤剛選手を下した瀬田選手でありました。
瀬田選手おめでとうございます。
地元、木全選手は準決勝で瀬田選手に1尾差の惜敗。
痛恨の親子丼さえなければと悔やまれますが、”負けに不思議の負けなし”との言葉もあるように原因があっての結果ですので、この結果を真摯に受け止めてまた精進され、来年はぜひとも頂点に立っていただきたいと願っております。
さて、優勝された瀬田選手は終始落ち着いた試合運びで着実に鮎を掛けておられました。
特に道満の瀬で行われた予選第二試合での小澤剛戦は私も間近で見ておりましたが、お互い一歩も引かない瀬釣り勝負。
渇水で釣り返しの効かない厳しい状況の中、前後半とも1尾ずつリードした瀬田選手の勝利でありましたが、本当に素晴らしい試合でした。
小澤選手は後半テトラ前のポイントに行かれたようですが、一般の釣り人で一杯であったため数を伸ばせなかったとのこと。
これも鮎釣り大会の宿命でありますが、できうれば選手だけで思う存分釣りを競える大会ができないものかと思った次第です。
今回の大会は渇水でポイントが狭められ、土日で一般の釣り人がたくさんいるという厳しい条件ではありましたが、選手の皆さんは必死に鮎を釣られ、見事な釣果を上げられておりました。
放流種苗が云々と言われる方もおりますが、白滝さんをはじめ関係の皆さんはよく頑張っておられると思います。
郡上長良川の放流種苗は確か付知川と同じ岐阜県魚苗センターの木曽川産F1だったと思います。
これは昨秋木曽川で獲れた鮎から産卵、受精させ育てたもので、同じ伊勢湾で育ち、上った川が違っただけの天然遡上魚と同種の鮎です。よって秋になれば下って産卵しまた来年の遡上につながります。釣り人の都合で湖産鮎を放流してもそれが海産系と交配する事はなく、来春遡上することもありません。
より自然に近い形で鮎の再生産を目指すのであれば、今の放流がベストだと思います。
その上で産卵場所の整備とか、仔魚の流下を妨げる河口堰の開放とか、人の出来ることをやって鮎の再生産を助けてやる努力も必要でしょう。
釣り人も鮎のことをもっと勉強して、より良い釣り場環境を共に作って行く必要があるのではないでしょうか。
| Trackback ( 0 )
|
|