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まさか

2016-06-29 23:12:28 | 日記
「人生には3つのサカがある。上り坂、下り坂、マサカです」と言ったのは、たしか小泉純一郎元首相だと思うが、それが何のときだったかが、思い出せない。
最近は、これに似た記憶の不完全がよくあって、いよいよ認知症の来訪かと思ったりする。
19歳のときに母と再会した。私は小学校の低学年あたりまで、祖父母を両親、叔父・叔母(父の弟と妹)を兄姉と思っていた。5年生か6年生のときに、そのころあった米の配給通帳を見て、世帯主の欄に祖父の名があって、私の続柄は孫となっていた。そのとき、私が思ったのが「やっぱり、そうか」だった。仏壇にある遺影の中で、鼻筋の通った頭の好さそうな男性が父らしいと見当がついた。母の遺影はないから、たぶんどこかで生きているのだろうと考えていた。そして、その辺のことは家族の誰にも訊かなかった。訊いてはいけないのだと心に決めていた。
母との再会については以前書いたので省略するが、そのときには母が若く美しい女性であることを確認できたのが、いちばんの喜びだった。最初に母の家へ遊びに行ったとき、途中で、妹が学校から帰って来た。初めて会って私はびっくりした。まさかと思った。高校生の頃から私は、妹のいる友人をうらやましく思っていた。普通、妹というものは幼いころから1つ屋根の下で生活するものである。しかし、いま私の目の前にいるのは中学生の少女である。いきなり中学生である。マサカがセーラー服を着て立っているのだ。それが私の生涯における最大のマサカである。 
イギリスのEU離脱のマサカで、株の含み損は出たが、いまのところ被害は少ない。

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