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隠語

2021-03-05 10:01:13 | 日記
1年間だけ学んだ茨城の県立高校では、毎朝の登校時に、自転車の後部に隣家の1つ年下の女の子を乗せていた。当然に級友の目に入る。「あれ、ヤボのスケ(彼女)か?」なんて訊くのがいる。カノジョと言えばいいのに、わざとスケと言う。隠語を使うことで不良ぶってみたいのだ。私はいつも「ああ、そうだよ」と答えた。否定すれば、バカな奴は図に乗る。「なんだよ、本当はスケなんだっぺ」となるのに決まっている。

刑事ドラマ、犯罪ドラマでは、やたらと隠語(スラング)というか業界用語というのかが出て来る。刑事(デカ)、犯人(ホシ)、拳銃(ハジキ)、前科(マエ)、手錠(ワッパ)・・・本当に現場で警察官が使っているかどうか知らないが。とにかく、別の言葉の世界の如き感じになる。この前はちょっとかわいい顔の女優が演じる婦人警官が「ゲソコンが一致しません」と大声で言ったので、笑いそうになった。ゲソコンというのは足跡、履物の跡のことらしいが、婦警さんには不似合いだった。

再び茨城での話に戻るが、昭和20年代において、私の居た町では東京への憧れが強かった。中学生が友人に「オイドさ、いがねか?」と言う。オイドはお江戸、すなわち東京のことだ。オイドに行くには常磐線に乗って、まずウイノへ行かねばならぬ。そこから浅草へ行く。浅草をエンコと呼んだりしていたが、それがなぜだかはわからない。

隠語は地方によって違うことは前に書いた。全国共通の代表格はモク(たばこ)だろうか。輸入品は洋モクで、味もわからない学生時代に洋モクのフィリップモリスを吸っていた私もバカの一人だろう。半分吸って、残りをもう一度楽しむことをシケモクと言うが、これをマンゴロと言う関西人がいた。1人は大阪、1人は九州の人間だったから、マンゴロが通用する地域は案外広いのかもしれない。

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