百貨店の広報に勤務している娘が、時々、芸能界やテレビ人間の噂や評判について話す。 「司会者のAは、テレビでは礼儀正しい態度で穏やかな口調で、にこやかで感じがいいが、現場では番組の出演者やスタッフに威張り散らしたり、すごく我がままで勝手放題のイヤな男だそうだ」「ベテラン女優のB子は、年下のタレント達を自分の雇い人と勘違いしている」「タレントのC子は、ああ見えても、なかなか頭が好い」…娘が自分で会った時の印象、あるいはマスコミ関係者などから聞いた話もあるが、それらのほとんどが、やがて週刊誌などで実証される。 ま、噂や評判が確かな世界なのだろうと思う。現場(工場のラインなど)には近所の主婦やオバさん達もいたが、事務系の独身女子社員の少ない会社というのは、少なくないだろうが、私の勤め先もそうだった。 つまりは、独身OLの売り手市場であり、モテモテだから、独身男性社員は懸命だった。やがて、A男はB子と、C男はD子と~という噂が出て、それが確定化していって、族に謂う社内結婚というゴールのテープを切る。 この世界もまた、噂は正確だった。決してお世辞ではなく、彼と彼女は現在でも幸福そうなのが嬉しいし、感想としては、よくいい相手を見ていたなぁである。 3年前の大病を乗り切って退院するときの近所のハイヤーが、病院の評判を、私以上に知っていた。私が、「ドクターもナースも、検査技師も一般職員もみんな一流ですね」と言うと、「そうなんです」と答え、「ナースセンターでも、菓子箱ひとつ受け取りません」と言い、それは本当なのだ。 ドライバーは入院経験はないだろうから、すべては乗客の話から得た耳学問だ。それにしても、素晴らしい病院だったと、今でも感謝しているし、あそこなら、どんな高評価を受けても当然だと思うし、その評判は全国的である。 家族や親せき、友人などに、ある種の病人が出たら、私は真っ先に、そのホスピタルを紹介する。
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