gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ファースト

2017-11-04 08:41:25 | 日記
アメリカのトランプ大統領がアメリカファーストと大声で演説したとき、小池百合子東京都知事が「私の方が先よ」と言った。都民ファーストの方がトランプさんより早かったというわけである。ま、それはどちらでもいいが、このファーストも今年の流行語大賞候補になるだろうか。

会社に、自分ファーストで有名なAという男がいた。女子社員に人気がなかった。中身がないのに妙に自信を持っていて、気取り屋でもあった。女にモテない条件が揃っていた。しかも、自分勝手な性格というものはなおせるものではなかった。自分ファーストはもちろん誰にでもある。しかし、それに気づいている人間と気づかない人間がいる。後者の人生は寂しいものである。齢をとると余計に寂しくなるが、時すでに遅しである。私はAに似た人間を何人か知っている。

私はファーストであることが多かった。First Basemanであることが多かった。すなわち草野球の一塁手である。中学2年のときから私は急に身長が伸びた。おとなのチームに入っても背丈だけは負けなかった。ノッポは自然に1塁のポジションを与えられた。学生時代もサラリーマン時代も1塁手だった。身長のことだけではに。私は他のポジションは守れなかった。内野ゴロを捌くのもダメだったし、外野に上がる飛球の目測ができなかった。軟式野球での1塁ゴロは、高いバウンドが多くなる。頭上を越えるのは仕方がないが、他のゴロは処理しやすい。ファウルフライはなんとか捕れた。地を這うような強烈な打球はたとえトンネルしても、背後に右翼手がいた。

私も自分ファーストである。自分さえよければ、という世界が嫌いではない。麻雀と競馬がそうだ。敗者の負け分を勝者が分け合う世界である。私の小博奕好きは一生続くだろう。指圧名人の重田さんに、この前、「今年の有馬記念まで生きられるかな?」と訊いたら、「大丈夫ですよ」と言ってくれた。

コメントを投稿