「ドラマでは 切れた電話に 語りかけ」という線る湯が新聞か雑誌に載った。誰の作品だったかは憶えていない。20年か30年前のことである。私は、「これは根岸の里だ」と思った。「根岸の里」のことは前にも紹介した。「根岸の里の侘び住まい」という七・五を使えば、はじめの五文字を考えるだけで1句が出来上がる。今日あたりなら、七草粥がいい。「初粥や 根岸の里の 侘び住まい」で形になる。「ドラマでは・・・」も似ている。私はすぐに「ドラマでは すぐに空車が やって来る」と作って新聞に投稿した。これは半分は盗作だが採用された。あと2つか3つ出来たが忘れた。
50歳からの10年か15年ぐらいは、朝のトイレの中で川柳を考えていた。新聞を読みながらのことが多かった。新聞にはテレビ番組のページがある。西村京太郎、森村誠一、和久俊三のサスペンスなどが目につく。日本製のサスペンスは必ず最後にはワルが捕まる。主役のスター刑事が説教する。場所はなぜか海岸、海の見える崖の上、川のほとりが多い。「今日もまた 水辺で終わる サスペンス」もトイレの中で出来た。新聞投稿の面白さは、少なくとも10万人の人達に読んでもらえるのではないかという点にある。
いまなら、ゴーン被告の脱走劇が絶好のネタだろう。終わりの5文字は「金次第」でイケる。しかし、「地獄の沙汰も」に変わる7文字が出て来ない。そこが出れば頭の5文字も出るのだが…84歳の老脳ではダメだ。
50歳からの10年か15年ぐらいは、朝のトイレの中で川柳を考えていた。新聞を読みながらのことが多かった。新聞にはテレビ番組のページがある。西村京太郎、森村誠一、和久俊三のサスペンスなどが目につく。日本製のサスペンスは必ず最後にはワルが捕まる。主役のスター刑事が説教する。場所はなぜか海岸、海の見える崖の上、川のほとりが多い。「今日もまた 水辺で終わる サスペンス」もトイレの中で出来た。新聞投稿の面白さは、少なくとも10万人の人達に読んでもらえるのではないかという点にある。
いまなら、ゴーン被告の脱走劇が絶好のネタだろう。終わりの5文字は「金次第」でイケる。しかし、「地獄の沙汰も」に変わる7文字が出て来ない。そこが出れば頭の5文字も出るのだが…84歳の老脳ではダメだ。