gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

たら、れば

2017-08-07 18:10:02 | 日記
もし祖母が私達の結婚の時まで生きていたらと、ふと考えてみることがある。祖母はうんと喜ぶと思う。結婚そのものというより、家人のことである。祖母は家人のようなタイプが好きだ。具体的に言うと、祖母は私に向かって「いいお嫁さんをみつけたわね。あなたはだらしがない性格だから、しっかりしたお嫁さんと一緒にならなければダメなの。本当に好かったわ」と言うだろう。実は私の母がそうだった。家人と2人の娘を見て、やはり私に向かって「あなたは家族に恵まれてよかったわね。これで一安心」と言っていた。

祖母が私をだらしがないと思っていたのは事実である。幼い頃の私は祖母に叱られてばかりだった。前にも書いたが、女中部屋に入り込むのを面白がっていた私を厳しく叱った。だから、家人に、「あの子は女性が好きだから、妙な女にヒッカカラナイように見ていてちょうだい」と忠告したかもしれない。とにかく祖母は、家人を頼りにしただろうと思う。「ダメな孫をよろしく」と繰り返しただろう。しかし、そういう日は訪れなかった。祖母は私達が結婚する16年も前に世を去った。

今日(8月7日)は祖母の命日である。家人に頼んで、祖母の好物だった巻き寿司を買って来てもらって、仏壇に供えた。私がアチラへ行ったら、祖母はまず何と言うだろうか。「遅かったわね」だろうか。「ここに来ても、きちんとしなけりゃいけませんよ」だろうか。

目玉焼

2017-08-07 18:02:13 | 日記
玉子をレンジで温めると目玉形の塊ができる。それをラーメンや冷やし中華などにのせるのを家人や娘が好んでいるが、私はダメだ。目玉焼はバターかサラダ油を敷いたフライパンで焼いたものであらねばならぬ。大事なのが黄身の具合である。完熟ではいけない。75%ほどの中熟状態で皿に盛り、食べ始める頃に80%になるのが正解である。それを家人が作る。焦げ目がない。白身も見事に仕上がっている。それに醤油を落とす。これが酒肴にぴったりであることを、最近発見した。目玉焼は朝、と決めている方は多いと思うが、必ずしもそうではない。酒に合うのである。余計なことを言えば、日本酒の冷やしたのが好い。私の晩酌の友は、ベビーチーズ、冷奴、粕入りのワサビ漬、カボチャサラダがレギュラーであるが、家人と娘の主菜が鶏の胸肉のナントカであったりする時、私は目玉焼をもらう。玉子は2個である。少し多い気がするが、片目では寂しい。独眼竜政宗では寂しい。

幼い頃、そしてまだ食料のあった頃、祖母や帯、叔母も私も朝食には目玉焼があった。片目だった。祖父だけは半熟玉子をエッグスタンドに立ててスプーンで食べていた。それが旨そうに見えたので、叔母に訊いてみると、「あんなのはおいしくないのよ」と言われた。祖母には訊かなかった。訊いても食べさせてもらえないような気がした。エッグスタンドの半熟玉子は何か、その家でいちばん偉い人が食べるものという感じがした。「目玉焼にソースをかけて食べたい」と言うと、「これはお塩で食べるものです」と言われた。そして、私はずっと潮に馴れて来た。前記のように、酒のつまみにするときは醤油が合うとわかったときは、朝のパン食の時にも醤油でいけると感じた。