Winding Road

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U-23 日本×カメルーン(内容薄っぺら)

2008-06-13 | フットボール全般

試合に臨むにあたっては、それがどんな試合であってもその試合に対し目的と成果を持つはずです。そしてそれがTPOに即しているのか。結論から言うと自分にはこの試合から監督の意図するコンセプトは感じられませんでした。中身はないし得点の予感もしない。谷口が出てくれたから試合を観るモチベーションは辛うじて保てましたがそれだけでしたね。興梠が出ないので谷口がoutになった後は、半ば観る気を失ったのが正直なところ。肌寒かったですから早く国立から退散したかったです。

反町監督のこの試合の位置付けは新戦力のテストとメンバー選考のふるい落としでしょうか。自分にはそう映りましたが、果たして今はそういう意味合いを持って強化試合を行う時期だろうかと言えば答えはノー。本番が近づきテストマッチも残り少なくなった今の段階で、もう既にチームは完成期に近づいていなければならないのに、こんな骨格の出来上がっていない状態で良いわけがない。こういう試合は1年半前のアジア3次予選の前にやるべき。

課題は決定力不足以前の問題。連携が熟成されていないからパスは繋がりにくい。たまに梶山が絡むと面白い展開にはなりましたが。森本が外したというけれど、あれはGKを谷口が競ってスペースに落とし、それを梅崎が走り込んでクロスを入れた展開。これは一つの形でしたが、得点パターンの数が少ないのでなかなかゴールまでいかない。前回のアテネ世代に比べて、現時点で自クラブでレギュラーを獲得している選手が多く、粒揃いではあると思いますが点の取り方で言えばアテネの方が上。大久保・田中達が突っ掛けてファールを貰い、阿部がセットプレーを狙うと明解でした。

しかしそれは選手よりもむしろ監督に問題がある。持ち駒の多さが逆にマイナスになっていて、監督があれもこれもやりたい、あの選手もこの選手も使いたいと手を広げすぎて、まとまりがなくなり適材適所の配置がされていない。結果として才能が埋没し宝の持ち腐れになっている。

このゲームでわかったのは西川・本田圭・李・水本あたりは五輪本大会のメンバー入り当確だろうという事。しかし彼らは予選時から主力だったわけで今更そんな事は確認事項でもない。だから事実確認ではあるけれど収穫とは言えない。

北京でどう戦うのか、その方向性が見えないうちは相当厳しい結果が待ち受けているでしょう。そこへ急にOAを調整期間のほとんどないまま合流させて果たしてチームは上手くまとまるのか。あまり期待はできませんが、それが特効薬になるのを願うしかなさそうです。


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