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言葉の寿命

2011-03-30 22:12:51 | 日記
石原裕次郎さんの時代に「イカす」という言葉があった。現在の「カッコいい」と似たような意味だが、使用範囲はもっと狭かった。つまり、本当に誰が見てもカッコいいのが、イカすだった。 イケメンはイケる面(顔)の略かと思うが、昔は女性を指して、「あの子、イケるじゃん」などと言ったりした。 「うっそー!ヤダー!」やガングロなどは、すでに死語なのか。 言葉には寿命があると私は思っている。 彼氏・彼女は、今は恋人の意味だが、昔は彼女のことをスケと言った(スケバンデカは、その名残りだろう)。しかし「A子は、B男のスケなんだろう?」なんてのは、いかにも汚い言葉だったから、まもなく消えた。悪語が良語を駆逐することもあるが、その反対もあるのだ。  「政権交代のときの衆院選と、昨年の参院選では、マギャクの結果が出ましたから」と、かなり格上のニュースキャスターが言ったときは驚いた。「マギャク」とは「真逆」らしいのだが、広辞苑に載っているだろうか。これは女子中学生を真似たのか、それとも「正反対」という日本語を忘れたのか。ま、この語も寿命は短いと思うが。  早く消えて欲しいのが「癒し」である。ハタチになるかならないかの小娘タレントが、美しい自然の風景を見ながら「本当に、日頃の疲れが癒されます」なんて言うのを聴くと、テレビを消したくなる。「癒す」なんて老人用語。若者なら「リフレッシュ」あたりでいいではないか。 若い娘の腰が曲がってしまう気がする。  今年の新語として、私は「伊達直人」が流行し、この言葉は「足ながおじさん」的に暫くの間続く(寿命が長い)のではないかと想像していたが、それどころではない。 今朝のテレビは「クラスメイトの多くが津波にさらわれ、その子達の教科書などが入ったランドセルが教室に積み重なっている図」を映していた。嗚呼~。