gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

年齢

2018-05-20 09:00:38 | 日記
西城秀樹さんが亡くなった。63歳だった。若いなと思った。私は82歳である。西城さんを若いと思うのは年齢のためである。著名人が60代で旅立つと、マスコミは「あまりにも若い」と言う。20年前の私は、この言い方を、ひとつの決まり文句だと考えていた。何歳までの人間に、この文言を使うのだろうかと、謂わば冷たく見ていた。たしかに、石原裕次郎さんが52歳で世を去ったのは早いと思うが、還暦を過ぎた人間に、あまりにも…と言うのは、いかがなものかと思った。それが自分が80を過ぎると、60代の人の死を若いなぁと感じるようになった。

デイケアサロンで麻雀を打つ。92歳のKさんとはいつも同じ卓を囲む。あとの2人は一定しない。その日によって顔ぶれが変わる。Kさんは大正15年の生まれである。私の家系における最年長記録は、3年前に亡くなった叔母(私の父の妹)の86である。私は、90年生きた人間を目の前で見たのはKさんが初めてである。Kさんは元気である。眼鏡を使わない。裸眼で新聞が読めると言う。スタスタと歩く。私のように歩行器を使うことはない。耳は少し遠いが、声はしっかりしている。禿頭でもない。身なりもきちんとしている。すなわち老人臭くない。老いぼれではない。デイケアでは最年長らしいが、見かけはそうではない。麻雀でも熟考することがある。脳も老いていないようだ。

私は父方の親戚の中では最年長である。年賀状で年上の方からいただくのは3枚しかない。たまに昔の仕事仲間と電話で話したりすると、たいてい「✖✖が死んだの知ってるか?」といったことになる。82歳って、どんな年齢なのだろう。

コメントを投稿