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九死に一生スペシャル その8

2010-09-23 19:54:26 | 日記
入院患者の最大の喜びは、当然のことだが「退院」である。 私の予想は、ICUを出た時点で、「大相撲の中日(19日)頃。日曜日の退院はないだろうから、18日の土曜日が本命」だったが、「もう少し早いかも。16日ぐらいじゃない?」と、長女が言う。長女は私の入院中、顔を見せなかったのは2日だけで、それは、私のことより、家人の疲労に対する心配からだった。家人は自分の都合で「なるべく、木曜日か土曜日の午後の退院がいいわね」などと言っていた。13日に「最後の大きな検査(医師の言)である造影剤投与によるCT撮影」がって、翌日の朝、主治医(執刀医ではない)から「御家族と相談なさってください。いつでも退院していいですよ」と告げられた。あとになってわかるが、C病院は「心臓外科では東の横綱」であって(西の№1は大阪にあるようだ)、主治医の穏やかな紳士も、外国でも名の知られた心臓外科のオーソリティであるらしい。 退院!真っ先に思うのが、自分の蒲団で手足が伸ばせるということである。現在の私は背が縮んで、たぶん175cm程度だろうが、それでも、病院のベッドは、6尺の人間が5尺の柵に閉じ込められている感じがする。もう1ツが食事だ。前にも書いたが、老人の食欲イコール自分の献立であって、明日の味噌汁は茄子と茗荷と注文して、それが豆腐とワカメに変わると、あまり食欲はわかないものだ。他にもあるが、まずはこの2ツを「退院許可」の言葉を聞きながら思った。