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沖縄

2013-03-22 09:31:15 | 日記
Aさんと知り合ったのは東京・三軒茶屋の雀荘だった。小柄な体と黒い顔が特徴で、丸い瞳に温かさがあった。年齢は45、6歳。麻雀のあとで一緒に呑むと、物事にこだわらない、幅の広い人柄がすぐにわかった。Aさんは、沖縄の人であって、電電公社の職員で、三軒茶屋にあった電話局へ研修に来ていたのだった。むろん、沖縄の返還前のことであるが、電電公社の中では、そういう人事の仕組みがあったのだろう。あるとき酒場で、戦時中の沖縄について質問してみると、Aさんは手を左右に振り、「そのハナシ、やめよう」と静かに言った。それがAさんの哀しみの表現だった。普天間問題などのニュースに接するとき、私はよくAさんの「そのハナシ、やめよう」をよく思い出す。もしお元気であれば、いまAさんは100歳に近い。  昭和40年か41年。私の母校(1年間だけ学んだ)である龍ヶ崎一高(」茨城)が夏の甲子園に出場し、1回戦で沖縄興南高と対戦するクジを引いた。これも返還前のことだから、スタンドの声援は9対1で興南に集まった。最近の沖縄は強いが、当時はまだレベルが低く、また茨城も同程度で接戦が予想されたが、ゲームもそのように進行し、龍ヶ崎の秀間投手(私の友人の甥)が興南のエース瑞慶山(すげやま)君の利き腕に死球を与えたりする乱戦となり、結果、龍ヶ崎が1点差で勝ったけれど、負けた興南への大拍手の音は、今でも頭に残る。 家人が友人にいただいた沖縄のピーナッツ豆腐のことは先日書いたが、今日の昼食はやはりそのときにいただいた沖縄ソバで、少々タンメンに近いが、ラー油がピッタリのスープが旨く(といっても私は飲まないが)、食後の菓子「ちんすこう」も暑い国の味だった。沖縄の美少女、宮里藍ちゃんもこれを食べて育ったのか?

2013-03-20 20:30:59 | 日記
消費税アップの際、還元セールを禁止する~という記事が何日か前の日経新聞の1面に載り「?」と私は思ったが、テレビのニュースショー番組などでは全く取り上げられなかった。 物品の販売法に(それも法律違反でもないのに)政治が口を出すというのも妙だが、それ以前に、そんな禁止令を出したとしても、それぞれの商店は必ず別の工夫(別の言葉)を用意して、増税分をカバーしていると表現して、サービスセールをするに決まっているではないか。  素人が何を言っているかと言われればそれまでだが、WBCの準決勝戦を観ていて、私は、プエルトリコの方が日本より強いと思った。 思い越すのが前の日曜朝のテレビでの張本勲さんの言葉で、それは、「準決勝が決勝より大事」というものだが、張本さんの話のウラは、「準決勝に全力を注入せよ、投手の2枚看板(前田と田中)のリレーも考えろ!」ではなかったか? しかるに、山本監督は田中将大君を決勝戦用に残し、結局は中継ぎ投手が2ランホームランを浴びて敗退する。次の日曜日の張本さんの解説が愉しみだ。  新しい住居に馴れた(特に心配だったベッド、ソファ、椅子などの初めてのものも体になじんだ)のに、腰痛が進行したのはなぜなのか?ま、考えても答えは出ないのだろうけれど。

女偏

2013-03-20 01:24:39 | 日記
姉、妹、姪、娘、嫁、姑、婦…、女偏のつく文字は数多いが、片や男偏の文字はすぐには思いつかない。 たとえば、「嬲(なぶ)る」は日本製の漢字(妙な言い方だが)に見えるが、これは男偏なのかどうか。 兄や弟などは、男の字がついてもいいように思うけれど。  「妙」もいい字だ。奇妙、珍妙もあるが、これを訓読みにすると「たえ」となり、情緒的な音を「妙なる調べ」などと言ったりすると、美の表現に合う。 「姥」は、いくつかの読み方があるようだが、私はすぐに「えび」と読んでしまう。 JRAの名騎手に姥名(えびな)正義さんがいるからであり、また海老を使った中華料理にも姥の字のつくメニューがいくつかあったようだ。  「好」もいい。女プラス子が、「よい、このみ、すき」であるのが、いかにも正しい印象だ。この文字の使いどころでは「恰好」が当たっている気がしていて、我が家では、家人から孫まで「カッコいい」を多用しているが、これは「恰好いい」と書きたい。 もう1ツ「格好」があるが、こちらはドンピシャだとかお似合いといった場合を言うのだと思っている。いま私は、クラッカーと6Pチーズをツマミに水割りウィスキーを呑んでいるが、高級チーズの味のわからない私には、6Pチーズは「格好」である。  幼い女の子が笑う。抱き上げただけでも、甘いものを口にしたときも、わきの下をくすぐったりしても、いや何もないときでも、大きく、あるいは小さくかわいい顔で笑う。つまり、ウレシイのだ。「嬉」の字は、幼女の喜び、楽しさをそのまま映したものだと思っている。

勢い

2013-03-18 22:51:51 | 日記
「いつやるんですか? いまでしょ!」のテレビコマーシャルで一躍有名人になった東進予備校の林修先生。このコマーシャルの成功は、勢いとおもしろさが重なったもので、林先生の口許がピッタリ合っている。連想するのが、安部首相のTPP交渉参加宣言で、これも「いまでしょ!」そのものである。 少し気が早いが、アベノミクスと 「いまでしょ!」は、今年の流行語大賞の有力候補だ。 「初めて行った喫茶店 たったひとこと好きですと ここまで出て~とうとう言えぬ僕」という歌詞は、永六輔さんがつくった『明日があるさ』の一節だが、初めて行った喫茶店でそれを言うのが無理であることは、すべての男性(あるいは女性)に頷いてもらえると思う。そして、もう少し年齢を重ねて~。 A(残念ながら故人)は、「俺は酒の勢いでプロポーズして、B子と結婚した」と得意げに話していた。B子さんは、両親と兄夫婦が経営する小料理店を手伝っていて、そこへ呑みに通っていたAが彼女に惚れ込み、それがなかなか言い出せず、それでも或る夜、いつもの倍の酒を呑んで、閉店までねばって、両親など5人の前でB子さんに(今風に言うと)告白したのだそうだ。 このときご両親も本人も、感じたのはAの人柄の真面目さだったはずだ。 つまり、誰もが「やっと言えたんだ」と悟ったのであり、もしそれが私のような(どこか不真面目に見える)人間だったら、みんなで大笑いするだけで終わっただろう。ついでに書くと、AとB子さん夫婦な、その方面でも勢いがよくて、4人の子供を産み育てた。 勢いということで言うと、民主党の落ち込みようは酷い。そもそもが寄合世帯だから、回復力も弱いのだろうが、予算委員会の質問をテレビで観ていても、迫力がない。 私はまた、曽野綾子さんの名言を思い出す。「盆の上に豆を並べ、ほんの少し傾けると、すべての豆がザーッと片方に寄る」であるが、これは世論のみならず、すべてそのとき勢いのあるものに通用する。

3月17日

2013-03-17 22:15:41 | 日記
地下鉄化が進むというのか、東横線の渋谷駅ホームが昨日までで役目を終えたそうだ。学生時代も新婚の頃も、映画や海、食事、場外馬券、買い物の街だった。ホームの西端に千成最中の2本足の看板があって、カンセイサイチュウって何だろうと不思議だったが、やがて、センナリモナカだとわかったりした。  NHK杯将棋は、いま手が付けられないほど強いと評されている渡辺明竜王と、羽生善治三冠の最高のカードだったが、竜王の押し切り勝ち。 羽生さんは、この棋戦で5連覇(25連勝)していたので、彼の敗戦をテレビで観るのは6年ぶり。 競馬はスプリングステークスで、2・5・16の3点を馬連でボックス買いし、アナは100円玉で千円分だけ。結果は、2・5と入って、10.9倍の配当。先週同様、どうして30枚買わないのかと笑われそうだが、老人の愉しみは、こんなものだ。  先週末のニューヨークダウが50ドル下げ、円高もあって、明日の東京マーケットも下げで始まるかと思うが、そろそろ一服というタイミングで悪くない。しかし、下げもまた好しなんて言えるのは何年ぶりだろう。  転居10日目になるが、家人の旧宅通い(残りの荷物運び)が続いている。当然ながら疲れているだろうから、転居の完全終了の日が来たら、好きな寿司でも2人前たべて40時間ぐらい眠ってもらいたいし、このことは娘も同じだ。 3.11が過ぎて、どのテレビ局も、被災地の今を報道しているが、不思議だと思うのが、あの寄付金の行方だ。孫正義さんの100億円(富者の万燈)も、ウチの娘の千円(貧者の一燈)もどうなったのか。なぜ、その辺のことの公表がないのか。私は、こういう事態になるのがイヤだったので、公には委ねず、被災地に住む友人知人(といっても3人だけだが)に食料品を送ったが、それが正解だったと思っている。